Robot Star I を入手(ましかくカメラ)

きれいな個体が出ていたのでとりあえず入手。RobotはStar以前の機種はフィルムをフィルムマガジンに巻き直す手間がある、この機種はパトローネがそのまま使えるというお手軽機種。レンズ交換ができるが、付いてたレンズはシュナイダーのXenarの38mm/F2.8。ファインダーはフードでケラれるので、コシナの35mm用を使ってみた。シャッタースピードは1/500までついているが、1/250との間が結構硬い。ロボットは経年劣化で1/500が使えない個体もあるようなので、作りに問題があるのだろう。上についてる大きなネジを回しゼンマイを巻くと、12枚まで自動で巻き上げてくれる。当初は20枚ぐらいまでできたようだ。この構成でフィルム込みで700g、重いが手ブレはしなそうだ。とりあえず試し撮りをしてみたが現像はまだ。コマ間が極端に狭いので24枚撮りで43枚程度まで撮れているようだ。スケッチの場合は36枚程度。

この時代のレンズにはフードは必須だが、このレンズのフードの口径は38mmという特殊規格。口径38mmのフードやフイルターはほぼ検索にかからないが、どうにか純正品のフードを見つけた。ただ焦点距離が38mmのレンズにしては、ちょっと深すぎる感じもする。脇についているポッチを押して引っ込めば、フード長さを調節できる設計にはなっている。ましかくなのでOKの感じもするが、試し撮りの現像の上がり次第・・・。【試し撮りの結果では、フードの長さは問題なかった。】

【追記 2023/10/03】
1/500と1/250との間が結構硬いのは、ゼンマイを巻いてチャージした後。チャージする前には普通に回る。しかし、通常チャージした状態で使うので、1/500は使いづらいことになる。

6月分をようやく現像

今月も4本しか撮れなかった。それも試し撮りが2本。
一番右がKonica C35 Flashmatic、その左がMamiya Sketchの試し撮り、その左はFTb_square。どうにかC35の露出計とスケッチのシャッター&絞りは正常みたいで、絵が出ている。1枚飛んでいるのは、バッグのなかで空シャッターを切っていたみたい。スケッチは長巻機で25の目盛りまで巻いたフィルムで36枚撮れていた。スケッチの露出測定はコシナ(VL)の小型露出計を使った。スケッチは絞りを変えるのに、レンズに指を突っ込む形で、ここも面倒な構造。ピント調整も、個体によるのか、白いはっきりしたものでないと2重像が出てこない。FTb_squareは正方形に難があり微調整中。

【2023/07/02追記】
 スケッチのネガをスキャンしてみたが、やはりテッサー系のレンズに比べ、解像度はよくないようだ。C35 Flashmaticは一部光線を引いているコマがあったが、パトローネの問題と思う。写りはC35 E&Lと同じ、露出も同じく精度もいい。

マミヤ スケッチが待ちきれず

 修理終わるのが待ちきれず、マミヤ スケッチの別の個体を手に入れてしまった。フードは前に買っていた、Canonの被せ方式のもの、予定通り内径42mm用がピッタリはまった。このフードには、挟み込み式のY2フィルターも付いていた。重量は、フィルム無しのこの姿で473g。試し撮りは、撮り残しのフィルムが終わってから。

FTbのプリズム移植とましかくカメラ化

 ヤフオクで1000円(+送料1200円)でプリズムが使えそうなジャンクFTbを落としてみた。送料の方が高かったが、電池室になぜかSR43からの電圧変換用のアダプタが残されていて、それなりだった。本体は動いたらどうしようと思っていたが、幸い(?)レンズの絞りと連動しない本当のジャンクだった。とりあえずプリズムは使え、ファインダーもクリアになった。

