Crystal Winds DarkRoom

 使ってる暗室機材です。

LPL VC7700

 最初に新宿ヨドバシで買った散光式引伸機です。
 マルチグレード紙用フィルター(コダック用とその他の2種類)内蔵で外付けフィルタは不要です。フィルムは35mmから6x7cmまでをカバー。黒枠もガラス製のユニバーサルキャリアを使用することにより簡単にできます。引伸レンズはエルニコールを使ってます。欠点としては、倍率の変更(ヘッドの上下)に力がいるのと、ハロゲンランプの寿命(露光回数)が白熱電球にくらべて短いこと。
 純正のハロゲンランプは高いので最近「フィリップス PHILIPS ハロゲンランプ 12V-100W 6834」を購入しました。純正品のほぼ半額です。なお差し込みピンの腐食が激しいので長期間使用しないときにはハロゲンランプを抜いておくことが必要です。長時間使わないでいた後に、ランプがつかない時には、ハロゲンランプを抜いて、端子を磨いてみると回復する場合があります。

Leitz Focomat Ic [Focomartのページ]

 銀一で購入した最初のフォコマートの集散光式引き伸ばし機。
 フォコマートは機械式自動焦点式で倍率(印画紙サイズ)を変えてもピントは合ったままです。一般的には自動焦点はイーゼル厚が1インチ(2.54cm)で調整されておりライツ純正かサンダースのイーゼルが必要です。でもこのフォコマートはLPLの4枚羽根のイーゼルの厚さ(1.5cm)で焦点が合うように調整されてました。ピントの調整は簡単です(ここをクリック)。一回調整すると長期間調整不要です。2種類のイーゼル高対応のため2種類のピント固定ピンがあります。35mmフィルム以下用。レンズはフォコター50mm F4.5。ランプは150Wを使用しています。その後下の写真の右にあるIcカラーを海外からネット購入しました。Icカラーはヘッドを開けてコンデンサレンズの前にフィルターを置けます。ただ、設置箇所が狭いので、イルフォードのフィルターだと、持ち手を削る必要があります。通常フォコター50mmが付いてますが、当然他のレンズでも使えます。

 なお、フォコマートV35は散光式の引伸機です。ハロゲンランプを使用します。

ベセラー 45MXT

 左の写真は引っ越し前の横浜での写真。一番左が4x5フイルムまでの引き伸ばしができるべセラーの集散光式引き伸ばし機です。ヤフオクで購入し曳舟近くまで赤帽で引き取りに行き、分解せずにそのまま横浜まで運びました。鹿児島への引っ越しでは分解して輸送しましたが特に問題はなかったです。
 右のスイッチで電動で上下して大まかにピントをあわせてから蛇腹の近くにあるハンドルで微調整をします。骨組みだけで一見不安定そうに見えますが結構頑丈で強度的にも問題は無いです。ちなみに、印画紙面とレンズ面の水平はこんな感じ(ここをクリック)で確認する。写真のタイプのヘッドでは、Focomatと同じ電球を使用する。
 引き伸ばし用レンズの焦点距離は35mmフイルム用が50mm、6x6用が75mm、4x5用が135mmです。

暗室の配置

 現在(2019/03)の暗室の配置はコの字の配置です。引き伸ばし機は使わないときにはホコリをかぶらないように大きなビニール袋(90L)をかけてます。レンズは防湿庫で保管。フォコマートのコンデンサレンズも長期間使わないときにははずしてます。
 この部屋で定着まで行い、そのあと大きめの水洗い容器につけてその容器のまままとめて隣の台所の水洗い場に持っていきます。 台所との光の遮蔽のために、押入れのふすまとガラス戸を取り替えたので、押し入れがスケスケになってます。あと雨戸の目張りで昼間もどうにか暗室として使えてます。

LPL 4枚羽根イーゼル DX1417

 最初LPLの4切り用2枚羽根イーゼルを買ってしまいましたが、上側と左側の余白が固定なので印画紙の中央に印画することができない。中央に絵を置くためには別に穴を開けた型紙を作る必要があり大変不便。余白が調整できない2枚羽根イーゼルは全く使えません。これから始める方は安いからといって手を出さないこと。トリミングが前提で余白の調整は不要として設計したのでしょう。
 DX1417はヨドバシで「写真学校指定」とか書いてあったLPLの4枚羽イーゼルです。4枚羽根では羽根の調整で簡単にこれができるのでプリントが大変楽になりました。このイーゼルは適当な重量もあって、置いた位置からずれないこともよいです。

