ローライA110 カラーネガ試写現像結果

 Solaris110カラーネガフィルム(2007年3月期限切れフィルム)をA110で撮ったネガをスキャンしてみた。パーフォレーション検出ピンを無効にしたため、ほとんどのコマが切れていた。また、期限切れフィルムのために、全体的に露光不足の写真となった。ISO200のフィルムなので、期限内のフィルムなら1段オーバ目になるが、劣化で一段以上アンダーのようだ。特に逆光で絞っているだろう写真が駄目だった。(AEなので触れない) いずれにせよ、現行の白黒ネガなら問題ないだろう。ただ、135フィルムの3倍程度拡大するので、特に暗いところでは粒子が見えやすい。
 散歩写真ならカラーでも期限内フィルムを使えば110で十分なのではと思える。110の場合は白黒よりカラーの方がおもしろいのかもしれない。

【上記はSilkypix for Jpegで補正後。一部に押さえガラスによるニュートンリング(虹模様)が見える。】

【スキャン方法】GT-X970のネガキャリアを模した型紙を先ず置き、ネガの部分にガラスキャリアにはさんだ16mmフィルムを置いて、1コマづつエリアを選んでマニュアルスキャンした。始めは、型紙を使わなかったので真っ暗なプレビューになってしまった。

【追記 2025/03/22】こちららはPhotoDirectorで粒子を除いた写真

A110で撮ったSolaris110フィルムを現像してみて

 110フィルムをC41の自家現像してみて、とりあえず像は出ているようだけど、いろいろと問題が見つかった。(マリックスのC41現像液で32℃7分。漂白5分。定着8分。)
 ①現像の問題点として、フィルムがリールから外れてしまい、液の上に出てしまい、現像ムラがあるようだ。(現像ムラは3コマあった。)⇒1)巻いたリールは最下層において、間違っても液の上に出てこないようにする必要あり。2)撹拌をゆっくり丁寧にやる。 
 ②入手したローライ110はレンズのカバーが完全に開かない場合があり、その時には左が切れている。⇒開く毎に開いているか確認する。

 ③市販の110フィルムは、コマ番号などがあらかじめ焼き付けてあって、未感光の場所(撮影できる場所)が決まっている。なのでパーフォレーションでコマ位置を正確に制御しているようだ。
  ⇒パーフォレーション検知ピンを切ってしまうと、コマ間隔がずれるので、像が切れ使えない。検知ピンを切る場合には、Lomoの市販のフィルムが使えなくなることを覚悟する必要あり。(検知ピンを切った110カメラでカラーを撮りたい場合には、16mmのカラーネガを購入し、手巻きして、自家現像する)
下の写真では21コマと22コマは同じショットだけど、コマ番号の表示のエリアで分割されてしまっている。

【参考】撮影が終わった市販の110フィルムから、フィルムを抜く方法。
 24枚目撮影が終わった後に、2コマ分ぐらいフィルムを送る。カメラをダークバックに入れて、カメラからフィルムパケージを外す。フィルム枚数が見える窓に爪楊枝を突っ込み、フィルムと裏紙を浮かす。浮いたフィルムと裏紙を引っ張ると、フィルムと裏紙が抜ける。