
【Filmデジタル化 2003/05/05 美瑛】
【Filmデジタル化 2003/05/05 美瑛】
ハッセルブラッドの製造年は、創業者の名前にちなんだ数字が使われている。
「V(1)H(2)P(3)I(4)C(5)T(6)U(7)R(8)E(9)S(0)」
今回使ったのものを調べると、501C/MはRPxxxxxxxから、1983年。
そのマガジンは30ETxxxxxから、1996年。
SWCはUSWxxxxから、1970年。マガジンはTExxxxxxから、1969年。
こちらは最初からペアだったようです。
SWCの相場は20年まえとほとんど変わらないけど、501 C/Mの価格は2~3倍に上がり、SWCと同じぐらいの相場になってますね。フィルも高騰したにもかかわらず、驚くばかりです。ハッセルには備品が多いですが、値段も高いので、手に入れるときには、フード、やフードキャップ(SWC)、フィルター、ファインダー(SWC)など、できるだけ揃ったものが良いです。
一昨日のSWCの撮影では純正のファインダーを使いましたが、やはり以下のコシナのSWC用アングルファインダーの方がクリアで見やすいです。内部スクリーンに6×4.5用の線が引かれています。しかし、おじぎする姿勢になるため、場面によっての使い分けでしょうか。
SWCは普通ファインダーのアバウトな画角で撮影するわけですが、三脚でしっかりした画角で撮りたいというときには、以下のスクリーンアダプターをフィルムバックの代わりに付けて、それに501C/Mなどのフォーカスフードを取り付ければ、フィルム上の画角をしっかり決めることができます。プリズムファインダーをつければ、上からのぞけます。当然撮影時には、はずして、フィルムバックをつけます。
今日は前回のコースを逆打ちで周る。早速現像してみて、どうにか絵は出ていて、ハードには問題なかったことの再確認。やはりフィルムを上下反対に装填していたのが原因と判明。
今日の最初の訪問地は田の神様。うしろの電線がうるさい。
現像結果はこんな感じです。(調整済み) 現像時間を10.5⇒13分に長くしてみた。ちょっと長かったような気もする。でも、12枚全部ほどよく撮れていた。これもスポットメータの効果? 左のコマの船体の右側が日を受けて白く飛んでいるが、これはしょうがないかなと。また、他のカットでは雲が薄いので、黄色か赤のフィルターが必要みたい。
Hasselblad 501C/M with Planer 80mmF2.8 Kentmerepan100 D-96(1+1) 13分 @ 20℃
2025/01/20 撮影分
在庫確認をしたら、ハッセル用のイエローフィルターが無いことが判明。どういうわけか、今では入手困難と思われるSWCの落し蓋用の黄と緑のフィルターはあった。いろんな検索をしても、ほぼ販売終了でヤフオクにも出てない。理由を考えると、ハッセルからノーマルのねじ込み式変換アダプターがあれば事足りるからのよう。B50⇒B60アダプターと67mmのY2フィルターはあったので、B60⇒67mmのアダプターをアマゾンで発注。
【追記 2025/01/22】B60⇒67mmのアダプターが届いたので付けてみたが、当然ながら、B50のフードが使えず、B60のフードがどうにか付く感じ。これは面倒ということで、どうにかヤフオクでB50のフィルターセットを見つけて落とした。やはり、ヤフオクないと不便になるな。
今日は昨日買ったLoweproの小さいリュックにハッセルを入れて、自転車で国分の海岸(昔の下井海水浴場。いまは語呂が悪いので国分海水浴場らしい。)まで往復20km。歩いていくと一日つぶしてしまうが、自転車なら昼過ぎでても日没までに帰ってこれる。なにぶんハッセルは7年ぶりぐらいで新鮮だった。しかし、早速現像してみると、絵が出ておらず透明。本体のシャッターを調べても、ちゃんと開閉している。で思いついたのが、フィルムの装填。たぶん逆に入れていたようで、全部裏紙に光があったていたよう。また、撮り直しにいかないと。
