110カメラのフィルム上の画面は14mmx17mmとされているが、下の写真でも分かるように、それはコマ番号があらかじめ焼き付けられたエリアを除いた広さ。21コマ目から22コマ目に写っている絵を見ると、横方向には20mmあり、カメラとしては14mmx20mmの画面を持っている。A110はTessar23mmのレンズだけど、14mmx17mmを前提とすると、135カメラ換算で46mmとなる。しかし、実際には14mmx20mmあるので、16mmフィルムの場合には135カメラ換算で42mmと若干広くなる。AGFA Optima5000の場合も14mmx19mmと仕様より2mm広い。135カメラのフィルム上の広さと比べると約1/3となる。

なおロモグラフィのフィルムでは、コマ番号の部分を完全に露光させてはなく、コマ番号の部分まで「薄く」2重露光で画像が続くような仕様のようです。
なおまだ試写もしていないが、Minolta16のような16mmカメラの画面は14mm x10mm(140mm2)とされており、110の実際の画面14mmx20mm (280mm2)に比べさらに半分になってしまう。同じ16mmフィルムと同様の手間をかけるのであれば、110のカメラシのステムを利用した方がメリットが大きいことになる。これが、16mmのカメラが110カメラに駆逐された理由の一つだろう。もちろん、カートリッジが統一されていなかったことが最大の理由だろうけど。また、ローライA110と比べるとともに手のひらにおさまるカメラなので、強いて16mmカメラを使うメリットは少ない。
