120フィルムから110(16mm)&127の切り出し

 120フィルムから126フィルム(35mm)を切り出した残りの25mm幅のフィルムを捨てるのはもったいないので、110用の16mm幅のフィルムを切り出す刃を追加してみた。今回は刃の後ろを折ったので、刃を大きく出す必要はなかった。また、この16mm用の刃だけ使えば、フィルム幅46mmの127用フィルムも切り出すこともできることになる。防湿庫に眠るヤシカ44とかも日の目を見るかも。

【追記 2025/02/23】とりあえず、120を1本切ってみて、負傷なしに、フィルムが3つに切れていることを確認。等幅に切れてるかは未確認・2個所同時に切っているので、結構巻き上げのダイヤルが思い。疲れたので、今日はここまで。切ったフィルムは2004年に期限切れのTMAX100。230円のヨドバシの値札がついている。

ローライA26やSL26(一部個体)にパーフォレーションは不要

 ローライA26やSL26(一部個体)使用する場合には、Instamaticのカートリッジにフィルムを詰めるという大きな敷居がある。それに加え、正しくフィルムを送るためには、捨てシャッター/送りや、120から切り出しても、パーフォレーションの穴をパンチで開けないといけないという情報があり、これまで手を出す人が少なかったと思う。しかし、Instamaticのカートリッジについているパーフォレーション検知用の穴をふさぐだけで、捨てシャッター/送りや、パーフォレーションの穴は必要なくなることが、今回の実験でわかった。

 したがって、少なくともローライA26やSL26(一部個体)は、Instamaticのカートリッジについている検知用の穴をふさぐだけで、普通に撮影することができる。ただフィルムの送りは同じ角度で送られるので、枚数が進むごとに間隔は長くなる。

 ただし、他のSL26やKODAKのX-15の様なカメラは、パーフォレーションの穴に、検知用のピンが通ることで、シャッターが切れる仕様になっているので、ローライの様な使い方はできない。なので、これは機種に依存する問題だ。

【注記 2025/03/09】ここで使用している個体の製造番号は35076xx。後に入手した製造番号35092xxの個体では、パーフォレーションの穴を検出しないとシャッターが押せない仕様となっていた。なので、後期の個体は仕様変更されているようだ。

120から35mm(126)フィルムの切り出し器

今日は朝からブローニフィルム(120)から35mm(126)フィルムの切り出し器を作ってみた。作り方は簡単で、ホルガに付属の「6×4.5の枠」を利用するもの。これの35mm幅のところに、焼いたカッターの刃で穴を開け、カッターの刃を取り付けておしまい。ただ、カッターの刃は普通のカッターではなく、工芸用の一枚刃のカッターの刃を使うこと。

作成には、「120から127を作る その2」を参照した。

とりあえず、写っていなかった現像済みの120フィルムを切ってみたが、INSTAMATICのカートリッジの幅にうまく巻きとれた。ただ、長さが長い感じもあるので、調整が必要。(太巻きになると、カートリッジにセットできなかったり、ジャムったりする可能性がある。) フィルムを巻き直してセットした後は、指を巻軸に入れて回してみて、回ることを確認することが大事。指で巻けないようなら、カメラ側でも巻けず、最悪カメラを壊してしまう可能性がある。特にA26の場合開けることができなくなるので要注意。
また、刃を短くだせば、裏蓋も閉められるが、長すぎたので閉められなかった。しかしどうせフィルムをセットした後は、ダークバッグの中でやる作業なので、両スプールが遊ばないように手で押さえて巻き取れば、裏蓋を閉める必要はない。

本番では、切り取った後、そのまま126のカートリッジに詰め込み、カメラにセットする必要があるので、ちょっと面倒な作業ではある。

実はヨドバシカメラで35mmフィルムの最安値は1030円、ブローニ(120)は860円。ともにKentmare 100 or 400なので、市販の35mmフィルムを買うと思えばほぼ同じとなる。枚数は10数枚しか撮れないけど、30mmx30mmのましかく写真が撮れることになる。

