Rollei 35AF価格予想

 35AF発売価格については、650-800US$ということが既に発表されている。しかし、Pentax17が500$で発売されたことで、その機能比較から、最低でも800$が予想される。1$=160円で13万円あまり。(+Tax)場合によっては1000$程度、日本円で16万円程度もありえる話だ。たぶんこの値段になっても、Sonnarが付いてマニュアル設定もできる、玄人向けのフィルムカメラなので需要はあるだろう。
 いずれにしても15万円前後になるのはほぼ確実だろう。そうなったら、同様の機能のカメラを10万円程度で売り出すところがあるかもしれない。(Pentax17が300$だったら最初から650$(10万円)程度だっただろうけど。)

Pentax 17 試写結果のサイト

以下のサイトにHP5+で撮ったモノクロームの写真がUPされています。
ISO400なので、日中の写真はF16まで絞られているはずですがハーフの3枚玉だと、やはりこの感じかという感想です。絞っているので、近接(0.5m)の写真でも、遠方はボケてません。
PENTAX 17を使ってみた簡単な感想

あとこのインスタグラム サイズが結構大きいことが分かってしまいます。

ピンホール写真用の露出計

 普通の露出計は測る範囲が40°程度だと思う。これは35mmカメラで60mmのレンズの写角だ。しかし、ピンホールカメラの写角は100°を超えるので、普通の露出計で測ると向ける方向で結構値が変わり迷いが出る。実際は最高点と最低点の平均をとるとかあるのだろうが、面倒だ。そこで使っているのがコンデジ。使っているGRの焦点距離は28mmなので、75°ぐらいの範囲で平均測光してくれていることになる。これで、写角の中心方向を測れば、大きくちがうことはまず無いし、迷いも起きない。

 しかし、ピンホールカメラの場合もう一つ問題があって、F値からでてくる露光時間は、中心部のものでしかない。120°の写角のピンホールでは、周辺部では2段落ちていて、真ん中から外では約1段落ちていることになる。なので、トンネル効果を狙う場合は別だが、全体的に適正な露光時間(±1Ev以内)にするには、1段ぐらい時間を伸ばした方(倍にする)がよいことになる。

 なのでピンホールカメラの場合、計算で出た露光時間にシビアになる必要はなく、長めに開けた方がよさそうだ。

 なお、普通の露出計を購入する場合は若干大きいがSEKONICのL-308B&そのシリーズが良い。ゴッセンのDiGI SIX2は反射式だと一段高めにでるので要注意。電源をOFF出来ないので電池の消費も激しい。小ささに惹かれて手を出さない方が無難。

日本針穴写真協会が会員向けピンホールカメラ販売を開始

 日本針穴写真協会のホームページで会員向けピンホールカメラの販売(TOP⇒会員専用⇒通販ショップ)を初めています。価格は6千円前後と、とてもリーゾナブルな価格設定になっています。ただし、会員向けなので、まず日本針穴写真協会に入会する必要があります。会費は入会金2000円と年会費2000円で初年度は4000円必要です。しかし、会費を含めても1万円そこそこで各種(135とブローニ)のピンホールカメラを買うことができるのは、メリットが大きいです。なお、表示されている価格は送料込みの販売価格とのことです。(当然購入できるのは会員本人用のみで、転売目的の複数購入はできません。)

 3Dプリンターを使ってピンホールカメラを作るのは簡単そうに思えますが、上記ページにある部品表をみると、結構手間暇かかる作業であることがわかります。

Pentax 17 比較表

Pentax17の比較表を作ってみた。対称はハーフとフルの普及機。
こうして比較すると、Pentax17は案外大きい感じ。C35でも2割体積が小さい。
中古市場ではC35は人気はないが、結構まともな仕様だったことが分かる。

比較してみて、改めて買う理由がないことが分かる。
半世紀前の技術仕様に届いていないのだから。
高機能の製品から機能を削ったのではなく、
低機能の製品に簡単にできることを加えただけのようだ。

Pentax17 シャッター最高速 1/350s

 これで電子シャッター、いつの時代のカメラなのか? (Konica C35でも1/650s。 T3は1/1200s)
 開放を除いて、Programモードしかないのだから、ほぼ絞った状態で使うことになる。なので良い性能のレンズは必要ないということのようだ。プログラムモードで絞って、開放モードではセンター部分にピントがあれば良いということなのだろう。

 しかし、いくら開放モードがあっても、最高速が1/350sでは、開放は自由に使えないような気がするのは私だけか? 計算するとISO100のフィルムで1/350sでF3.5の開放が使えるのはEV=12.0すなわち、曇の時のみ。ISO400のフィルムでは当然2段下のEV=10.0の時、すなわち雨の日。なので、開放優先モードであっても、ISO100フィルムの場合、晴れた日は2段上の絞り(F8)で普通に撮ってしまうことになりそう??
たぶんこのモードは室内用ということだろうか。その場合、明るさに応じて絞りが開いただけで、開放モードとは関係ない。。不思議な機能だ。
晴れた日にISO100のフィルムを使い、F4程度のぼかしを得るには、1/1000sの速度が必要だ。なので、ライカなど昔のカメラは1/1000sが最高速になっていた。1/350sでは2段足りないことになる。

