フィルム写真の終焉という幻

 2000年前後のデジタルカメラの登場により、フィルム写真は無くなると言われ続けて来ました。最近でもこんな記事があります。Has the film photography resurgence finally run its course?( フィルム写真の復活はついに終焉を迎えたのでしょうか?) 一見現状を俯瞰した記事にもみえなくはないですが、なんのデータも示しておらず、筆者のフィーリングだけであり、記事にあるフジのX Halfの販促記事に近いものでしょう。 実際には、解像度も行き着くところまでいってしまった現在、デジタルカメラはフィルム写真風の写りに回帰していますが、しょせんはソフトによる疑似です。そこもスマホには勝てません。

 フィルム産業はローテクであり、資本があり収益が見込めれば続けられます。なのでコダックだけでなく、欧州や中国で生産されており、多分日本のデジタルカメラ産業より長続きするでしょう。例えば、コダックのVision3の400ft缶の価格を見れば、市販のカメラフィルムにどれだけ暴利がのっているかわかります。フィルムカメラも機械式であれば、あと100年ぐらいは問題なく動くでしょう。デジタルカメラは高額化とともに、スマホの高機能化で、デジタルカメラ人口の減少が進み、税金控除が受けらられるプロの業務用途に限られてくるのではないかと思います。

 スマホが有利になってきている理由の一つに、急速に進んだノイズ軽減技術(ソフト)があります。昔はF値の小さい明るいレンズが良いレンズとされていましたが、体型は極太でした。しかし、最近のデジタルカメラでは、ノイズ軽減ソフトによりISO値を大幅に上げることが出来るようになりました。昔のデジタルカメラでは、ISO値を上げるとノイズが出まくっていたのです。なので、明るいレンズが必要だった夜間でも、ISO値を上げて昼間のように撮影することも可能になっています。ミラーレスカメラとスマホは構造的には同じであり、スマホのF値の大きい普通の小さいレンズでも夜間撮影も苦も無くできるようになっているわけです。

 スマホがない時代にはカメラを買うことに余り理由付けは必要ありませんでしたが、現在はスマホでも同様の写真が撮れるのに、なぜデジタルカメラが必要なのかという問題に、買う方も結論を出さないと買えない時代になっています。なので、量販店のカメラ売り場から人が消えたわけです。

キリシマアザミ

 キリシマツツジは有名だけど、これは韓国岳標高1450m(四合目)で撮ったキリシマアザミ。ただのアザミと思って撮ったけど、霧島山の高地に咲くアザミは2009年に「キリシマアザミ」という新種として報告されているそうだ。すべって、アザミの群生に手を突っ込んだのは痛かった。登山は左の道のようなガラ場が延々と続いた。特に最近の豪雨で荒れているようだ。

OM-1 露出計試験

 露出計が動いている2台のOM-1/OM-1nの露出計と、セコニックの露出計の表示を比べてみた。結果は両方ともセコニックとほぼ同じだった。50年たっても結構動いているみたい。故障している1台についても、故障箇所だけ修理してくれるところがあれば、修理に出したい。でも、なかなか無いようだ。

 あと、OM-1のフィルターサイズは49mmと通常より少し小さい。カラーのタングステンフィルム用のフィルターは52mmと55mm用しか持っていないので、49mmから52mmへのステップアップリングを注文してみた。

OM-1(3台目)戻ってきた

 シャッター/巻き上げでスタックしていた、ヤフオクから届いたばかりのOM-1が、修理できたとのことで販売者から戻ってきた。チャージレバー動作不良ということで、分解し、レーバー駆動部に注油で治ったとのこと。とりあえず、数十回連続でシャッター/巻き上げを繰り返しても再発しないので、たぶん、当分は大丈夫なのだろう。違和感のあった巻き上げも普通に戻っている。

 この個体モータードライブに対応していないので、1970年代初期の個体、本当に50年ものだろう。また、フォーカススクリーンが標準のプリズム式なので、早速前と同じ、ツバなしスプリット式のスクリーン(1-13)を落としてみた。試写はそれからということに。露出計はだいたい合ってるようだ。レンズは50mm F1.8がついているが、あまり使わなさそう。また、フラッシュシューも着いていたが、使わないのではずした。フラッシュシューはOM-1用とOM-1n用は違っている。OM-1n用にはピンが2本出ているので、OM-1には使えない。でもフラッシュは使わないのでどうでもよいこと。強いていえば、露出系が動かないOM-1白用に使えるが、MCメータを付けるとごつごつして格好は悪くなる。なお、使うときには、プラステックの跡が残るので、メンデングテープなどを裏に貼り保護が必要。

