おすすめの16mmフィルム

 16mmカメラには、16mmフィルムを53cmぐらいに切って、フィルムマガジンに手で巻いて使う。これで20枚程度撮影できる。市販のフィルムとしては、Kodakの製品があり、白黒はDoubl X(30.5m巻)、カラーはVision3から選べる。私の場合は250D(30.5m巻)を選んだ。価格は約1万円で57本程度とれるので、175円/本程度となる。いずれも片側に穴のある、シングルパーフォレーションのフィルム。

 他の方法としては、写真のような120フィルムを4分割する器具を作ると、120フィルムから4本のフィルムを作ることができる。1本あたり15mm幅になったりするが、もともと、パーフォレーションで2mmは使えないので、フィルムをパーフォレーションの無い方に巻けば問題はない。120フィルムは83cmあり、2つに割れば、撮影枚数は少なくなるが8本とれることになる。1000円のフィルムで4本とれば250円/本。2000円のカラーフィルムなら500円/本となる。この場合、自分の好きなフィルムが選べる利点がある。
いずれにせよ、負荷がかかるので、一回のフィルム長は53cm程度に留める必要がある。

 なお、110カメラで使うフィルムのパーロレーションの間隔は16mmフイルムの間隔より3倍ぐらい広い。110フィルムではこの穴で、コマ間の調整やシャッターのチャージの制御をしている。したがって、16mmは110カメラではそのまま使えない。機種により対応する必要がある。ハード的に対応してしまうと、今度は110用のフィルムが使えなくなるので、110カメラは110用のフィルムを使うのが基本。
 110カメラ用にフィルムパッケージに入った110フィルムは、あらかじめ画像範囲の焼付がされていて、17x13mmしか実際の写野はない。ロモのフィルムの場合、この範囲の外は薄く写っていることになる。他社のフィルムでは写っていない。

Mamiya-16 Automatic試写結果

 とりあえずこんな感じでした。(PhotoDirectorでノイズ30%を除去しています。) 今回はスキャン上がりでノイズを軽減してから作業を始めたが、最終段階でノイズを軽減した方が効果がありそう。なお、全てのコマで付属のイエローフィルタを使用しています。

[Mamiya-16 Auto. with Y2, Kodak double X (16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃]

Mamiya-16 フイルムマガジンの怪

 Mamiya-16のフィルムマガジンの最初は、こういう真ん中に軸がある金属製の同じマガジンを左右に並べて使うものだったらしい。

 たぶん次に出たのは、これをバーでつなげたプラスティック製のタイプ。これも両側に軸がある。本来は右の送り側には軸は必要ないが、この軸を使っている機種があることを想定したものなのか? このタイプは軸が無いと、穴の中央が空洞となってしまうので、光が穴から直接入り込んでしまう。 私のマガジンのように、軸がないものを見受けるが、どうやって使っていたのだろう? 穴をふさぐか、光を防ぐ黒い筒状のものが内部に必要だ。

 そして最後に出たのが、フィルムタンク側の穴をふさいだタイプ。これで光漏れの心配はなくなった。

Mamiya-16 Automatic 試写

 先延ばしになっていたMamiya-16の試写を行った。
 まず、フィルム詰め。もともとカラーフィルムが入っており、その長さは53cmだった。やはり50cmでは20枚撮るには少し足りないようだ。フィルムマガジンは右左同じ構造。しかし、よく見ると、フィルムを巻き取る軸でマガジンの中央にある穴を塞ぐ構造になっている。しかも、この軸は巻取り側にだけあり、フィルムタンク側にはない。なのでフィルムタンク側は光がだだ漏れすることになる。とりあえず、テープで軸の穴をふさいだ。よくわからない構造になっている。念のため、カメラへのマガジンの装着まで、ダークバックの中でやるようにした。
 実際の撮影はMinolta-16と同じく、画角が35mmカメラ換算で60mm近くなので、ファインダーが狭い。とりあえず、1本撮り終えたが現像は明日以降ということで、今日の試写は終了。

【追記 2025/03/23 正午】 現像してみた。4度目の正直ということで、今回はリール巻きも1回で成功。現像も絵が無事に出ていて、ムラもなさそう。全てダークバックの中でやったので、カウンターの18枚目から始め、23枚撮れていた。もう一枚ぐらい大丈夫だった。Minolta-16だと、カウント0で巻き上げがストップするらしい。

