Rollei 35AF発売 

 2024 年 9 月 10 日から予約登録開始で、10月中旬から発送とのことです。やはりPentax17の発売を待って値決めしたようです。849Euroということで、日本円で予想通り15万円余り。でも、普通のカメラマニアが買うならこちらでしょう。露出はマニュアルモードもあるようで、露出優先式でしょうか。こちらもフラッシュ用にCR2電池が必要ということで、オリジナルより大きめになってます。レンズはガラス5枚としか書いてないですが、ゾナータイプでしょう。

【追記】平成のコンパクトカメラの最終形での近接は35cm前後のAFと一眼レフ並だったので、70cmは若干残念ですね。

Pentax 17 試写結果のサイト

以下のサイトにHP5+で撮ったモノクロームの写真がUPされています。
ISO400なので、日中の写真はF16まで絞られているはずですがハーフの3枚玉だと、やはりこの感じかという感想です。絞っているので、近接(0.5m)の写真でも、遠方はボケてません。
PENTAX 17を使ってみた簡単な感想

あとこのインスタグラム サイズが結構大きいことが分かってしまいます。

ピンホール写真用の露出計

 普通の露出計は測る範囲が40°程度だと思う。これは35mmカメラで60mmのレンズの写角だ。しかし、ピンホールカメラの写角は100°を超えるので、普通の露出計で測ると向ける方向で結構値が変わり迷いが出る。実際は最高点と最低点の平均をとるとかあるのだろうが、面倒だ。そこで使っているのがコンデジ。使っているGRの焦点距離は28mmなので、75°ぐらいの範囲で平均測光してくれていることになる。これで、写角の中心方向を測れば、大きくちがうことはまず無いし、迷いも起きない。

 しかし、ピンホールカメラの場合もう一つ問題があって、F値からでてくる露光時間は、中心部のものでしかない。120°の写角のピンホールでは、周辺部では2段落ちていて、真ん中から外では約1段落ちていることになる。なので、トンネル効果を狙う場合は別だが、全体的に適正な露光時間(±1Ev以内)にするには、1段ぐらい時間を伸ばした方(倍にする)がよいことになる。

 なのでピンホールカメラの場合、計算で出た露光時間にシビアになる必要はなく、長めに開けた方がよさそうだ。

 なお、普通の露出計を購入する場合は若干大きいがSEKONICのL-308B&そのシリーズが良い。ゴッセンのDiGI SIX2は反射式だと一段高めにでるので要注意。電源をOFF出来ないので電池の消費も激しい。小ささに惹かれて手を出さない方が無難。

日本針穴写真協会が会員向けピンホールカメラ販売を開始

 日本針穴写真協会のホームページで会員向けピンホールカメラの販売(TOP⇒会員専用⇒通販ショップ)を初めています。価格は6千円前後と、とてもリーゾナブルな価格設定になっています。ただし、会員向けなので、まず日本針穴写真協会に入会する必要があります。会費は入会金2000円と年会費2000円で初年度は4000円必要です。しかし、会費を含めても1万円そこそこで各種(135とブローニ)のピンホールカメラを買うことができるのは、メリットが大きいです。なお、表示されている価格は送料込みの販売価格とのことです。(当然購入できるのは会員本人用のみで、転売目的の複数購入はできません。)

 3Dプリンターを使ってピンホールカメラを作るのは簡単そうに思えますが、上記ページにある部品表をみると、結構手間暇かかる作業であることがわかります。

Pentax 17 比較表

Pentax17の比較表を作ってみた。対称はハーフとフルの普及機。
こうして比較すると、Pentax17は案外大きい感じ。C35でも2割体積が小さい。
中古市場ではC35は人気はないが、結構まともな仕様だったことが分かる。

比較してみて、改めて買う理由がないことが分かる。
半世紀前の技術仕様に届いていないのだから。
高機能の製品から機能を削ったのではなく、
低機能の製品に簡単にできることを加えただけのようだ。

Pentax17 シャッター最高速 1/350s

 これで電子シャッター、いつの時代のカメラなのか? (Konica C35でも1/650s。 T3は1/1200s)
 開放を除いて、Programモードしかないのだから、ほぼ絞った状態で使うことになる。なので良い性能のレンズは必要ないということのようだ。プログラムモードで絞って、開放モードではセンター部分にピントがあれば良いということなのだろう。

