世界ピンホール写真デイということで、Bessa-Tのピンホールを試す。
ちょうど28mmの画角ぐらいなので、28mm用外付けファインダーで撮影。
しかし、近接で撮ったバラが切れてしまっていた。
また、内臓の露出計を信じ過ぎてしまったので、暗い所が出ていなかった。
明るいところに露出があっていたようだ。
提出用は700ピクセル、180kbの制限があるので小さな絵になった。

過露光のコマも有り、あまり効果は無かった。やはり、D-96ということで。
でも、散歩写真には16mmで十分という感じがする。
軽いし、携帯で写真撮ってるようで気を使わなくてもすむ。
[Minolta-16 MG-s(2台目), Kodak double X,ロジナール(1+50) 9分@20℃、
PhotoDirectorによるノイズ除去/手振れ補正(30%除去設定,6,7,10は100%)】
カメラごとのネガが出揃ったので、比べたところ、110カメラの写野は、パーフォレーションの穴と被ってしまうことにようやく気づいた。ネガの下の部分の1mmに穴が来ることになる。これを避けたければ、120のフィルムから切り出すしか無い。110カメラで、シングルパーフォレーションフィルムを使う場合、スクリーンの下部1/14のところはトリミング前提となる。
MG-s2台ともに、絵は出ているが、またフイルムの上下が逆のミス・・・。次回からは必ず確認しませう。モルトは2台ともボロボロになっておりきれいにしたが、特に張替えはしなかった。けれど光線もれはなく特に影響はないようだ。
【2025/04/10追記】
とりあえず両機ともに写ってました。ちょっと過露光気味のような。穴を消すために、14x17mmから10x17mmにトリミングしている。ただ、桜はさすがに16mmでは難しい。53cmのフィルム長で22から23枚ぐらいは撮れている。手巻きフィルムで撮る場合、110ではフィルム間調整機能を壊しているので、53cmで13枚ぐらいしか撮れない。カウンターが付いていて裏紙も必要ないので、16mmカメラの方がメリットがある。ただし、Minolta-16II やMinolta-16 MG-sなどでは固定焦点なので、そこが弱い。Minolta-16 の最後の機種QTには、焦点距離の調整機能が付いているが、レンズがMG-Sの3群4枚と違い、3枚玉に戻ってしまっている。
【画像のシャープ化】上の例はノイズを若干(30%)除いたただけで16mm特有の解像度の低いボンヤリとした写真ですが、PhotoDirectorの高画質化、手振れ補正を30%施すと、そんなに造られた画像ではなく、シャープな写りの普通の写真になります。110のデジタル化で割増料金で「シャープ化」をしている店もあるようです。
長かった開花の期間も終わり、散り始めているようです。
写ってたら、写真はあとで。
フィルムの方向を間違えて、パーフォレーション部分に写ってしまった。
50cmのフィルム長では13コマしか写せなかった。そのうち1枚は真っ黒、
たぶん光センサーを指で覆ってしまったのかも。(と思いたい。。)
この画像のノイズは3割カットしているが、流石にテッサーという感じ。
16mmカメラに比べフィルムが広い分だけ画角が広いので撮りやすい。
110カメラの画角は17x14mmとされているが、実際には20x14mmぐらいが
写っている。市販の110フィルムだと、17x14mmしか写る範囲がない。
ロモの110フィルムで外れた部分は2重露光のような感じになっている。
[Rollei A110, Double X(16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃, Noise 30%除去]
デジタル写真も、ノイズを載せてフィルム写真風に見せる現在、フィルム写真の粒状性を、フィルムの銘柄、現像液の種類、現像方法などで、アナログ的に制御する古き良き時代は終わっているのかもしれない。
ノイズを消して、デジタル写真で使っているXXフィルム風ノイズを入れれば、銘柄を替えられることになる。
