撮影メモのWEB化

 2017年に撮影を再開してから、撮影日・機材・フィルム・現像液などをコクヨの測量手帳に書いてきたけど、去年いっぱいで余白が無くなってしまった。手帳を買い足す予定だったけど、カレンダー形式でWEB版(PHP+MySQL)を作ってみた。これだと、撮影に行ってない時期が一目瞭然で、すこし励みになるかも。
 しかし、2004,5年の仕事が忙しくなった時期から十年以上ほってあった古いカメラたちが、いまも動いてくれていることに感謝。やはり防湿庫は大事。。

Double-X(5222) 400ft巻を4分割してみた

先延ばししていたダブルx400ftの分割を、HP5+も残り2本となったので、やってみた。使用した機材は前に紹介していたラベル用の機材を2台ならべて400ft巻から100ftづつ巻き取った。

 まず400ftのフィルムの直径を確認したところ、直径14cmと推定していたものが16cm近くあった。そこで、計算をやりなおして、2インチのコアに137回巻くことにした。これで、100ftのフィルムの直径が約91mm。フィルムローダの内径が97mmなので、ぎりぎりOKという結果に。実際に巻き直したものを、ローダに詰めたところ、計算どおり数mmの余裕で入った。残りも同様だったので、ほぼ等分に分割できたようだ。したがって、2インチコアに巻く場合には、正確に巻数をカウントする必要がある。疲れたので、フィルム詰めは明日以降ということにした。しかし、ハンドルを137回ずつ3回まわすだけなので、時間自体はそんなにかからなかった。細かい計算は改訂したこちらを参照。2インチコアにフイルムを巻いた場合の直径

これで約80本分のフィルムが確保できたことになる。今の消費量だと一年以上かかりそう。あと期限切れのTri-Xも一缶あったりして。フィルムは冷蔵庫に突っ込んでおくと劣化がほぼなさそうなので、また値上げがありそうなら買い足しておかないと。400ft(36枚撮約80本分)で5万円なので、1本当たり約625円。また、1$150円の今だと、BHPでほぼ最安値のケントメア(71$+輸送料)を4缶買った場合(321$=48,000円)と値段の差がなくなっている。いずれにしても、白黒シネマの世界がある限りは、モノクロ写真の文化もなくならないということになる。

いよいよPRESTOも使い終わりHP5+へ

とりあえず、36枚撮りで12本分を巻いた。残りは冷蔵庫へ。これが終わったらいよいよダブルXへ。
PRESTOのロールの箱には2008年8月と書いてあるから20年ぐらい前の製造品か?でも、基本冷蔵庫保管だったから、ほぼ影響なかったみたいだ。

HardOffでフィルムローダ発見

 久しぶりにHardOffのジャンクコーナーに行ったら、使用回数が少なかったような100ftのフィルムローダが置いてあった。ヤフオク相場より安かった(一葉さん+消費税)のでとりあえず購入。中を見ると、最後に巻いた1インチのコアが残っていた。この1インチのコア、この前買ったコダックの2インチコアにすっぽりと入る。

 フィルムローダセットするとこんな感じ。これで、ダブルXのフィルムを、2インチコアに巻きなおしても、中心がずれる心配がないことになる。

2インチのコアが届いた

 コダックに注文した2インチ(51mm)のコアが早速届いた。巻取クランクに取り付けてみたのが以下の写真。両脇からガイドで挟んでも、ゆるく回り、固定はされない。きつく巻くには固定する必要がありそうで、テープでとめるとか、なにか考えないと。

【追記】固定方法は、軸になるラベルリワインダの心に爪楊枝を貼ることで、滑り止めになった。(2023/11/25)

100ft フィルム巻から何本取れるのか?