 しかし、いくら開放モードがあっても、最高速が1/350sでは、開放は自由に使えないような気がするのは私だけか? 計算するとISO100のフィルムで1/350sでF3.5の開放が使えるのはEV=12.0すなわち、曇の時のみ。ISO400のフィルムでは当然2段下のEV=10.0の時、すなわち雨の日。なので、開放優先モードであっても、ISO100フィルムの場合、晴れた日は2段上の絞り(F8)で普通に撮ってしまうことになりそう??
たぶんこのモードは室内用ということだろうか。その場合、明るさに応じて絞りが開いただけで、開放モードとは関係ない。。不思議な機能だ。
晴れた日にISO100のフィルムを使い、F4程度のぼかしを得るには、1/1000sの速度が必要だ。なので、ライカなど昔のカメラは1/1000sが最高速になっていた。1/350sでは2段足りないことになる。

PENTAX Film Project 製品発表 Pentax17

 機能的には3枚玉ハーフということで、事前の発表から予想通りの内容。しかし、価格は実勢で10万程度で、高い場合の予想よりさらに倍。ローライ35が普通に3台買えてしまう。コダックのハーフが1万を切ってるので、10倍の値段。最初のノリの注文はあるだろうけど、わずかに残るフィルムユーザには機能足らず、最初のユーザには価格高すぎで、苦戦の予想しかないのは私だけでは無いと思う。せめてテッサーならまだ古参のユーザには手が出るかも知れないが、ハーフにテッサーは宝の持ち腐れと考えたのだろう。F8ぐらい絞れば余り見えないが、絞りを開けば丸見えかもしれない。予想通り関係ないカメラになってしまった。

 早速撮影して現像した動画がアップされているが、「そんなに眠たくない」というコメントが。それを言っちゃおしまいでしょう。価格についても「希少価値」とか、コメントのしようがないのか。Youtubeを見ると、海外の動画が多く上がっているので、販売戦略としては、フィルムユーザの多い海外向けの方に力をいれているような気がする。

 Youtubeのコメント欄には絶賛の言葉で溢れているけど、コンパクトでもない「高級ハーフカメラ」という新路線が成り立つとは思えないのだが。ゆるい写真を求めるのであれば、Kodakのハーフや中古のPenで十分だし。まぁ、Pentaxにこだわりのないフィルムユーザは同価格帯の「Rollei 35 AF」待ちできまりのようだ。Pentaxもこのカメラの発売前に発表を早めたのだろう。Sonnar付きの「Rollei 35 AF」が出たら「Pentax17」を選ぶ理由は無い。逆に値段を高めに設定されてしまうかもしれない。こちらはたとえ10万円でも、中古価格が跳ね上がってしまった高級コンパクトT3の代替えとして需要は十分あるだろう。リサーチ力と企画力の差が現れた感じ。

Zero 6×9 改造 Pinhole貼り付け

 ようやくWhilte Glueというのが届いたので、ピンホールレンズを貼り付けてみた。どれも穴のサイズ0.25mm。ただし、本ちゃんのレンズはZeroImageから買った純正品の0.25mm。周りのユニットも付いてくるのかと思って数千円出したけど、結局直径5mmぐらいのレンズのみ。知っていれば、自分で作ったのだけど。前のレンズは腐食していたので、交換はちょうど良かった。座金はマジックで塗ったのでちょっときたない。。

 結局レンズは1.5mm厚の2枚の座金に挟んで、Whilte Glueでつけた。座金の外径は18mm、内径10mm、厚さ1.5mm。焦点距離40mmでオリジナルのサイズ0.18mmでのF値はF235だけど、0.25mmに替えたのでF160に改善することになる。Ev14の晴の日はまだ2秒程度なのでフィルターは不要だと思う。

シフトのピンホールがケラれた訳

 焦点距離24mmの場合、このカメラでの対角写角は116°だった。なので、ケラれないためには、(90-116/2)=32°ということで、ピンホールのレベルから32°以上出てしまうと、ケラれることになる。約1cmの穴の底に貼っているので、リミットは5mmxtan(32°)=3.1mmが限界。測ってみると約3mm厚の状態でセンターのホールはギリギリセーフの状態。しかし、シフトのピンホールは15mm上につけているので、この分写角がひろがっており、129°という計算結果。このため、限界は5xtan(25°)=2.4mm。ということで、完全にケラれることになる。

 シャッターには0.75mmのプラバンを3枚重ねしているが、接着剤のスキマもあって3mmにふくれているようだ。しかし、穴のセンター間隔が15mmで10mmの穴を2つあけている状態なので、これ以上あまり広げられない。しかたがないので、とりあえずは、シャッターは取り外して、マスキングテープで簡易運用することに。

