第一回霧島ウルトラ旅マラソン完敗記


 たまたまランニング帽子を買いに行ったヒマラヤに置いてあったパンフレットを取ったのが間違いだった。
旅費もかからず、家の前がコースの霧島ウルトラ旅マラソンをおいてはおけないということで、コースを検討、 100kmはさすがに無理なので、63kmに申し込んでしまった。 14年ぶり大会参加ということでどうなることか?

10月16日 マラソン前日

 5時から霧島市市役所で開会式。開会式参加者は50名あまり。
 配布された参加者数は100kmは98人、63kmは56人。とプレ大会の半分余りか。

10月21日(日) マラソン当日

5時に起床。うどんを食べて6時50分に家を出る。
7時過ぎに市役所到着。荷物を預けて7時半ぐらいに集合がかかりバスに乗る。
バスは8時に出発し、霧島神宮のそばでは近くの道を走っている100kmのランナーが見え始めた。霧島神宮へは30分あまりで着いてしまった。せっかくなので完走祈願に神宮にお参りする。霧島神宮に来るのは何年かぶりなので、みやげ物店が改装されており、トイレがウォシュレットになっているのにはびっくり。でも数が少なそうでお正月には行列出来そう。

スタート10分ぐらい前には観光協会の下の駐車場に移動しスタート時間を待つことに。ここは100kmコースの36.8kmのエイドステーションになっているので、その間にも100kmのランナーが入って出て行く。
今回の服装
・半袖T-シャツ、ロングタイツ、ウエストバック
・ウエストバックの中身(ハンドライト、エアサロンパス、mpプレイヤ、iPOD(予備用)、絆創膏、痛み止、ペース歩用時計、札&小銭)
・mp3プレイヤの曲・・藤圭子メドレー(40曲余り、YouTubeにしかない現場録音版「無法松の一生」が一推し)

スタート(10時)
去年のYouTubeの動画だと信号機を渡り直接国道に出て行くことを予想していたが、ここは大会コース図通りに霧島神宮方向に一旦のぼり国道に戻るコースとなっていた。しかしその後大会コース図とは違い国道には入らず、下の道をしばらくコースとなっていた。国道での緩やかなのぼりを予定していたけど、旧道なのでアップの傾斜が結構きつかった。国道に入るとのぼりも緩やかになり、下りに入る直前の黒岩バス停までは7分弱のペースで上って予定より−4分だった。

スタート地点コース (青線が大会コース図。赤線が実際走ったコース。2015/10/14最終更新版も同じ)


黒岩バス停エイド 5.4km通過 10時36分(予定:10時40分 -4分)

 黒岩バス停のエイドをすぎて少し行くとスタッフの方に左に曲がる下り坂を行くように促された。ここが走るのに困る急坂。それでも下ってしばらく行くと前方後方ともランナーが見えず、大型車が走る道に出てしまった。ここで道を間違ってることに気づき引き返すことに。山道で迷ったときは上を目指せという鉄則どおり登り始める。20分ぐらいしてようやく最初の道にもどる。間違った三叉路を改めてみると右側にしか標識や下線が引いてなく、左側を走っていたので見落としたらしい。三叉路では間違った方向に行かないように、ここなら左側に大きく矢印を回していてくれるところもたまにあったが、これは白線を引いた人がランナーかどうかという違いだろうか。基本左側走行としておきながら、「そりゃないでしょう」という感じ。去年のマラソン記を見ると結構案内人が出ていたと聞いていたので安心していたのだが、今回の大会はスタッフの方がいたのはエイド以外はほとんどエイド近くの信号機の下で、道の誘導というより交通監視が主体だったようだ。

間違ったコース (赤線のみのコース。距離3.7km。標高差140mの下りと登り。所要時間26分)



標高グラフ
点線部分が間違えた走路



 しかし序盤の急坂での4km近くのロスは大きく急いで走っても見えるのは100kmのランナーがぽつぽつ。でも第一関門(B&G)まではまだ間に合いそうな時間なのでとにかく進むことにした。
次の坂を登りきり丸尾の交差点で左折するが、途中違った道を何キロか走ったのでGPSの距離表示があてにならず、ここにいたスタッフの方にあと次のエイドまで何kmかたずねたところ、残り1kmぐらいとの返事。時刻が11時33分だったので、関門の11時50分には十分まにあうはずだがとりあえず走ることに。でも走っても走っても次のエイドのB&Gの看板が出てこない結局交差点からは2km以上あった。

B&G海洋センター関門 11.2km通過 11時45分(予定:11時20分 +25分)
 結局間違った分だけ予定超過。これからも関門通過が関門。
B&Gの後、小さな丘を越えたあとは次のエイドまで下り坂で楽なコース。エイドの前後でコースが違っていたので記録のみ。

旧三体小付近のコース図 (青線が大会コース図。赤線が実際走ったコース。)