 100ftの長巻からフィルムが何本とれるのかは、人によっていろいろ違っている。上限が21本、下限が17本ぐらいの感じ。フィルムローダと使い方によって違うのだろう。
 私が使っているAPのフィルムローダはもともと20個のパトローネとセットとなっているため、20個取れるような仕掛けがしてあるようだ。私の場合、面倒なので写真の左上のフィルムカウンターが一周回るたびにパトローネを替えている。その場合、153cmぐらい巻いていることになるようだ。これで20個と少し余る。


 フィルムの一コマのサイズは約3.83cm(23cm/6枚)。36枚で138cmとなるので、予備が15cmある。しかし、カメラのカウンターに合わせて”1″番のコマから撮影すると通常34枚しかとれていない。したがってあと2コマ分の8cm足りないことになる。36コマ撮るには161cmぐらい必要ということになる。

 30.5mで20本取るとなると、1本当たり153cmとなり、APのカウンタ-とほぼ合ってることになる。別のローダでは、36枚の場合、パトローネの巻き込みを30回まわすという指示があるが、これもやってみるとほぼ153cmとなる。したがって、フィルムローダの仕様としては、30.5mで20本とることを基本にしているようだ。36枚撮りたいのであれば、もう1、2回(1回で約6cm増える)まわす必要がある。その場合、取れる本数が1、2本減ることになる。若しくは、-1コマ目と0コマ目も撮ってみれば、今後使えるコマかどうか分かる。(自動で巻き込んで1コマ目から始まるカメラは無理だけど。)

2インチコアにフイルムを巻いた場合の直径

【以下の記事はフィルムの実物に基づき2023/10/02に改訂した。】

コアにフイルムを巻いた場合の計算をしてみた。
(フォントの関係でπ(パイ)とnが同じにみえてますが・・)

フィルムの厚さ:t[mm]
コアの外径:d[mm]
巻いたフイルムの長さ:L[mm]
巻いたフイルムの外径:D[mm]

なおコダックの資料によると、
https://125px.com/docs/unsorted/kodak/EN_ti0912.pdf
によると、kodak double Xのフィルムの厚さは0.114mm
とあったが、実際には別のタイプのDouble Xだった。

厚さを0.114mmで計算した場合、400ftで142mmの直径であるはずだったが、
Double x 5222の実物は160mmぐらいあった。
これから、フィルムの厚さを逆算して0.145mmと仮定した。

一回卷く毎の長さは、
L1=πd
L2=πd + π(d+2t) = π(2d+2t)
L3=πd + π(d+2t) + π(d+2x2t) = π(3d+2x(t+2t))
L4=πd + π(d+2xt) + π(d+2x2t)+ π(d+2x3t) = π(4d+2x(t+2t+3t))
したがってn回目には、
Ln= π(nd+t+2t+3t+ – – + (n-1)t)=π(nd+2xtxnx(n-1)/2)=nπ(d+tx(n-1))

ここで、フィルムの厚さはt=(D-d)/(2xn)なので、関係式は以下となる
Ln=nπ(d+tx(n-1))=nπ(d+(D-d)/(2xn) x (n-1))≒nπ(D+d)/2

① コア25mm(1インチ)に100ftフィルムフィルムを巻いた場合の計算は以下となる。
  Ln=nπ(d+tx(n-1))より、nに対する2次方程式となる。なお、d=25mm,t=0.145mm
  nxnxπxt + nxπx(d-t) - Ln = 0
  ここで、a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
  b=π(d-t)=3.14159x(25-0.145)=78.0843
  c=-L=-30500
  これにより、100ft巻くための回数nは、解の公式により、
  n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-78.1816±root(78.0843×78.0843-4×0.4555x(-30500))/(2×0.4555)
   =186.9回
  フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
  D=d+2xnxt = 25+2×186.9×0.145= 79.2mm となる。
  なお、Ln=nπ(d+tx(n-1))=186.9xπx(25+0.145x(186.9-1))=30.5m
  したがって、取手を187回ぐらい回せば30.5m巻けていることになる。

② 2インチ(51mm)のコアで巻いた場合も同様に計算すれば以下となる。
  a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
  b=π(d-t)=3.14159x(51-0.145)=159.7657
  c=-L=-30500
  n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-159.7657±root(159.7657×159.7657-4×0.4555x(-30500))/(2×0.4555)
   =137.2回
  フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
  D=d+2xnxt = 51+2×137.2×0.145= 90.8mm となる。
  なお、Ln=nπ(d+tx(n-1))=137.2xπx(51+0.145x(137.2-1))=30.5m
  したがって、取手を137回ぐらい回せば30.5m巻けていることになる。
  これにより、2インチ(51mm)のコアで巻いた場合も、ローダの内径は97mmなので問題ないことになる。ただし、キツめに巻く必要があるだろう。
  実際に137回巻きで4分割したところ、ほぼ当分割されていた。また、100ftフィルムをローダに入れてみたが、ほぼ計算どおりの隙間で入った。したがって、2インチコアに巻く場合には、正確に回数をカウントする必要がある。

