ピンホール写真はピンボケ写真とも揶揄されるが、逆に解像度の高い映像を求められている写真だ。ピンホール写真は理論上は全面でピントがあってる写真であり、ピンボケに見えているのは、小さなネガを大きく拡大しているのも一つの理由だ。以下は各フィルムの画像の面積を比較した表だ。35mmフィルムと比較すると、6×6フィルムは3.6倍、6×9フィルムは5.4倍、4×5フィルムは13倍も広い。それだけ拡大せずに済むわけだ。作品として公開されている写真も手製の4×5カメラのものが多い。それはレンズで撮ったものにも劣らない感じもある。
したがって、解像度という意味では4×5が一番良いわけだが、フィルムの価格は面積に比例する。現状4×5のフィルムは200~400円/一枚なので、135フィルムや120フィルム(860円)の値段で2~4枚程度しか撮れないことになる。また撮影や現像の手間もそれだけ増える。このバランスを考えると、普通に撮る場合には120フィルムが最適ということになる。
