春近し

【Contax T3 Sonnar 35mmF2.8 without 85B filter Vision3 500T (ISO500設定)  Marix C41現像キット 7分@32℃】

 国分の図書館に本を返しに行くみちすがら、もうれんげが咲いてました。Vision3 500T 2本目の現像。今回はISO500の設定。現像手順は1本目と同じで32℃7分、再現性はだいじょうぶなようだ。散歩写真
 しかし、同時に現像した3本目には光線が入っていた。パーフォレーションが写っているので、たぶんダークバッグでの作業中に入ったのだと思う。カメラ本体を別途チェック予定。

 【追記】白黒ネガで試写してみたが、カメラ側には問題は無かった。あの光は、パトローネではないだろう。やはりダークバッグでの作業と思われる。

Silkypixで再調整

 一旦ボツにしていたコマもSilkypixで調整したらまともになった。2千3百円でも有料ソフトは違う。やはり、カラーネガにはレタッチソフトは必須のようだ。

【追記】Silkypixは 販売キャンペーンが終了したようで、価格は倍以上になっている。

イーストマン・コダック シネマフィルム値上げ

 知らなかったけど、コダック社のシネマフィルム、Double-XとVison3が2月1日から5%値上げされたようです。400ftで52,500円になってます。

 ちなみに、Try-Xは1月からパッケージ売りが2割ほど値下げされたそうだけど、1本当り3000円程度が2500円程度になっただけで、焼け石に水。白黒フィルムもDouble-Xの一択しかない。これだけ値上げしたら流石に売上は先細りだろう。

カラーネガ色調整ソフト

 これまでWebにUPした写真はモノクロは、写真修正ソフトはWndowsに付いていたソフトで済ませていたが、カラーネガの場合はホワイトバランスの調整が必要とのことで、適当なソフトを探してみた。しかし、Lightroomは1078円/月のサブスクで月に数回しか使わないのに高すぎる。他の買い切りのソフトも数万するようで手が出せない。

 Jpegファイルのみで、WBの調整ができて、ごみ取りが簡単にできるという視点で探したところ、jpegファイル専用のSILKPIX JPEG Photografhy11というのがあった。魅力は1月中であれば2300円ポッキリの買い取り。ということで、トライヤルでインストールして使ってみた。ごみ取りは、ゴミを丸枠で囲みクリックするだけで簡単に消えた。Windowsの”ペイント”ソフトで、しこしこ消しているのとは雲泥の差。WBを含めとりあえずの自動の初期設定値で指定した範囲のファイルを取り込み、その上で、必要であれば個別に修正していくスタイル。すべて終わったところで、一括してファイルに落とせる。
 でやってみたのが下の唯一ネガで登録している以下のパリの写真。エプソンのGT-X970フラットスキャナーで取り込んでいるが、ネガのベースの色が残って赤みがかぶっている。これをWBの調整で色温度を指定するだけで簡単にできる。ただ、問題は画面に表示されている色味と、実際に出力されたファイルの色味が違うこと。これはなにかまだ設定があるのかもしれない。【追記:表示の設定で「Color Managementを有効にする」という項目のチェックを外したら、同じような色目になった。】なので、実際に出力されたファイルで色は確認した。しかし、2300円で一般的な色処理はなんでもできそうなので、購入してみることにした。

 こんな感じで修正できると、ネガフィルムで撮ってもポジと変わらないことに、いまさらながら気づいてしまった。(Realaが良すぎただけなのか?) また、これがあると、85Bフィルター無しで撮ってもいいかもしれない。

【他の不具合】スキャナから出力された白黒ネガのipgファイルを読んでくれない。一旦他のソフトで読んで上書きかければ読んでくれた。

【WB調整前】

(CANON new F1 with nFD50mm F1.4 FUJI REALA)

【WB調整後】

Vision3 500TのC41初現像 Scan結果

Scanしてコントラストだけ調整した画像。85Bフィルターを使用しているので、青色に転んでもいない。普通に使えるカラーネガフィルムということになる。色目の調整はしていないので、下のGRデジタルの画像に比べると淡い色目になっている。露出が若干オーバ目なのかもしれない。次回はISO500で試してみることに。でも、Vision3 500Tの初撮り/初現像にしてはうまくいったのでは。