冷蔵庫の整理でFormapanの発注ミス発見

 そろそろDoubleXを巻かないといけないので、冷蔵庫の中を捜索。DoubleXはどうにか見つけたが、整理の途中でFormapan4x5の発注ミスを発見。届いたまま冷蔵庫に入れた封筒を開けてみたら、Formapan4x5 100を発注したつもりが、Formapan400だった。ちょっとショック。しかし、運用を考えると、ISO100では曇や日陰ではすぐに分の露出時間になってしまうので、特に長時間露光の特性が悪いFormapanでは400を発注していたのは、逆にラッキーだったかも知れないと思い直した。(フィルムの感じは焼いてみないと分からないが・・。)

『ピンホールカメラの露光時間の目安』にFromapan100/400を追加したけど、やはり100は昼間の明るい所しか使えそうにない。なお、Fromapan100/400の相反則の時間は、0.5s,1.0s,10s,100sの4箇所からの近似式を使用している。

PENTAX Film Project 製品発表 Pentax17

 機能的には3枚玉ハーフということで、事前の発表から予想通りの内容。しかし、価格は実勢で10万程度で、高い場合の予想よりさらに倍。ローライ35が普通に3台買えてしまう。コダックのハーフが1万を切ってるので、10倍の値段。最初のノリの注文はあるだろうけど、わずかに残るフィルムユーザには機能足らず、最初のユーザには価格高すぎで、苦戦の予想しかないのは私だけでは無いと思う。せめてテッサーならまだ古参のユーザには手が出るかも知れないが、ハーフにテッサーは宝の持ち腐れと考えたのだろう。F8ぐらい絞れば余り見えないが、絞りを開けば丸見えかもしれない。予想通り関係ないカメラになってしまった。

 早速撮影して現像した動画がアップされているが、「そんなに眠たくない」というコメントが。それを言っちゃおしまいでしょう。価格についても「希少価値」とか、コメントのしようがないのか。Youtubeを見ると、海外の動画が多く上がっているので、販売戦略としては、フィルムユーザの多い海外向けの方に力をいれているような気がする。

 Youtubeのコメント欄には絶賛の言葉で溢れているけど、コンパクトでもない「高級ハーフカメラ」という新路線が成り立つとは思えないのだが。ゆるい写真を求めるのであれば、Kodakのハーフや中古のPenで十分だし。まぁ、Pentaxにこだわりのないフィルムユーザは同価格帯の「Rollei 35 AF」待ちできまりのようだ。Pentaxもこのカメラの発売前に発表を早めたのだろう。Sonnar付きの「Rollei 35 AF」が出たら「Pentax17」を選ぶ理由は無い。逆に値段を高めに設定されてしまうかもしれない。こちらはたとえ10万円でも、中古価格が跳ね上がってしまった高級コンパクトT3の代替えとして需要は十分あるだろう。リサーチ力と企画力の差が現れた感じ。

Zero 6×9 改造 Pinhole貼り付け

 ようやくWhilte Glueというのが届いたので、ピンホールレンズを貼り付けてみた。どれも穴のサイズ0.25mm。ただし、本ちゃんのレンズはZeroImageから買った純正品の0.25mm。周りのユニットも付いてくるのかと思って数千円出したけど、結局直径5mmぐらいのレンズのみ。知っていれば、自分で作ったのだけど。前のレンズは腐食していたので、交換はちょうど良かった。座金はマジックで塗ったのでちょっときたない。。

 結局レンズは1.5mm厚の2枚の座金に挟んで、Whilte Glueでつけた。座金の外径は18mm、内径10mm、厚さ1.5mm。焦点距離40mmでオリジナルのサイズ0.18mmでのF値はF235だけど、0.25mmに替えたのでF160に改善することになる。Ev14の晴の日はまだ2秒程度なのでフィルターは不要だと思う。

シフトのピンホールがケラれた訳

 焦点距離24mmの場合、このカメラでの対角写角は116°だった。なので、ケラれないためには、(90-116/2)=32°ということで、ピンホールのレベルから32°以上出てしまうと、ケラれることになる。約1cmの穴の底に貼っているので、リミットは5mmxtan(32°)=3.1mmが限界。測ってみると約3mm厚の状態でセンターのホールはギリギリセーフの状態。しかし、シフトのピンホールは15mm上につけているので、この分写角がひろがっており、129°という計算結果。このため、限界は5xtan(25°)=2.4mm。ということで、完全にケラれることになる。

 シャッターには0.75mmのプラバンを3枚重ねしているが、接着剤のスキマもあって3mmにふくれているようだ。しかし、穴のセンター間隔が15mmで10mmの穴を2つあけている状態なので、これ以上あまり広げられない。しかたがないので、とりあえずは、シャッターは取り外して、マスキングテープで簡易運用することに。

 なお、現在改造中のZero 6×9のシフトをチェックしたら、とりあえずはケラれない範囲には入っているが、ぎりぎりの状態。今予定していたのは、18mmに8mmの穴が開いた1mm厚の座金2枚重ねだったので、内側の穴がもう少し広いものを使ったほうが安全なようだ。ハンズマンには12mmのものが置いてあったようだった。

【追記】12mmのものは無かった。最大の外径18mm内径10mm厚さ1.5mmというのを買ってみた。1枚では心配なので、2枚重ねにして、間にピンホールの薄板を挟もうかと思う。そして、今日ようやくWhite Glueというのが届いた。35分で固まり、24hで最強強度と書いてあるので、ゆっくり固まるやつみたい。