 なお、現在改造中のZero 6×9のシフトをチェックしたら、とりあえずはケラれない範囲には入っているが、ぎりぎりの状態。今予定していたのは、18mmに8mmの穴が開いた1mm厚の座金2枚重ねだったので、内側の穴がもう少し広いものを使ったほうが安全なようだ。ハンズマンには12mmのものが置いてあったようだった。

【追記】12mmのものは無かった。最大の外径18mm内径10mm厚さ1.5mmというのを買ってみた。1枚では心配なので、2枚重ねにして、間にピンホールの薄板を挟もうかと思う。そして、今日ようやくWhite Glueというのが届いた。35分で固まり、24hで最強強度と書いてあるので、ゆっくり固まるやつみたい。

オリンパス シックス Pinhole試写

 オリンパス シクッスの試写。ピンホール自体は問題なかったけど、シャッター部分の穴が小さくて、最後の方のコマはケラれていた。特にシフトはシフトした分だけ写角が広がっていることを考慮していなかったので、ケラレが大きかった。シャッター部分の再制作が必要。最後の2コマはトリミングした。その前の2コマは、両面テープでとめているシャッター部分が動いたようだ。露光時間は1秒を切るものが多く、気分でシャッターを開けたけど、フィルムのラチチュードの広さでどうにかなった。

 最後から3コマ目は発掘中の昔造られた石の堤防。再利用するようだ。

オリンパス シックスのピンホール化

 Zero 6×9改造のWhite Glue待ちの間に、もう一つピンホールカメラを作ってみた。

 今回は昔の蛇腹カメラを改造してピンホールカメラにしてみた。改造するカメラは、既に実績がネットに載っていたオリンパス シックスをヤフオクで入手。ケースと送料込みで3500円ぐらいだった。(レンズはカビていた) とりあえず、レンズ、蛇腹、サポート金具と前蓋を取り外し、それにプラ板でレンズ板を作成。分解のネジのありかが分からず、力技となってしまった。

 焦点距離はそのままなら30mmぐらいだけど、少し引っ込めて24mm程度にレンズ板を置くことに。なのでピンホールの径は0.2mm、画角は118度ぐらい、F120でちょっと明るめ。シフトのホールは15mm上に付けたので仰角は32°ぐらい。重量は493gで木製に比べると重めになる。簡単に持ち運べるピンホールカメラとしてはこのあたりが限界だろう。センターのピンホールだけなら、Zero2000とほぼ同じ。違うところはシフトができることと、6×4.5が使えるところ。もともと6×4.5のフレームが着脱できるようになっている。

 HOLGAを改造するのであれば、こちらの方が母体としては良いと思う。HOLGAを使ってみて分かったことは、フィルムの装着が意外に難しいこと。こちらは下の止め金具は緩めることができるので楽そう。ちなみに、オリンパス シックスはレンズをはずしただけで、蛇腹付き焦点距離は65mmぐらいのピンホールができてしまう。標準レンズのファインダーが付いているので、センター部分は確認できる。

Zero 6×9のフィルムの巻き上げには注意が必要

 最初のZero 6×9で試写した時に、フィルムの脇が被っているコマがあった。この理由を調べてみた。

 ブローニ(120)のフィルムを手動で巻き上げる場合、裏面に印刷されたコマ番号を見て行う。このコマ番号の間隔を調べてみたところ、平均92.6mmだった。6×9の実画面サイズはJIS規格では56mmx82.6mmのようである。なのでコマの間には1cm程度の余裕があることになる。しかし、Zero 6×9の実画面は55.4mm x89.3mm程度。したがって、3.3mmの余裕しかないことになる。なので、ちょっと行き過ぎたりするとコマがかぶることになる。

 同様に6×6の場合、印刷されたコマ番号の間隔は63.5mm。これに比べzero 6×9の6×6設定の場合の実画面は55.4×59.6mm。ちなみにJISでは56x56mm。したがって、6×6の場合も3.9mmの余裕しかない。
 ちなみに、Zero2000は55.5×54.4でJIS規格より若干小さめで、コマかぶりの心配は無い。

 したがって、Zero 6×9ではフィルム巻き上げの時は、数字の中心が小窓のセンターに来るように注意する必要がある。ノートリミングにこだわる場合には、敷居板の内側にフエルト等を貼り、実画面を若干せまくする必要がある。