Formapan400,XT-3,SPD届く & 試撮結果

 早速注文したフィルムと現像液が届いた。Formapan400はD76(1+1)ではISO125ぐらいの感度しかでないということなので、自家製D96(1+1)もISO200ぐらいで試してみることにしたい。SPDも1,2回しか使ったことがないのでどうなるか楽しみ。XT-3とSPDはとりあえずiSO400で試すことに。

 とりあえず、XT-3とSPDを溶かしてから、1日寝かすことに。それから、ローダーは2台とも使用中だったので、4本パトローネへ手巻きする。パトローネへ直接手巻きは初めてのこと。

 そして、いつものコースで試写。ISOの設定は一段落としてISO200で設定し撮影。現像は、今日のところはD96(1+1)で若干長めの11分@20℃。乾燥前のネガの段階では、クリアな画像で問題なし。あとはスキャンして粒子がどの程度でているのかの確認。うまく行ったらD96のままで良いかもしれない。

1枚目は暗がりの林の中だったので、F2でピントは浅い。スピードは1/15sぐらいだった。暗いところなので粒子が見える。昭和な感じで粒子好きにはよいかも。ラチチュードは狭そうだけど、とりあえず、Formaton400+D96でも使えそう。

Canon new F-1 with FD35mm F2.0 SSC, Fomapan400(ISO200), D96(1+1) 11分@20℃,SILKYPIXで調整。

2024年12月23日撮影分のリンク

現状でモノクロフィルムを選ぶならFormapan 400?

 Double Xが買えなくなったので、早晩フィルムを変える必要があるが、あとTri-xを含め3巻分あるのでちょっと先になる。現状の選択肢だと、Kentmare400の1万5千円と、Formapan 400の9000円というところ。Kentmare400は普通に写りそうなので、取りあえずFormapan 400で試してみて様子をみることになるだろう。問題なければそのままということに。もともと、DoubleXは1巻あたり12,500円だったので、安くはなる。また、一度に5万円というのも負担ではあった。Formapan 400は感度が400出ていないという話もあるので、調整も要りそう。

【追記 202412/18】ポイントが1万ぐらい溜まってたので、Formapan400 1巻(8990円)と相性が良いというADOX XT-3(1280円/1L分)(Xtol同等品)という現像液をかわうそさんへ注文してみた。
SPD(295円/1L分)も使えそうということで、こちらはヨドバシに注文。

現像データはとまるさんのYouTubeによると(Marix400だったりするが)以下のようだ。とりあえずこのへんから調整。
FUJIFILM SPD 22℃ 1+1 11分
ADOX XT-3 20℃ 1+1 10分
費用は、
Formapan400:100ftで18本とれたとして、500円/本/36コマ
ADOX XT-3 :1+1で使って8本分=1280円なので、160円/本
FUJIFILM SPD: 1+1で使って8本分=295円なので、約40円/本

D-96自家製は50円/本ぐらいを想定しているので、XT-3だと100円/本高い。
しかし、DoubleXは5万円/(4×18)=700円/本なので、合計では100円/本安い。SPDでも使えるようだと、200円/本安いことになる。こうなればうれしい。いずれにしても、Formapan400がDoubleXに遜色ない写りをしての話だけど。
なお、D-76 1+1だとFormapan400は標準現像では実効感度ISO125ぐらいしか出ないようだ。なので強めの現像液が必要なようだ。

<Rodinal+フォマパン400の情報>
露出:ISO 200/24° (400の感度が出ない)
希釈・時間:Adox Rodinal 1 + 50、20℃、16分
攪拌:30/60/3(最初の30秒は連続撹拌、以後60秒毎に3回)
(粒状性は悪そう。これに3%の無水亜流酸ソーダのドーピングか?)

面白そうなフィルム、試写だけで暇がつぶせそう・・・。

【追記 2024/12/21】B&Hでは、純個人であれば販売しているという情報もあり。Double-Xを試しに注文しようとしてみたが、サバットで日曜まで休業中だった。月曜にまたトライしてみることに。

今回は暑かった

今回のはフィルム自体にぶつぶつのゴミが多かった。同じ液で現像したダブルXは問題なし。みなとみらいにて、Zero6x9(改) 8月7日。
窓に太陽が反射していたので、ハレーションするかなと思ったが、どうにか大丈夫でした。これはセンターのピンホールでカメラを傾けて撮影。構図的には思った通りに収まっていた。