Vision3 500TのC41初現像

【国分自衛隊の特攻記念公園に咲く緋寒桜】
撮影/現像データ:Contax Aria+MakroPlanar 60mmF2.8+85BFilter、MarixC41現像液32℃7分、Kodak Vision3 500T(ISO400の設定で撮影)       

Vision3 500TのC41初現像とその手順

Scanしてみないと結果は分からないが、とりあえず像は出ている模様。
パーフォレーションにある傷は、リムジェットの残りを拭いた後、パターソンのリールで巻き直したときに、慣れていなくてついたのではないかと思う。

手順はこんな感じ。
現像液の温度と現像液の時間以外はシビアではない。

①リムジェット層を剥ぐために、重曹溶液(40g/1L@30℃:3~4%、多めかも)の投入後、1分待ってから強めに撹拌。
②水(32℃ぐらい)洗い(2回):この1回めに真っ黒の水が出る。
③(念のため)残りの重曹溶液投入撹拌。
④水洗い(32℃):2回目の重曹溶液ではほぼ水の色変わらす
⑤現像液(32℃)投入。1分撹拌し、その後30秒おきに数回撹拌。:合計7分。
⑥水洗い数回。
⑦停止液(酢酸)投入。1分撹拌。
⑧水洗い数回。最後の水洗は30℃ぐらい。
⑨漂白液投入(25℃ぐらい):1分撹拌し、その後30秒おきに数回撹拌。:合計5分
⑩水洗い数回
⑪定着液投入(20℃ぐらい):1分撹拌し、その後30秒おきに数回撹拌。:合計7分
⑫水洗い数回

⑬フィルムをタンクから出して、食器洗い槽に30℃程度の水をはり、そこにフィルムをつけてかるく洗った後、フィルムを吊るして、リムジェットの残りを取る。(コットンのウエットシートで、フイルム光沢面を3,4回拭く。1,2回目は黒くなる。)新しいウエットシートに黒い汚れが着かないことを確認した後、再度水洗い。この手順でリムジェットが残っている心配はほぼ無い。Youtubeではゴム手袋で手洗いしているのを見かけるが、あれでは洗い残りが出る。ウエットシートで完全に拭き取る方法が正解。なお、これ用に選んだウエットシートは「ママのこだわりベビーウエットタオル」(コットン100%、精製水99%)で400円程度/80枚のやつ。

⑭リールに巻き直す。
⑮水洗促進剤に1分つける。
⑯水洗い:20分(長いかも)
⑰ドライウエルに1分つけて完了。
⑱風呂場で乾燥

なお重曹はダイソーで売ってる食器洗い用の1Kg/100円のやつ。アルカリ水溶液でリムジェット層の接着剤を溶かすのだそうです。現像液、漂白剤、定着液はMarixのC41現像キット(34本用)。現像したフィルムは24枚撮りだったので、20mlの現像液を捨てて、補充液から20ml補充した。

白黒フィルムの現像と違うのは、リムジェット層剥がしと漂白作業のみ。上記手順で結果が良ければ、あまり難しい点はない。手間なのは、現像液を30数℃に上げること。50℃とか高い温度のお湯で湯煎しないと、今の季節では、なかなか液の温度が上がらなかった。現像液を32℃7分で行うのは再現性を上げるため。38℃3分15秒は自動の機械だからできること。現像液を注ぐだけでも2,30秒かかったりする。(パターソン・タンクなら、そんなにかからないかもしれないが・・・)

【追記 2024/02/13】4本現像した結果としては、現像液の温度と時間だけ気をつければ、若干手順は増えるが、白黒フィルムの現像とほぼ変わり無い。まだ試してないが、現像液の温度と時間もそんなにシビアではなさそう。そもそもフィルムのISO設定にかかわらず、同じなのだから。一回1,2本現像するだけなら、低温調理器なんて不要。じゃまになるだけ。

Vision3 500T の試写

 午後からは天気もよくなりそうなので、とりあえず24枚分巻いて試写。機材はカラー用ということで、Aria+60mm Macro+85Bフィルター+ISO400設定(1/3オーバ目)。一眼レフだと、ファインダーの像がオレンジ色になってしまうが、ピント合わせは問題なかった。

Vision3 500Tを4分割してみた。400ft無い?

