いまだから始めるカラーネガ現像

 カラーネガフイルムが2000円/本を超え、現像代だけ含めても1本あたり3000円を簡単に超える時代になってしまった。それに反し、カラーの現像液キットが簡単に手にはいるようになった。カラーネガ総数の減少から、多分DPE屋さんも減少していくことが予想され、ここで試しに、カラー現像をやってみるのも価値があると思える。

 カラーネガの自家現像の概算のコスト計算すると、Vision3 400ftの価格が5万円。これで80本近く取れるとすると、1本あたり625円。MarixのC-41の現像キットが6000円で34本分。1本あたり176円。フィルムと合計で801円。もろもろ考えても1本あたり1000円程度でネガができてしまうことになる。レムジェットは重曹で除去できてしまうようなので、あまりコストはかからない。また、ECN2よりC-41の方がコントラストが良さそうなので、こちらを選択。

【追記(2024/01/21)今考えると、保存期間等から、3200円/12本の方が良かったのではと思う。定着剤が34本もつのかが心配。この場合でも270円/本と合計で1000円/本は切る。】

 フィルムは50D、200T、250D、500Tの選択肢があるが、人気のありそうな感度の高い500Tを選択。ただし、500Tはタングステン光用のフィルムなので、日中に撮る場合は85Bというオレンジ色のフィルターが必要。海外Amazonで55mm用と52mm用を注文。ライカも52mmのフィルタが付く39mmフードをつければ標準レンズあたりでは問題なさそう。しかし、このフィルターは日本ではほぼ製造が終わっており、日本ではこのフィルタを使ったwebやYoutubeの記事はなさそう。

 【追記(2024/01/21)フィルターを付けて撮っても、スキャナーの性能により、ホワイトバランスの調整は必要なので、結局フィルター無しで撮って、最後にホワイトバランスを調整するのが現実的なのかも。】
 【追記(2024/03/21)500Tを EpsonのGT-X970をEpsonscanでスキャンした場合、85Bフィルターを付けて撮影すれば、ほとんどの場合ホワイトバランスの調整は不要。85Bフィルターなしの場合、普通の色に戻すには、レタッチソフトと感性が必要。昼間しか撮らないのであれば、250Dか50Dを選択するのが正解。】

 ということで、これらを(来年度の予算の先付けで)一揃い発注した。今月末くらいからはできそうな感じ。

【2024/01/05】Marixから現像キットは注文殺到で来週中にはなんとか発送との連絡がきた。考えることは皆おなじみたい。

【2024/01/08】Amazon.usaから85B(Tiffen)のフィルターが届いた。調べるとケンコーのW12フィルタも同じ機能で、定価も52mmが5000円、55mmが5500円とそうかわらない。Amazonのケンコーストアだと合計で9400円ぐらい。

【2024/01/12】Marixから現像キットが届いた。