ただ、作業中はカッターの刃で指を切る可能性が高いので要注意。私も、一箇所やってしまった。刃を設置した後は、消しゴムのようなものを噛ませ、フィルムの装着作業中は刃がむき出しにならないようなガードが必要。

【追記】とりあえず120のフィルムの長さ(約83cm)でも、裏紙付きで、カートリッジに入れることができたことを確認した。

A26 & SL26が実用レベルに

 2019年から始めたA26を使ったましかく写真が、今回SL26の試写も成功したということで、ようやく実用レベルになった。その間に存在したパーフォレション無しのフィルムをわずかしか購入しなかった手痛いミスはあったけど、220から切り出せば、まだどうにかなるレベルではある。

 SL26にはパンチでパーフォレーションの穴を開けたフィルムがないとシャッターが押せないという情報もあったが、やはり126のフィルムパッケージのパーフォレーション検知の穴をふさぐだけで、フィルム送りとシャッターの問題も解消された。シャッターが押せないという誤認識はコダックのX-15から連想したものだろう。

(【注記 2025/03/09】ここで使用している個体の製造番号は35076xx。後に入手した製造番号35092xxの個体では、パーフォレーションの穴を検出しないとシャッターが押せない仕様となっていた。なので、後期の個体は仕様変更されているようだ。)

 A26 & SL26で、ましかく写真を撮るために残された課題は、ホルガを使った、120フィルムから35mm幅フィルムの切り出し機だ。ただ、まだパーフォレーション無しのフィルムが何mか残っているので、それを使い終わってからだろう。

 あと、パーフォレーション有りでのコントラストのとれたスキャンの方法を考えてみないと。

ローライSL26 3度目の正直で試写も成功

 こうなれば、動くものが来るまで試したいということもあって、一週間で3台目をお迎え。露出計は動かないが、他は完璧ということばを信じて、今回は前回までとは倍の価格がするものを落としてみた。最初に巻き上げとシャッターがおりることを確認し、ひと安心。やはり露出計は動かなかったが、たぶんISO100にしか対応していないだろうから必要は無い。

 これまで手にしたものは、ミラーアップしていて、ファインダーからのぞくことが出来なかった。ファインダーからのぞく景色は、A26とは大違い。普通の一眼レフよりクリア感があって良い感じ。シャッター音も「パコッ」というハッセルに似た音で気に入った。

 ということで、今日の朝届いたばかりのSL26を早速試写してみた。A26に使ったカートリッジと同じく、パーフォレーション感知用の穴をふさいだもの。結果として、A26と同様の間隔で巻き上げられていることが確認できた。この個体は、SL26もパーフォレーションの窓をふさぐと、捨てシャッターは必要ない。今回の試写では、最初の数コマが巻取り側の巻き方がゆるかったのでダブっていたが、これは巻取り軸にきつく巻くことでどうにかなるだろう。120の裏紙を使っているので、撮影枚数読み取り窓をふさがなくても光線もれは無かった。裏紙に数字を書いておけば目安になるだろう。

【注記 2025/03/09】ここで使用している個体の製造番号は35076xx。後に入手した製造番号35092xxの個体では、パーフォレーションの穴を検出しないとシャッターが押せない仕様となっていた。なので、後期の個体は仕様変更されているようだ。

 SL26は電池無しで動く機械式カメラなので、自分で絞りやシャッタースピードを変えられるのが利点だ。今回のフィルムもFoma400をISO200で使ってみた。SL26だと120からフィルムを切り出して、ましかく写真を撮る価値があるかもしれない。30mmに切れば2回分取れるが、現像リールに巻けなくなる。また、A26やSL26のWEB記事では、120から切り取ったあと、パンチでパーフォレーションの穴あけをしているものがあるが、この機種の場合には全く不要だ。たしかに、KODAK INSTAMATIC X-15では、穴にピンが貫通しないとシャッターが押せない機構になっているが、A26やSL26はフィルム送りの停止に利用しているだけだ。

