ホルガII型(30mm)の試写

 早速ホルガの新改造品の試写をやった。(仕様は、焦点距離は30mm程度、画角としては105°程度、35mmだと17mmぐらいの感覚。ピンホール口径0.2mmでF値は150ぐらい。)今回もとりあえず写っていた。ただフレアが多く、これが単に逆光が原因なのかわからない。三脚ネジ穴は接着剤でくっつけただけだったが、とりあえず、90°横にしても自重に耐えていた。
 前回画面の右上に光線引きがあったが、これはたぶん、右手でフィルムを巻き上げる時に、左手が裏蓋を押しているために、プラスティックの裏蓋が変形して光が入っていたのではないかと思う。今回は四隅に遮光テープを貼ったので光線引きはなかった。
 また前回は手ブレがあったので、今回はコースターに黒いフエルトを貼って、簡易シャッターにした。まずは、コースターをかぶせた状態で本体のシャッターを開き、コースターを動かすことでシャッターとした。これで手ブレは無くなった。本当は「しゃもじ」がいいのではないかと思う。雨風でゴミがついていたけど、「九尾の狐」はまだ健在だった。

下の写真の撮影中(7分半)にカメラを気にしてくれた参拝者が一組ゆっくりと通ったけど、思った通り写っていなかった。太陽は背中側なので順光なのだけれど、暗い(Ev=7.5)からか、太陽の光の線がはっきりと写っている。露光時間が18分程度に伸びるので、流石にイエローフィルターは外した。フィルターをカメラの中に置く場合は注意が必要だ。

このぐらい焼き込んだほうがいいのかもしれない。

これがコンデジでの写真。三角コーンが目立ってます。

ホルガを標準ピンホール改造してみた

 とりあえず、レンズ台座を残した改造がうまく行ったので、台座を取り払った標準改造をしてみた。この場合の焦点距離は30mm程度になり、画角としては105°程度、35mmだと17mmぐらいの感覚。レンズを口径0.2mmで作りF値は150ぐらい。フィルターの枠もテープで貼り付けた。計算では画角にはかからないが、ケラれたら考えよう。このままでは、三脚のネジがないが、消しゴムに三脚のネジ変換を押し込めばどうにかなるのではと思う。
 あとは光線漏れ対策。やはりテープでぐるぐる巻にするしかないか?

【追記 2024/05/06】三脚ネジはアマゾンにネジの部分だけ売っていたので、とりあえず接着剤で固定した。外れるようだったらまた考えることに。

Holgaピンホール改造機I型(45mm)試写結果

 改造したHolgaピンホールカメラで試写してみた。とりあえず画像はうまく出ていたが、一番下の写真のように、小さなまるい輪っかのゴミが各画像の上端に出ていて、いまのとこと原因不明。ピンホール回りのゴミであれば、もう少し大きく出てもよさそうだけど。それにホルガ特有の光線漏れが4枚程度あった。いずれもUPした写真はソフト(Silkypix)で修正している。135換算で25mm程度なので、超ワイド感はない。今回はNDフィルターを使う代わりに、全てにY2フィルターを付けている。今回残したホルガのレンズ台座は、ほぼ52mmで、ガラスを外したフィルターの枠がちょうどはまるサイズだった。

 自作ピンホールレンズを付けた改造機のフィルム試写としては初めてだが、うまく行ったと思う。なお、前の着色は濃かったので、薄茶に全て修正した。

Holgaをピンホールカメラに改造してみた

 ピンホール化するには一番お手軽とされるHolga120をピンホールにしてみた。普通はレンズの台座は残さずに本体に直接ピンホールレンズを付けている。その場合の焦点距離は30mm程度になり、画角としては105°程度、35mmだと17mmぐらいの感覚。レンズ口径は0.2mmが最適でF150ぐらいとなる。

 しかし、広角はZero2000がすでにあるので、台座の部分を残し焦点距離45mm程度のピンホールカメラにすることにした。この場合の最適ホール口径は0.24mmなので0.25mmを使うことにした。F値は180程度となる。35mm換算で25mm程度。超広角ではないが狭くもない。また、台座を使うとちょうどレンズキャップの口径が、レンズを取り去った後の口径にちょうどあうので、特にシャッターは必要ないと思ったが、絞り機構の穴を閉じてしまって、シャッターにすることにした。このレンズ台座の下に三脚の穴があり、これも手をかける必要がなく便利。
 特にトラブルもなく改造できた。やはりHolgaにお手軽に改造できるカメラだった。仕切りを替えれば6×4.5にも簡単に変えられるので便利かも。最後に裏蓋にモルトを貼って、平面性の強化をやってみた。

 なお、ピンホールの横に、本来のレンズのストッパー用の棒が残っているが、計算上は画角には入らないと思われる。試写次第では取る必要がある。なお改造したHolgaは、電池が液漏れを起こしていた、プラステックレンズ版。