磐越西線

「磐越西線ひとり」のデビュー一周年ということで、磐越西線の写真の整理。この写真を撮ったのは21年前の2003年6月29日。場所は磐越西線・猪苗代駅のほぼ構内。これが便乗した最初の撮り鉄の写真。といっても撮り鉄の旅は磐越西線の2回しかない。カメラは501C/M+80mmF2.8の標準レンズ。なので、ずいぶん近くで撮っているような気がするが、このころは規制はほとんど無かった。今のようにSNSに上げられることもないし。駅に止まってるときには周りはこんな感じ。(同じ撮影場所から) のどかな時代だった。発射直後で、フィルムもTRY-X(D-76 1+1)なのでブレずに撮れている。このC57 180号機は今も元気に磐越西線で運行しているようだ。

翌年のカラー版はこちらにUP。

Zero 6×9の試写

 今日はまともな三脚を背負ってZero6x9の試写。最初の撮影場所でレリーズを落としてしまい、次の撮影地点から2km引き返して、往復4km、1時間のロス。しかし、やはりしっかりした三脚だと、ゆっくり撮れる。帰って現像しようとしたらD-96が200mlしかなく断念。ロジナールを1+50で、15分@20°。ちょっと濃いめな感じだった。

 今回は6×9で全8コマ、ダブりもなく撮れていた。やはり撮影後すぐにフイルムを巻くことが大事なよう。最初のコマは電車が通過中だけど、7秒ではさすがに止まってくれない。
 Zero 6×9は焦点距離40mm、画角は105°程度で35mm換算で17mm程度しかないが、レタッチすると周辺減光も大きい。被写体が大きいせいか、もしくは現像液のせいか、画像もこれまでのものより解像度がいいように思える。ピンホールのサイズも0.18mmと計算値の0.23mmより小さいが、特に問題はないようだ。張り替え用に純正の0.25mmのピンホールも用意していたが無駄だったようだ。
 今回の試写で残念だったのは、フォーマットを変更する敷居板からトゲが出ていて、フィルムを傷つけていた。Zero2000では薄いフエルトが貼ってあるが、Zero 6×9は木のむき出しだったので、やすりで滑らかにした。写真は線が目立つものは修正したが、目立たないものはそのまま。これも試写ということで。
 あとこの120のフィルムを6×9で撮ると、コマ間がほとんど無く、ちょっと困る。最初の方が10cmぐらい余っているので、裏紙のコマ番号の割り振りに余裕を持ってもらいたいものだ。フィルム上で縦が56mmぐらいに対して横が90mmちょうどあるのが原因ではあるようだ。縦横比が6x9なら1.5だが、56mmx90mmでは1.6もある。

World of Pinhole

Holgaピンホール改造機I型(45mm)試写結果

 改造したHolgaピンホールカメラで試写してみた。とりあえず画像はうまく出ていたが、一番下の写真のように、小さなまるい輪っかのゴミが各画像の上端に出ていて、いまのとこと原因不明。ピンホール回りのゴミであれば、もう少し大きく出てもよさそうだけど。それにホルガ特有の光線漏れが4枚程度あった。いずれもUPした写真はソフト(Silkypix)で修正している。135換算で25mm程度なので、超ワイド感はない。今回はNDフィルターを使う代わりに、全てにY2フィルターを付けている。今回残したホルガのレンズ台座は、ほぼ52mmで、ガラスを外したフィルターの枠がちょうどはまるサイズだった。

 自作ピンホールレンズを付けた改造機のフィルム試写としては初めてだが、うまく行ったと思う。なお、前の着色は濃かったので、薄茶に全て修正した。

「世界Pinhole写真の日」ということで

 今日はピンホール写真の日ということで近場を回ってみたが、2重露光を2度もやってしまい、撮り高が少なかった。

【追記】上記のウエスタンというフィルターはやり過ぎ感があったので、若干赤みを加えたものに修正しました。

ピンホールカメラ プロジェクト(7)

今年の世界ピンホールの日(4月の最後の日曜日、2024年は4月28日)を前に、ピンホールのページWorld of Pinholeを追加してみました。Zero2000で撮ったものをSilkypixの既存のフィルターでレトロ風にしてみました。Silkypixで光線引きも修正してみました。

【追記】上記のウエスタンというフィルターはやり過ぎ感があったので、若干赤みを加えたものに修正しました。なおCanonF1の20mmで撮った画像はこちらに。

ピンホールカメラ プロジェクト(6)