 問題は、レンズキャップやフィルターが無いこと。キャップはとりあえず手作りした。フィルターは2眼用と同じ形式でちょっと小さいBay1というタイプ。フィルターは現在は当然市販していない。Bay1から52mmへのコンバータは5000円もする。どうにかプロテクター代わりに、ヤシカ2眼用のイエローフィルターを見つけた。

 現像上がりはこんなかんじでした。パーフォレーションの穴があると、オートでスキャンする画質が平坦になって、修正に手こずります。それに画質も落ちるようで、散歩写真にはパーフォレーション無しでします。やはり120からの切り出しフィルムが必要なよう。

これが穴無しでスキャンした写真。これならきれいにスキャンしてくれます。
レンズはTessarなので心配はありません。そういう意味では、この使い方ではRollei35とほぼ同じで、ちょっとフィルム幅が短い感じ。 

 2025/02/17 撮影分

 スキャナに直接フィルムを置いてガラスで押さえた場合、虹がでたので、無反射ガラスを重ねて、パーフォレーション画像化用のネガキャリアを作ってみました。しかし、中央の列は使えませんでした・・。右に1cmぐらい寄せればよいかと。
 昔はフジのガラスキャリアを使っていたようですが、探してもなかなか発見されず、本日ようやくガラスを束ねているケースから発掘できました。次回はこれでやってみようかと。

【追記 2025/02/26】無反射ガラスごしでのスキャンは出来ないことが判明。この方法は駄目だった。結局Fujiのガラスキャリアを使うことに。

【追記 2025/02/26】無反射ガラスではさんでパーフォレーションまで入れた上の写真はギザギザしていてScanのピントが来ていないような感じがした。そこで、家探ししてようやく発掘できた、Fuji Negative Carrier 2BG for Fuji EnlargerにはさんでScanしたら、どうにか問題なくScan出来た。

今日はOM-1+35mmF2.8で試撮

 若干濃いめだけど、像が出ているので、とりあえず問題なさそう。15km/2万歩も歩いてしまった。晴天でFoma400をISO250で使った。ほぼF11+1/250の組み合わせでOK。(サニー11の法則) 影の場所は3段落ちだった。OM-1はファインダーも広くて使いやすい。軽くて散歩写真には最適なよう。やはり50mm用穴開きフードでもケラレていないようだ。でも形的には28mmのフードの方が似合っていそう。

【追記 2025/02/15】 急に追い越していった少年達を、カメラを肩にさげたままノールックで一枚。逆光だったけど、こんな感じ。前方左が桜島。右は小島。隅にケバが出ていたので修正。本体を見たらシャッターの枠に毛羽がついていたので除去した。前回のを見直したらやはり出ていた。

 2025/02/14 撮影分

久しぶりの体重測定

OM-1が増えたので、手持ちのカメラの体重測定を改訂してみた。(電池無しでの状態) OM-1はAriaと同じ程度。(*)は新規追加機種。【追記2025/02/17】SL26を追加。【追記2025/02/26】Optima 5000を追加。【追記2025/03/15】Minolta-16II, Mamiya-16, Lollei A110を追加。【追記2025/03/27】Minolta-16 MG-Sを追加。【追記2025/04/08】Minolta-16 Psを追加。【追記2025/04/21】Minolta-16 QTを追加。