③ 参考に400ftフィルムの直径を計算すると(d=51mm、Ln=122m)
  巻いてある回数は
  a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
  b=π(d-t)=3.14159x(51-0.145)=159.7657
  c=-L=-122000
  n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-159.7657±root(159.7657×159.7657-4×0.4555x(-122000))/(2×0.4555)
   =371.1回
  フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
  D=d+2xnxt = 51+2×371.1×0.145= 158.6mm となる。
  なお Ln=nπ(d+tx(n-1))=371.1xπx(51+0.145x(371.1-1))=122m

なお、フィルムの厚さ、コアの直径による、フィルムの直径の計算はこのページが有用。

KODAK ダブルX 400ftからの巻直し方法

 KODAK ダブルXは比較的多くの人が写真用に使っているはずであるが、400ftから100ftへの巻直しの器具について説明したHPは少ない。以下のサイトが説明しているサイト。100ftのフィルムローダを400ft用に改造した人もいるが、たぶん数回しか使わないので、それをやる気力はない。ここでは、できるだけ工作を省き、市販の既製品で、400ftから100ftへの巻き直しを対応することを考えてみた。

[400ft->100ft巻直し機]
画伯の雑記 – 2020年11月3日 フィルム巻き機を自作しました。
フィルム巻き直し機を作る 材料・設計編
シネマフィルムをカメラに詰めて海へ
Kodak DoubleXの使い方

[400ft フィルムローダに改造]
画伯の雑記 – 2021年3月24日 400ft巻が入るフィルムローダーを作りました。

 400ftから100ftへの巻き直しは、フィルムのリールを垂直に立てた状態で行う方法と、横にねかせたままで行う方法があるようだ。横に寝かせた場合には、リールを回すのに手間取ると思うので、立てた状態で行う方法にした。基本的には糸巻き車のイメージで考えた。HPでは木工細工で器具を制作しているが、素人が作ったのでは不安定になると思われるので、探したところ、以下の写真のように、プリンタで印刷したラベルのリワインダーというのが3000円ぐらいで売られているのを見つけた。横棒の直径は25mm弱であり、ダブルXの芯の内径25.2mmにちょうど合うことになる。25mm(1inch)はこのようなリールの業界標準規格のようだ。

 空きフィルムパトローネに1本づつ詰める場合には、リワインダーにダブルXのフィルムリールを載せて、フィルムローダについているLクランクの取手(上の写真のフィルムの隣)を使い、パトローネの芯を回すことで、詰めることができる。
しかし、この場合長時間真っ暗ななかで作業することになり、やはり100ftに巻き直す方が現実的である。また、使い切った空の金属パトローネの場合、フィルムを暗闇で継ぐのが難しそうである。リユーズのプラステックパトローネの場合は問題なさそうであるが。(100ft巻からであれば、暗袋でやれそうではある。)

 そこで考えたのが、このラベルリワインダーをもう一台用意して、片側に100ftの芯になるものを付けて、100ft巻く方法。芯の候補としては、直径が38mmと若干大きめではあるがトイレットペーパの芯が良いのではないかと思う。この芯を軸にテープで仮留めすることで、取手を回して巻き取ることができるようになる。2台で5,580円とちょっとした出費だが、工作不要で土台が倒れるとかのリスクが無いところが良いところ。巻き取る長さは正確には測れないが、100ftフィルムローダの内側の直径より若干小さめの大きさ(直径9cm弱)ということになる。

 ただし、100ftフィルムローダの軸の直径は8mmなので、そのままでは15mmぐらいの間が空き下に落ちて、ローダの底をフィルムがこすることになる。したがって、①この15mmを埋める、内径10mm程度、外形35mm程度のドーナツ状のスペーサを作るか、若しくは、②100ft巻を10数mmの芯に巻くように考えるか、どちらかの対応が必要。前者①は36mmぐらいの丸材の中心に10mmの穴を開けてもらうことができればよさそう。後者②は、プラステックの横軸の代わりに、10mm程度の丸材を軸とし、それに下の写真のような取手を付ければ良さそう。芯は厚めの画用紙を丸めて作ればどうにかなりそう。後者の方が、機械工作は必要なさそう。

