通い始めた写真教室の実習にて。

【Filmデジタル化 2003/04/27 上野池之端】
前浴は不要としている人もいる。しかし、現像液を投入する前に、タンクの温度は現像液と同じにしておく必要がある。特にステンレスタンクの場合には。それには現像液とほぼ同じ温度の水でならすことになるが、その時に、フイルムが入れてあるか、ないかの違いであり。あまり議論する必要もないだろう。手間のかかる話でもない。現像作業は、悪影響の可能性があるものは極力排除することが基本。
Vision3のカラーフィルムの場合は、重曹液でリムジェトを除去するこになるので、それが、前浴の代わりとなる。
過露光のコマも有り、あまり効果は無かった。やはり、D-96ということで。
でも、散歩写真には16mmで十分という感じがする。
軽いし、携帯で写真撮ってるようで気を使わなくてもすむ。
[Minolta-16 MG-s(2台目), Kodak double X,ロジナール(1+50) 9分@20℃、
PhotoDirectorによるノイズ除去/手振れ補正(30%除去設定,6,7,10は100%)】
MG-s2台ともに、絵は出ているが、またフイルムの上下が逆のミス・・・。次回からは必ず確認しませう。モルトは2台ともボロボロになっておりきれいにしたが、特に張替えはしなかった。けれど光線もれはなく特に影響はないようだ。
【2025/04/10追記】
とりあえず両機ともに写ってました。ちょっと過露光気味のような。穴を消すために、14x17mmから10x17mmにトリミングしている。ただ、桜はさすがに16mmでは難しい。53cmのフィルム長で22から23枚ぐらいは撮れている。手巻きフィルムで撮る場合、110ではフィルム間調整機能を壊しているので、53cmで13枚ぐらいしか撮れない。カウンターが付いていて裏紙も必要ないので、16mmカメラの方がメリットがある。ただし、Minolta-16II やMinolta-16 MG-sなどでは固定焦点なので、そこが弱い。Minolta-16 の最後の機種QTには、焦点距離の調整機能が付いているが、レンズがMG-Sの3群4枚と違い、3枚玉に戻ってしまっている。
【画像のシャープ化】上の例はノイズを若干(30%)除いたただけで16mm特有の解像度の低いボンヤリとした写真ですが、PhotoDirectorの高画質化、手振れ補正を30%施すと、そんなに造られた画像ではなく、シャープな写りの普通の写真になります。110のデジタル化で割増料金で「シャープ化」をしている店もあるようです。
フィルムの方向を間違えて、パーフォレーション部分に写ってしまった。
50cmのフィルム長では13コマしか写せなかった。そのうち1枚は真っ黒、
たぶん光センサーを指で覆ってしまったのかも。(と思いたい。。)
この画像のノイズは3割カットしているが、流石にテッサーという感じ。
16mmカメラに比べフィルムが広い分だけ画角が広いので撮りやすい。
110カメラの画角は17x14mmとされているが、実際には20x14mmぐらいが
写っている。市販の110フィルムだと、17x14mmしか写る範囲がない。
ロモの110フィルムで外れた部分は2重露光のような感じになっている。
[Rollei A110, Double X(16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃, Noise 30%除去]
デジタル写真も、ノイズを載せてフィルム写真風に見せる現在、フィルム写真の粒状性を、フィルムの銘柄、現像液の種類、現像方法などで、アナログ的に制御する古き良き時代は終わっているのかもしれない。
ノイズを消して、デジタル写真で使っているXXフィルム風ノイズを入れれば、銘柄を替えられることになる。
とりあえずこんな感じでした。(PhotoDirectorでノイズ30%を除去しています。) 今回はスキャン上がりでノイズを軽減してから作業を始めたが、最終段階でノイズを軽減した方が効果がありそう。なお、全てのコマで付属のイエローフィルタを使用しています。
[Mamiya-16 Auto. with Y2, Kodak double X (16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃]
フィルム写真の世界では、超微粒子のフィルムや現像液の開発で、長年微粒子化の努力が続けられてきた。しかし、ノイズ除去技術はそれをワンクリックでやってしまう。粒子が粗いことで有名なFomapan400の写真から試しにPhotoDirectorで粒子を消してみた。とりあえず粒子が消え、すっきとしたレタッチ前のベースの写真になる。Fomapan400の粒子を楽しんでいる人もいるだろうが、安いという理由で使っている人には朗報なのではないだろうか。Double XをKodakが売らなくても、Fomapan400で無問題ということになりそう。趣味でやる分には、粒状性でフィルムや現像液を選ぶ時代は終わっているのかもしれない。しかも、カラーネガの粒状性まで修正できる。
昔フィルムだけの写真の頃は、スキャンしただけの修正なしの画像とか書かれていたけど、今のスキャナソフトはスキャンするフィルムの銘柄を選ばせ、それぞれのフィルムに合った方法で自動修正して出力してくるのだから、「レタッチ無し」はあまり意味無いことだろう。
結局、安いフィルムと現像液の最適組み合わせでネガにして、粒状性をソフトで制御し写真データを作り、プリントが欲しいときには、エプソンのプリンターで和紙に出力とかいうコースになるのだろうか?
Before (ネガスキャンの生出力) クリックして拡大すると違いは歴然。
[Canon nF1/nFD 24mmF2.8, Fomapan400 (320), SPD 1+1 11.0分@20℃]
After (ノイズ除去後) ザラザラな質感が消えています。
ただし、ノイズ除去の程度は0から100%で調整ができる。作例は100%の例。
現代は、デジタル写真のカリカリ感が嫌われてフィルム写真風のノイズを載せる時代だから、ノイズを残して、ザラザラ感を保った方がよいのかもしれない。