Zero 6×9 改造 Pinhole貼り付け

 ようやくWhilte Glueというのが届いたので、ピンホールレンズを貼り付けてみた。どれも穴のサイズ0.25mm。ただし、本ちゃんのレンズはZeroImageから買った純正品の0.25mm。周りのユニットも付いてくるのかと思って数千円出したけど、結局直径5mmぐらいのレンズのみ。知っていれば、自分で作ったのだけど。前のレンズは腐食していたので、交換はちょうど良かった。座金はマジックで塗ったのでちょっときたない。。

 結局レンズは1.5mm厚の2枚の座金に挟んで、Whilte Glueでつけた。座金の外径は18mm、内径10mm、厚さ1.5mm。焦点距離40mmでオリジナルのサイズ0.18mmでのF値はF235だけど、0.25mmに替えたのでF160に改善することになる。Ev14の晴の日はまだ2秒程度なのでフィルターは不要だと思う。

Zero 6×9のフィルムの巻き上げには注意が必要

 最初のZero 6×9で試写した時に、フィルムの脇が被っているコマがあった。この理由を調べてみた。

 ブローニ(120)のフィルムを手動で巻き上げる場合、裏面に印刷されたコマ番号を見て行う。このコマ番号の間隔を調べてみたところ、平均92.6mmだった。6×9の実画面サイズはJIS規格では56mmx82.6mmのようである。なのでコマの間には1cm程度の余裕があることになる。しかし、Zero 6×9の実画面は55.4mm x89.3mm程度。したがって、3.3mmの余裕しかないことになる。なので、ちょっと行き過ぎたりするとコマがかぶることになる。

 同様に6×6の場合、印刷されたコマ番号の間隔は63.5mm。これに比べzero 6×9の6×6設定の場合の実画面は55.4×59.6mm。ちなみにJISでは56x56mm。したがって、6×6の場合も3.9mmの余裕しかない。
 ちなみに、Zero2000は55.5×54.4でJIS規格より若干小さめで、コマかぶりの心配は無い。

 したがって、Zero 6×9ではフィルム巻き上げの時は、数字の中心が小窓のセンターに来るように注意する必要がある。ノートリミングにこだわる場合には、敷居板の内側にフエルト等を貼り、実画面を若干せまくする必要がある。

Zero 6×9用シフトホールの位置

市販品でのライズの角度は30°~40°程度のようだ。焦点距離20mmで15mm前後(仰角37°)、50mmで35mm前後(仰角35°)。Zero6x9は焦点距離40mmなので仰角35°では28mm上にピンホールが必要となる。

しかし、Zero6x9には制約がある。まず前面の板の厚さが7mmもあり、103°程度の画角でケラれないためには、7/tan(90-103/2)=8.8mmなので、半径9mm程度の穴が必要。次にフィルムのタテ方向の長さは55mmなので、中心から端までは27.5mmしかない。なので、最大で中心から18.5mmとなる。実際には、タテのシフトは中心から18mmの所に半径9mmの穴をあけた。したがって、仰角はatan(18/40)=24°程度。
ヨコ方向のシフトは6×7を想定して、フィルムが長くなる分(70-55)/2=7.5mmを加えて25mmとした。、仰角はatan(25/40)=32°程度。
タテとヨコで仕様が違うが、撮った写真ではわからないだろう。

板厚の影響は、あとから考えて2mmの座金を前面から埋め込んだので、5/tan(90-103/2)=6.3mmとなり、余裕ができた。

Zero 6×9にシフト用の穴をあけた

 ZeroImage社のピンホールカメラの唯一の不満はシフトのピンホールを付けた製品が無いこと。ということで、使い込まれたZero 6×9を入手したので、シフト用の穴をあけてみた。上のホールは18mm上、右のホールは25mm横。上側はフィルム端まで25mmしかないので、このあたりが限界。また前板が7mmぐらいあるので、ケラれないためには2cmぐらいの穴をあける必要がある。あけた穴にピンホール取り付けように、座金を2枚重ねたもの(2mm)を入れ込んでみてとりあえず、穴あけ終了。この座金の下にピンホールを貼る予定。これで、追加した2個の焦点距離もオリジナルと同じく40mmぐらいになる。0.25mmのピンホールを付けてF160。オリジナルには0.18mmが付いていてF220ぐらい。サビがきているが、とりあえずは使えそう。しかし、これも他に合わせ0.25mmに変更予定。画角は6×9で103°ぐらい、35mm換算で17mmぐらい。6×6だと画角90°ぐらいで、35mm換算で21mmぐらい。

 座金を埋め込むのはいいアイデアと思うが、シャッター機構はまだ思い浮かばない。特に上のホールは、メインのホールのシャッター機構が干渉するので、とりあえずはメンディングテープがシャッター代わりになる予定。

 Zero 6×9の重量は400gぐらい。ブローニのフィルムホルダーを改造することも考えていたが、やはり1kgを超えるピンホールカメラを使う頻度は少ないだろうから、改造はとりあえず中止。たぶんブローニ用はこれ一台あれば間に合うだろう。超広角はZero2000もあるし。

