36mmフィルム 24x24mmフォーマット カメラ

 このWEBページにリンクのページを付けて、その中を見て行くうちに気になったのが、35mmフィルムで真四角写真が撮れるカメラ。35mmフィルムで真四角写真はフィルム上では24mmx24mmのサイズとなる。戦時中から半世紀前までぐらい作られていたようである。最初に気になったのが『Robot』というカメラ。次に『マミヤ スケッチ』、そして『ZEISS IKON TAXONA』。

『Robot』は最初はメッサーシュミットのガンカメラに利用されたようで、頑丈な作りで、重さも約620g。ちょっとしたお散歩カメラとしては倍ぐらい重い部類に入る。また、このカメラ[I→II→IIa→Star]という感じでモデルチェンジしたようだが、II型まではフィルムの送り側(パトローネ)と受け側に付属のマガジンが必要。IIa型から送り側は不要となり、普通のフィルムが使えるようになっていが、受け側のマガジンは必要。(中古では、マガジンが付いているか要確認。特にフイルム側マガジンはなかなか出てこない。)したがって、II型までは、撮影前にフィルムの暗袋での巻きかえが必要。さらに、IIaまでは巻き戻し機能もないので、これも暗袋が必要。結局、気軽に使えそうなのはStar型だが、あまり市場にでていないようだ。撮れる枚数は、36枚撮りで50枚ぐらいが安全圏のようだ。また、コマの間隔が狭いので、枠を残したプリントには苦労しそうだ。

次に目に入ったのが、『マミヤ スケッチ』。ハーフサイズカメラの先駆けとなったカメラ。ハーフサイズカメラの登場で、発表から1年あまりで駆逐されたようだ。とりあえず普通のカメラのように撮れるが、撮れる枚数は、巻き上げクランクが太いので、24枚撮りフィルムで36枚というのが限界のようだ。このカメラの難点は付属品。まず、①通常の三脚用のネジが付いておらず、変換のアダプタが必要。これが、ヤフオクでは1万円程度で出品されている。また、特注ケースが作られていいたようで、このケースにはこのアダプタまで添付されていたが、現在は在庫無しとなっている。②フィルター径が19.5mmで特注仕様となっている。③フードもはめ込み式のフード(42mm?)となっているため、安いフードが使えない。④フィルムの巻き戻しの手順が難解という記事が多くあるが、理解すれば問題ないだろう。
 ということで、『マミヤ スケッチ』を購入するときには、三脚変換ネジ付きのケース、フィルター、フードがセットになっているものが、あとあとの出費がなくて望ましい。と考えている時に、フードを除くセットが出品されたために、即落としてしまった。ということで、久しぶりのカメラ購入。フードは内径42mmのかぶせ型のようなので、おなじ仕様のCanonのメタルフードをヤフオクで落としてみた。合うかどうかは両方到着してからのお楽しみ。ただし、絞りの設定環がフードの中になるので、ほぼ絞り固定でつかうことになるだろう。

 『スケッチ』を落とした後に気になったのが、『ZEISS IKON TAXONA』。これにはTessar型のレンズが付いているもは、キリットしまった画像になるようだが、Tessar付きは数量は少なそうだ。他に「Novonar Anastigmat」というレンズが付いている個体もあるが、しまった画像を求める人は選ばないこと。『TAXONA』はヤフオクでは比較的安価(1万円前後)で入手できるようだが、もともと巻き上げが重いとか、経年変化でシャッターが固まって弱ってる個体が多そうだ。安い個体は修理不能の場合もあることを前提に購入する必要がありそうだ。

 24x24mmフォーマット カメラの記事は少ないが、それも2000年代の初めの頃の記事だ。その後デジタルに移行したしとも多いのだろう。最近の尋常ではないフィルム価格の値上げは、特にカラーで撮ってる人はフィルムからの撤退を考える契機になっているだろう。カラーネガの趣味が生き残る道も、シネマ用のカラーフィルムの自家現像しかないのだろう。