 Zero2000で撮って、画像の回りをトリミングしただけで調整無しのものを下に貼った。12枚とも露光時間は計算通りであっているようだ。②枚目は光線漏れが大きかった。(巻き直しによるもの。) ①③④番目は光線もれが目立たないようにトリミングしている。観覧車はいつもは止まっているのだけれど、この日はお客さんが来てちょうど回り始めてしまった。なので若干ぶれている。フィルムだと⑫の室内も結構写っている。フィルムはKentmere100 (120) D-96 11.5分。Kentmere100 はコントラストが高くないのでピンホール写真向けのフィルムだ。

各露光時間(上の右から左へ)
露出の計測はGR Digital IIによる。
晴れた日はEVが14以上、露光時間が1秒以下となるので、UVフィルターが必須。
2秒以上に伸ばした方が誤差が少ない。
国分寺跡
①F3.5 1/810 Ev=13.25 ⇒ 2.3sec/F138
城山公園
②F7.1 1/760 Ev=15.25 ⇒ 0.5sec x UV4 = 2sec
③F7.1 1/760 Ev=15.25 ⇒ 0.5sec x UV4 = 2sec
④F7.1 1/460 Ev=14.50 ⇒ 0.8sec x UV2 = 1.6 ⇒2sec
⑤F7.1 1/560 Ev=14.75 ⇒ 0.7sec x UV4 = 2.8 ⇒4sec
高座神社
⑥F3.5 1/100 Ev=10.25 ⇒ 32sec
⑦ 同上 32sec
⑧ 同上 32sec
⑨F3.5 1/73 Ev=9.75 ⇒ 50sec
⑩ 同上 50sec
⑪F3.5 1/270 Ev=11.75 ⇒ 8.6sec
自室
⑫F2.4 1/40 Ev=8.0 ⇒ 3.8分

露光時間については、ピンホールカメラの露光時間の目安を参照。

Vision3 500T 32℃ 8分での現像はオーバー気味

【国分の市街地越しの霧島連山】 

 溜まっていた3月のフィルムを現像した。いつもは32℃ 7分で現像していたが、標準が8.5分ということなので、試しに8分で現像したところオーバー気味で粒子が見えすぎ。次回は7分に戻す予定。 おまけに85Bフィルターを付けたフード(適合焦点距離が35mm以上と書いてはある)で四隅がケラれていた。こちらは次回UVフィルターをはずしてみることに。やはりタングステンフィルムは素直に85Bフィルターを使った方が、WBの手間もなく、自然な色がでる。

2024/03/21(Leica M6+50mmF2+85B Filter)
2024/03/29(Lomo LC-A 85B Filter無し)

4×5フィルムの初スキャン

 ピンホール用に4×5の写真機触っていたら、最初のころの写真が懐かしくなって、4×5フィルムを初スキャンしてみました。普通にスキャンできました。これまでUpしているのは、プリントからスキャンしたものです。

 この写真はリンホフを入手して最初に撮った室内での試し撮りの一枚です(2003/12/15)。レンズは本体についてきたシュナイダーのSymmar 150mmF5.6。このブログで振り返ると、もともとドイツの店からSWCを買ったのだけど、不具合があって返送し、その代わり買ったみたいです。このころは結構ドイツの店から買ってました。
 この頃住んでた横浜の田舎のアパートの室内なので絞りは開放。アオリを使ってないのでピントが浅く、なぜかノートパソコンの前のケーブルあたりにあります。テレビは当然ブラウン管テレビ。ノートパソコンの上には多分ザウルス。その上に当時始まった屋外WiFiサービスのアダプターが見えます。使えるのは通勤途中の駅だけでした。机の下にあるのはVHFのレコーダとCSのチューナーのようです。時代を感じます。この頃は室内もまだ整頓されてました。

 試し撮りと4×5初現像がうまくいったので、下の写真は次の日曜(2003/02/23)に横浜へ出かけ、大桟橋から山下公園方向を写したもの。実際には、金曜日に行ったのが光線引きで再挑戦した結果のようです。氷川丸の左手は今はさら地でガンダムパークになってしまった倉庫群。倉庫の下の白い点はゴミかのようだけど、拡大すると車だった。さすがに大判フィルム。この日の記事をみると4×5で12枚も撮って現像している。元気だったんだ。この頃はまだフィルムもアクロスが1枚100円で、12枚撮っても気にならない時代だったよう。ところで、全くの偶然だけど、『GUNDAM FACTORY YOKOHAMA』は今日(2024年3月31日(日)までの開催だったらしい。

【2023/08/27日写す by GR digital II】

Vision3のどのタイプのフィルムを選ぶか?

