大変寒い一日。
こんなに晴れていたのに、数分後には吹雪になりました。

晴天の予報だったのに、雲が多く冷たい強風の中の山登り。どうにか試写は成功。ただ、6×9で対角画角が120°は大きく、このコマでは画角を見誤り鳥居がはみ出てしまった。紙垂(しで)も強い風でゆれている。ここもEv=7~8で、一枚当たり約10分の露光時間が必要だった。ピンホール写真はシャッター開けてからが暇だ。
【高座神社】2025/02/03 撮影分
この前ハードオフで手に入れた500円の三脚を測ってみたら860gだった。もとからある三脚は1.8kgあるので、比べるとやはり軽い。もともとビデオカメラ用らしく90°傾けられないのが難点だけど、L金具や自由雲台でどうにかなる。軽いピンホールカメラにはこれで十分だ。
結構風が強い日にもとりあえずOKだった。この三脚には3方にサポート棒がついているので、シューズ袋のようなものを準備しておけば、石を詰めて吊れば強風にも大丈夫と思う。
昨日(1/31)と一昨日(1/30)は快晴でした。川辺の白いのは野鳥の糞。
きょうは入手した6×9ピンホールカメラの試写。山の麓まで自転車で行って、歩いて山登り(標高200mぐらい)。早速現像してみたら、これまでで最高の盛大な光線漏れ。全コマほぼ駄目で、枠も残ってるのがわずか。最後のコマの方はほぼ像が残っていない。
原因を考えてみたが、一番可能性が高いのが「巻太り」若しくは「ゆる巻」による、フィルムを取り出した後の光線もれ。単に巻いていくだけで、巻き太り防止の機能はない。ふすまの隙間目張りテープで対策してみることを考えたが、フィルム室がスプールとほぼ同じ幅なので、貼れないこと判明。できるだけ強く巻いて、暗袋の中でフィルムを抜いて、タンクに巻けばいいのだろう。一回で2本も撮ることもないだろうから。
これを撮ったのだけれど・・・。
【追記(2025/02/01)】ほぼ原因判明。固定で付けた黄色フィルターで良く見えなかったが、①”シャッターの引き戸が半開き”になっていた。これが原因の8割ぐらいと思う。また、最後の2コマぐらいが駄目なのは、②”巻がゆるい”ためでは無いかと思う。なので、隙間目張りテープを買ってきた。たぶんこれでOKのはず。いずれにしても、②は暗袋で取り出して、そのままリールにまけば、問題ないはず。
【追記(2025/02/02)】フィルム室の隙間が1mmもないので、隙間目張りテープを貼ることはできなかった。強めに巻き上げるしか方法はなさそう。
下の写真で、引き戸が完全に開いていないのがわかる。なぜネガが透明なのかと思っていたら、光線漏れではなく、光線が届いていなかった。この時気づいていれば良かったのだが・・・。
このWEBで説明しているピンホールカメラの画角は全て対角画角だ。なので、縦や横方向の画角は小さくなる。6×6と6×9で計算してみる。前提として、6×6のフィルム長を56mmx56mm(対角長79.2mm)とする。また6×9のフィルム長を83mmx56mm(対角長100mm)とする。
まず、6×6のカメラで対角画角が120°の場合、焦点距離=(79.2/2)/tan(60) =22.9mmとなる。なので縦・横方向の画角=2xarctan((56/2) /22.9)=101.5°となる。従って、上下左右には±50°程度の画角。
次に、6×9のカメラで対角画角が120°の場合、焦点距離=(100/2)/tan(60) =28.9mmとなる。なので横方向の画角=2xarctan((83/2) /28.9)=110.3°。縦方向の画角=2xarctan((56/2) /28.9)=88.2°となる。したがって、6×6に比べて、横方向は約10°広いが、縦方向は逆に10°狭いことになる。
いずれにせよ、この120°対角画角のカメラは、縦方向は90°に近いので、対象物の高さの半分の距離までよらないと、画面いっぱいにはならない。例えば1mの高さのものは、50cmまで近づく必要がある。30cmだったら、撮影距離は15cmだ。
また、明るさは距離の2乗に反比例するので、120°(対角の端)の地点は中央より距離が2倍で光が2段分落ちていることになる。しかし、レンズから6×6の横の端までの距離は36.2mmで中央に比べ1.6倍の距離だ。なので、落ちる段数=2xlog(1.6)/log(2)=0.68×2=1.36となり、1と1/3段の落ち。なので、直系56mmの円の範囲はほぼ1段しか落ちていないことになる。なので、適正露出で撮ったフィルム上では余り目立たない。日没とかセンターが明るい状況で撮ると周辺減光がみえてくることになる。
土曜日に注文した日本針穴写真協会の会員向けに販売しているピンホールカメラ(6928TICC)が届いた。キットでも販売しているが、完成品にした。試写までしてくれてあるので、写ることは確か。
仕様は、120フィルム6×9用、焦点距離は28mm、針穴サイズ0.19mm、F=150、画角121°。サイズはW124×H84×D51mm、重量173g。6×9用だけど、ZeroImage社のZero2000と同様のサイズ。Zero 6×9より幅が5cmも短い。
【追記】 枠だけのフィルターを間に入れるとケラレそうなので、イエローフィルターを直接つけてみた。ハードオフで仕入れたレンズキャップを、シャッター代わりに使うことに。SIGMAのこのキャップが一番遮光性がよかった。この上に被せる蓋も作ったけど必要なさそう。ハードオフではついでに500円の三脚も仕入れてきた。この構成でKentmerepan 100を使うと、晴れたところ(Ev=15~14)で1秒から2秒、くもり(Ev=12)で12秒、さらに暗い(Ev=10)と1分ぐらいの露光時間。あと水準器を付けて準備は終わり。
フィルターを説明しているWEBを読むと、例えばイエローフィルターは1段補正(開く)し、露出内蔵のカメラなら補正の必要はないとしている。しかし、イエローフィルターを単体露出計で測ると1/3段しか落ちていない。なので、1段補正すると、2/3絞りのオーバーとなってしまう。逆に、内蔵式の場合には、1/3段落ちた光を測り、1/3段だけ開けていることになる。
カラー特性が違うという考え方もあるが、カメラの露出計は色には反応しない。なので、内蔵の露出計も、単体の露出計も同じ値を示すことになる。さらに、オレンジ(YA2)は1段しか落ちないのに、2段開けてしまったら、1段もオーバしてしまうことになる。今どき、露出計が無いカメラにフィルターを付けて、白黒写真を撮る人も少ないのだろうが、結構問題と思う。
動画を見ていたら小さめの4×5用現像タンクを使っていたので、B&Hで調べてみた。4枚用(16 oz/470cc)と6枚用(20 oz/600cc)があるようだ。今持ってるタンクは6枚できるが、1リットルの現像液が必要なので、ちょっと考えてみることに。どうせ一回に撮るのは2、3枚なので120と同じ500ccで現像できるのは魅力だ。
【Stearman Press SP-445 Compact(4枚用)】
海外の動画は具体的に、こういう細かいところまで説明してくれているところがよい。