今年も大晦日ということで、今年の振り返り

 振り返ると、今年はピンホール カメラにはまった前半だった。自作購入をあわせ10台ぐらいになってしまった。しかし、夏には猛暑のため昼間に出かけるのが危険になり、ほとんど撮っていない。11月の末にようやく涼しくなり再開と、結構多難な年だった。

 年末にはダブルXの販売中止との情報で、最安のFomapanを試写してみたが、やはり品質は値段に比例していることが、ほぼ判明。さりとて、ダブルXをBHPから現時点で購入を試す資力もなく、来年は手持ちのフィルムで過ごすことになるだろう。

 円安が140円程度迄戻ることがあったら、ダブルXの入手を再トライしてみるが、現状の160円近くでは、6万4千円/4巻程度の価格となってしまう。円安が現状の状態で、フィルムが枯渇してきたら、HP5+やDelta400を1巻づつ買うことになりそうだ。

 現状は散歩写真しかないが、やはり被写体が限られてしまうので、来年はなにか新しいことも考えないと。

もうすぐ新年ということで現像液と定着液をつくる

 D-96の現像液が、残り1本分ぐらいしかなかったので、2.5L分(1Lタンク2個分)を作った。ついでに、定着液も捨てて、新しいものに入れ替えた。

 ようやく始めたデジタル化プロジェクト。全部で900本余りの内、終わったのはまだ200本あまりで約25%。2002年9月あたりまで、先は長い。来年もぼちぼちやらないと。そういえば、チクマのネガファイルが販売終了していてショック。

Formapan400 SPD(ISO200) & D96(ISO400)での試撮結果(3)

 今日はいつものコースでまず、ISO200で撮影し、SPD(1+1,11分,20℃)で現像したのが上の右の写真。階段も潰れずに出ている。左はISO400で撮影し、SPD(1+1,11分,20℃)で現像したもの。天気が違うのもあるが、言われているように、Formapan400の感度はISO200程度しかないのだろう。しかし、ISO200ではその分軟調になりコントラストが落ちている。

 これに加えて、一昨日ISO400で撮影していたネガを、D96(1+1,11分,20℃)で現像したのが以下の写真。今回もパトローネが盛大に光漏れをしていて、四角にトリミングしている。これも暗いところは黒く落ちているが、コントラストは適度にいい感じ。

  (機材はContax RX + Distagon 35mmF2.8)

結論としては、XT-3やSPDのメリットが余り見えないので、Formapan400はとりあえずISO250 or 350程度で撮影して、D96(1+1,11分,20℃)で現像する方向で使ってみようと思う。Formapan400をISO400で撮影してSPDで現像するのは、街なかのスナップには良さそうだ。[追記]ISO200で撮ってSPD(1+1)で現像したやつも、レタッチするといい感じになった。(以下参照)なので、肝心なのは、Fomapan400の場合は、ISO感度を落として使うことだろう。

SPD(1+1)の現像例(ISO200)
D96(1+1)の現像例(ISO400)

 ただし、やはり以下のようなコントラストの強いインパクトのあるのは、ISO400でSPDやXT-3を使った場合だろう。今回試写したなかでは一番好きなカット。なので、ISO250で撮っていて、状況に応じて、暗いところを黒く落としたいときには、露光補正で2/3段下げるのもありかと。そういう意味では、1段の差で性質が全く違うフィルムなので、スピードと絞り固定でスナップするには向かないだろう。

[ISO400で撮影しSPD(1+1) 11分@20℃で現像。一脚でF4ぐらいまで絞った。]

2番目がこの年輪。

[ISO200で撮影しSPD(1+1) 11分@20℃で現像。]

【最後の結論】
Fomapan400は難しいフィルム。ISO400で1巻撮れば素晴らしいコマと、だめなコマが混在する感じ。初心者が最初に使うフィルムではない。感度をISO200に落とせば逆に全てが平凡な感じになってしまう。手に入るのであれば、やはりダブルXの方が優れている。

ヤフオクSMS認証導入

 1月下旬から順次導入するというメールが届いた。まぁこれでヤフオク卒業ということで、カメラの増殖がとまり、悪いことでもないようだ。しかし、『2013年10月6日以前に、Yahoo!オークションを利用したことがある。それ以前に質問、入札、出品を行ったことがあるYahoo! JAPAN IDでご利用の場合は、入札できます。』とかあるから、まだどうなるか分からない?

Formapan400 XT-3 & SPDでの試撮結果(2)

 今日は、F1+FD30mmF2とFTb+newFD30mmF2で同じコマを撮影し、XT-3とSPDで現像しようと思ったのだけど、SPDの方でまた現像ムラが発生。違うカメラと違う現像液なので、原因はプラステック詰替え用パトローネの光漏れと思われる。とりあえず、プラのパトローネに巻いた分4本は消化したので、今度は使用済みの金属パトローネに巻くことに。2台ともローダがふさがっているので、片方無理やり巻いて空けないと。(と思って、ローダを見るとDoubleXがずいぶん残っていることが発覚。あと3巻分あるようだ・・。なので、追加注文は中止。少なくなった時に考えるということで。)

 現像はXT-3(1+1) 11分20℃と、SPD(1+1) 11分20℃で行った。両方とも薄めなので、12分ぐらいで良いのかもしれない。問題点としては、ラチチュードが狭いので、明るい所に合わせると、暗い所は飛んでしまうことになるようだ。