 期限切れ長巻フィルムを1巻ヤフオクで落としてしまったので、実際に使ってみるのはまだ先になりそう。このラベルリワインダーは、分解も可能と書いてはあるが、固定するつめが折れそうなので、このままの保管が無難だろう。

[追記・結論(2023/04/19 18:09)、修正(2023/04/20 15:00)]
以下のページの情報によると、いつも捨ててしまうので手持ちはないが、100ft巻の長巻フィルムのコアの外径は約25mmとのこと。(当然内径は100ftフィルムローダにフィットする。)
フィルム巻き直し機を作る 材料・設計編
したがって、100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)に合わせて、直径25mmより若干大きい100ft巻き直し用の芯(コア)を厚紙で作れば、写真のラベルリワインダにもちょうどはまり、また100ft長巻フィルムの芯(コア)がそのままスペーサとして使えることになる。したがって前者①の案の採用となる。

さらにコダックon line shopには、直径2inch(51mm)内径25mmのコアが121円(送料792円)で売っている。これに巻けば、手作り作業がすべてなくなる。 必要なものは「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」のみ。ただし、fuji,kodak,ilfordは小さなコアだが、上のHPの情報だとフィルムによってはこの内径の大きなコアに巻いてあるフィルムもあるようだ。Double-Xのフィルムの厚さは0.145mm程度であり、2inchコアの場合、計算により137回巻くことで30.5m巻くことができ、巻いた後のフィルムの直径は91mmとなり、6mmの余裕で巻くことができる。(APのローダの内径は97mm。)ただし、キツめに巻く必要があるだろう。【2023/10/03修正】

結論としては、(1)コダックの2インチ(51mm)のコアを用いる。若しくは、(2)トイレットペーパの芯をたてに割って、「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」に合わせ、内径25mmより若干大き目の芯を作る。(この場合の回転数は202回。巻いた後のフィルムの直径は71mmとなる。)
そして、パトローネにフィルムを巻く時には、まず100ftのフィルムローダに「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」を取り付け、その後に、100ftに巻き直したダブルXのフィルムを取り付けることになる。

除湿ボックス(27L)+モバイルドライ(MD-3)長期検証

防湿庫に入れるまでもない4×5の本体とかを除湿ボックスにいれているが、湿度がなかなか落ちない。使っているのは、ナカバヤシのドライボックス(27L)と東洋リビング モバイルドライ(MD-3)の組み合わせ。湿度は最初が50数%まで落ちるが、その後日数がたつにつれてだんだん上がり60%ぐらいで一定。

今日は試しに、昔間違って買ってしまった小型の除湿機を最初入れて50%ぐらいまで落とし、その後MD-3を入れてみたところ、現在40%まで落ちている。MD-3は27Lの箱には容量が小さすぎて、箱を開けて60%ぐらいに上がった湿度を50%ぐらいまで落とすのが精一杯のようだ。

【2023/04/22 15:30】デジタル湿度計:38% アナログ40%
【2023/04/26 10:19】デジタル湿度計:38% アナログ43%
【2023/04/30 14:00】デジタル湿度計:38% アナログ43%(変わらず)
【2023/05/04 15:45】デジタル湿度計:39% アナログ43%(ほぼ変わらず)
【2023/05/26 10:30】デジタル湿度計:41% アナログ46%
【2023/06/05 12:10】デジタル湿度計:43% アナログ49%(上がり始めた)
【2023/06/19 10:34】デジタル湿度計:45% アナログ50%(そろそろ交換?)
【2023/09/08 15:30】デジタル湿度計:56% アナログ60%(交換)

長く見ていなかったけど、結局60%で飽和するようだ。
2ヶ月間隔で50%以下に保てることになる。

【2023/09/08 19:10】デジタル湿度計:40% アナログ41%(再スタート)
【2024/02/18 10:40】デジタル湿度計:43% アナログ56%(乖離が大きい)
 ディジタル湿度計の電圧が1.35まで下がっていたのが原因みたい。電池交換

【2024/02/18 16:30】デジタル湿度計:36% アナログ43%(再スタート)
【2024/03/08 12:00】デジタル湿度計:34% アナログ45% ほぼ変わらず
【2024/03/28 22:00】デジタル湿度計:36% アナログ45% ほぼ変わらず。開封