 ついでにジャンクのファイダーについてた金属フレームを切って、24mmx24mmのフレームとして、プリズムの下の本来のフレームと重ねて置いたのが上の写真。露光計に入る光が弱くなるが、ちょうど、SR44をそのまま使った時のメータの振れ過ぎが相殺され、ほぼ適当な絞り値となった。ちなみに機種はファインダーに速度が表示されない初期型の後期(巻き上げにかしめねじが無い)と思われる。ドナーはねじのある初期型、フレームにも露出計の突起がなかった。

 フィルムの遮光は、FTbにはマスクを差し込む隙間がないので、メトロカードで作った端切れを、窓の両側に両面テープで貼る簡易式にしてみた。光もれを防ぐために、テープをかぶせたが、ここだけが直接フィルムのパーフォレーションの部分に触れるので、若干心配。

 戸棚に放置されてから約6年、ようやく使えるようになったFTb。
 正面からだとこんな感じ。

昨日撮った水神様

やはり石像物はましかく写真がにあう。
エプソンのスキャナのネガキャリアだと、上下が切られるので真四角にならない難点あり。ましかくにスキャンするにはガラスキャリアにはさんでスキャンする必要がある。また、エプソンのオートスキャンだと、ましかくコマでは、フィルムに6コマあっても最後の1コマを読み飛ばしてしまっている。読み飛ばされたコマは、フォーマット無しのプレビューから、切り出す。

50mmでもましかく写真を撮ってみた

今日はズミクロン50mmF2(4th)を付けて試写。こんな感じ(738g)。
黒ボディには、第一世代よりこの方が似合うようだ。
ファインダーはそのままで、丸窓を目安にでアバウトな感じで撮った。
このズミクロン、古い時代のものかと思っていたら現行バージョンで、
これ自体は90年代のもののようだ。

さっそく現像してみた。
いつもは6枚ずつ切り分けるのに気をつかうが、これなら簡単に切れそう。
特にBessa-Tは穴とコマが同期していないので苦労するが、これなら楽。
しかし、スキャンがオートでできなそう。
このネガ見ると、120で撮る機会がますます無くなりそう。

24×24 ましかくカメラ完成形

コシナの28mm Ultron(初期型)は重いので700gをちょっと超えてしまいます。ファインダーはGRデジタル2用ですが、メガネを付けてのぞくと、ちょうどましかくの印がある、四角形の範囲しか見えません。なのでちょうど良い仕様です。とりあえずのましかく写真は、ほぼこのセットで使うことになりそう。

【追記4/28】今日いろいろ歩き回って1本撮ってみたが、特に違和感なし。フィルム取り出して確認してみたが、マスクは動いていなかった。

Bessa-Tに24×24マスクをつけてみた

 当てにしていたマミヤスケッチが輸送事故で期待できなくなったので、さっそくメトロカードで24x24mmのマスクを作ってBessa-Tにつけてみた。下の写真のように、メトロカードの端切れをガイドにして入れ込んでみた。

 挟み込む隙間は狭いので、糊付けなどをしなくても動かない感じ。若干右に寄ってる感じもするが、左側はきっちり入れ込んでいるので、問題あれば、抜いて少し切れば良い。これで、35mm版SWCになるかもしれない、試写してみないと。

【追記】やっぱり気になったので、等間隔に修正。
作業で気付いた点。
①カッターでは直線に切るのが難しいので、25mmぐらいの平刃ののみみたいな工具があれば便利。縦方向は24mm以上の穴にして横バーを隠す。
②ずれそうにないので、左右の枠の隠れるところは、長くとる必要はないみたい。
③マジックの代わりに艶消しの黒ペイントスプレーがよいかも。
④シャッターには絶対に触れないように、B(バブル)をレリーズで止めて作業する。

【ファインダー】
 ファインダーについては、外付けファインダーの全面にマスクを付ける方法は、境界がぼやけてあまりよろしくない。とりあえずは、28mmはリコーのファインダー、21mmはSWCのファインダーで、広角専用使いの感じかな。