機種フィルムタイプコマサイズ重量(g)
Minolta-16 Ps(*)16mm14x10122
Minolta-16 QT(*)16mm17x14136
Minolta-16 II(*)16mm14x10155
Ricoh GR1s13536x24180
Rollei A110(*)11020x14183
Minolta-16 MG-S(*)16mm17x14191
AGFA Optima 5000(*)11020x14220
Contax T313536x24235
Rollei A2612630×30290
Mamiya-16 Automatic(*)16mm14x10292
Konica C35 E&L13536x24350
Taxona Tessar 37.5mm/F3.513524x24364
Konica C35 Flashi matic13536x24375
Rollei 3513536x24380
Mamiya Sketch13524×24440
Rollei SL26+40mm/F2.8(*)12630x30545
Bessa-T+35mm/F3.513536x24590
Konica I型 Hexar 50mm/F3.513536x24592
Leica IIIf+35mm/F3.513536x24640
Robot Star Xenar 38mm/F2.813524x24664
Olympus OM-1+35mm/F2.8(*)13536×24720
Contax Aria+35mm/F2.813536×24745
Leica M2+35mm/F3.513536×24765
Contax S2b+35mm/F2.813536×24850
Canon FTb+nFD35mm/F213536×241040
Contax RXII+35mm/F2.813536×241090
Canon nF1+nFD35mm/F213536×241130
SONY DSC-T30デジタル165
Ricoh GR Digital 2デジタル200

Olympus OM-1をお迎え

 ヤフオク卒業も近いので、以前から欲しかった、小型一眼レフ Olympus OM-1を入手。しかし、こちらも不具合があって、露出計が不正確。まぁ、人体&単体露出計を併用することに。電池を入れずにフルマニュアル仕様で使うことに。バルナックを手本にしたらしいので、大きさや操作性が良い。

【追記】 追加で安めの28mm/F3.5のレンズを落としたつもりが、この写真を撮って気づいたのが、届いたレンズは35mm/F2.8だった。まぁいいかということで、このまま使うことに。出品内容を見直したら、タイトルは28mmだったけど、添付の写真は送ってきた35mmのものだった。なので今つけている28mm用のフードは必要なく、50mmに付けているもので間に合うかも。

【追記】 とりあえず2005/02/13の試写結果。予想通り小型で使いやすいカメラだった。今回は入射式でやってみたが、FOMA400では露光不足の薄めのネガになってしまった。これは50mmF1.4のレンズで撮ったもの。

 2025/02/13 撮影分

ローライ SL26 フィルム巻き上げできず

 とりあえず実験用に安いSL26を落としてみたが、フィルムを巻き上げられず。完全なジャンクだった。使えそうなのはレンズのみ。SL26は絞りとスピードがマニュアルなので、ISO400のフィルムも使えるのだが、巻き上げができないのであれば実験もできない・・・。

【追記 2025/02/14】 期待していた、次に届いた2台目もシャッターが降りず駄目だった。ということで、SL26の実験はお流れということに。やはり安いSL26は駄目みたい。

いまからローライA26を始める場合の注意点

 ローライA26(写真左)は126判と呼ばれるインスタマチックのフィルムパッケージ(写真右)を使用するカメラ。インスタマチックのカメラは誰でも簡単に写真を撮れることを目的としていて、A26でも焦点距離を目測で合わせる以外に設定するものはない。しかし、このインスタマチックのフィルムは2007年にソラリスが製造を終了を最後に販売されていない。したがって、このカメラで写真を撮るためには、インスタマチックの空きフィルムパッケージにフィルムを詰めて使用する意外に方法はない。それでも、撮れるのは一回の巻き直しで10数枚程度だ。そんな苦労をしても使うのは、ましかくな写真が撮れるし、それにゾナーのレンズが使われているから。基本はローライ35のゾナー版と同じとなる。

【問題点(制限)】ISO感度の設定が付いていない(機能はあるようだが、パッケージが対応していない)ので、ISO100のデフォルトでしか撮影できない。なので、使用するフイルムはISO100のフィルムに限られる。

【使用者の条件】基本手巻きのフィルムを使うことになるので、街の現像所に現像を頼むことはできない。なので使用者自身が、フィルムの現像とフィルムスキャンができることが条件となる。

