OM-1 露出計試験

 露出計が動いている2台のOM-1/OM-1nの露出計と、セコニックの露出計の表示を比べてみた。結果は両方ともセコニックとほぼ同じだった。50年たっても結構動いているみたい。故障している1台についても、故障箇所だけ修理してくれるところがあれば、修理に出したい。でも、なかなか無いようだ。

 あと、OM-1のフィルターサイズは49mmと通常より少し小さい。カラーのタングステンフィルム用のフィルターは52mmと55mm用しか持っていないので、49mmから52mmへのステップアップリングを注文してみた。

OM-1フォーカススクリーンの交換

 OM-1に標準でついていたスクリーンは、全体がマットで中央に丸いプリズムが付いていて、ピントが合えばプリズムのギザギザ感がなくなるもの。しかし、これでピントを合わせるのは辛いということで、ピントスクリーンを入手した。1-13というタイプで中央にプリズムの代わりにスプリットがあって、ピントが合わないと直線の物がづれており、ピントがあうと直線になるというもの。

 交換方法は簡単で、ピントスクリーンの手前側にある出っ張りのピンを手前側に倒すと、ピントスクリーンがのった枠が降りてくる。(上の写真は枠が降りている状態) そして、スクリーンを交換して、枠をもとに押し戻すだけで終わり。やはり、スプリット式の方がピント合わせは楽。明るくなった2-13の場合OM-1では露出に影響が出るという話もあるが、1-13は関係ないようだ。また、露出計不良なのでいずれにしても問題ない。このページを参考にした。入手したスクリーンは爪(ピンセットで摘む出っ張り)がないものだったが、レンズ拭きの紙でつかんでセットし問題なかった。セットする前には、当然ながら、スクリーンをクリーンに清掃しておく必要がある。(ゴミがついていると目立つ。)

OM-1のスクリーンタイプ一覧 

【追記】ピントをあわせた時のレンズの距離表示がおかしいと思ったら、ピントスクリーンを表裏逆向きに取り付けていた。ピンセットでつかむ時の爪が付いていると間違えようがないのだけれども。反射するガラスがレンズ側、すりガラス側がプリズム側です。

OM-1初号機の露出計不具合の原因

 症状を良く調べたら、光の明暗やASA(ISO)ダイヤルには反応してメーターが動くが、レンズの絞りやシャッタースピードには反応無し。ネットで調べると、OM-1の絞りやシャッタースピードは、「糸」で露出系に連結されているとのことで、この糸が外れたか、切れたかしている模様。なので、糸を張り直せば治る可能性が大。だけど、素人には無理そう。結局、オーバホールに加える形で修理してもらうことになり、修理するなら結構な出費(3万近い)に。やはり、とりあえずは、単体露出計で対応ということで。

 実は、OM-1の黒もいいなということで、これもヤフオクで落としてしまったのが本日到着。ところが、シャッターを何回か切っているうちに、シャッターが切れすスタック。巻き上げもできない状態に。シャッターチャージのストッパが噛んでない感じ。裏蓋はずして、スタック状態を抜けることはできたが、何回かごとに再発。これも素人ではどうしようもできない感じ。結構きれいにした後だったので、なおショック。こちらは、売り主に返送して対応してもらうことに。

