防湿庫の棚卸

 久しぶりに防湿庫の棚卸しと状態チェックを始めた。在庫リストを更新したら、レンズも含めて20ぐらい項目が増えていた。防湿庫を増やすたびにカメラが増えていくが、もう防湿庫は増やさないのでこれが限界だろう。同時に半年に一回の空シャッター大会。ちょっとスローが粘っている個体を一台発見。

 今日はTシャツでも暑い日になりました。

    【冬の夕暮】

16mm ダブルXと現像用リリールが届いた

注文していた16mmフィルム(片側にパーフォレーション有)と16mmフィルム現像用リール(パターソンタンク用)が届いた。

 リールは片側のリールの根本から巻いた後に片側をフタするタイプだった。必要現像液は1本で200ml余りなので、LPL35mmと同じ250mlで考えればよいだろう。2本では400mlぐらい。パターソンのタンクはもともと35mm1本でも300mlぐらい必要だ。

 16mmのフィルムはとりあえず50cmぐらいを10本程度切って、丸めて保管予定。丸みが付いていないと16mmカメラでは調子が悪いという話もあるので。110そのぐらいで、16枚程度は撮れるのではないかと思う。16mmカメラでは50cmで最大20枚という仕様のようだ。30.5m巻なので、60本ぐらい取れることになる。1本当たり170円弱、現像を含めて2百円ちょっと。

【2025/03/08追記】Marixのサイトにある巻き方動画を見て練習してみるが、確実性に若干不安あり。とりあえず、フィルムの角を切り落としてから、始めないと行けないことは分かった。

【2025/03/16追記】フィルムを斜めにして、溝にはめながら巻くことがようやく分かった。これで確実にまけるだろう。

期限切れフィルム

 冷蔵庫には20年近い期限切れフィルムが死ぬほど眠っている。カラーポジは135が10数本、120が30数本。白黒は120が30数本。白黒は大丈夫なようだけど、カラーはそろそろ使っていかないととは思っているが、何しろポジなので、現状は街の現像に出すとそれだけですごい金額になってしまう。
 なので、ポジの自家現像をやるべきなのだけど、カラーはカラーネガとコンデジで済んでしまっているのでちょっと気が乗らない今日この頃。まぁカラーポジで撮るほどの被写体がないのも原因ではあるが。

SMS認証導入でヤフオク卒業とは行かない模様

 先月末導入されたはずなのに、SMS認証の画面がなかなか出てこない。ところが、関係ないYahooショッピングで16mmのダブルXを購入する場面で現れた。ただこの時は、選択肢として、予備のメールアドレス登録とワンタイムパスワードがあって、どうにか購入できた。なかなかヤフオクから卒業できず、出費は増えるばかり。

 調べてみると、Yahooショッピングも昨年末に「SMS認証」を「必須」にしていたようだ。しかし、メールを使った「ワンタイムパスワード」は残しているようだ。たぶん現状では、携帯を登録していない人が結構いるのだろう。Yahooショッピングのアナウンス通知には「携帯電話をお持ちでないお客様:ワンタイムパスワードの設定」がある。これと同じなら、ヤフオクを卒業できないことに・・・。フリマのように「SMS認証」を問答無用で完全実施してほしいものだ。そうしたら、無駄な買い物できなくなるのに。

 そこで、ヤフオクの通知を再度見直すと、携帯の無い場合の対応が修正されていた。以前は携帯が無い場合でも「携帯を用意してください。」のような素っ気ない一文だったが、今回は以下に修正されていた。たぶんクレームがたくさんあったので、後追いでプログラムの修正作業をしているのろう。結局『ワンタイムパスワード』でお茶をにごされそうな感じ。やりたいことは、『ログインパスワードの廃止』のようだ。なので、ヤフオクを卒業きないことがほぼ確定。
Q. 携帯電話を持っていません。どうすればいいのでしょうか?
A.「生体認証」や「パスワード+ワンタイムパスワード(SMS/メール)」のログインでも、本人確認手続きが行えるようになりましたら(2025年4月予定)、本人確認手続きのうえ「生体認証」または「パスワード+ワンタイムパスワード(SMS/メール)」のログインをお願いいたします。』