【追記】裏蓋側から見ても、シャッターを押した時に、裏蓋が開き、レンズの絞りが開くのが見えるのでシャッター系には問題ないと思われる。やはりフィルムを上下逆に装填したのが原因のようだ。以下の動画の人も最初に逆に巻いている。でも気づいてまきなおした。
今日はスポットメータの試験を兼ねていたけど、薄曇りということで、入射式で決めて問題なし。ISO100でEV13、なので、1/135secでF8でOKということに。
防波堤の外の波消しブロックには猫の親子が。子猫が3匹ぐらい。凄くかわいい子猫からもにらまれています。付近に人家はないのに、どうやって暮らしているのか。初めて望遠機能が役にたった。こんなところで暮らしていて、なんで毛並みが良いのか、ぬいぐるみのようなフサフサ感がすごい。
「磐越西線ひとり」のデビュー一周年ということで、磐越西線の写真の整理。この写真を撮ったのは21年前の2003年6月29日。場所は磐越西線・猪苗代駅のほぼ構内。これが便乗した最初の撮り鉄の写真。といっても撮り鉄の旅は磐越西線の2回しかない。カメラは501C/M+80mmF2.8の標準レンズ。なので、ずいぶん近くで撮っているような気がするが、このころは規制はほとんど無かった。今のようにSNSに上げられることもないし。駅に止まってるときには周りはこんな感じ。(同じ撮影場所から) のどかな時代だった。発射直後で、フィルムもTRY-X(D-76 1+1)なのでブレずに撮れている。このC57 180号機は今も元気に磐越西線で運行しているようだ。
翌年のカラー版はこちらにUP。
せっかくハッセルのボディキャップを仕入れていたので、ピンホールカメラ化をしてみた。焦点距離は75mm(35mm換算で40mm程度)ぐらいであまりおもしろそうではないが、近接撮影に使えそうな気がして作ってみた。遠景ならファインダーが要りそうだけど、近接ならどうにかなるだろう。0.3mmのピンホールを付けてF250ぐらいとZero2000なんかと比べると一段暗い。ハッセルのボディキャップには中央に取手がついていて、穴をあけるのが大変だった。
ハッセルにはボディの中にミラーがあるので撮影手順が面倒だ。
①フィルムマガジンのプレートを抜く。
②ミラーをアップする。
③ピンホールのカバーを外して撮影。カバーをつける。
④シャッターを切る。
⑤フィルムを巻き上げる。
⑥マガジンのプレートを刺す。
連続撮影ならプレートの抜き差しは要らないが、これの繰り返し。2重露光の心配はないが。。
【追記】
①ピントグラスを外せば、ミラーに前方が映るので、プレートを抜く前に構図を決めれば、ファインダーは不要。
②画角は上下・左右それぞれ40°づつで、1m離れたところからは、70cmx70cmぐらいが写ることになる。10cmぐらいでほぼ等倍。
一年ぶりに定期点検しようとハッセルにレンズを付けてシャッター切ったら巻き上げクランクが動かなくなってしまった。レンズ装着時のレンズの回転が足りず、レンズがボディに完全に付いていなかったようだ。結局レンズ交換中に誤ってシャッターを切ってしまったのと同じ状態。こうなるとシャッターやクランクは固定されどうしようもなくなる。この状態で力ずくで回そうとするとハッセルは確実に壊れるので要注意。しかし、10数年前には対処していたが、もう忘れていた。
仕方がないので、この時のためにカメラバッグに入れてあるマイナスドライバ(精密ドライバの3mm)を用意して、フイルムマガジンをはずす。本体裏の幕を指で押し下げネジを回すところまでは覚えていたが、ネジが2つあった。とりあえず左の白いネジをまわそうとしたが、意外に重い。力を込めて時計方向に回すとどうにか回った。ほぼ一周まわすことで、シャッターチャージができるらしい。どうにか固定するところまで回すと、シャッターチャージの状態を示す窓が白くなりチャージされた状態に戻った。これで一件落着。
再度レンズを完全にねじ込み、シャッターを切ると、どうにか正常に切れた。久しぶりのことで若干焦ってしまった。
上の写真は処置後の写真なので、ミラーが降りている。故障時にはミラーがUPしていてレンズが見える。