24x24mmサイズ ましかくカメラへの改造

 このままでは24x24mmサイズのカメラ沼にハマってしまいそうなので、立ち止まって考えてみた。このような古いカメラの場合、逆光には弱いとか、画像が眠いとか問題がいろいろありそうだ。また、目的は現行の35mmのフィルムで24x24mmサイズの写真がほしいだけで、クラカメが欲しいわけではない。現行のカメラに24x24mmサイズのマスクがつけられれば、そのカメラの性能のまま、真四角サイズの写真が撮れるわけだ。さらに、レンズ交換ができるカメラなら、画角も変えられることになる。実際、それを試している人たちが2000年代初めにはいた。

 「手持ちのカメラで、ましかく写真!」は黒い紙のマスクで、真四角写真が撮れることを紹介している。しかし、これは半永久的な改造ではない。
 Canon AF35ML ましかく写真用に改造では磁気カードでマスクを作りテープで貼り付けている。しかしテープで貼り付ける方法は、時間がたつにつれ問題が出る恐れがある。
 EOS650 SQUARE : 24mmx24mm正方形フォーマットカメラへの改造も、マスクとフィルムが接触するという点で問題がある。

 そこで、最終的に参考になりそうなのが、Nikon EM スクエアフォーマット化
このページでも、磁気カード(テレフォンカードや図書カード)でマスクを作っているが、設置する場所が違う。カメラの機種によって現状のマスクのすぐ下に、カードが入るような狭い隙間があるものがある。そこに磁気カードで作ったマスクを滑り込ませる方法だ。この場合、フィルムと接触がない上に、接着テープも使わず、さらにシャッター幕とも接触しない。また、元に戻す場合もマスクを抜くだけ。
なお、こちらが参照元のようだ。ジャンク大帝 ニコンEM

 改造の対象機としては、Bessa-TかCanon FTbを考えたが、マスクを設置する隙間が、Bessa-Tにはあるが、Canon FTbには無い。(追記:Canon nF1には隙間があり。Contax アリアやRXIIにも隙間はあるが、電子シャッター幕が近すぎて、マスクは置けない。) したがって、Bessa-Tが改造の対象となる。ファインダーも四角のマスクを全面につける必要があるが、そんなに問題ないだろう。(例えば、SWCのファイダーには、逆に6×4.5用のマスクがあったりする。この小さな鉄枠が2万円前後するのは理解できないが。) デジタルのRicoh GR(28mm)用の外付けファインダーには真四角の目安の印が四か所付いているので、28mmのレンズを使う分にはそのまま使えると思える。Cosinaの21mmにはSWCのファイダが使えそうだ。こんな改造により、ライカや現代のライカ互換の35mm用レンズでも真四角写真が撮れることになる。また、Bessa-Tはレンジファインダー機で測光はシャッターの前でやっているので、マスクを付けても、測光に影響はない。TTLの一眼レフのファインダーにマスクを置いた場合露出に影響が出るが、ニコンEMはTTLでは無いので問題は無い。

 当然、36枚撮り1本で撮れる枚数は36枚だが、もともと50数枚ぐらいしか取れないのだから問題にはならない。ローライA26で穴のない真四角写真を取るための、パーフォレーションの無いフィルムが現状では手に入らない以上、35mmフイルムで真四角写真を撮るには、この方法が最善の方法と言える。逆に、フィルムの巻き直しの必要は無く、レンズを交換できたり、絞りやシャッタースピードを変えられるというメリットがある。

 36x24mmサイズのネガから750×500ピクセルの画面に引き伸ばしているのであれば、24x24mmのネガを500x500xピクセルの画面に伸ばせば拡大率は同じと言える。結局撮影時にトリミングするか、引き伸ばし時にトリミングするのかの問題となるが、真四角写真の出力を前提とするのであれば、撮影時にトリミングするのが、作者の現場での作者の意図をより伝えることになる。