 しかし、X(Twitter)やGoogleが「悪用されているため」というセキュリティの理由からSMS認証を中止する時代に、いまさら一周遅れの方式『SMS認証』を採用する理由が不明だ。『SMSを使った二要素認証、Googleが廃止へ–なぜ? 「実は安全ではない」が業界の常識』(2025/02/25)とかの記事もある中で。

【追記 2025/03/01】先ほどのログインで聞かれたので、3月からヤフオクもワンタイムパスワード(メール)が有効になったようだ。なので、結局、ヤフオクは卒業できず。

Optima5000(110フィルム) Scan結果

 最初のネガは現像ムラがあったり、ピントが来てなかったりしたが、他のWEBにUPされている110フィルムでの結果に比べ、ギザギザ感があり、あまりにも解像度が落ちていた。そこでスキャン方法をFujiのガラスネガキャリアに変えてスキャンしてみたところ、満足する結果となった。結局アンチニュートンガラス越しにはスキャンできないようだ。しかし、アンチニュートンガラスではないので、最初のコマにはニュートンリングがでている。

 下の段の中央は真ん中に現像ムラがあった。その右の田の神様は、撮影時にピントが後ろにある。小型カメラの近距離撮影もピントがシビアのようだ。それに加えて次のコマとも重なっていた。さらに、フイルムの最後でフィルム自体がよれていた可能性もある。なお、フィルム上の画像の大きさは13mmx20mmぐらい。35mmフィルムに比べ面積は1/3ぐらい。

 今回は110フィルムの初めての撮影と現像だったけど、110カメラもまともなSCANをすれば、普通に使えそうだ。粒状性は結局使うフィルムと現像方法によるようだ。小さいOptima5000でこれだけ写るので、機能の落ちるMinolta 450Eにはとりあえず出番なさそう。

AGFA Optima5000(110カメラ) Solinar 26mm F2.7(35mm換算で46mm)
【T-MAX100(120フィルム,2004年期限切れ) D-96(1+1) 12分@20℃ 】

MINOLTA-16 II (16mmフィルム)を入手

 MAMIYA-16とは双璧をなしそうなMINOLTA-16IIもとりあえず入手してみた。価格はMAMIYA-16と同様数千円のもの。こちらも、最初はフィルムマガジンが添付されているものが必要となる。こちらは露出計がついていないため155gとMAMIYA-16の約半分。レンズはROKKOR22mm・F2.8(3群4枚)のテッサータイプのようで、MAMIYA-16より広角。

 こちらは距離計はついておらずF16でパンフォーカス(1m~∞)の設定になっている。マニュアルにある深度から推定すると、焦点は2.6m付近にあるらしく、F8で1.5m~8m、F5.6で1.5m~5mぐらいまでしかピントは合わない。なので2~4mぐらいで撮るのがこのカメラの最適距離ということだ。シャッタースピードは1/500s~1/30s・Bとなっており、時代が新しいためか、範囲が広く現在のスピード形式とおなじ。絞りはF2.8~F16でこちらは入手したMAMIYA-16と同じ。

 フィルムマガジンはMINOLTA-16専用となっており、メーカ別に違うことが、110にその座を奪われた原因となっている。ただし、他のメーカーでも、ミノルタのマガジンを使っているところもある模様。海外のサイトでは3Dプリンター製を販売しているところもあるが、遮光性がない(フィルムの出入り口にモルトが無い)ので、フィルムを詰める作業はすべてダークッバックでの作業が必要。オリジナルのマガジンには現在の35mmフィルムのパトローネみたいに遮光性の加工がしてあるので、フィルムタンク側に詰めたあとは明るい場所で作業できるようだ。