 分割する方法はDouble Xと同じ方法で、ラベルリローダを2台使う方法でやった。Double Xと同じくフィルムの直径は160mm程度だったので、Double Xと同じく137回巻いてみたら大きすぎ、最後の巻も少なめになった。Vision3はDoubleXより若干厚いようだ。次回やる時には115回(25m)ぐらいでやってみることに。

 保管用のPrestoの缶に入らなくて焦ってしまった。Tri-Xの缶にはどうにか入ってくれた。ローダもぎりぎりで、セットするのに苦労した。次回は1本分ぐらい、外で巻いてから入れようと思う。最初から最後まで全暗黒で行うので、予定通りでないと、焦ってしまう。

 でも、Double-XとVision3 500Tの400ftの直径が同じで、Vision3 500Tの方がフィルムが厚いということは、Vision3 500Tが400ft無い可能性が高いと思える。
 Plestoの缶が直径98mm程度なので、137回巻いた時の直径を99mmと仮定する。2インチコアは51mmなので、フイルムの厚さをtとすると、99=51+2x137xtとなり、tは0.175mm。(double Xは推定0.145mm)
 厚さ0.175mmのフィルムを2インチコアに巻いた時、直径が160mmだった場合、巻かれているフィルムの長さは、103m=340ftとなってしまう。逆に、厚さ0.175mmのフィルムを2インチコアに120m巻いた時の直径は171mmないといけない。この計算が正しいとすると、35枚撮り80本が69本に減ることになる。いずれにしても、なにかがおかしい。

 しかし、80本にしても70本にしても、そんな本数使い切る日が来るのかが問題。。

Vision3 500T現像時間

 MarixのC41現像キットが届いたので、とりあえず漂白剤と定着剤をそれぞれ溶かして1リットルづつの溶液を作った。
 現像キットには説明書がついていて、38度で3分15秒と書いてあるが、ちょっと短すぎるので、32度8分30秒の組み合わせがよさげ。しかし、WEBの個人現像の記事をみると8分30秒は長いような気もするので、最初は32度7分ぐらいで試す予定。

Vision3 500Tが届いた

 Vision3 500Tが届いた。フィルムの直径を測ったらDouble Xと同じく160mm程度だった。なので、Double Xと同じく2インチのコアに137回巻けば、約100ftのフィルムとなり、直径が約91mm。フィルムローダの内径が97mmなので、Double Xと同じくぎりぎりOK。【137回では多すぎた。】2インチコアも2個注文し同梱してあった。
 空のフィルム巻が必要になるが、この前、100ftの空缶を物置から発掘し間に合うことに。なければ、400FT用の空缶はコダックで800円ぐらいで買える。

85Bフィルター(Vision3 500T用)

 タングステンフィルム(Vision3 500T)の日中撮影用に使う85Bフィルターについては、ソフトで修正できるという話(色の温度調整をLightroomで+6とか)と、ソフトで調整するのは大変で85Bフィルターで正常な色のネガにした方がよいという話がある。まぁ、使っているソフト次第なのかもしれない。Windows添付の無料ソフトでは難しいかもしれない。ソフトでできるのであれば、フィルターによる減光もない。しかし、フィルター無しで撮った青みがかったままのネガをスキャンして、そのままUPするのは違う気がする。WEBには500Tで撮った普通の写真がUPされていないのが気になる。

 また、Vision3 500TのISOの規格は500だけど、設定はISO400ぐらいにしてオーバ目の露光の方が良い結果が得られるようだ。85Bフィルタを付けた場合には、露光計内蔵カメラの設定はISO400で、外部露出計の設定はISO250ぐらいということになる。