Vision3 500Tが届いた

 Vision3 500Tが届いた。フィルムの直径を測ったらDouble Xと同じく160mm程度だった。なので、Double Xと同じく2インチのコアに137回巻けば、約100ftのフィルムとなり、直径が約91mm。フィルムローダの内径が97mmなので、Double Xと同じくぎりぎりOK。【137回では多すぎた。】2インチコアも2個注文し同梱してあった。
 空のフィルム巻が必要になるが、この前、100ftの空缶を物置から発掘し間に合うことに。なければ、400FT用の空缶はコダックで800円ぐらいで買える。

コニカ I型と修理上がりのRobotの試写

 現像したけど、ネガではとりあえずどちらとも正常だった。Robotも正常に戻ってひと安心。暗いところが多かったので、D-96(1+1)で10.5分@20℃で現像。撮影感度はISO250。しかし、ネガをよく見るとコニカI型には2重露光が3枚もあった。

【Konica I型の初撮】

【Robot 修理帰還後の試撮】

D-96現像結果 結構いけるんじゃないか?

どちらも粒状感は無い。
カメラは両方ともにCanon nFTb with FD50mmF1.4ssc
フィルムはKodak Double-X(5222) (ISO250で設定)

(修正なし。ISO250 D-96 1+0 7分@21℃)

暗いところなので、絞り開けて、ピントは浅い。
D-96はこうゆう被写体向きのような感じ。三脚つけて絞り込まないと。
(修正なし。ISO250 D-96 1+1 10分@20℃) 1+0を13枚1本現像した液に、同量の水を加えて1+1にしているが、影響は見えない。

久しぶりにロジナールを無水亜硫酸ソーダ割り

 昼間撮った分も含め4本現像。久しぶりにロジナールを無水亜硫酸ソーダ割り(30g/1リットル)をやってみた。前回ネガが若干薄かったので30秒伸ばしてロジナール(1+50)11.5分にしてみたが、11分で良かったみたい。ダブルXはベースが透明なので、ネガを見ただけでポジをみているような感じがする。Konica C35の光線漏れも治っていること再確認できてよかった。

ここは浜の市の堤防で、後ろでぼやっと煙あげているのが桜島。風が強かったけど、夕日に照らされたすすきが、どうにか撮れていた。

【2023/12/17追記】たぶん無水亜硫酸ソーダを加えた分、ネガが濃くなっているようなので、現像時間を9分前後に短くしないといけないと思う、今日このごろ。

Robot Star I さっそく入院

 初回の撮影は大成功だったのに、すぐにシャッターが不調に。シャッタースピードを変えないと露出オーバーに。修理屋さんに連絡したら、シャッターの羽が油粘りしているのではないかということで、さっそく入院することに。

Double X 初撮り

 Robotがトラブってスキャンがおそくなったけれど、Double X 初撮りの一枚。ISO400の設定で撮影、ロジナール(1:50)で11分で現像。HP5+より薄いけど、Scanの相性はこちらの方がよい。とりあえず無修正でこんな感じで全然問題なし。フィルムをあれこれ選ぶ手間も無くなってしまった。
 CameraはCanon nFTb+nFD35mmF2.0の組み合わせ。

Double-X(5222) 400ft巻を4分割してみた

先延ばししていたダブルx400ftの分割を、HP5+も残り2本となったので、やってみた。使用した機材は前に紹介していたラベル用の機材を2台ならべて400ft巻から100ftづつ巻き取った。

 まず400ftのフィルムの直径を確認したところ、直径14cmと推定していたものが16cm近くあった。そこで、計算をやりなおして、2インチのコアに137回巻くことにした。これで、100ftのフィルムの直径が約91mm。フィルムローダの内径が97mmなので、ぎりぎりOKという結果に。実際に巻き直したものを、ローダに詰めたところ、計算どおり数mmの余裕で入った。残りも同様だったので、ほぼ等分に分割できたようだ。したがって、2インチコアに巻く場合には、正確に巻数をカウントする必要がある。疲れたので、フィルム詰めは明日以降ということにした。しかし、ハンドルを137回ずつ3回まわすだけなので、時間自体はそんなにかからなかった。細かい計算は改訂したこちらを参照。2インチコアにフイルムを巻いた場合の直径