 OM-1も生産から50年過ぎているということで、使われた個体は結構ガタがきているようだ。やはり、OM-1なら、OM-1nの方が状態は良いようだ。

Olympus OMシリーズ(フィルム)を選ぶなら

 OMシリーズはやはり軽いのが取り柄。35mmのレンズをつけて700gあまり、Ariaより若干軽く、一眼レフでは最軽量の部類。毎日持ち出しても苦にならない重さ。特に女性が一眼レフを使うには最適と思う。Konica C35のようなレンジファインダー機ならこの半分だけど、接写ができないのが難点。毎日通る道だと風景は変わらず、自然草花に目が行ってしまう。
 OMシリーズはOM-2以降も続くが、OM-2からは電子シャッター&AE(マニュアルも可能)となるので、シャッターが不良になったらほぼおしまいということになる。CanonならF-1やFTbは機械式シャッターだけど、new F-1以降は電子シャッターなので、これも壊れたら修理はできない。現状では古いカメラの電子シャッター機はお断りの修理屋さんがほとんど。70年代以前の機械シャッター機と80年代以降の電子シャッター機では、機械シャッター機の方が長生きする。
 なのでOMシリーズを買うのであれば、OM-1やOM-1nがおすすめとなる。ただ、CanonのFTbと同じく、プリズムの腐食している個体が多いので、確認が大事。ファインダーの下側に雲のようなもやや汚れがあるものには手を出さないこと。(手に入れた個体も、ジャンク機で開け方を練習してから、プリズムをサポートしているモルトをはがずつもり。) あと、露出計も動かないものや、不良が多い。これは動いたらもうけものという感覚か。基本は単体露出計で対応することになる。
 OM-1等ではアクセサリーシューがついている個体は、それを外した場合跡が残るので、最初からつけていなかった個体がよいだろう。また、OM-1はピントスクリーンはプリズム式が標準だったようで、特に広角ではピントが合わせづらい。交換可能なので、スプリット式を探して替えるのがよい。OM-1nはスピリットが標準だったようで、うちのやつもスプリットだ。

2浴現像の試写 Fomapan400

 2浴現像の試写をやってみた。2浴の処方はA液(メトール:5g,無水亜硫酸ナトリウム:75g)/1L、B液(硼砂:10g)/1L。これを24℃にて4分+4分で現像。結果はY2フィルタを使っていることもあって、雲はよく出ているが、黒いところが潰れ気味。ISO感度250でやってみたが、まだ下げる必要があるみたいだ。Fomapan400の実効感度はISO160ぐらいと言われているので、あと1/3 or 2/3段下げてみる必要がありそうだ。しかし、今度は白いところが飛びそうだけど。
 撮影最後にフードをフイルターごと落としていたことに気づく。1kmぐらい戻って探したが、流石にそれ以上引き返すことは無駄と観念し、戻りながら捜索。結局最後の公園の草の中で発見し、事なきを得た。ゆるゆるフィルターには注意ということで。

久しぶりの散歩写真だったけど

少しだけ残っていた現像液のXT-3がへたっていたようで、ほぼ透明のネガになってしまった。でもScanするとそれなりの画像が出て、いつものネガが濃すぎることを再自覚。

[昔は東芝の半導体工場だったけど、今は京セラの工場]

今日はOM-1+35mmF2.8で試撮

 若干濃いめだけど、像が出ているので、とりあえず問題なさそう。15km/2万歩も歩いてしまった。晴天でFoma400をISO250で使った。ほぼF11+1/250の組み合わせでOK。(サニー11の法則) 影の場所は3段落ちだった。OM-1はファインダーも広くて使いやすい。軽くて散歩写真には最適なよう。やはり50mm用穴開きフードでもケラレていないようだ。でも形的には28mmのフードの方が似合っていそう。

【追記 2025/02/15】 急に追い越していった少年達を、カメラを肩にさげたままノールックで一枚。逆光だったけど、こんな感じ。前方左が桜島。右は小島。隅にケバが出ていたので修正。本体を見たらシャッターの枠に毛羽がついていたので除去した。前回のを見直したらやはり出ていた。

 2025/02/14 撮影分

Olympus OM-1をお迎え

 ヤフオク卒業も近いので、以前から欲しかった、小型一眼レフ Olympus OM-1を入手。しかし、こちらも不具合があって、露出計が不正確。まぁ、人体&単体露出計を併用することに。電池を入れずにフルマニュアル仕様で使うことに。バルナックを手本にしたらしいので、大きさや操作性が良い。

【追記】 追加で安めの28mm/F3.5のレンズを落としたつもりが、この写真を撮って気づいたのが、届いたレンズは35mm/F2.8だった。まぁいいかということで、このまま使うことに。出品内容を見直したら、タイトルは28mmだったけど、添付の写真は送ってきた35mmのものだった。なので今つけている28mm用のフードは必要なく、50mmに付けているもので間に合うかも。

『追記-2』裏蓋にモータードライブの蓋がついているので、正式にはMDのラベルのないOM-1(MD)という名称らしい。

【追記】 とりあえず2005/02/13の試写結果。予想通り小型で使いやすいカメラだった。今回は入射式でやってみたが、FOMA400では露光不足の薄めのネガになってしまった。これは50mmF1.4のレンズで撮ったもの。

 2025/02/13 撮影分