TAXONAの教え

 TAXONAのスプールの問題は有名で対処法はネットで検索すると色々でてくる。
 TAXONAでフィルムは下の写真のように片方をスプールに取り付けて、カメラにセットする。しかし、このスプールが遊びが多くゆるゆるに造られているので、巻き上げ時にこの巻き上げスプールが動き回り、巻き上げが次第に重くなり、最後にはフイルムが切れる場合もある。パーフォレーションが壊れるのはいつものこと。このカメラで最初に対策無しで巻き上げた時には10枚程度しか巻き上げることはできなかった。

 したがって、TAXONAを手に入れた場合は、このように試験用のフィルムで巻き上げの状態を知ることから初めないといけない。実際このカメラでまだ撮影していない。そもそも、フィルムをスプールに取りつける自体も難しく、下の写真の場合はテープでとめている。もともとは、カバーするような止め金具があったようである。
 問題の原因の一つは、スプールの上下についている円盤の半径が小さくて、フィルム室で暴れること。そのために、対策の一つとしては、以下の写真にあるような、フィルムのパトローネについている蓋を、スプールの下にあてがうこと。接着する必要はない。(接着したら、スプールが回らなくなった。)これでもだいぶ軽減される。
【2024/02/04】実はスプールの下側の軸受には間があいていて、この遊びも問題の原因の一因らしい。今日それを埋めるゴム製の「O-リング」(外径8.1mm 内径4.5mm 幅1.8mm )をAMAZONで注文してみた。はまればよいのだけれど。このスプールは、軸受から浮いて、勝手に動き出すことを想定していないのが問題。

 一番の対策が、裏蓋の底にあるスプールの軸受けに、LR44のケースを取り付け、スプールの動きを抑えること。たぶんこれらをカメラ側でやってくれていれば、少しは使いやすいカメラになるのだが。

 この個体の場合上の2つの対策で24枚撮りフィルムで35枚程度の最後まで巻き上げられるようになった。しかし、巻き上げが軽くなることは無い。また巻き上げは、左手の親指でやりたいのだが、重すぎるので、右手の親指で押すしかない。フィルムがないときの軽さとは雲泥の差だ。ストラップ用の金具もないので、3脚穴用のストラップで左手に持って、右手で巻き上げるスタイルとなる。

 そこで思い当たったのがトップが若干へこんでるように思えること。たぶん右手でフィルム巻き上げのレバーを押すときに、左手がボディを支える時にトップに指を置いて力が入るからだろう。