6×9ピンホールカメラ 試写失敗・・

 きょうは入手した6×9ピンホールカメラの試写。山の麓まで自転車で行って、歩いて山登り(標高200mぐらい)。早速現像してみたら、これまでで最高の盛大な光線漏れ。全コマほぼ駄目で、枠も残ってるのがわずか。最後のコマの方はほぼ像が残っていない。

 原因を考えてみたが、一番可能性が高いのが「巻太り」若しくは「ゆる巻」による、フィルムを取り出した後の光線もれ。単に巻いていくだけで、巻き太り防止の機能はない。ふすまの隙間目張りテープで対策してみることを考えたが、フィルム室がスプールとほぼ同じ幅なので、貼れないこと判明。できるだけ強く巻いて、暗袋の中でフィルムを抜いて、タンクに巻けばいいのだろう。一回で2本も撮ることもないだろうから。

これを撮ったのだけれど・・・。

【追記(2025/02/01)】ほぼ原因判明。固定で付けた黄色フィルターで良く見えなかったが、①”シャッターの引き戸が半開き”になっていた。これが原因の8割ぐらいと思う。また、最後の2コマぐらいが駄目なのは、②”巻がゆるい”ためでは無いかと思う。なので、隙間目張りテープを買ってきた。たぶんこれでOKのはず。いずれにしても、②は暗袋で取り出して、そのままリールにまけば、問題ないはず。

【追記(2025/02/02)】フィルム室の隙間が1mmもないので、隙間目張りテープを貼ることはできなかった。強めに巻き上げるしか方法はなさそう。

下の写真で、引き戸が完全に開いていないのがわかる。なぜネガが透明なのかと思っていたら、光線漏れではなく、光線が届いていなかった。この時気づいていれば良かったのだが・・・。

対角画角と縦・横画角

 このWEBで説明しているピンホールカメラの画角は全て対角画角だ。なので、縦や横方向の画角は小さくなる。6×6と6×9で計算してみる。前提として、6×6のフィルム長を56mmx56mm(対角長79.2mm)とする。また6×9のフィルム長を83mmx56mm(対角長100mm)とする。

 まず、6×6のカメラで対角画角が120°の場合、焦点距離=(79.2/2)/tan(60) =22.9mmとなる。なので縦・横方向の画角=2xarctan((56/2) /22.9)=101.5°となる。従って、上下左右には±50°程度の画角。

 次に、6×9のカメラで対角画角が120°の場合、焦点距離=(100/2)/tan(60) =28.9mmとなる。なので横方向の画角=2xarctan((83/2) /28.9)=110.3°。縦方向の画角=2xarctan((56/2) /28.9)=88.2°となる。したがって、6×6に比べて、横方向は約10°広いが、縦方向は逆に10°狭いことになる。

 いずれにせよ、この120°対角画角のカメラは、縦方向は90°に近いので、対象物の高さの半分の距離までよらないと、画面いっぱいにはならない。例えば1mの高さのものは、50cmまで近づく必要がある。30cmだったら、撮影距離は15cmだ。

 また、明るさは距離の2乗に反比例するので、120°(対角の端)の地点は中央より距離が2倍で光が2段分落ちていることになる。しかし、レンズから6×6の横の端までの距離は36.2mmで中央に比べ1.6倍の距離だ。なので、落ちる段数=2xlog(1.6)/log(2)=0.68×2=1.36となり、1と1/3段の落ち。なので、直系56mmの円の範囲はほぼ1段しか落ちていないことになる。なので、適正露出で撮ったフィルム上では余り目立たない。日没とかセンターが明るい状況で撮ると周辺減光がみえてくることになる。

ピンホールカメラ届く

 土曜日に注文した日本針穴写真協会の会員向けに販売しているピンホールカメラ(6928TICC)が届いた。キットでも販売しているが、完成品にした。試写までしてくれてあるので、写ることは確か。

 仕様は、120フィルム6×9用、焦点距離は28mm、針穴サイズ0.19mm、F=150、画角121°。サイズはW124×H84×D51mm、重量173g。6×9用だけど、ZeroImage社のZero2000と同様のサイズ。Zero 6×9より幅が5cmも短い。

【追記】 枠だけのフィルターを間に入れるとケラレそうなので、イエローフィルターを直接つけてみた。ハードオフで仕入れたレンズキャップを、シャッター代わりに使うことに。SIGMAのこのキャップが一番遮光性がよかった。この上に被せる蓋も作ったけど必要なさそう。ハードオフではついでに500円の三脚も仕入れてきた。この構成でKentmerepan 100を使うと、晴れたところ(Ev=15~14)で1秒から2秒、くもり(Ev=12)で12秒、さらに暗い(Ev=10)と1分ぐらいの露光時間。あと水準器を付けて準備は終わり。

水準器

 ピンホール写真のような超広角写真で必要となるのがこの水準器。水平で撮るだけなら、左の丸型で足りるけど、カメラを若干上向きにしたい時に必要なのが、右の円筒型の水準器。左右の水平を保ったまま上向きにできるので、用意しておけば便利。もう少し小さければ、ピンホールカメラに貼っておける。

カラーフィルターの絞り補正(白黒写真)

 フィルターを説明しているWEBを読むと、例えばイエローフィルターは1段補正(開く)し、露出内蔵のカメラなら補正の必要はないとしている。しかし、イエローフィルターを単体露出計で測ると1/3段しか落ちていない。なので、1段補正すると、2/3絞りのオーバーとなってしまう。逆に、内蔵式の場合には、1/3段落ちた光を測り、1/3段だけ開けていることになる。

