ボタン電池の電圧(テスター導入)

 持ってるFTbなどは、カメラ側のバッテリーチェックが働かないので、テスターを買って見た。値段も千数百円であまり考える値段でもない。バッテリを測ってみると、LR44やSR44は1.55v前後。PR44は1.4v。LR44もへたってきたものは1.4vに近いものがある。全然だめなのは1.2v以下の感じ。これで、気分ではなく、電圧の数値で判断ができるようになった。
 SR43から電圧を変換するアダプタでは正常な電圧値を示さず、テスターの内部抵抗などの問題があるのかもしれない。いずれにせよ、水銀電池の代替えはPR44で十分。寿命もそんなに短くはないみたいな感じではある。今度記録してみないと。

水銀電池の代替え電池

 水銀電池の代替えとしは、PR44の空気電池というのが1.4Vで、ほぼ同じで良いのだけど、消耗が激しいのが玉にキズ。裏のシールを剥がしたら、電池の消費がはじまるようだ。なので、このまえ大量買いしてしまった。6個入り5セット、合計30個で1080円。

水銀電池代替え電池の特性

水銀電池で検索したら平成19年の資料にこんな図があった。LR44を使う場合は劣化に注意が必要だ。PR44はどうなんだろうか?

PR44の特性のグラフがあった。これを見ると、結局水銀電池の代替えはPR44の一択しかないことになる。

PR44も予備が無くなったので補充した。価格はヨドバシの通販で6個入が522円だった。補聴器用ということで、近い将来ディスコンされるリスクはないだろう。(2023/06/06)

またジャンクコーナーからお出迎え

 強い日差しの中、遠めの1000円床屋さんに行く途中に、涼みのつもりで入ったHardOffのジャンクコーナーの棚に、前から欲しかったC35の距離計付きのFlashmaticが置いてあった。
 モルトがボロボロだったけど、2重像はしっかり合っていた。レンズもカビなし。電池が入っていたけど、露出メータは動かず。電池室はきれいだったので、電池切れと判断。この機種、露出計にスイッチがないので、使わないときは電池を抜いておかないといけない。帰ってからPR44を入れて確かめたら、ほぼ正常の振れをしていた。あとの難点は、上の写真でも分かるように、正面ファインダー窓の横に、カビのような白い汚れがあること。これは、上蓋開けたら取れるかもという判断で即購入決定。値段はこの前のFTbと同じで税込み2200円。ヤフオクならこの値段でも、送料加えたら4000円近くになってしまうのでありがたい。モルト剥がしと、貼りをがんばらないと。

【当日夜追記】
 古いモルトを剥ぎ始めたら、明日まで待つのが面倒なので、結局モルトを貼ることに。ということで、新しいモルトに張替え完了。C35は裏蓋を開けたところにもモルトが貼ってあった。また、スクリーン横の汚れは、上蓋を開けたら、本体のフレームの鉄が白くサビていて、そのサビがカバーにくっついていた。無水エタノールでサビを拭き取ったら、圧着がなくなり白い汚れは消えた。開けたついでにファインダーの清掃も完了。
 ということで、すぐに使える状態となった。多分、試し撮りも不用と思う。同類のカメラとしては、オリンパス35の方が人気があり、価格も高いが、写りから見ればC35がお買い得と思う。使い心地も、T-3よりもこちらの方が良い。T-3は小さい分ホールドが効かず手ブレしやすい。

 なお入っていた電池はナショナル製の【MR44】という電池で、調べたら水銀電池だった。水銀電池は1990年代なかばに生産中止になったようなので、このカメラは20年以上使われていなかったようだ。よく液漏れしないでいてくれた。このカメラ、露出計によるシャーッタースピードと絞りの自動設定なので、電池が無いと、写真はとれない。シャッターが押せても、露出計がダメだと、本当のジャンクなので要注意。結局、50年前に製造され、20年以上棚に放置されていたカメラということになる。

Canon FTb 露出計用電池

改めて単体露出計と較べてみたら、LR44では絞りが2段も違っていた。ということで、空気電池PR44(6個/713円)に替えたところ、単体露出計とほぼ同じ値に。前回の試写が若干心配。なお、水銀電池にくらべボタン電池は小さいので、サポートのために外径15mm内径11mmのゴム製Oリングを使っている。10個で600円ぐらい。ちょうど電池室に合う大きさだ。

水銀電池の代替え

 Canon FTbとKonica C35の露出計がLR44やSR44では振れすぎなので,代替えを検証してみた,一つは1.5Vから1.35Vに変換してくれるアダプタ(+SR43)。もう一つは空気電池とよばれる1.4VのPR44電池。そもそもC35にはこのアダプタは入らないが,2機種ともにPR44で露出計とほぼ同等の結果を得られた。 したがって,水銀電池互換のアダプタを使うまでもない。