三体小付近のコース (2015/10/14日10:41 最終更新版 青線が大会コース図。赤線が実際走ったコース。)
(2015/10/19追記)
三体小に北からアクセスできるように道の無いところに適当に線が引かれ修正されています。


三体小エイド 16.0km通過 12時19分(予定:12時2分 +17分)
坂道だったこともあって予定を若干取り戻している。 三体小から牧園小までも下りが多いのでどうにか同じペースで進むことが出来た。 牧園小に近くなると膝にいたみが出だしたのでエアーサロンパスを吹きつけ、痛み止めを飲んだ。

牧園小エイド 20.8km通過 12時52分(予定:12時36分 +16分)
牧園小を出るとまた丘があって、このころには坂道は基本歩いて登っていた。平地の部分にでると今度は直射日光が強く半袖のランシャツのみにしたのは正解だった。霧島温泉駅の近くになると横川駅から折り返してくるランナーが見え出した。

霧島温泉駅エイド 23.4km通過 13時15分(予定:12時57分 +18分)
霧島温泉駅エイドには若干の食料も置いてあった。しかし日光も強いので若干ペースが落ちだしている。霧島温泉駅を出ると脇道に入り木に覆われた道を進むことになる。実質27km走っているので結構ばててきているのが分かる。まだ走れているのは下り坂が多いからだろう。でもだんだんペースが落ちてきているのが分かる。また平地と踏んでいた霧島温泉駅から横川駅の間は40mぐらいのアップダウンが続いており戦意が落ちてきている。途中の坂の自販機でジュースを買って持って来たチョコバーと一緒に食べて休憩。このあたりからウエストバックで右腰のあたりがつるような感じが出てきたので、ウエストバックをたすきがけにする。(要検討)

横川駅関門 29.7km通過 14時16分(予定:13時44分 +32分)関門時刻 14時20分
どうにか横川駅の関門時刻には間に合ったが、5kmぐらいの区間でペースが14分も落ちている。余計な距離を走った分GPSの距離表示と換算が必要であまり時刻を気にしなくなっていた。横川駅が結果的に食料がある最初で最後の公式エイドとなったが冷やした緑茶と3cmぐらいのしそ入りおにぎりを3個食べる。横川駅からの帰りのコースの方がくだりが多く楽なのだがもう足が上がらなくなってきている。行きにはいた私設エイドの方もランナーの大半が通過したので撤収されていた。

ちなみに横川駅前の町のなかでも曲がり角は下線のみなので、横川駅折り返し後間違った道を思いっきり直進していてたまたま通りかかったと思われるスタッフの車に呼びとめられ「前の角に白線引いてあったでしょう」とか言われ2度目の間違いに気づく。戻ったところに確かに曲がり角の端に1m角ぐらいで引いてはあったのだが・・・。でも100mぐらいの引き返しで深手を追わないで済んだ。 (Runnetの評価のなかでも折り返しコースの「コース指示の→も不適切。2度通る所は、一度目と二度目が違うのなら外さないとコースを間違えます。」とコメントあったがここのことか? このコメント最初読んだときには意味不明だったけど、矢が一方向しか書いてなかった見たい。) そこまで気づかなかったけど、反対方向のコース表示は確かに無意識に無視して通り抜けますね。
またコース上に5km毎に距離表示があるはずだが結局気づいた表示は無かった。

横川駅前のコース (青線が大会コース図。赤線が実際走ったコース。)
 学校の角の曲角の信号にはスタッフがいたが、街中の角は白線のみ。駅の折り返しで休んでから力いっぱい直進してしまった。


霧島温泉駅エイド 36.0km通過 15時16分(予定:14時34分 +42分)
またペースが落ちていた。霧島温泉駅と横川駅の間を走れるかどうかが鍵とみていたが、予想した以上にアップダウンがありここで力尽きた感じ。次の嘉例川駅の関門が10km先で16時20分なので、元気な時でさえやっとなので無理ということ決定。それでもまだ明るいので見物がてら嘉例川駅までは行くことにした。関門不通過決定なので温泉駅を出て大出水へ行く道に入ったところ田んぼの中の自販機でゆっくり水補給。ここらあたりは稲穂が黄色く波打ってるところや、収穫が終わっているところとか田園風景がのどかという感じ。
 途中、「赤水の岩堂磨崖仏(まがいぶつ)」と看板があって、昔帰省した時に、近くの駅からとことこ山の中を歩いて写真を撮りに行ったのを思い出した。しかし「霧島温泉駅」という駅名がしっくりこない。そこで、帰ってから調べたら2003年の春に「霧島西口駅」から駅名が改称されたとのこと。前に来たのがその前年の暮れで駅名変更直前だったようだ。 隣の日豊本線には「霧島神宮駅」というのもあってえびの高原に行くのにどちらが近いのか昔から迷う駅名だ。

