ようやくコツがつかめたので、1日10回ぐらいはダークバックで練習してみることに。次回は失敗しないように。
次はMamiya-16の試写の予定。露出計は壊れているのに、それだけで100gぐらい重くなっている。露出計なしのバージョンもあるけど、そちらの方が高い。
110カメラの粒子だらけの画像に失望した人へ
110フィルムが現像から返ってきて、粒子が粗いのは予想していたけど、ここまでとは思わなかったという人も多いかもしれません。この写真はLOMOMATIC 110を使いOrca110 B&Wのフィルムで撮られたもので、Youtubeの画面からのスクリーンコピーです。小さな画像ではそれほどまでではありませんが、クリックして拡大すると粒子で満たされていることが分かります。WEB用の写真としては使えません。それでも半世紀前に流行したのは、小さな紙にプリントしていたからでしょう。

しかし、この画質を理由に110カメラを捨ててはいけません。これからCyberlink社のPhotoDirectorのワンクリックでノイズを除くと、元が良いので、インパクトのある写真に変身します。これは同社の「MyEdit」というオンラインソフトでも試せます。

さらにPhotoDirectorで画像をエンハンスすると、地面のタイヤの跡まで見えてきます。もはや、110カメラで撮られた写真とは思えません。

ただしPhotoDirectorもソフトで補正しているために万能ではありません。小さな花の集まったものは、隣の花が合体してしまうこともあります。
粒子出まくりのFoma400から粒子を消してみた
フィルム写真の世界では、超微粒子のフィルムや現像液の開発で、長年微粒子化の努力が続けられてきた。しかし、ノイズ除去技術はそれをワンクリックでやってしまう。粒子が粗いことで有名なFomapan400の写真から試しにPhotoDirectorで粒子を消してみた。とりあえず粒子が消え、すっきとしたレタッチ前のベースの写真になる。Fomapan400の粒子を楽しんでいる人もいるだろうが、安いという理由で使っている人には朗報なのではないだろうか。Double XをKodakが売らなくても、Fomapan400で無問題ということになりそう。趣味でやる分には、粒状性でフィルムや現像液を選ぶ時代は終わっているのかもしれない。しかも、カラーネガの粒状性まで修正できる。
昔フィルムだけの写真の頃は、スキャンしただけの修正なしの画像とか書かれていたけど、今のスキャナソフトはスキャンするフィルムの銘柄を選ばせ、それぞれのフィルムに合った方法で自動修正して出力してくるのだから、「レタッチ無し」はあまり意味無いことだろう。
結局、安いフィルムと現像液の最適組み合わせでネガにして、粒状性をソフトで制御し写真データを作り、プリントが欲しいときには、エプソンのプリンターで和紙に出力とかいうコースになるのだろうか?
Before (ネガスキャンの生出力) クリックして拡大すると違いは歴然。

[Canon nF1/nFD 24mmF2.8, Fomapan400 (320), SPD 1+1 11.0分@20℃]
After (ノイズ除去後) ザラザラな質感が消えています。

ただし、ノイズ除去の程度は0から100%で調整ができる。作例は100%の例。
現代は、デジタル写真のカリカリ感が嫌われてフィルム写真風のノイズを載せる時代だから、ノイズを残して、ザラザラ感を保った方がよいのかもしれない。