ライツ イーゼル

 ライツ社製のフォコマート用木製イーゼルです。高さが1インチあります。すべりやすいので、このイーゼルには動かないようにフォコマートに固定するための溝がついてます。2枚羽根ですが左と上の印画紙ストッパーの奥行きが広く調整できるので4枚羽根同様に使えます。4羽根イーゼルは上の写真のように溝に印画紙を挟み固定するタイプが多いので上側にある程度の余白が必要です。余白を極力少なくしたいのであればこのタイプのイーゼルが有利です。
ライツのイーゼルには金属製の4枚羽根のイーゼルもあります。

引き伸ばし機用タイマー

 左がLUCKY製のタイマー、右がLPL製タイマー。ラッキーのタイマーは中古の引き伸ばし機についてきました。どちらも3ダイヤルのタイマーです。普通のRC印画紙の引き伸ばし時間は短いので2ダイヤルでも使えますが、10秒以上でも細かい調整が容易にできる3ダイヤルのタイマーの方が安心です。LPLのタイマーは白いスイッチが本体と右から1/4のところでつながっているので、中央をたたき続けると折れます。これも原価低減の結果でしょう。右側(端から1/4の)を押すのが安全です。フットスイッチは不要です。

フィルム現像用タイマーと印画紙現像用暗室タイマー

 左がダイソーで買ったフィルム現像用タイマー。2個平行で現像することもあるので2個あります。これ以上高級なタイマーは不要ですがこのぐらいの大きさは欲しい。秒単位の設定ができるので印画紙現像もこのタイマーでOKです。
 右は現像をはじめる時に買ってしまったタイマー。買ってしまってから使えないと思ったけれど、印画紙現像用としては秒針が蛍光塗料で見えて回しっぱなしで使えるところはいい。しかし、ダイソーのタイマーで十分。なぜ暗室用品にはこのような不要な、そして高いものが売られているのか不思議。

現像タンク

 右からLPL35mmフィルムの4本用、2本用、1本用タンク。2個平行で現像することもあるので1本用以外は2個づつあります。1本用は試写とかでないとほとんど使いません。シートで巻く方式のものもありますが、この金属レールの方が現像ムラとかの心配がありません。現像液はそれぞれ、1L,0.5L,0.25L使用します。

 左はコンビプラン4x5フィルム用現像タンクです。一回1リットルの現像液で6枚まで現像できます。

AP社製 フィルムローダー

 これは現像用品ではないですが、30mフィルムを個別パトローネに詰めるものです。30m一缶で36枚撮り約20個弱のフィルムができます。詰替え用パトローネが使いすぎで光入るようになったので, 最近は使用済みパトローネに編集テープ(スプライシングテープ 1/2インチ)で貼ってます。

 昔(2000年頃)は通常フィルムと比べると約半分のコストですむ計算になってました。しかし,2019年3月時点ではその差は少なくなってきていて約3割程度か。例えば海外通販サイト(B&H)で日本への送料込みでTri-Xが128$/20本、30m缶が98$。
 2021年2月時点では同じB&Hで日本への送料込みでTri-Xが154.0$/20本(tax別)、30m缶が124.25$(tax別),となっている。税金は選択式で日本でかかるかどうかは不明。

 2023年12月時点では、フィルムの値上げと円安で、白黒フィルムも手が出せる値段では無くなってきた。そこで、コダックのDouble Xを導入。52,250円/400ftなので、1本当たり約650円。400ftから100ftに巻き直す方法も見つけた。

 なお、2024年1月からカラーネガ現像も初めた。フィルムはコダックのVision3 500T(52,250円/400ft)、現像液はMarixのC41現像用の現像液キット。Vision3のレムジェット層はダイソーの重曹で剥がしている。現状は7分@32℃の現像時間でやっている。使用機材で変わったのは、温度計をデジタル(1000円)に替えただけ。低温調理器は不要。

フィルムスキャナー

 エプソンのGT-X970フラットスキャナーをフィルムスキャナーとして使用。1200ピクセル/inchの読み込み設定で,フィルムホルダで35mmフィルムは6コマx4列=24コマが10分強で読み込める。
 【旧】特別な画像ソフトは使わず,Windows10についていた「イメージ」というソフトでスキャンした画像を調整。
 【新】GT-X970のエプソンスキャンを使い読み込み、「Silkypix」というレタッチソフトを使っている。Windows10についていた「イメージ」というソフトも補助的に使用している。一時Silverfast9というスキャンソフトを使ってみたが、エプソンスキャンで十分だった。

暗室関連リンク

tokyo-photo.net(モノクロ写真入門)
THIN FILM(モノクロ/カラー現像)
The Massive Dev Chart(白黒フィルム現像時間)

B&H(海外通販)
かわうそ商店(国内通販)
みらいフイルムズ(白黒フィルム)
SilverSalt(フィルム現像液)


(c)2001-2024 S.Takesako

[2024/04/15 スキャンソフトを一部修正]
[2024/03/04 レタッチソフト追記]
[2020/11/24 スキャナ追記]
[2019/03/17 更新]