見やすいEv表

 これまで作ってみた普通のEv表は見にくいので、Ev値と絞り値を軸にして表を作ってみた。この表だと、同じEv値であれば同じ列の上下を見るだけでいい。
 例えばISO100のフィルムの場合、F16のルールだと、F16と1/125sの組み合わせが基本であり、F8と1/1000sの組み合わせから、F22と1/60sぐらいの組み合わせが選べることになる。(F32は普通ついていないので。) 曇の日は、3段落としたF5.6辺りで1/ISO秒の組み合わせが基本となりそう。その場合ISO100で、F5.6と1/125sの組み合わせでEV値が12程度。
 ISO400のフィルムでは、1/500sのところを斜めに動く。Double-Xも同様に1/250sのところとなる。結局、シャッタースピードが1/ISO秒で固定であれば、絞りを一段ずつ開けていくことになる。F16固定であれば、左側にスピードを一段ずつ遅くさせることになる。

 また、ぼかしが効くF4辺りの絞りを使えるのは、1/1000sまでしか無いカメラではEv14までとなる。したがって、晴れた日はISO400のフィルムではF4は選べないことになる。(NDフィルターを使う必要がある)

 露出計にEv値のメモリがなくても、例えばF16固定でスピードを変化させ、最適値が1/125sであれば、その時点のEv値は15となる。

雨の日のEv値

雨の止んでる合間にちょっと散歩。データを見るとISO100,F3.4,1/440sから、
Ev=log(440,2)+log(3.4,2)x2-log(100/100,2)=8.78+3.53-0=12.31。
なので、典型的な「曇の日」ということに。

そして、昨日の写真のデータは、ISO100,F6.7,1/570sから、
Ev=log(570,2)+log(6.7,2)x2-log(100/100,2)=9.15+5.49-0=14.64。
なので、典型的な「晴れの日」ということに。

Ev計算式(2)

 Evの計算式に大陸系のスピード(1/300,1/100,1/50,1/25)を加えてみた。いずれも、近いスピードと±0.3、1/3段ほどの違いがあるが、ネガなら許容範囲が±2ぐらいなのであまり変わらないだろう。
 なお「サニーF16ルール」というのがあるそうで、晴天で日の当たっている場所では、「絞りF16、シャッタースピード1/ISO秒」で適正露出が得られるというもの。Ev値の計算では、ISO100の場合Ev14.6、ISO400でEv16.6というこになり、右の表の快晴に近い値になっている。カメラの設定としては、ISO100で1/125s、ISO400のフィルムで1/500s。日の当たっていない日陰ではこれより2~3段開くことになる。
 なおエクセルの計算式は2を低とする対数。
参考となるWEB