ようやく分かったリンホフのレンジファインダー化

 リンホフの使いかたを説明したWEBのページはほぼ無いので、レンジファインダー機能の使い方は知りませんでしたが、予想でやってみたところ、機能しました。レーザ距離計で測って0.9mの所がリンホフの距離の目盛では1mちょうどで、4~5m先のスナップで使うにはほぼ問題ないレベルでした。購入後20年目にして使い方が分かった。。

 すでにレンズに合ったカムが設置してあり、距離計が調整してある場合の使い方です。
 ①リンホフの前蓋を開くとこんな感じです。小さなレンズなら付けたままで収納できます。

 ②次に一番上のレールをレンズが載っているレールまでさげます。左側の2つのボタンでレールのロックがはずれます。

 ③レンズが載っているフレームを、前の2つのレバーをはさんで、レールに沿って引き出します。
 ④上のレールも元の位置に戻します。

 ⑤レールの脇に付いている「赤色の無限ストッパー」を立てます。150mmは赤色のようです。したがって、最初にこの位置の先まで、レンズのフレームを引き出しておきます。

 ⑥ストッパーで止まるところまで、レバーをつまんでレンズのフレームを戻します。

 ⑦この位置で、一番上のレールについている「⇒」が目盛版の「無限」の位置にあります。

これがレンジファインダーで使う時の最終形です。一番上のレールは収納時の位置にあります。したがって、距離計を使わない場合でも、150mmレンズの位置はこのあたりになります。90mmは若干後ろ。
 平ボードについている65mmは収納されてるレールの上でレバーをゆるめて、手動でピントを調整します(前のレールでのピントの調整機能はつかえません)。凹みレンズボードについている場合は、微妙な位置にあるらしく、これではピントが来ないようで、フィルムの載るバックボードを後ろにずらします。(凹みレンズボードなら、前のレールでピントが来てもよさそうですが?)また65mmの場合は、前蓋が90°の位置では、映り込んでしまうので、120°ぐらいの最大位置まで下げます。 

 なお重量はカタログに6ポンド1オンスとあるので28オンス(1オンス≒28g)、だいたい2.7kg。なので、これにレンズ、及び67or69のアダプタを付けると4kg弱。なので手持ちで撮るには体力と覚悟がいる。手持ちで持って、本体のレンジファインダーの2重像でピントを合わせるのは無理なような。
 風景写真でこの機能は不要なので、レンジファインダー部を取り外してもらっている人も多いようだ。最初から付いていないモデルもある。