【カメラの入手方法】基本ヤフオクなどで入手することになる。数年前の相場は5千円前後だった。ローライ35の2~4万円にくらべると、数分の一の値段。

【入手時の注意点】AEのカメラなので、自動絞りが動かないと使えない。注意する点は、このカメラは電池が入っていない時点でも、シャッターは機械式なので動いてしまっていること。なので、「シャター切れます」は正常動作とはまだ言えない。この時には絞り全開の状態でシャッターだけが降りている状態。
 電池を入れて、ファインダーをのぞくと、正常な個体は写真のように、グリーンライトが点灯し、露光計の針も振れているのがわかる。ただし、室内(Ev8.5以下)だと反応しないので、屋外を見る必要がある。あとこの状態でシャッターを切ると、写真右のように、絞りが半開きで、絞りが動いていることがわかる。電池がないときには、この絞りが全開のままで見えない。絞りが壊れているものは、F3.5・1/60ぐらいでシャッターがおりているようなので、その分NDフィルターで補正してやればどうにか写る。  

【電池の装着方法】電池は以下の写真の29のネジを回してはずし、サイド板を開ける。海外の小さいコインが回しやすい。(使っているのは中国の「1壹分」というアルミコイン)オリジナルの電池は水銀電池(1.35V)だけど、PR44(1.4V)の空気電池で代用できる。LR44(1.5V)だと電圧が高いので、絞りが大きめになり、若干アンダーの写真となる。ただ、そのまま入れたのでは、基板側の電極との接触が悪いようで、アルミ箔を2重にしたものを敷く必要がある。

【フィルムパッケージの入手方法】
 ①フィルムパーッケージは未使用のものが数年前にはヤフオクで2,3千円で出品されていたが、現状は高額なもの意外ないようだ。もし入手できたら、パッケージをひねり分解することになる。コダックのものは固く接着されているようで、なかなか離れない。あまり強くやると破壊してしまうので注意が必要。なかなか離れない場合、ナイフで少しずつ接合部を切っていくことになる。
 ②フィルムパーッケージが入手出来ない場合は、3Dプリンターで制作した135film to 126 converterを入手してつかうことになる。日本で検索してでてくるものは8千円程度。海外も数千円程度。

 フィルムは下の写真のように裏紙に巻かれて右側に入っている。右には心(軸)は無い。これを左側の巻取り軸で巻き取る仕組みとなっている。裏紙無しでも可能だが、光漏れ対策が必要となる。なお、この裏紙は120の裏紙を35mm幅に切り取ったもの。また、多めに巻いてしまうと、A26がジャムってしまうので10数枚撮れるぐらいが安心。ジャムった場合無理に、A26を開けようとすると壊してしまうので、なお、巻き上げが固まった場合には、マニュアルの25ページによると、決して力で開こうとせず、[33]と裏側[7]番のボタンを同時に押しながら開けとあります。

A26では、写真の大きな窓の左下にある小さな窓で、フィルムのパーフォレーションを検知するしくみとなっている。126のフィルムには1コマに1個しか穴が無いが、135のフィルムを使う場合は、穴が連続していて誤動作してしまう。この状態では、2回シャッターを切って2回巻き上げないと、コマが重なってしまう。これを防ぐためには、下のパッケイージのように、この穴をふさぐ必要がある。こうすれば、若干間隔は広がるが、1回捨てシャッターを切る必要はなく、普通に写真がとれる。

穴をふさいだ場合のコマ間隔。おなじ角度で巻かれているので、だんだん広がる。126判のフィルムであれば、パーフォレーションを検出した時点で、フィルム送りのカムがはずれる仕組みになっているよう。