Mamiya-16 Automaticによるカラー画像の調整例

 早くからいろいろなことに挑戦され、私も参考にしているPHOTOWALKさんの承認を得て、WEBに掲載されているMamiya-16 Automatic(16mm)による「あじさいの花」の写真をPhotoDirector 365で調整してみました。なおそれぞれの機能は0-100%で加減できますが、今回は全て100%で処理した場合です。その他は手を加えていません。なお、16mmのフィルム上の画面(14mmx10mm)は35mmフィルムの1/6です。

 左がオリジナル、右が各種調整後(全て100%で処理した場合)の画像です。それぞれの調整後の画像は下に添付しています。なお使用フィルムはVsion3 50Dです。

Before                          After (By Mamiya-16 )

ちなみに30%ずつ処理した場合がこちらです。こちらがより自然です。

オリジナル

自動ノイズ除去(100%)後

自動色調調整(100%)後

さらに自動カラーエンハンス(100%)処理後

16mm 現像リール巻練習中

 ようやくコツがつかめたので、1日10回ぐらいはダークバックで練習してみることに。次回は失敗しないように。
 次はMamiya-16の試写の予定。露出計は壊れているのに、それだけで100gぐらい重くなっている。露出計なしのバージョンもあるけど、そちらの方が高い。

16mmフィルムの選択肢

 16mmフィルムは100ft(30.5m)缶を買うのが手間が少ない。一缶が1万円前後。B&Hだと円安と輸送費税金で1万数千円程度。1回50cm使って60回撮れる。50cmで使うと、110で13枚程度、16mmで20枚撮れる。かわうそショップでは白黒(ORWO)の10m缶があったようだけど、現在品切れ中。110フィルムは70数cm巻いてあるけど、負荷を考えると110も50cmぐらいで使うのが無難。また、フィルムを切り分けた時点で、小さく巻いた状態でアルミホイルなどにくるみ巻き癖を付けておくことも負荷軽減となる。

 日本ではコダックモーションピクチャーのオンラインショップで、16mmの白黒だとDouble Xが、カラーはVision 3の各種が替える。カラーだと250Dぐらいか。Vision3は重曹でリムジェット層を除く手間はかかる。1万円程度で50~60回撮れるから、1回(十数枚撮り)あたり200円程度となる。

 B&Hでも同じものが買えるが、日本で買うより割高となる。他に白黒だとDouble-Xの他に16mm Try-Xがある。値段はカラーも白黒も同じぐらいのレベル。中国のカラーフィルム(ORWO NC400とNC500)もあるようだけど、現在品切れ中。これだとレムジェット除去の手間がいらないメリットがある。しかし、カメラにISO400を使う機能が無いとオーバ目になる。

MAMIYA-16 Automatic(16mmフィルム)を入手

どうせ110フィルムのカメラを使うのなら、同じ16mmフィルムを使うMAMIYA-16をお迎えしてしまいました。16mmフィルムのカメラはヤフオクで数千円で出ているのですが、基本フィルムマガジンが付いていません。このフィルムマガジンは各社独自の仕様なので、流用できません。なので、マガジン付のカメラを狙うと数千円高めの価格となります。このマガジンに50cmぐらい16mmフィルムを詰めることで、20枚程度撮れるようです。金属の塊のような造りなのでフィルム込で290gもあります。ただ、タテとヨコに三脚用のネジがつていたり、レリース対応のシャッタースイッチなので結構本格的です。また、イエローフィルタが標準装備されていて、レバーで設定できる。レンズはマミヤセコール25mmF2.8(3群3枚)なので、基本F8程度に絞って使うことになる。

 このMAMIYA-16は写真からわかるように、セレンの露出計付なのですが、動いてませんでした。1960年ごろの製造なので、もう露出計は死んでる個体が多く、たぶん、動いていても不正確な可能性も残ります。しかし、マニュアルで露出とシャッタースピードを設定できるので、単体露出計で測れば問題ありません。右端の露出計の横にある円盤が絞りです。絞値はその左下の窓に表示されます。その上にある円盤でシャッタースピードを決めます。露出計がないMAMIYA-16 Superという機種もあり、これの半分ぐらいの大きさです。

また、距離設定もありますが、6ft(2m)から∞の間が2mmぐらいしかないので、その間に付いている「◯」印に合わせるのがほとんどでしょう。最短距離は1ft(30cm)なので、結構寄れます。ただ、1ftから6ftまで12mmぐらいあるので、結構シビアでしょう。

シャッタースピード:1/200~1/2・B
絞り: F2.8~F16