【2024/12/26追記】
 どうにかXT-3とSPDの現像が終わりD96も含め比較してみた。どれも同じ条件でスキャンした取って出しの状態。D96の場合は柔らかな感じで、暗いところも残っている。SPDとXT-Cはほぼ同じで、若干XT-3の方が硬い感じ。両方ともに黒が締まっている。やはり、Fomapan400を使うのは、このコントラストを求めているのだろう。D96では普通のうつりにしかならない。SPDとXT-Cでは1L用で価格差が約1000円あるが、その差はあまりないと思う。SPDとXT-Cはもう少し現像時間を短くしてもよいのではと思う。

左から、ISO200 D96(1+1)10分@20℃、ISO400 SPD(1+1)11分@20℃、ISO400 XT-3(1+1)11分@20℃
左のD96は撮影環境が違う。上半身だけ日が当たってる状態。たぶんD23とかでもD96と同じ感じではないか?なおレンズは左から、newFD35mmF2、NewFD35mmF2(F8,1/1000)、FD35mmF2(F5.6+1/2,1/1000)。

なお、参考までにD96をソフトで調整した後は以下。これと比べると、SPDやXT-3はこれ以上触れられない感じ。

SPD(1+1)の現像例(ISO400)
XT-3(1+1)の現像例(ISO400)
XT-3(1+1)の現像例(ISO400)
D96(1+1)の現像例(ISO200)

Formapan400 & XT-3での試撮結果(1)

 生き還ったF-1にFormapan400を詰めてISO400で試写。それをXT-3 (1+1) 10分@20℃で現像。

 結果は、一目みて薄いという感じ。スキャンしたら足りてそうなコマもあるけど、半分ぐらい透明のコマもあり。第一印象としては、やはりISO200で撮ってXT-3 (1+1) 11~12分@20℃ぐらいの感じか? 3段階露光で済む話ではあるが。

 今日の試写は現像ムラが発生し判断つかず。ムラの無いところは良かったりする。ムラの影響がないのは数枚しかない。これはこれで、良い感じ。結局ISO200で撮り直し、XT-3 (1+1) 10分@20℃か? しかし、Massive Dev ChartではXT-3 (ISO400,1+1) 9.5分@20℃となっているので、ISO400,10分でも以下のように十分のはず。結局、暗いところでは1段+補正ぐらいということか?。ますます、スピードが落ちることになるけど。

ついでにこれも。昨日より明るいので、ピントも深く、粒子もきにならない。とりあえず、ISO400で良いのかもしれない。撮影時は暗くてピント位置が見えていない。


XT-3(1+1)の現像例(ISO400)

Canon new F-1 生き還る

 新しく入手したF-1も電池を入れたらシャッターが切れない事象が出始めた。これはおかしいということで、今度は電池をチェック。そしたら、未使用の電池数個が全て死んでいた。一つだけあった別メーカの電池を入れたら、故障と思っていた個体も問題なくシャッターが切れた。ということで、電池を入れてシャッターが切れない原因は、本体ではなくて、電池(4LR44)の方でした。生きてる電池のメーカと同じものをヨドバシに注文。

 電池は大量にストックするのではなくて、必要分だけ補充するのが教訓。しかし、予備機が2台になってしまったが、良いクリスマス プレゼントではあった。

Formapan400,XT-3,SPD届く & 試撮結果

 早速注文したフィルムと現像液が届いた。Formapan400はD76(1+1)ではISO125ぐらいの感度しかでないということなので、自家製D96(1+1)もISO200ぐらいで試してみることにしたい。SPDも1,2回しか使ったことがないのでどうなるか楽しみ。XT-3とSPDはとりあえずiSO400で試すことに。

 とりあえず、XT-3とSPDを溶かしてから、1日寝かすことに。それから、ローダーは2台とも使用中だったので、4本パトローネへ手巻きする。パトローネへ直接手巻きは初めてのこと。

 そして、いつものコースで試写。ISOの設定は一段落としてISO200で設定し撮影。現像は、今日のところはD96(1+1)で若干長めの11分@20℃。乾燥前のネガの段階では、クリアな画像で問題なし。あとはスキャンして粒子がどの程度でているのかの確認。うまく行ったらD96のままで良いかもしれない。

1枚目は暗がりの林の中だったので、F2でピントは浅い。スピードは1/15sぐらいだった。暗いところなので粒子が見える。昭和な感じで粒子好きにはよいかも。ラチチュードは狭そうだけど、とりあえず、Formaton400+D96でも使えそう。

Canon new F-1 with FD35mm F2.0 SSC, Fomapan400(ISO200), D96(1+1) 11分@20℃,SILKYPIXで調整。

2024年12月23日撮影分のリンク

SONY DSC-T30 うなる

 いつものように散歩の途中でDSC-T30の上蓋を下げると、突然バイブレーションを始め、止まるとE:62:10のエラーコードが表示されるようになった。購入から18年目ぐらい、故障もなかったのに。

 帰ってから検索すると、15年前の記事だけど、対処法は、”たたく”とか”1mぐらいから落とす”とか物騒な方法が。修理費は1万円だったそうだ。頻繁に使うと”あるある”故障だったようだ。もう少し中身をみると、このエラーは手ぶれ補正機能の不正で、原因はレンズとCCDの間のホコリとのこと。たぶん、ほこりで焦点が合わずにループしているのだろう。

 なので、手軽な対処法は、振動でほこりを除くこと。1mぐらい上からたたみに落とすこと10数回、どうにか回復した。中古で買うにしても1万ぐらいはするようなので助かった。

最後のショットになりそうだった写真。 橋桁の補強工事が始まっている。

【追記 2024/12/19】とりあえず今日も問題なく動いているので、取りあえず回復したみたい。