【使用するフィルム】
①通常の35mm(135)フィルムを使用する場合、上の写真のように、片側のパーフォレーションの部分まで映り込んだ写真となる。
 上の写真の約66cmのフイルムで約15枚の写真が撮れる(1枚は使えていない)。通常の24枚撮りフィルム(約120cm)の約半分を使えば、1回で13枚程度の撮影が可能。全てを使用すると、パッケージには入りきらない。36枚撮りフィルム(約150cm)の半分だと約18枚の撮影ができる。また、多く巻くと、巻き上げができなくなり、カメラを破損させる可能性もある。上記の幅は約65cm。
②幅60mmのブローニフィルム(120)から35mm幅だけ切り出すと、パーフォレーション無しのフィルムができ、完全なましかく写真が撮れる。1本のブローニフィルムは83cmなので、19枚程度の写真が撮れることになる。現在白黒120フィルムは最安値で860円ぐらい。なので、35mmフィルムを使う場合よりコスト的には悪くなる。この切り出したフィルムに126判のフィルムと同じ間隔でパンチで穴をあけて使っている人がいる。その場合、コマ間隔がせまくはできるが、撮れる枚数が1、2枚増えるだけなので、暗室作業の苦労の割には効果はないと思う。
 具体的な切り出し方法は、ホルガを利用し、6×4.5のフレームの、35mm幅の所に焼いたナイフの刃を突き刺して固定し、そこにフィルムを一回通すことで切ることができる。
③海外では126判のフィルム(裏紙なし)だけが円筒のフィルムケースに入れて販売されているようだけど、価格的には約2000円程度(白黒フィルム)。

フィルムの巻き直しの参考動画(Youtube)
私の場合は、いったん巻取り軸に裏紙とフィルムを巻き取った後に、裏紙とフィルムを巻きはじめます。
カートリッジ・フィルム等の販売サイト(このサイトを利用したことはありません。)

【フィルムの残り数が分からない問題】126の使用済みパッケージを使っても、裏紙を使用しない場合には、残りの枚数が不明です。120判の穴のない裏紙を使用すれば、光線もれはそれほど心配ないようなので、裏紙に目印を書いておけば、少なくとも終わりは分かりそう。3Dプリンタのパケージには、基本フィルムだけ巻くようなので、終わりがわかりません。上記販売サイトのものには、フィルムの最後にストッパーを付けてフィルムの最後が認識できるようにしています。

A26のフィルムISO感度設定はISO100

 改めてローライA26の仕様をマニュアルから抜き出してみた。
 ここで、ISO感度はISO50からISO400に対応することになっているのだが、手持ちの126フィルムパッケージのISO100(Kodacolor II)とISO400(Kodak Gold 400)は形状が全く同じ。なので、A26はハード的に検出できず、デフォルトのISO100で動いていると思われる。例えばISO400のフィルムを使用したら、その違いは、フィルム側がラチチュードの範囲で対応していることになる。一応A26には、パーフォレーションの穴の検知の他に、ISO感度を検知するピンが付いてはいるが、パッケージ側が対応していないので、無意味な機能になっている。

 なおA26で正常に撮れるのは、ファインダー内でグリーン・ライトが点灯している場合だけだ。最低Ev値が8.5程度なので、目には明るいと思っても、室内ではEv7程度の場合もあるので撮れない場合が多い。なのでフラッシュが付いているのだが、現在ではコンデンサ不良で使えない個体がほとんど。本来なら、ISO400のフィルムを使えば救えるはずだけど、上記理由でその効果は無い。

 

レンズ Carl Zeiss Sonnar 40mm F3.5 (4群4枚)
フォーカシング 目測式 (1m~∞)
シャッター 1/30s~1/250s
絞り F3.5~F22
露光 プログラムAE
対応Ev値(ISO100) 8.5(F3.5・1/30s)~16.7(F22・1/250s)
ISO感度 50/100/200/400⇒(実質ISO100固定)
サイズ 94(W)x63(H)x33(D)mm
重量 280g

【追記 実機(3台)での検証結果(2025/02/12)】
グリーンライトが点灯するのはやはりEv8.5(ISO100)あたり。また、ISO100とISO400のパッケージを入れ替えても、絞り値(絞りの開き)には関係しない。やはり、デフォルトのISO100で動いているようだ。