 kodakのカラーシネマフィルムVision3には、50D、200T、250D、500Tと4種類のフィルムがあってどれを選べばよいか迷います。普通に買う場合はそれぞれ400ft(120m)で5万2500円もするのですから。私の場合、Youtubeによく出てくる500Tを人気があると思って選びましたが、今考えると「500Tでも撮れるよ」といった内容が多いのではないかと思います。200Tや500Tのタングステンフィルムを昼光で撮る場合には、85Bフィルターや、フィルターを付けない場合ホワイトバランスの調整がスキャンしてから必要です。85Bフィルターを付けると実質の感度は350ぐらいです。85Bフィルターを付けて撮ったネガは普通のネガと同じでなので、最後の調整が楽です。

 選択肢として参考になるのが、コダックのメールマガジン(「高津川」)にある次の内容です。(16mmの映画の場合ではありますが、同じと思います。色合いもメールマガジンの動画と同じ感じ。)
フィルムはデーライトタイプが8割、特に低感度の50Dが半分を占めました。
佐光C: 500T、200T、250D、50D、と全タイプを使用しています。テスト撮影だと高感度の500Tはイメージと少し違った感じだったので、当初は50Dをメインに考えていたのですが、天候の問題など物理的に無理なシーンがあり、高感度も使用しました。基本的に、晴れのデイシーンは50Dで、曇りや室内の場合に250Dを使用しています。200Tは、250Dよりも色彩と階調が豊かなので、夕景や一部の室内シーンで使用しました。500Tはナイターがメインですが、500Tで撮影した芝居のシーンを観てみると本編だとすごく良くて、フィルムで撮った良さが50Dのシーンよりも出ていて改めて驚きました。』

 なので、まずは晴れた昼間の撮影がメインの人は50D、夜がメインの人は500Tといえます。両方ともという人は250Dか500T(昼間はwith 85Bフィルター)ということになります。このコメントから画質的にはそんなに差はないような感じです。なお、Cinestill800は500Tのリムジェットを剥がした(もしくは塗る前の)フィルムですが、滲むような赤が出るようです。しかし、500Tではその色は出ませんので期待して選ばないように。

 カーラーネガの最安値が一本1500円になった今の時代では、その半分の値段(52500円/(70~80本)=約700円)で入手できるVision3は貴重な存在です。また、現像は自家現像となりますが、白黒現像に比べ若干手間がかかるだけで、難しさはありませんし、白黒現像機材があれば他に特別な機材も不要です。現像代まで含めて1本1000円を超えないというのは、昔より安いということになります。

 カラーシネマフィルムであるVision3にはリムジェットという反射防止用の黒い膜がフィルムの裏面に塗られています。このフィルムを普通に現像屋さんに出してしまうと、C41の自動現像装置内で溶け出して、装置を壊してしまいます。これを知らない現像屋さんが普通に受けてしまって事故が発生したことがあるようです。(市販のシネフィルムにはパトローネにECN2現像と書いてあります。)最近では知れ渡っているようですが、カーラーシネネガフィルムは街の現像屋さんには出せません。(カラーシネフィルムは現像屋さんの商売にならないので散々に書かれています。東南アジア等海外ではECN2現像対応の現像屋さんが普通にある国もあるようです。知らない間に現像方法もガラパゴス化していたということかも知れません。)
 このリムジェット層を剥がすのに昔は情報がなく苦労したようです。現在ではダイソーで売ってる100円の重曹で簡単に落ることが分かり、手間はかかりますが、問題ではありません。重曹を溶かした水(1リットルの水に大さじ2,三杯の重曹)に1分付けてから、水洗い(現像タンクを強くシェイクする)を2、3回すればほとんど落ちます。それから現像を始めます。最終的には現像が終わってから吊るして、ウエットコットン紙で2,3度表面を拭けば完全におちます。
 Vision3の現像方法はECN2現像(41℃で5分)が基本ですが、私の場合、リムジェット層を落としてから普通のカラー現像であるC41現像をしています。C41現像の方がコントラストが高いという情報もありますが、比べてはいません。ECN2現像キットにはリムジェットを落とす薬品もついていますが、重曹で十分です。
 C41の現像キットでは38℃で3分半、32℃で8分半が標準とされていますが、現像時間が短いと再現性に問題がありそうなので、私の場合32℃で7分現像しています。なので、いわれているほどカラーネガも温度や時間にシビアでは無いようです。

中年オタッキーさんがヤフオクで5420円/5本で250Dを出品しているので、とりあえず試してみるのもありです。