MAMIYA-16(16mmフィルム)を入手

どうせ110フィルムのカメラを使うのなら、同じ16mmフィルムを使うMAMIYA-16をお迎えしてしまいました。16mmフィルムのカメラはヤフオクで数千円で出ているのですが、基本フィルムマガジンが付いていません。このフィルムマガジンは各社独自の仕様なので、流用できません。なので、マガジン付のカメラを狙うと数千円高めの価格となります。このマガジンに50cmぐらい16mmフィルムを詰めることで、20枚程度撮れるようです。金属の塊のような造りなのでフィルム込で290gもあります。ただ、タテとヨコに三脚用のネジがつていたり、レリース対応のシャッタースイッチなので結構本格的です。入手したものにはイエローフィルタが装備されていた。レンズはマミヤセコール25mmF2.8(3群3枚)なので、基本F8程度に絞って使うことになる。

 このMAMIYA-16は写真からわかるように、セレンの露出計付なのですが、動いてませんでした。1960年ごろの製造なので、もう露出計は死んでる個体が多く、たぶん、動いていても不正確な可能性も残ります。しかし、マニュアルで露出とシャッタースピードを設定できるので、単体露出計で測れば問題ありません。また、距離設定もありますが、6ft(2m)から∞の間が2mmぐらいしかないので、その間に付いている「◯」印に合わせるのがほとんどでしょう。最短距離は1ft(30cm)なので、結構寄れます。ただ、1ftから6ftまで12mmぐらいあるので、結構シビアでしょう。

シャッタースピード:1/200~1/2・B
絞り: F2.8~F16

切り出し110フィルムを試写&現像してみた

 AGFA Optima5000を使って、切り出した110フィルムを試写し、現像してみた。2004年に期限切れの冷蔵庫保管のTMAX100(当時230円)だけど、ISO100で設定されていると思われるカメラで普通に写っている感じ。カメラの自動露出機能も問題ないようだ。オリジナルの裏紙を使っているので、光漏れはないみたいだ。

 ただ問題点はいろいろあって、
①切り出す時にフィルムが浮いて、幅がガタガタになっていた。刃のそばでフィルムが浮かないように押さえておく必要がある。今回はフィルム軸だけを気にしていたのがまずかった。しかし、やはり市販の16mmがベスト。⇒市販16mmを使う。 
②35mmフィルムに抱かせて現像をやったけど、写真のように青く現像ムラが出てしまっている。撹拌の最中にはずれてしまったようだ。⇒やはり16mm用のリールが必要みたい。⇒2個発注。
③一箇所フィルム送りがうまくいかず、若干重なっているコマがあった。これは、パーフォレーションのピンを折ったから仕方ない。
④フィルムが終わると、フィルム送りができないようになっているようだ。偶然かどうか不明。

【追記 2025/02/26】現像結果は2025/02/25にいったんUPしたけれど、Scanの方法に問題があったので削除して、2025/02/26の記事で再UPする。

16mmのフィルム(ダブルX)を発注してみた

 今年は中判大判の写真にちからを入れるはずだったのだが、なんだか逆方向に向かっているような。昨日120のフィルムを126用と110用に切り出したのだけど、ホルガではダイヤルを回すのがきつく結構大変。また120で1本づつしか取れないということで、面倒もあって、16mmフィルムを買ってみることにした。

 買ったのは、【16 mm / 100ft / イーストマン ダブル-X 白黒ネガティブ フィルム 7222 / スプール巻き 片目】というフィルム1缶で30m弱ある。別メーカの10mぐらいものもあるが現在売り切れている。
 16mm(110)で撮れる写真はハーフサイズの半分以下、35mmの1/4以下ということになる。しかし、キャビネ大ぐらいに拡大するにはそう変わらないのではという感じもする。粒子も荒れておもしろそうだ。50~70cmで切った場合50本ぐらい撮れることになり、一本当たり約200円。

 16mmフィルムは110のカメラだけではなく、16mmフィルムを使った初期の小型カメラでも使うことが出来て、結構奥も深そう。

110フィルムカートリッジを分解してみた

 110フィルムカートリッジの分解をとりあえずやってみた。簡単に外れるというWEB記事もあったので、気楽に始めたのだが、なかなかはずれない。予備もあるので、とりあえず力技で。110カートリッジはフィルムタンク側は接着されておらず、巻取り側の円の部分のみが接着されているようだ。Kodakの接着は軽く数か所でFujiは念入りということ。このSolarisも念入りの部類だった。ナイフで削っていくのだが、最初は固く接着されている部分から始めたようでまったくナイフが入らない。どうにかナイフが入り、そこからこじ開ける感じで開けた。遮光に問題があるかもしれないが、これ以上のものができるか怪しいので、とりあえずこの初号機でやてみることにする。

