サロマの一番長い日(99サロマ100K完歩記)
(99年 6月20日) |
今年1月末にサロマに出ると決めてから半年、いよいよ本番を迎える。
初めての参加なので、今回は近ツリのサロマパックで向かう。
前日19日(土)朝5時起きで、新横6:25発のバスにて羽田に向かう。
土曜ということで道もすいており、30分で羽田についてしまい、
集合時間の7:50分までコヒーを呑んで時間をつぶす。
20日(日)当日
2:30より弁当配布開始で、3:15分集合ということなので、3:10分起床。
シャワーに入り、弁当を貰いに行く。おにぎり2個とおかず+缶ウーロン茶だった。
支度をしてロビーに集まる。外に出ると、紋別は雨だった。
5時ちょうどの号砲でスタート。
ちょっと雨はぱらついているが、とりあえず6分ペースで進む。
サロマ湖が見える手前で応援バスが近づくのが見える。応援が間に合わなかった
人も多そう。
10kを過ぎたところで、20kの表示が見える。折返しまで先が長いな
と思いながら同じペースで進む。折り返しの先頭を見送る。
この辺りで今回の同行者と別れ一人旅となる。
42kmのポイントは岬を回ったところにあった、通過は4時間20分あまり。
ちょっとだれてきている。
若干ペースが落ち始める。この辺りの給水間隔が長くなっているのか、
水が欲しくなる。結構アップダウンも厳しい。
給水ポイントは坂を下りきった50kmの少し前にあった。
ここでトイレに行くが、ドアのカギが壊れて入れ閉口。
おまけに手袋を落としてしまう。
52kmの休憩所で、靴とウエアの着替え。20分ぐらいかかる。
特に靴を替えたのは失敗で、休憩所からすぐの坂のアップダウンで
古傷の左膝と左足低あたりに痛みがでだしてしまう。
マメ止めテープとの相性が悪かった。考えてみると、この靴では、
マメ止めをして走ったことが無かった。もう遅い。
だんだんペースがおちる。止まりが入る。
STBラジオ(札幌放送?)を聞きながら走っていたが、
60Kぐらいでかかった「負けないこと、投げ出さないこと、
逃げ出さないこと、信じ抜くこと・・・」
という曲には力づけられた。
この曲帰ってからインターネットで調べると、大事マンブラザースの
「それが大事」と言う曲。私が日本にいなかった92年に流行った曲
の様で、ラジオで時々聞くしかなじみの無かった曲だけど、
リタイヤとかが頭に浮かぶ時点で聞くと印象に残った。
ここでゴールタイムを計算すると、50分ペースでは完全に時間制限オーバ。
45分/5Kでようやく10分の貯金という結果。
ここからは完全に、石に噛付いてもメダルだけは貰って帰る作戦に。
(完走の賞状ぐらいではここで投げているのでしょうが。)
それと、今回のサロマパック。1km辺り千円の投資をしているので、
そう簡単には投げられない。
最初は2K走って1K歩くぐらいでいく予定。しかし、左足の痛みで
2Kも走れず、1Kを9分でカバーすることにした。
50kから先は1K毎のキロ表示なので本当にたすかった。
またワッカに入る前に「ワッカ行くと寒いから、焼酎入ってるよ。」
と言って、おばぁちゃんが焼酎入のコヒーを出してくれた。
とれもおいしかった。
80k過ぎからワッカに入る。アップダウンが延々と続く。
その中を、1kmの表示まで走り、しばらく歩き、
またキロ表示まで9分に入る様に走る連続。
花もまだあまり咲いていない。
このあたり女性の人でも、延々と走りつづけているのは凄い。
ちょっところんだような女性もいたが、後で、軽く抜かされて
しまった。
ここでそばを歩いていた人に、時間を聞かれる、
「のこり100分で10km。とにかく足が止まらなければ
完走は間違いないですよ。」と答える。
でもその、足が止まらない保証が無いところがつらいところ。
ワッカの折り返しでちょっと離れたトイレに行く。
この50mぐらいコースからはずれることも、もったいなく
思える。
延々と1kのペース走をくりかえしているが、
5Kを45分で走るのにこんなに苦労するとは思わなかった。
このペースで行けるか心配になる。
ここまで来て、残り5キロで、あまり54分。1k当たり11分で
大丈夫となる。やっと余裕が出てくる。
ワッカの最後の方、97km地点でラジオを消したが、辺りに音は
まったく無く、その中をみんな黙々と走っておられ、凄いなと思った。
ラジオの冗談に時々笑いながら、歩いたり走ってたりしてたのは
ちょっと不謹慎だったかなと思ったりも。
ちなみに今日は「父の日」特集だった。
7:20分にならないとホテルへのバスが出ないとのことで、 6:20分から始まった御別れパーティにてビールと焼き鳥を食べる。 腹減った。 7:30分バス出発、なかなかつかないと思ったら、朝の出発地点 とゴール地点は違っていたのを忘れていた。8:40分ホテルに着く。 待ってくれていた同行者と晩飯、ビールで完敗の乾杯。 次回はがんばるぞと。 風呂に入り、また朝が早いので荷造りして23時に就寝。 サロマの一番長い日であった。
21日(月)6時起床
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