とりあえずこんな感じでした。(PhotoDirectorでノイズ30%を除去しています。) 今回はスキャン上がりでノイズを軽減してから作業を始めたが、最終段階でノイズを軽減した方が効果がありそう。なお、全てのコマで付属のイエローフィルタを使用しています。
[Mamiya-16 Auto. with Y2, Kodak double X (16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃]
フィルム写真の世界では、超微粒子のフィルムや現像液の開発で、長年微粒子化の努力が続けられてきた。しかし、ノイズ除去技術はそれをワンクリックでやってしまう。粒子が粗いことで有名なFomapan400の写真から試しにPhotoDirectorで粒子を消してみた。とりあえず粒子が消え、すっきとしたレタッチ前のベースの写真になる。Fomapan400の粒子を楽しんでいる人もいるだろうが、安いという理由で使っている人には朗報なのではないだろうか。Double XをKodakが売らなくても、Fomapan400で無問題ということになりそう。趣味でやる分には、粒状性でフィルムや現像液を選ぶ時代は終わっているのかもしれない。しかも、カラーネガの粒状性まで修正できる。
昔フィルムだけの写真の頃は、スキャンしただけの修正なしの画像とか書かれていたけど、今のスキャナソフトはスキャンするフィルムの銘柄を選ばせ、それぞれのフィルムに合った方法で自動修正して出力してくるのだから、「レタッチ無し」はあまり意味無いことだろう。
結局、安いフィルムと現像液の最適組み合わせでネガにして、粒状性をソフトで制御し写真データを作り、プリントが欲しいときには、エプソンのプリンターで和紙に出力とかいうコースになるのだろうか?
Before (ネガスキャンの生出力) クリックして拡大すると違いは歴然。
[Canon nF1/nFD 24mmF2.8, Fomapan400 (320), SPD 1+1 11.0分@20℃]
After (ノイズ除去後) ザラザラな質感が消えています。
ただし、ノイズ除去の程度は0から100%で調整ができる。作例は100%の例。
現代は、デジタル写真のカリカリ感が嫌われてフィルム写真風のノイズを載せる時代だから、ノイズを残して、ザラザラ感を保った方がよいのかもしれない。
フィルム写真が終わるといわれ始めたのは2000年台始めにディジタルカメラが急速に普及し始めた頃だった。2010年頃にはCM広告のスポンサーがネガ現像代などを必要経費として認めなくなって、プロのカメラマンはほぼディジタルカメラに移行した。そして、Kodakの価格戦略でフィルムが高騰した2020年以降ではとどめを刺されたかとも思われたが、それでもフィルム写真市場は続いている。最近Kodakは35mmシネマフイルムの一般人への販売を世界的に禁止した。逆に、そうしなければいけないほど、フィルムで撮る写真人口は多いということだ。
フィルム写真の寿命の話は石油の寿命の話と似ている。1960年代にはすでに、20年先には石油は無くなると言われていたが、半世紀たったいまでは、さらに寿命が伸びている。結局、市場の需要がある限り、価格が上がっても無くなりはしない。代替えのものが出てきて、初めて無くなることになる。電気自動車も、現状ではガソリン車の代替えとはみなされていない。なので、石油の需要はつづく。
写真の世界でよく分かるのが、レンズ付きのデジタルカメラだ。これはスマホのカメラ機能と競合し、敗れ去った。レンズ交換式デジタルカメラはまだ生き残っているが、往年のフィルムカメラの販売台数に比べると数分の一の規模だ。結局、デジタルカメラは、新製品が出ることもないフィルムカメラを駆逐することは出来なかった。挙句の果てには、高画質化が行き着くところまで行ってしまい、フィルムの質感に似せるという邪道に走っている。これはそれぞれのフィルム特有のノイズ(粒子)を加える一種の低画質化であり、デジタルカメラがフィルム写真に白旗を揚げたのと同じだ。昨今の中古カメラ市場の値上がりはそれを反映しているのだろう。