36mmフィルム 24x24mmフォーマット カメラ

 このWEBページにリンクのページを付けて、その中を見て行くうちに気になったのが、35mmフィルムで真四角写真が撮れるカメラ。35mmフィルムで真四角写真はフィルム上では24mmx24mmのサイズとなる。戦時中から半世紀前までぐらい作られていたようである。最初に気になったのが『Robot』というカメラ。次に『マミヤ スケッチ』、そして『ZEISS IKON TAXONA』。

『Robot』は最初はメッサーシュミットのガンカメラに利用されたようで、頑丈な作りで、重さも約620g。ちょっとしたお散歩カメラとしては倍ぐらい重い部類に入る。また、このカメラ[I→II→IIa→Star]という感じでモデルチェンジしたようだが、II型まではフィルムの送り側(パトローネ)と受け側に付属のマガジンが必要。IIa型から送り側は不要となり、普通のフィルムが使えるようになっていが、受け側のマガジンは必要。(中古では、マガジンが付いているか要確認。特にフイルム側マガジンはなかなか出てこない。)したがって、II型までは、撮影前にフィルムの暗袋での巻きかえが必要。さらに、IIaまでは巻き戻し機能もないので、これも暗袋が必要。結局、気軽に使えそうなのはStar型だが、あまり市場にでていないようだ。撮れる枚数は、36枚撮りで50枚ぐらいが安全圏のようだ。また、コマの間隔が狭いので、枠を残したプリントには苦労しそうだ。

次に目に入ったのが、『マミヤ スケッチ』。ハーフサイズカメラの先駆けとなったカメラ。ハーフサイズカメラの登場で、発表から1年あまりで駆逐されたようだ。とりあえず普通のカメラのように撮れるが、撮れる枚数は、巻き上げクランクが太いので、24枚撮りフィルムで36枚というのが限界のようだ。このカメラの難点は付属品。まず、①通常の三脚用のネジが付いておらず、変換のアダプタが必要。これが、ヤフオクでは1万円程度で出品されている。また、特注ケースが作られていいたようで、このケースにはこのアダプタまで添付されていたが、現在は在庫無しとなっている。②フィルター径が19.5mmで特注仕様となっている。③フードもはめ込み式のフード(42mm?)となっているため、安いフードが使えない。④フィルムの巻き戻しの手順が難解という記事が多くあるが、理解すれば問題ないだろう。
 ということで、『マミヤ スケッチ』を購入するときには、三脚変換ネジ付きのケース、フィルター、フードがセットになっているものが、あとあとの出費がなくて望ましい。と考えている時に、フードを除くセットが出品されたために、即落としてしまった。ということで、久しぶりのカメラ購入。フードは内径42mmのかぶせ型のようなので、おなじ仕様のCanonのメタルフードをヤフオクで落としてみた。合うかどうかは両方到着してからのお楽しみ。ただし、絞りの設定環がフードの中になるので、ほぼ絞り固定でつかうことになるだろう。

 『スケッチ』を落とした後に気になったのが、『ZEISS IKON TAXONA』。これにはTessar型のレンズが付いているもは、キリットしまった画像になるようだが、Tessar付きは数量は少なそうだ。他に「Novonar Anastigmat」というレンズが付いている個体もあるが、しまった画像を求める人は選ばないこと。『TAXONA』はヤフオクでは比較的安価(1万円前後)で入手できるようだが、もともと巻き上げが重いとか、経年変化でシャッターが固まって弱ってる個体が多そうだ。安い個体は修理不能の場合もあることを前提に購入する必要がありそうだ。

 24x24mmフォーマット カメラの記事は少ないが、それも2000年代の初めの頃の記事だ。その後デジタルに移行したしとも多いのだろう。最近の尋常ではないフィルム価格の値上げは、特にカラーで撮ってる人はフィルムからの撤退を考える契機になっているだろう。カラーネガの趣味が生き残る道も、シネマ用のカラーフィルムの自家現像しかないのだろう。