 内部には約75cmのフィルムが裏紙に巻かれてはいっていた。これで24枚撮りだ。フィルムにはパーフォレーションが片側にのみ入っているが、裏紙には穴はない。このフィルムの段差だけで感知しているようだ。一度巻き直して、Optima5000に入れてやってみたが、フィルム送りもシャッターも問題ない。ただ、パーフォレーション用のピンを折ってあるので、フィルム間隔が長くなり20枚ぐらいしか撮れない。裏紙をそのまま使用すると残りの枚数がわかる。光線漏れの具合があれば、裏窓は閉じないといけないけど。

110(16mm)フィルムの自家現像

フィルム代や現像代が値上がりしてしまった現在では、自家現像以外に110フィルムを経済的に使う方法はないのではないかと思う。WEB検索で現像法を探したところ、現時点で失敗が少ないと思われる方法には以下がある。

①配線カバーの片側にフィルムをつめ、それを1m余りの塩ビパイプに入れて、現像タンクとするもの。これは案外安全確実と思って、カバーとパイプをハンズマンで仕入れたが、②③のもっとうまい方法があった。

②16mmフィルム用の現像リールはもう販売されていないと思い込んでいたが、Marixでパターソンタンク用が販売されているのを見つけた。パターソンの現像タンクがある方はこれが確実かも。1個2750円(リールのみ) ただし溶液量が多いのが難点。Marix 16mm用リール 一個ぐらいは買っておいても損はないかと。

③一番安上がりがこれ。失敗した透明の35mmの現像済みフィルムに16mmフィルムを抱き合わせて、35mmの現像用リールに巻く方法。LPLのタンクを常用している人には、これが一番良いかも。

うちにも、127フィルム現像用にパターソンのタンクを仕入れているが、まずは③で簡単にできれば、使用液も少なくて良いと思う。

【2025/02/25追記】③でやってみたが、現像途中でマスキングテープが外れたらしく、現像ムラができてしまった。スプライシングテープのように簡単には外れないテープなら良かったのかもしれない。次はリールを仕入れて②でやってみることに。

110カメラ

 昔、箱いくらで落とした中に、110フィルムを使うカメラが混じっていて、電池を入れてチェックしてみたところ、下のAGFAのOptima 5000とMinolta 450Eは、露光不足の赤ランプもつき、どうにか動きそうな感じ。Minolta 450Eは「晴れ」と「曇」の設定ができるので、2段階しか対応していないようだ。フラッシュはコンデンサがいかれているようで充電出来ない。AGFAはAE機構が動いていて、明るさに応じて絞りやシャッタースピードが変化し、ピントも連続的な設定となっている。たぶん、フィルムはどちらもISO100の標準設定だろう。仕様から見て、Optima 5000の結果がよければ、MInoltaの出番は無い。

 また、2つとも、110のパーフォレーションにピンが通らないとシャッターが下りない造りとなっていたので、ピンを物理的にカットした。これで、パーフォレーションがあっても、なくても、コマ間隔が若干ずれるだけ、普通に撮れるのではないかと思う。たぶん、コダック ダブルXの16mm版(片側のみパーフォレーションあり。30m/約1万円(送料込み))も、そのまま使えるのではないかと思う。若干減感現像する必要があるかもしれないが。

 検索に出てきた範囲ではPentax110は、シャッターにパーフォレーションは使ってないようだ。これは確かではないが、たぶん、ローライA110も127と同じく使っていないのではないかと思う。

フィルムは昔買ったソラリスの110フィルムがあるので、パッケージを開けて、フィルムを手巻きすることになる。これもISO200だけど、カメラ側は認識していないと思う。