16mmフィルムのリールへの巻き方はこのリンク先にあるけど、どうもうまく行かなかった。まず片方のリールの根本にあるフィルム止にフィルムを通す。そして、片方のリールを付ける。それからフィルムを巻いていくのだが、リールの間は当然フィルムよりせまいのでうまくいかなかった。
今日改めて動画を見ると、フィルムを傾けて巻いて、溝にはめていくのがコツということが分かった。これでフィルムが飛び出ることはなさそう。 動画が小さいので良くわからなかった。使い方書いておいてくれるとありがたいのだが・・。
巻き方の動画のあるページへのリンク
16mmフィルムの選択肢
16mmフィルムは100ft(30.5m)缶を買うのが手間が少ない。一缶が1万円前後。B&Hだと円安と輸送費税金で1万数千円程度。1回50cm使って60回撮れる。50cmで使うと、110で13枚程度、16mmで20枚撮れる。かわうそショップでは白黒(ORWO)の10m缶があったようだけど、現在品切れ中。110フィルムは70数cm巻いてあるけど、負荷を考えると110も50cmぐらいで使うのが無難。また、フィルムを切り分けた時点で、小さく巻いた状態でアルミホイルなどにくるみ巻き癖を付けておくことも負荷軽減となる。
日本ではコダックモーションピクチャーのオンラインショップで、16mmの白黒だとDouble Xが、カラーはVision 3の各種が替える。カラーだと250Dぐらいか。Vision3は重曹でリムジェット層を除く手間はかかる。1万円程度で50~60回撮れるから、1回(十数枚撮り)あたり200円程度となる。
B&Hでも同じものが買えるが、日本で買うより割高となる。他に白黒だとDouble-Xの他に16mm Try-Xがある。値段はカラーも白黒も同じぐらいのレベル。中国のカラーフィルム(ORWO NC400とNC500)もあるようだけど、現在品切れ中。これだとレムジェット除去の手間がいらないメリットがある。しかし、カメラにISO400を使う機能が無いとオーバ目になる。
Lomomatic 110 Camera
ついでなのでロモグラフィのLomomatic 110 Cameraを見てみた。
仕様としては、
レンズ: 23mm F2.8 (Minitar)
絞り: f2.8, f5.6(手動、夜/昼用)
シャッタースピード: オート (A) 30s – 1/250 / バルブ (B)
ISO感度: 100, 200, 400(手動)
ゾーンフォーカス:0.8 m / 1.5m / 3m / 無限遠(手動)
Flash: Lomomatic 110 Flash
基本は、絞り固定でシャッタースピードを自動調整するものだ。
Evの最大値はf5.6と1/250sの組み合わせでEv=12.95なので、約13。これは、ISO100のフィルムで撮る時の晴れと曇の中間だ。なので、晴れの日には1段オーバ。ISO400では3段オーバとなる。これを「写るんです」と同じくフィルムのラチチュードでカバーするのだろう。なので、晴れた日にはISO100。ISO200や400は曇や夕方に使うのがよいだろう。サイズについてはWEBに記載がないが、測った人によると112x35x44mm(本体)と見た目より大きい。例えばAgfa Optima5000が130x25x54mmぐらいなのでこれよりは少し小さめだ。なお、ローライA110は84x44x30mmぐらいだ。
110カメラのフィルムISO感度検知機能
まず110のフィルムパッケージとして、本来は、コマ番号の面を正面に見て、右端の出っ張りが半分欠けているのが高感度(ISO400程度)のフィルム、欠けていないのが低感度(ISO100程度)のフィルムらしい。ただし、低感度のパッケージに高感度のフィルムが入れてある場合もあるらしい。その場合には、自分で削ればISO400で使えるようだ。低感度のパッケージでもSolarisはISO200のフィルムがつめてあるので、「写ルンです」のISO400のように、ある程度フィルムのラチチュードでカバーしているようだ。
カメラ側は当初高感度のフィルムが発売されて無かったので、感度検知機能の無いもが多い。検知機能の無いカメラは低感度(ISO100程度)で動いていることになる。検知機能があるものは、フィルムパッケージの装着部の右側に検知機能がついている。私のもっている3台のなかでは、Minolta autopak 450Eだけにはそれらしきものがついている。機能的にはピンが押し込まれれば低感度、押し込まれなければ高感度の設定みたいだ。なので、低感度のパッケージでも削ってしまえば高感度になる仕組み。
なお、最近発売された「Lomomatic 110」に限って言えば、マニュアルのISO感度の設定が可能で、フィルムによらずISO100/200/400が設定できるようです。
110カメラの画面は仕様より広い
110カメラのフィルム上の画面は14mmx17mmとされているが、下の写真でも分かるように、それはコマ番号があらかじめ焼き付けられたエリアを除いた広さ。21コマ目から22コマ目に写っている絵を見ると、横方向には20mmあり、カメラとしては14mmx20mmの画面を持っている。A110はTessar23mmのレンズだけど、14mmx17mmを前提とすると、135カメラ換算で46mmとなる。しかし、実際には14mmx20mmあるので、16mmフィルムの場合には135カメラ換算で42mmと若干広くなる。AGFA Optima5000の場合も14mmx19mmと仕様より2mm広い。135カメラのフィルム上の広さと比べると約1/3となる。

なおロモグラフィのフィルムでは、コマ番号の部分を完全に露光させてはなく、コマ番号の部分まで「薄く」2重露光で画像が続くような仕様のようです。
なおまだ試写もしていないが、Minolta16のような16mmカメラの画面は14mm x10mm(140mm2)とされており、110の実際の画面14mmx20mm (280mm2)に比べさらに半分になってしまう。同じ16mmフィルムと同様の手間をかけるのであれば、110のカメラシのステムを利用した方がメリットが大きいことになる。これが、16mmのカメラが110カメラに駆逐された理由の一つだろう。もちろん、カートリッジが統一されていなかったことが最大の理由だろうけど。また、ローライA110と比べるとともに手のひらにおさまるカメラなので、強いて16mmカメラを使うメリットは少ない。
