Mamiya-16 Automatic 試写

 先延ばしになっていたMamiya-16の試写を行った。
 まず、フィルム詰め。もともとカラーフィルムが入っており、その長さは53cmだった。やはり50cmでは20枚撮るには少し足りないようだ。フィルムマガジンは右左同じ構造。しかし、よく見ると、フィルムを巻き取る軸でマガジンの中央にある穴を塞ぐ構造になっている。しかも、この軸は巻取り側にだけあり、フィルムタンク側にはない。なのでフィルムタンク側は光がだだ漏れすることになる。とりあえず、テープで軸の穴をふさいだ。よくわからない構造になっている。念のため、カメラへのマガジンの装着まで、ダークバックの中でやるようにした。
 実際の撮影はMinolta-16と同じく、画角が35mmカメラ換算で60mm近くなので、ファインダーが狭い。とりあえず、1本撮り終えたが現像は明日以降ということで、今日の試写は終了。

【追記 2025/03/23 正午】 現像してみた。4度目の正直ということで、今回はリール巻きも1回で成功。現像も絵が無事に出ていて、ムラもなさそう。全てダークバックの中でやったので、カウンターの18枚目から始め、23枚撮れていた。もう一枚ぐらい大丈夫だった。Minolta-16だと、カウント0で巻き上げがストップするらしい。

Mamiya-16 Automaticによるカラー画像の調整例

 早くからいろいろなことに挑戦され、私も参考にしているPHOTOWALKさんの承認を得て、WEBに掲載されているMamiya-16 Automatic(16mm)による「あじさいの花」の写真をPhotoDirector 365で調整してみました。なおそれぞれの機能は0-100%で加減できますが、今回は全て100%で処理した場合です。その他は手を加えていません。なお、16mmのフィルム上の画面(14mmx10mm)は35mmフィルムの1/6です。

 左がオリジナル、右が各種調整後(全て100%で処理した場合)の画像です。それぞれの調整後の画像は下に添付しています。なお使用フィルムはVsion3 50Dです。

Before                          After (By Mamiya-16 )

ちなみに30%ずつ処理した場合がこちらです。こちらがより自然です。

オリジナル

自動ノイズ除去(100%)後

自動色調調整(100%)後

さらに自動カラーエンハンス(100%)処理後

フィルム写真のノイズ除去は話題になってない

 検索してみても、フィルム写真でのノイズ(粒状感)除去は話題になっていない。その理由を考えてみた。

①フィルムの粒状感は銘柄と現像液で決まる。フィルムユーザは自分の好みに合う粒状感の組み合わせを見つけそれを使い続けているので、そもそも、ノイズ除去/調整の必要性を感じない。

②ノイズ除去技術はデジタルカメラのノイズ対策として開発されてきたもので、対象画像はRAWファイルが基本。なので、フィルム写真には使えないと思っている。Jpgファイルにも使える高性能の製品があることを知らない。

③レタッチソフトのノイズ除去機能を使ってみたけど、操作が面倒で、効果もノイズ改善のレベルでいまいちだった。

④普通にフィルム写真をやっている人は、110やハーフ写真での粒状性の悪化は理解しているので、そもそも手を出さない。なので、16mm写真の粒状性向上などの願望は起きない。35mmからフィルムの粒状性を問題にする人は、フィルムの広い中判方向に進む。

 昨今のフィルム価格高騰で、粒状性の良いフィルムは手の届かない価格になってしまった。また、ダブルXの写真ユーザーへの販売停止なので、粒状性の悪い低価格のフィルムを物色する必要が出てきた。これまで現像が済んだフィルムの粒状性を改善する手段はなく、フィルム写真のノイズ除去技術が注目されるのはこれからだろう。