 カラー特性が違うという考え方もあるが、カメラの露出計は色には反応しない。なので、内蔵の露出計も、単体の露出計も同じ値を示すことになる。さらに、オレンジ(YA2)は1段しか落ちないのに、2段開けてしまったら、1段もオーバしてしまうことになる。今どき、露出計が無いカメラにフィルターを付けて、白黒写真を撮る人も少ないのだろうが、結構問題と思う。

小さめの4×5現像用タンク

 動画を見ていたら小さめの4×5用現像タンクを使っていたので、B&Hで調べてみた。4枚用(16 oz/470cc)と6枚用(20 oz/600cc)があるようだ。今持ってるタンクは6枚できるが、1リットルの現像液が必要なので、ちょっと考えてみることに。どうせ一回に撮るのは2、3枚なので120と同じ500ccで現像できるのは魅力だ。

【Stearman Press SP-445 Compact(4枚用)】

海外の動画は具体的に、こういう細かいところまで説明してくれているところがよい。

ピンホールカメラ用 フィルターホルダ

ピンホールカメラ用のフィルターホルダを作ってみた。と言っても、プラ板にフィルターの空枠をつけただけ。フィルターが必要な時には、これを穴の前にマスキングテープで貼って、フィルターを付けることにした。シャッターレリーズが無いものには、これで十分だろう。

オリンパスシックスには面倒なので、前にガラスだけにしていたものを、裏側に付けてみました。接着ガムというのが、剥がせて便利なようですが、とりあえず紙の円筒で抑えただけにしてみました。上のフィルターホルダも、全面に置けないようなら、裏に貼る手もあります。黄色(1/3EV落ち)やオレンジ(2/3EV落ち)なら常用でも構わないでしょう?空が黒く、雲が白くなります。

今日は鹿児島女子駅伝 流石にトップは神村勢

今日は地区対抗女子駅伝。1区中間点、やはり強い人は神村にいっているみたい。
今回から名称やルールが変更され、中高生主体の大会の印象だった。

この大会で実業団引退の上原美幸選手の駅伝レースでのラストラン。
鹿児島地区4年ぶりの優勝で有終の美。
都道府県対抗女子駅伝(2013)1区での後続を寄せ付けない走りは忘れられない。

ピンホールカメラに適するフィルムサイズ 

 ピンホール写真はピンボケ写真とも揶揄されるが、逆に解像度の高い映像を求められている写真だ。ピンホール写真は理論上は全面でピントがあってる写真であり、ピンボケに見えているのは、小さなネガを大きく拡大しているのも一つの理由だ。以下は各フィルムの画像の面積を比較した表だ。35mmフィルムと比較すると、6×6フィルムは3.6倍、6×9フィルムは5.4倍、4×5フィルムは13倍も広い。それだけ拡大せずに済むわけだ。作品として公開されている写真も手製の4×5カメラのものが多い。それはレンズで撮ったものにも劣らない感じもある。

 したがって、解像度という意味では4×5が一番良いわけだが、フィルムの価格は面積に比例する。現状4×5のフィルムは200~400円/一枚なので、135フィルムや120フィルム(860円)の値段で2~4枚程度しか撮れないことになる。また撮影や現像の手間もそれだけ増える。このバランスを考えると、普通に撮る場合には120フィルムが最適ということになる。

ピンホールカメラ 必要な画角が得られる焦点距離

 ピンホールカメラで必要な画角が得られる焦点距離を逆算してみた。ピンホールカメラではセンターから離れるに従って減光していき、画角120°で2段落ちる。なのでこのあたりの画角で設計されているピンホールカメラが多い。これは35mm換算で焦点距離約12mmの画角だ。
 また超広角(35mm換算で焦点距離約7mm)は画角150°あたり。通常見る広めの広角レンズの35mm換算で焦点距離20mmの画角は約95°だ。

 具体的には6×6フィルムでの145°は12mm前後、120°は23mm前後、95°は36mm前後だ。Zeroimage2000は25mmで120°を狙っていることになる。しかし、Zeroimage6x9は40mmで画角は102°となり、超広角の画像を求めるには、物足りない仕様となっている。6×9用としては、やはり30mmぐらいがほしい。なので日本針穴写真協会で会員用に販売している、6×9用焦点距離28mmのピンホールカメラをの完成品を注文してみた。なお、日本針穴写真協会は年会費が2000円で、入会金は2025年度まで無料になっており、本格的にピンホールカメラを使いたいなら利点が多い。
 ピンホールカメラは4×5判なら自作も比較的容易にできるが、中判120フィルムを使う場合はには、巻き上げ機能が必要で、自作は難しく、6×9カメラのフィルムバッグを使うことが普通。でもこれが重く、比較的安価で出来あいのものがあるのであれば、それを利用しない手はない。海外製品はやはり数万してしまう。

ハッセルの製造年

ハッセルブラッドの製造年は、創業者の名前にちなんだ数字が使われている。
「V(1)H(2)P(3)I(4)C(5)T(6)U(7)R(8)E(9)S(0)」
今回使ったのものを調べると、501C/MはRPxxxxxxxから、1983年。
そのマガジンは30ETxxxxxから、1996年。
SWCはUSWxxxxから、1970年。マガジンはTExxxxxxから、1969年。
こちらは最初からペアだったようです。