これで約80本分のフィルムが確保できたことになる。今の消費量だと一年以上かかりそう。あと期限切れのTri-Xも一缶あったりして。フィルムは冷蔵庫に突っ込んでおくと劣化がほぼなさそうなので、また値上げがありそうなら買い足しておかないと。400ft(36枚撮約80本分)で5万円なので、1本当たり約625円。また、1$150円の今だと、BHPでほぼ最安値のケントメア(71$+輸送料)を4缶買った場合(321$=48,000円)と値段の差がなくなっている。いずれにしても、白黒シネマの世界がある限りは、モノクロ写真の文化もなくならないということになる。

HardOffでフィルムローダ発見

 久しぶりにHardOffのジャンクコーナーに行ったら、使用回数が少なかったような100ftのフィルムローダが置いてあった。ヤフオク相場より安かった(一葉さん+消費税)のでとりあえず購入。中を見ると、最後に巻いた1インチのコアが残っていた。この1インチのコア、この前買ったコダックの2インチコアにすっぽりと入る。

 フィルムローダセットするとこんな感じ。これで、ダブルXのフィルムを、2インチコアに巻きなおしても、中心がずれる心配がないことになる。

2インチのコアが届いた

 コダックに注文した2インチ(51mm)のコアが早速届いた。巻取クランクに取り付けてみたのが以下の写真。両脇からガイドで挟んでも、ゆるく回り、固定はされない。きつく巻くには固定する必要がありそうで、テープでとめるとか、なにか考えないと。

【追記】固定方法は、軸になるラベルリワインダの心に爪楊枝を貼ることで、滑り止めになった。(2023/11/25)

KODAKダブルX B&H経由の購入のメリットは?

 コダック国内販売の価格は現在49,753円。B&Hでの定価は344$、輸送費入れて372.87$。レートを計算すると133.4円。したがって、現在のレートではメリットなし。

 では、1000ftで考えると、国内価格は124,399円。これは49753 x (10/4) = 124,382円から算出されていると思われる。よって1000ft買いも国内販売品はメリットなし。B&Hでは、定価は825.95$、輸送費入れて866.09$。レートを計算すると143.6円。したがって、8%ぐらいのメリットはあるが、長巻10巻分なのでグループで購入する以外これもメリット無し。  

2インチコアにフイルムを巻いた場合の直径

【以下の記事はフィルムの実物に基づき2023/10/02に改訂した。】

コアにフイルムを巻いた場合の計算をしてみた。
(フォントの関係でπ(パイ)とnが同じにみえてますが・・)

フィルムの厚さ:t[mm]
コアの外径:d[mm]
巻いたフイルムの長さ:L[mm]
巻いたフイルムの外径:D[mm]

なおコダックの資料によると、
https://125px.com/docs/unsorted/kodak/EN_ti0912.pdf
によると、kodak double Xのフィルムの厚さは0.114mm
とあったが、実際には別のタイプのDouble Xだった。

厚さを0.114mmで計算した場合、400ftで142mmの直径であるはずだったが、
Double x 5222の実物は160mmぐらいあった。
これから、フィルムの厚さを逆算して0.145mmと仮定した。

一回卷く毎の長さは、
L1=πd
L2=πd + π(d+2t) = π(2d+2t)
L3=πd + π(d+2t) + π(d+2x2t) = π(3d+2x(t+2t))
L4=πd + π(d+2xt) + π(d+2x2t)+ π(d+2x3t) = π(4d+2x(t+2t+3t))
したがってn回目には、
Ln= π(nd+t+2t+3t+ – – + (n-1)t)=π(nd+2xtxnx(n-1)/2)=nπ(d+tx(n-1))

ここで、フィルムの厚さはt=(D-d)/(2xn)なので、関係式は以下となる
Ln=nπ(d+tx(n-1))=nπ(d+(D-d)/(2xn) x (n-1))≒nπ(D+d)/2

