訳有りのMinolta-16 MG-S試写NG

 Minolta-16 MG-Sを試写してみたが、駄目だった。
 現像上がりのネガが、光があたっていない所以外真っ黒の状態。光が当たっていない所は透明なので、現像自体は問題ないと思われる。結局、最悪シナリオの2000円のストラップということに。たぶん元の持ち主が落下させて、シャッターまわりがいかれているのだろう。残念。

【追記】ということで、あきらめてカメラの墓場BOXにいれたけど、単純な光漏れなら対処できる可能性もありそうということで、とりあえずBOXから引き上げた。
 そして、どうせ手をかけるならということで、分解して速度表示の邪魔をしていた鉄片を除いた。カウンターが動かないのもこの鉄片がカウンターにからんでいたからだった。鉄片を除いたらカウンターも動くようになった。また目障りな、ファインダーの中を動いていた、赤いプラ板も除去。ついでにファインダーも磨いた。これで見やすくなった。
 この機種の分解映像はWEB上になかったけど、結構簡単に上下のカバーを外すことができた。ただ、ネジが1本無かった。ということは、前のオーナも開けたことになる。なので、単純には治らない可能性もある。ジャンクカメラにはジャンクカメラ用のカニ目が必要ということで。
 このカメラのフィルム室には、普通はないモルトが貼ってあり、元々光線漏れに問題があったのだろう。

【さらに追記】カウンターが動き出してしまうと、「S,・,18,・,16——-1,E」となり、Eになると、裏蓋を開けないと(フィルムを交換しないと)、シャッターが押せない機構になっているよう。Minolta-16IIと同じと言えば同じだけど。なので、Sにセットしてからフィルムを入れないといけない。

【最後の追記】やはり光漏れの程度が大きいので、もしやと思ってレンズの前からライトで照らすと、フィルム室に光が漏れてきた。やはり、シャッターが完全に閉まらない個体のようだ。ということで、墓場ボックスへ逆戻り決定。結局、落下でシッターが壊れたという最初の予想が当たっていた。で、前のオーナーも開けてみたが、無駄だった。