【追記:2024/05/02】背板にモルトを貼ってみたが、フィルムが巻けなかったので剥がした。

Holgaの改造(裏蓋補強)

 Holgaの記事を見ると、裏蓋にテレフォンカードを貼ったり、巻取り側に、フィルム押さえを付ける改造記事が見つかる。初めはフィルムの平面性の強化かと思ったが、120フィルムの裏紙とフィルムを密着させるためらしい。120フィルムには黒い裏紙があるので、光が入っても抑えられるが、Holgaの場合この間がゆるゆるらしく、光が入った場合にフィルムに届いてしまうようだ。

HOLGAの絞り改造

暇だったので、Holgaの絞りを改造してみた。なおこの個体は2006年出荷品。

分解して、レンズの裏をみると、やはり絞りのリングが貼ってあった。これをまず剥がした。この作りをみると、最初から何かしらの、絞りリングを貼るのが前提になっているようである。F8では絵が甘いのかもしれない。

可動絞りは真四角で、絞りリングより大きい。

この可動絞りに、剥がした絞りリングを両面テープで貼り付け、うえから黒テープでカバーした。

 正面からの絞りの直径を測ると、開放時約7.2mm(60/7.2=F8.3)、絞りを入れた時4.9mm(F12.2)となった。これにより、仕様(F8とF11)に近い絞りが得られることになる。シャッタースピードが1/100sなので、開放時Ev値=12.8、絞りを入れてEv値=13.9となり、ISO100での曇と晴れの時のEv値にほぼ一致する。ISO400なら2段高めだが。iso400の『写ルンです』(Ev=14)をみるとネガなら許容範囲か?

【追記 2024/02/20】現在Holgaのレンズだけ取り出したものが発売されているが、これにも写真のように同様の小さい絞りリングが貼られている。したがって、このレンズも公称のF8ではなくF12ぐらいのくらいレンズとなっているようだ。これから考えると、現在売られているHolga120についているレンズも、このままという可能性が高い。その場合は、可動の絞りが効いているとすると、曇が開放でF12(4.9mm,Ev=13.9)で、晴れが絞りが効いてF16(3.7mm,Ev=14.7) or F22(2.7mm,Ev=15.7)近くだろう。

 また、デジタルカメラ用単体レンズには、ブラック・コーナー・エフェクター(BC,別売りでは525円)付きがあって、この場合は裏面にさらに小さい絞り穴の空いたシートを貼るようだ。これは、35mmカメラ(もしくはAPS-c)では画角が狭いので周辺減光効果が出ないのを補うためのようだ。しかし、この場合さらに光の量は少なくF20ぐらいと、Amazonでレビューしているユーザもいる。F12から2段近く落ちているようだ。これではディジタルカメラでもISO感度を上げないと撮影は難しい。中版の周辺減光効果を、同じレンズで、35mmカメラに期待させるのがおかしい。

Ev値の計算式

 Ev値がどんな計算式で計算されているのかエクセルで再現してみた。絞りは直径に比例しているようで、Ev値としては面積に比例ということで2倍している。この表から例えば晴れた日は、ISO100のフィルムを使えばEv値=14が得られる、速度1/250s絞りF8という設定が必要ということになる。ISO400のフィルムでは2段違うので、F16となる。
 夜電球の下ではISO400のフィルムで、F2.0、速度1/60ぐらいなので、Ev値は8前後となる。ISO100に換算すると、log(400/100,2)=2を引いて、Ev値は6前後。

 HolgaのEv値は、レンズに貼ってある絞りのリングを取って改造すれば、曇の日はF8(7.5mm)・1/100sでEV値=12.7で、晴れの日は稼働絞りF13.8(4.3mm)・1/00sでEv値=14.7なので、ISO100のフィルムでも曇の日にも撮れるようになる。ISO400であれば、さらに暗いところまで撮影可能となるが、快晴の日には向かない。もう少し狭い絞りリングを付ける必要がある。Ev値が測れる露出計があれば適当なフィルムと絞りが選べる。

HOLGA(120)のF値の怪の真相

 カラーフィルムが使えるようになったということで、家にあるまだ撮ったことのない2台のHolgaを使おうと調べてみると、絞り機能についての色々面白い記事が。
 最近出荷のものは改良されているようだけど、2009年ぐらいまでのものは、「晴れ」と「曇」を切り替えても絞りが効かないというもの。原因は絞りの枠がレンズより大きいという、常識では考えられないもの。中を開けて、2.3mm程度の穴のある膜を貼っている方々がいる。もともとのレンズの開放時の大きさが4.35mm程度ということで、2段程度暗くなる。
 また、Holga用いるフィルムでは、ISO100やISO400でも「曇り」は写らないとしている記事がある。HolgaのレンズはF8でシャッタースピードが1/100sなので、Ev値は12.7ぐらい。で、「曇の日」のEv値は、ISO100で12、ISO400で14となり、計算通りなら写らないはずはない。
 しかし、レンズの開放時の口径を測った人の値では4.35mm程度と。これと焦点距離60mmからF値を計算すると、60/4.35=F13.79とのこと。このF13.8と1/100sでEv値を計算すると、Ev=14.3ぐらい。これらの計算法が正しいとすると、ISO100のフィルムでは差が2段を超え、曇の日の撮影は難しい領域となる。実際レンズが暗いために、「晴れた日の日中の屋外」ということになるようだ。逆にISO400のフィルム(晴れの日のEv値=16)やリバーサルの場合、上記改造で絞りが必要になる。