① コア25mm(1インチ)に100ftフィルムフィルムを巻いた場合の計算は以下となる。
  Ln=nπ(d+tx(n-1))より、nに対する2次方程式となる。なお、d=25mm,t=0.145mm
  nxnxπxt + nxπx(d-t) - Ln = 0
  ここで、a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
  b=π(d-t)=3.14159x(25-0.145)=78.0843
  c=-L=-30500
  これにより、100ft巻くための回数nは、解の公式により、
  n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-78.1816±root(78.0843×78.0843-4×0.4555x(-30500))/(2×0.4555)
   =186.9回
  フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
  D=d+2xnxt = 25+2×186.9×0.145= 79.2mm となる。
  なお、Ln=nπ(d+tx(n-1))=186.9xπx(25+0.145x(186.9-1))=30.5m
  したがって、取手を187回ぐらい回せば30.5m巻けていることになる。

② 2インチ(51mm)のコアで巻いた場合も同様に計算すれば以下となる。
  a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
  b=π(d-t)=3.14159x(51-0.145)=159.7657
  c=-L=-30500
  n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-159.7657±root(159.7657×159.7657-4×0.4555x(-30500))/(2×0.4555)
   =137.2回
  フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
  D=d+2xnxt = 51+2×137.2×0.145= 90.8mm となる。
  なお、Ln=nπ(d+tx(n-1))=137.2xπx(51+0.145x(137.2-1))=30.5m
  したがって、取手を137回ぐらい回せば30.5m巻けていることになる。
  これにより、2インチ(51mm)のコアで巻いた場合も、ローダの内径は97mmなので問題ないことになる。ただし、キツめに巻く必要があるだろう。
  実際に137回巻きで4分割したところ、ほぼ当分割されていた。また、100ftフィルムをローダに入れてみたが、ほぼ計算どおりの隙間で入った。したがって、2インチコアに巻く場合には、正確に回数をカウントする必要がある。

③ 参考に400ftフィルムの直径を計算すると(d=51mm、Ln=122m)
  巻いてある回数は
  a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
  b=π(d-t)=3.14159x(51-0.145)=159.7657
  c=-L=-122000
  n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-159.7657±root(159.7657×159.7657-4×0.4555x(-122000))/(2×0.4555)
   =371.1回
  フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
  D=d+2xnxt = 51+2×371.1×0.145= 158.6mm となる。
  なお Ln=nπ(d+tx(n-1))=371.1xπx(51+0.145x(371.1-1))=122m

なお、フィルムの厚さ、コアの直径による、フィルムの直径の計算はこのページが有用。

KODAK ダブルX 400ftからの巻直し方法

 KODAK ダブルXは比較的多くの人が写真用に使っているはずであるが、400ftから100ftへの巻直しの器具について説明したHPは少ない。以下のサイトが説明しているサイト。100ftのフィルムローダを400ft用に改造した人もいるが、たぶん数回しか使わないので、それをやる気力はない。ここでは、できるだけ工作を省き、市販の既製品で、400ftから100ftへの巻き直しを対応することを考えてみた。

[400ft->100ft巻直し機]
画伯の雑記 – 2020年11月3日 フィルム巻き機を自作しました。
フィルム巻き直し機を作る 材料・設計編
シネマフィルムをカメラに詰めて海へ
Kodak DoubleXの使い方

[400ft フィルムローダに改造]
画伯の雑記 – 2021年3月24日 400ft巻が入るフィルムローダーを作りました。

 400ftから100ftへの巻き直しは、フィルムのリールを垂直に立てた状態で行う方法と、横にねかせたままで行う方法があるようだ。横に寝かせた場合には、リールを回すのに手間取ると思うので、立てた状態で行う方法にした。基本的には糸巻き車のイメージで考えた。HPでは木工細工で器具を制作しているが、素人が作ったのでは不安定になると思われるので、探したところ、以下の写真のように、プリンタで印刷したラベルのリワインダーというのが3000円ぐらいで売られているのを見つけた。横棒の直径は25mm弱であり、ダブルXの芯の内径25.2mmにちょうど合うことになる。25mm(1inch)はこのようなリールの業界標準規格のようだ。