大出水エイド 39.3km通過 15時50分(予定:15時6分 +44分)
ここまでくればペースは10分/kmと落ちきってるせいか大な落ち込みはない。このあたりからは関門通過をあきらめてる2人の方と前後しながら進む。このあたりでもまだ走れる感じはした。しかし登坂はぜんぜん走れず。計画の「3分走3分歩」を試して見たが登坂と重なると崩れる感じ。
走っているときは山の中なのでわからなかったが、やはり三縄エイド前のコースは違っていて昔のコース図にあったコースだ。 ちなみに、関門表にあるこのあたりからのエイドの距離表示がおかしいことは大会前に大会HPにメールアドレス付で2回問い合わせたが一度も返事はなかった。大会コースの状況を見るとそもそも回答する担当スタッフがいなかったことも考えられる。

旧三縄エイド前のコース図(青線が大会コース図。赤線が実際走ったコース。)




三縄エイド前のコース(2015/10/14日10:41 最終更新版 青線が大会コース図。赤線が実際走ったコース。)
手書きで修正されています。

三縄エイド 43.3km通過 16時33分(予定:15時48分 +45分)
三縄エイドから先は下り坂ということもあって、最後尾自転車の前を3名でジョグしながらくだった。下り坂なのできつくも無い。嘉例川駅の関門を通過できればその先の次の関門手前までは急な下りで自然に走れるコースなので惜しいことをした。

嘉例川駅関門 45.8km到着 16時57分(予定:16時6分 +51分)関門時刻 16時30分(27分の遅刻)
嘉例川駅関門は大会資料では46.5kmとなっているが、実際は1km弱短いところにあったようだ。
食料のあるエイドだったはずだが既に関門時刻を過ぎて撤収されているのでジュースを自販機で買う。
それにしても、結果的に関門の遅刻の時間は道を間違って山を登りなおした時間と同じとは、あらためて悔やまれる大会となった。
それでもレースを投げずに間違い入れて50km近くの距離を走れたことが収穫か。

10月18日(日) マラソン翌日

 昨日の晩の安酒の二日酔い以外ダメージはなさそう。


【今回の教訓】 参加者が少ない大会では先行者が見える範囲で走る事。
          陸上競技会が参加していない大会にコース管理を期待してはいけない。
          やはり晴れた日はサングラスが必要。疲労が違う。



記録サマリ
やはり霧島温泉駅手前の灼熱が効いてペースダウンしている模様。
それに連続で30km走れていない現状がある。
でも、下り坂が多い分道さえ踏み外さないと最後までいけたのではないかという感じ。
おもしろいコースなので来年の春には一人試走をしてみたい。(迷わなければいいが・・)


距離にはコース外れ分(3.7km)を含まず。


完走率サマリ
今回の霧島ウルトラ旅マラソンの完走率は以下だったそうです。
【100km】出走者数 90人 /完走者数 48人 (完走率53.3%)
【60km】 出走者数 51人 /完走者数 28人 (完走率54.9%)

 100km/63kmどちらのコースもほぼ半分ですね。
 やはり嘉例川駅関門が効いてますね。ここを通過できればほとんど脱落ないです。



温度(溝辺)
10h(21.2°) 12h(23.1°) 14h(24.1°) 16h(23.5°) 18h(20.1°) 19h(18.7°)


着替えを終えて帰る頃には市庁舎前の橋から夕焼け空に桜島と三日月がきれいだった。


第一回霧島ウルトラ旅マラソン勝手にリンク(順不同)

  ・マラソン参戦日記 第1回 霧島ウルトラ旅マラソン 前半戦
  ・マラソン参戦日記 第1回 霧島ウルトラ旅マラソン 後半戦
  ・マラソン参戦日記 第1回 霧島ウルトラ旅マラソン 回顧録

  ・走々(RunRunでルンルン) 第1回霧島ウルトラ旅マラソン67kmで無念のリタイア

  ・かるろす工房 第1回霧島ウルトラ旅マラソン100km撃沈記(前編)
  ・かるろす工房 第1回霧島ウルトラ旅マラソン100km撃沈記(中篇)
  ・かるろす工房 第1回霧島ウルトラ旅マラソン100km撃沈記(後編)
  ・かるろす工房 第1回霧島ウルトラ旅マラソン100km撃沈記(番外編)

  ・脱 悪習慣 第1回霧島ウルトラ旅マラソン

  ・NiGHTのぐうたら日記 『第1回霧島ウルトラ旅マラソン【前編】』
  ・NiGHTのぐうたら日記 『第1回霧島ウルトラ旅マラソン【後編】』

  ・霧島市立川原小学校ブログ エイドステーション(10月17日)


掲載:2015年10月18日
    2015年10月19日
      ・一部追記
      ・コース図が2015/10/14 10:41に更新されていたので追記しました。
        (スタート地点付近の走路の相違は最後まで修正されてないのでスタッフ間で認識されてない可能性あり?)
    2015年10月20日
      ・一部追記
    2015年10月21日
      ・完走率追記
      ・リンク追加