また、フィルム価格の暴騰に負けず、レンズ交換式デジタルカメラの価格高騰も中古フィルムカメラ市場の拡大に協力しているのだろう。10数年前と比べてレンズ交換式デジタルカメラの販売台数は約1/3だ。にもかかわらず出荷金額はほぼ横ばい。すなわち、デジタルカメラの単価が10年で約3倍になってしまっている。2000年代ではまだ10万そこそこで買えた入門用が20万近くになり、高級機は100万近くもする。しかも、販売戦略で2~3年で新機種に交代するので、すぐに型落ちの憂き目にあう。これでは半世紀以上生き延びてきて、この先も使えるフィルムカメラに対抗することはできない。当然、価格の面で若年層は購入することは出来ないから、デジタルカメラユーザも増えない。技術的にはいろいろあるかもしれないが、一般ユーザが、スマホのカメラ機能で満足できない場面はほぼ無いのではないか。カメラ産業はこれからも撤退するメーカが続く、典型的な斜陽産業だ。一時期流行っていた動画用カメラも、スマホに食われて今はほぼ聞かない。
写真が発明されても、絵を描く人は多くいた。デジタルカメラの限界が見えてしまった現在、フィルムカメラで撮り続ける人は減らないだろう。その需要がある限り、市場は続く。実際資本さえあれば、フィルム生産はどこでも作れるローテク産業だし、1970年代までの電子シャッターを使っていない機械式カメラは、修理が可能でほぼ壊れない。フィルムの値段が上がったとしても、個人の写真は登場した時点から、しょせん道楽なのだ。道楽ができる人にだけに許された趣味だ。それでも、近い将来、街のDPE写真屋さんはほぼなくなり、大手しか残らないだろうから、安くあげるためには、自分で現像スキャンできることが大事だろう。
注文していた16mmフィルム(片側にパーフォレーション有)と16mmフィルム現像用リール(パターソンタンク用)が届いた。
リールは片側のリールの根本から巻いた後に片側をフタするタイプだった。必要現像液は1本で200ml余りなので、LPL35mmと同じ250mlで考えればよいだろう。2本では400mlぐらい。パターソンのタンクはもともと35mm1本でも300mlぐらい必要だ。
16mmのフィルムはとりあえず50cmぐらいを10本程度切って、丸めて保管予定。丸みが付いていないと16mmカメラでは調子が悪いという話もあるので。110そのぐらいで、16枚程度は撮れるのではないかと思う。16mmカメラでは50cmで最大20枚という仕様のようだ。30.5m巻なので、60本ぐらい取れることになる。1本当たり170円弱、現像を含めて2百円ちょっと。
【2025/03/08追記】Marixのサイトにある巻き方動画を見て練習してみるが、確実性に若干不安あり。とりあえず、フィルムの角を切り落としてから、始めないと行けないことは分かった。
【2025/03/16追記】フィルムを斜めにして、溝にはめながら巻くことがようやく分かった。これで確実にまけるだろう。
【2025/04/20追記】ローライA110では、フィルム送り機構をこわしているので、コマ間がひらき、50cmフィルムで12枚しか撮れなかった。
今年は中判大判の写真にちからを入れるはずだったのだが、なんだか逆方向に向かっているような。昨日120のフィルムを126用と110用に切り出したのだけど、ホルガではダイヤルを回すのがきつく結構大変。また120で1本づつしか取れないということで、面倒もあって、16mmフィルムを買ってみることにした。
買ったのは、【16 mm / 100ft / イーストマン ダブル-X 白黒ネガティブ フィルム 7222 / スプール巻き 片目】というフィルム1缶で30m弱ある。別メーカの10mぐらいものもあるが現在売り切れている。
16mm(110)で撮れる写真はハーフサイズの半分以下、35mmの1/4以下ということになる。しかし、キャビネ大ぐらいに拡大するにはそう変わらないのではという感じもする。粒子も荒れておもしろそうだ。50~70cmで切った場合50本ぐらい撮れることになり、一本当たり約200円。
16mmフィルムは110のカメラだけではなく、16mmフィルムを使った初期の小型カメラでも使うことが出来て、結構奥も深そう。