改めてローライA26の仕様をマニュアルから抜き出してみた。
ここで、ISO感度はISO50からISO400に対応することになっているのだが、手持ちの126フィルムパッケージのISO100(Kodacolor II)とISO400(Kodak Gold 400)は形状が全く同じ。なので、A26はハード的に検出できず、デフォルトのISO100で動いていると思われる。例えばISO400のフィルムを使用したら、その違いは、フィルム側がラチチュードの範囲で対応していることになる。一応A26には、パーフォレーションの穴の検知の他に、ISO感度を検知するピンが付いてはいるが、パッケージ側が対応していないので、無意味な機能になっている。
なおA26で正常に撮れるのは、ファインダー内でグリーン・ライトが点灯している場合だけだ。最低Ev値が8.5程度なので、目には明るいと思っても、室内ではEv7程度の場合もあるので撮れない場合が多い。なのでフラッシュが付いているのだが、現在ではコンデンサ不良で使えない個体がほとんど。本来なら、ISO400のフィルムを使えば救えるはずだけど、上記理由でその効果は無い。
レンズ | Carl Zeiss Sonnar 40mm F3.5 (4群4枚) |
フォーカシング | 目測式 (1m~∞) |
シャッター | 1/30s~1/250s |
絞り | F3.5~F22 |
露光 | プログラムAE |
対応Ev値(ISO100) | 8.5(F3.5・1/30s)~16.7(F22・1/250s) |
ISO感度 | 50/100/200/400⇒(実質ISO100固定) |
サイズ | 94(W)x63(H)x33(D)mm |
重量 | 280g |
【追記 実機(3台)での検証結果(2025/02/12)】
グリーンライトが点灯するのはやはりEv8.5(ISO100)あたり。また、ISO100とISO400のパッケージを入れ替えても、絞り値(絞りの開き)には関係しない。やはり、デフォルトのISO100で動いているようだ。