今回の韓国岳登山のルート図

韓国岳登頂の結果もあって、SF-850のGPS時計から高精度で標高データ読み取れるようになった。それをカシミールで表示した図がこれ。こうしてみると、国分駅からえびの高原まではバスで、そこから韓国岳へわずかに登っただけのことになる。
今は高千穂峰への道路が通行止めになってるため、高千穂峰には登れれない。

高低差の図(下山方向)。最後の500mを登っただけだ。
エプソンのGPS時計の中では、(標高+ A) x Bの計算結果が記録されているため、表示と記録データとの関係式を解く必要があり、より高い高度の方が精度が高くなる。しかし、別に韓国岳に登らなくても、えびの高原のデータで十分だったではと思う。。

えびの硫黄山噴火口

 きのうえびの高原に着いて山側を見たら、結構霧がでているなと思ったら、硫黄山周辺から出ている火山性のガスだった。周辺の木は結構立ち枯れしている。鼻につんとする匂いもした。山から下りてから防災無線で、「微量の火山性ガスが検出されているので、気管支など弱い人は注意するように」と放送していた。若干遅い気がしたけど。
 韓国岳登山途中に見えた硫黄山の噴火口。手前からでているのがガズ。

滝を発見

 えびの高原から帰りのバスの乗り継ぎ場所は、新燃岳の今日の噴火の灰で埋まっていた。上空はたぶん噴煙。朝は普通だったのに、火山の近くは風向きがわるいとこうなってしまう。噴煙2300m「わずか5、6分で街が灰に」とニュースに。それでも、乗り継ぎ時間が30分もあったので、付近を歩いていたら予期せぬ滝を発見。今度4×5を持ってこよう。

『丸尾の滝』高さ26m、はば13mの立派な滝だった。バス停から200m、道端に立派な展望所もあってすぐにこんな感じでみることができる。誰もいないので、三脚立てても文句言われないだろう。ただし、南風の日が前提となるが。。

GPS校正の旅 韓国岳登山

 今日は霧島連山の最高峰(標高1700m)、韓国岳に登ってきた。でも麓のえびの高原(標高1200m)まではバスなので、実質の登山は500mあまりしかない。バスで行こうにも乗り継ぎが面倒そうで行ってなかってけど、調べたら、一日周遊券が1100円という、実質半額以下なので行ってみた。
 出かけ際のどさくさで帽子を忘れてしまったけど、曇りがちでちょうど登山日和だった。下界は雲でみえなかったけれど。さらにちょうど頂上では雨に振られてしまった。どうしようと思ったけれども降ったのは10分もなかったぐらいで良かった。大浪池方面に下るルートも考えていたが、霧で先が見えず今回は断念。

行く途中で神話の故郷、霧島神宮にも寄り道して参拝。
夏休みもあけた平日早朝、観光客も数人しかいなかった。
宮司さんや巫女さんが準備中だった。

雲と虹

散歩してたら、面白い形の雲が。その下には虹が。
雲の下は雨なんでしょう。

糸守?

昨日はGPS解読ソフトに関連して、鹿児島空港のある十三塚原の台地(標高340m余り)までの山登り。途中で錦江湾と国分平野方面を写ししてみた。糸守湖は彗星が衝突してできたとされるが、この一帯も火山が陥没してできたカルデラ地形だから、糸守と似ていないこともない。(糸守湖の想定は諏訪湖のようですが。) 左中央が京セラホテル。そのそばを海まで続く緑の道が天降川。向こうに続く200~300mぐらいの山がカルデラのヘリということになる。
ここは空港ができる直前に自転車を引いて登ったことがあったけどそれ以来。バスがない時間に飛行機が降りても、歩いて帰れそう。でも昨日は台地の入口まで片道5.5kmだったけど、あと空港までは5kmぐらいはありそう。

頂上手前は木に覆われて薄暗い山道。水場もあって、降りてきたランニングの人にも遭遇。

開発者さんのお陰でEpson GPS時計のGPSデータがオフラインで取り出せるようになった。カシミールで表示した今日の行程。