【2024/03/29 10:30】デジタル湿度計:37% アナログ45% MD-3初期化

銀塩印画紙の経年劣化

 印画紙の購入日を調べてみると2009年の11月だった。その頃から数えるぐらいしかプリントしてなかったことになる。ローライ ビンテージ111(バライタ)はまだ使えるようだが、イルフォードのクールトーン(RC)は周辺部が5mmぐらいの枠で薄く感光したように見え、感度も下がっている。さすがに通常保管では10年は保たないようだ。なにより頑張って使い切ることが大事ということみたい。

 ローライ ビンテージ111(バライタ)の値段は、2009年当時55ユーロだったのが、現在は2倍強の130ユーロまで上がっている。同じものとされるFomabrom Variant III 111 FB VCはB&Hで124$(現時点では品切れ)輸送費と為替で21000円ぐらい。日本でも同じぐらいだが、こちらも品切れ。再度登場したときには、値上げされているのか? オリエンタルのバライタは同じサイズ(8×10)と枚数(100枚)で18000円ぐらい。RCだと13000円ぐらい。印画紙も10年で2~3倍ぐらい値上げされているかも。

久しぶりにプリント

 印画紙のチェックを兼ねて2年半ぶりにプリント。しばらくぶりで、イルフォードのフィルターが見つからず、家中大捜索の上やっと出てきた。ついでにバライタ(ローライ111)も一枚焼いてみた。やはり銀塩写真はプリントまでやって完了。印画紙も値上がりしていて、RCもバライタも値段があまり変わらない。これからは最初からバライタかも。しかし、値段調べたら、日本製はやはり半額なのでオリエンタルに変更か。使ってる現像液はデクトール(1:3)の予定だったけど、今日は間違えて(1:2)でやってしまった。

 前回眠い仕上がりだったのは、結局印画紙の劣化が原因だった。2年前購入の冷蔵庫保管の印画紙は問題なかった。これから買うやつは冷蔵庫保管ということで。暗室にしている4畳半の板間は昼間でも使えるけど、エアコンが壊れているので、夏場はお座敷暗室に移動かな。

 ピントが合わないと思って手動で調整したが、よく見たら、右側のフォコマートはLPLのイーゼルに合わせて調整してあることを忘れて、ライツのイーゼルを使っていた。

銀塩写真のSDGsは映画フィルム

 ISO400のフィルムのストックがいよいよなくなり、20年もののPrestoが4本、3年もののHP5+が一缶(100ft)となったので、買い足すフィルムを比較検討した。しかし、最近の値上がりは相当で、あまり選択の余地はなくなっている。品質重視だとHP5+,価格重視だとケントメアに絞ったが、どっちもどっちという感じ。Tri-Xは4巻買って一巻当たり2万2千円ぐらいで比較の対象にもならない感じ。HP5+も圏外近くまで値上がっている。早く1$=100円まで戻ることを願うばかり。

 そこでちょっと前に話題になっていた映画用のフィルムKodak Double-X(5222)を調べたところ、評判もまずまず。価格もBHPで各フィルム4巻で比較したところケントメアよりは若干高いが、イルフォードよりは3割弱安い感じ。Tri-Xのちょうど半額。また、ISO250ということで、ISO100のフィルムを併用する必要もないだろう。さらに、普通にISO400(レジナール1+50 11分)で使ってる人もみかける。ということで、今年度のフィルム購入予算をつぎ込んでKokdak Double-Xを注文。フィルムは10年以上保つだろうから、そのうち使い切るだろう。しばらく値上がりを心配する必要もない。調子が良ければ買い増して冷蔵庫に積んでおくのも有りと思う。Kodak Double-Xの難点は、400ft巻なので100ftに巻き直す問題があるが、どうにかなるのではと方法を思案中。

 現状でコスパが一番よい組み合わせは、Double-X(5222)をISO400で撮ってロジナール(1:50,20℃,11分)で現像する組み合わせだろう。軟調に仕上げたいときにはD-76(1:1,20℃,13.5分)で。ISO100だと、ロジナールは不向きのようで、D-76 (1:3,20℃,13分)若しくはミクロファイン(1:1,20℃,8分)となっている。販売面からも映画フィルムは写真フィルムより持続性があるのではないか?

(写真はKODAK Motion Picture Online Shopからのコピー)