 空きフィルムパトローネに1本づつ詰める場合には、リワインダーにダブルXのフィルムリールを載せて、フィルムローダについているLクランクの取手(上の写真のフィルムの隣)を使い、パトローネの芯を回すことで、詰めることができる。
しかし、この場合長時間真っ暗ななかで作業することになり、やはり100ftに巻き直す方が現実的である。また、使い切った空の金属パトローネの場合、フィルムを暗闇で継ぐのが難しそうである。リユーズのプラステックパトローネの場合は問題なさそうであるが。(100ft巻からであれば、暗袋でやれそうではある。)

 そこで考えたのが、このラベルリワインダーをもう一台用意して、片側に100ftの芯になるものを付けて、100ft巻く方法。芯の候補としては、直径が38mmと若干大きめではあるがトイレットペーパの芯が良いのではないかと思う。この芯を軸にテープで仮留めすることで、取手を回して巻き取ることができるようになる。2台で5,580円とちょっとした出費だが、工作不要で土台が倒れるとかのリスクが無いところが良いところ。巻き取る長さは正確には測れないが、100ftフィルムローダの内側の直径より若干小さめの大きさ(直径9cm弱)ということになる。

 ただし、100ftフィルムローダの軸の直径は8mmなので、そのままでは15mmぐらいの間が空き下に落ちて、ローダの底をフィルムがこすることになる。したがって、①この15mmを埋める、内径10mm程度、外形35mm程度のドーナツ状のスペーサを作るか、若しくは、②100ft巻を10数mmの芯に巻くように考えるか、どちらかの対応が必要。前者①は36mmぐらいの丸材の中心に10mmの穴を開けてもらうことができればよさそう。後者②は、プラステックの横軸の代わりに、10mm程度の丸材を軸とし、それに下の写真のような取手を付ければ良さそう。芯は厚めの画用紙を丸めて作ればどうにかなりそう。後者の方が、機械工作は必要なさそう。

 期限切れ長巻フィルムを1巻ヤフオクで落としてしまったので、実際に使ってみるのはまだ先になりそう。このラベルリワインダーは、分解も可能と書いてはあるが、固定するつめが折れそうなので、このままの保管が無難だろう。

[追記・結論(2023/04/19 18:09)、修正(2023/04/20 15:00)]
以下のページの情報によると、いつも捨ててしまうので手持ちはないが、100ft巻の長巻フィルムのコアの外径は約25mmとのこと。(当然内径は100ftフィルムローダにフィットする。)
フィルム巻き直し機を作る 材料・設計編
したがって、100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)に合わせて、直径25mmより若干大きい100ft巻き直し用の芯(コア)を厚紙で作れば、写真のラベルリワインダにもちょうどはまり、また100ft長巻フィルムの芯(コア)がそのままスペーサとして使えることになる。したがって前者①の案の採用となる。

さらにコダックon line shopには、直径2inch(51mm)内径25mmのコアが121円(送料792円)で売っている。これに巻けば、手作り作業がすべてなくなる。 必要なものは「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」のみ。ただし、fuji,kodak,ilfordは小さなコアだが、上のHPの情報だとフィルムによってはこの内径の大きなコアに巻いてあるフィルムもあるようだ。Double-Xのフィルムの厚さは0.145mm程度であり、2inchコアの場合、計算により137回巻くことで30.5m巻くことができ、巻いた後のフィルムの直径は91mmとなり、6mmの余裕で巻くことができる。(APのローダの内径は97mm。)ただし、キツめに巻く必要があるだろう。【2023/10/03修正】

結論としては、(1)コダックの2インチ(51mm)のコアを用いる。若しくは、(2)トイレットペーパの芯をたてに割って、「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」に合わせ、内径25mmより若干大き目の芯を作る。(この場合の回転数は202回。巻いた後のフィルムの直径は71mmとなる。)
そして、パトローネにフィルムを巻く時には、まず100ftのフィルムローダに「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」を取り付け、その後に、100ftに巻き直したダブルXのフィルムを取り付けることになる。