Vision3 500T タングステンフィルムのISO設定値

 Vision3 500Tを使う場合にちょっと悩むのが、カメラや露出計に設定するISOの値です。フィルムの説明書には感度は以下となっています。
【感度(露光指数 E.I.)】
タングステン:500
デーライト :320(コダック ラッテン2 ゼラチンフィルター No. 85 使用時)

 これから、フィルター無しで撮影する場合には、カメラや露出計をISO500(400+1/3)に設定すれば良いことになります。では85Bフィルターを使用する場合にはいくらのISO値を設定すればよいのか?
 これは、カメラや露出計の側光部分に入る光がフィルターを通っているかどうかで変わります。例えば一眼レフやミラーレスやM6などでは、フィルタをつけたレンズを通ったあとの光で測光しているので、ISO値には500を設定します。単独の露出計や測光部がレンズとは別に測光窓ついているレンジファインダー機ではISO320(200+2/3)に設定します。測光部が別であっても、フィルターがその部分(測光の窓)をカバーしているのであれば、ISO500に設定します。

 Vision3 500Tに85Bフィルターをつけた場合には、250Dとの感度の差はほぼ無い(+1/3)ことになります。

 なおTiffenの85Bフィルターの減光の仕様は0.6(2/3)段の低下ですが、ケンコーのW12もしくはW10は1段の低下としているので、ISOを250(200+1/3)にする必要があるようです。W10の方がW12より色が薄いので、もし入手したら、露出計で減光具合を調べてみる必要があります。