【追記(2024/02/19)】例えばコニカC35 38mmF2.8の開放の時の絞りの直径は約13mmなので38/13=F2.9とほぼ一致する。
 一方Holgaは、レンズ自体は大きいが、開放の時の絞りが4.3mm程度しかなく小さすぎる。焦点距離60mmでF8であれば、レンズ開放時の口径は60/8=7.5mmないといけない。レンズをみると確かにその程度の大きさで枠が見えるが、さらにその後ろに4.3mmの開放絞りの枠があり、それが光をさえぎっているようだ。確かにレンズの仕様はF8かもしれないが、最後の枠が穴を半分にして、2段ぐらい暗くしているようだ。なので、改造できるのであれば、最後の枠を広げ(or 除き)、稼働絞りに4.3mmの枠をつける必要がある。
 たぶん設計では曇の日はF8(7.5mm),EV値12.7で、晴れの日は、稼働絞り(4.3mm)Ev値14.7で2段絞り使う予定だったと思われる。製造に移す時点で、開放絞りの直径を、晴れの日の絞りにして作ってしまったのだろう。(なので、稼働絞りがいらなくなった。) 設計通りであれば、曇の日も撮れる、まともなカメラになっていたと思われおしい。

【さらに追記(2024/02/19)】Holgaの開放絞りを大きくする記事がすでにありました。レンズを明るくする この記事では「F8をF5.6に明るくする」としていますが、実際にはこれで、「F13.8が本来の仕様のF8に戻る」のだと思います。レンズの後ろに口径を小さくするリングが貼られているようで、それを剥がすことにより、仕様通りに戻るようです。この貼られているリングにより、稼働絞りが不要になったわけです。これが稼働絞りに絞り枠が無い理由です。このはがしたリングを稼働しぼりにつけるとF13.8になります。たぶん。これで、曇の日はF8(7.5mm),EV値12.7で、晴れの日は、稼働絞り(4.3mm)Ev値14.7のカメラになります。
 なぜこんな製造方法に替えたのか疑問が残ります。記事を探すと、すでにこの剥がしたリングを稼働絞りにつけた人もいるようなので、制作過程で、仕様では稼働絞りに接着するリングを、レンズに接着してしまった可能性が高いのではと思います。(とほほ・・)私のHOLGAでも、リングが中心からずれています。(なお、この記事ではレンズを基盤から外さずにリングを剥がしていますが、基盤からはずした方が安全です。)
 なお2009年(9月?)以降のHolgaは、稼働絞りが効くようになったという話ですが、現在の製品は、可動絞りにはさらに暗いF16(3.75mm)ぐらいの穴が開いている可能性が高いです。これは、レンズを前から見て、穴の大きさを測れば簡単に求められます。(F値=60mm/穴の直径mm)

HOLGA2

違うフォーマットのフイルム作製用にヤフオクで落とした送料込み1000円のプラレンズのHOLGAが届いた。あまり期待はしていなかったけど、開けていろいろ見たら、フラッシュ用の電池が液漏れしていてえらいことに。もともとフラッシュ使って撮ることないので、電池用の基盤をはすして清掃。
でもこちらもおまけの方が価値ありそう。おまけで付けときますと書いてあったほぼ新品の両肩、片肩に変えられる2wayコンパクトカメラ用ストラップ。モノグラムと刻印あってネットで調べたらイタリア牛革製税込み4600円ぐらい。よっぽどHOLGAに懲りたのか。
前のHOLGAもオリジナルのPoraloidの電池がつけっぱなしだったので、
フラッシュ付HOLGAの長期保管の時は電池を抜いておくことが大事。

HOLGA

HOLGAに35mmフィルムを仕込めばパーフォレーション付で撮れるということなのでハードオフで2000円で売りにでていたグラスレンズのタイプを購入。
家に帰って裏蓋見たら12/16の切り替えがついていないのでおかしいなと思ったら、35mmフィルム用のユニットが付いていた。おまけにエフェクトレンズキット付。ヤフオクならおまけの分だけでも2000円になりそう。

エフェクトレンズでとりあえずデジカメでもこんなのが撮れる。