 Zeroのピンフォールレンズの張替えには、張替え可能な「White Glue」という接着剤が推奨ということでアマゾンで注文した。しかし、出荷元はカリフォルニアだったので、時間がかかりそう。後はこの接着剤待ち。

ピンホールの最適サイズ

 最適なピンホールのサイズは焦点距離により変わり、Root(焦点距離)x0.036とされている。しかし、実験結果を見るとそのピークは尖ったピークではなく、滑らかなピークのようだ。なので、0.3mm程度のサイズの穴の時、±0.05mm程度の変化では解像度はほぼおなじのようだ。

 例えば焦点距離40mmではZeroimageのZero6x9は0.18mm、Onduの6×9は0.25mmを選択している。
 最適サイズはRoot(40)x0.036=0.228mmで、±0.05mmでは0.178~0.278mmとなり両機種ともに許容範囲となる。したがって、2機種は同様の解像度ということになる。このことからも、当初考えていた0.18mmのピンホールを0.25mmに張り替える必要は無いわけだ。ただし、F値は0.25mmがF160で、0.18mmのF222より有利だ。

 したがって、ピンホールを自作する場合にも0.05mmステップの単位に合わせて作れば問題無いことになる。

Zero 6×9の試写

 今日はまともな三脚を背負ってZero6x9の試写。最初の撮影場所でレリーズを落としてしまい、次の撮影地点から2km引き返して、往復4km、1時間のロス。しかし、やはりしっかりした三脚だと、ゆっくり撮れる。帰って現像しようとしたらD-96が200mlしかなく断念。ロジナールを1+50で、15分@20°。ちょっと濃いめな感じだった。

 今回は6×9で全8コマ、ダブりもなく撮れていた。やはり撮影後すぐにフイルムを巻くことが大事なよう。最初のコマは電車が通過中だけど、7秒ではさすがに止まってくれない。
 Zero 6×9は焦点距離40mm、画角は105°程度で35mm換算で17mm程度しかないが、レタッチすると周辺減光も大きい。被写体が大きいせいか、もしくは現像液のせいか、画像もこれまでのものより解像度がいいように思える。ピンホールのサイズも0.18mmと計算値の0.23mmより小さいが、特に問題はないようだ。張り替え用に純正の0.25mmのピンホールも用意していたが無駄だったようだ。
 今回の試写で残念だったのは、フォーマットを変更する敷居板からトゲが出ていて、フィルムを傷つけていた。Zero2000では薄いフエルトが貼ってあるが、Zero 6×9は木のむき出しだったので、やすりで滑らかにした。写真は線が目立つものは修正したが、目立たないものはそのまま。これも試写ということで。
 あとこの120のフィルムを6×9で撮ると、コマ間がほとんど無く、ちょっと困る。最初の方が10cmぐらい余っているので、裏紙のコマ番号の割り振りに余裕を持ってもらいたいものだ。フィルム上で縦が56mmぐらいに対して横が90mmちょうどあるのが原因ではあるようだ。縦横比が6x9なら1.5だが、56mmx90mmでは1.6もある。

World of Pinhole

フィルターマウントアダプター

 やはりフィルターは外付けしないと不便ということで、Zero 6×9用のフィルター取り付けアダプターをプラ板で作ってみた。とりあえず、プラ板にガラスを取り払ったフィルター枠をテープで付けた。

ピンホールカメラの広角/標準/望遠レンズ

 ZeroImage4x5を見て思ったのが、ピンホールカメラの広角/標準/望遠レンズはどれにあたるのか。ZeroImage4x5は25mmのフレームを3段重ねて使うが、たぶんこれば、ピンホールカメラでの広角/標準/望遠レンズにあたるのだろう。まず一段の焦点距離25mmの時画角は143°(135の7.5mm)、二段の焦点距離50mmの時の画角は113°(135の15mm)、三段の焦点距離75mmの時画角は91°(135の20mm)。したがって、3段で135の7.5mmから20mmをカバーしていることになる。当然さらに段数を増やすことはできるが、超広角の視的効果は薄れ、ただのピンボケ写真に近くなってしまう。

 従って、4×5での標準レンズは焦点距離50mmで画角113°となる。これはピンホールカメラのイメージサークル120°の範囲内であり、周辺減光もまだひどくない。これを120の6x9に当てはめると焦点距離35mm(画角110°)程度、6×6であれば25mm(画角115°)にあたる。ZeroImageの6×9が40mm、6×6が25mmになっているのも、これを考慮しているのだろう。当然135のフィルム/カメラではこの画角は得られない。

 なので、ピンホールカメラの特徴を生かした作品をつくるのであれば、少なくとも中判(120)フィルムを使い、焦点距離は、6×6であれば25mm前後、6×9であれば35mm前後を選べば良いだろう。なお、レンズの穴の大きさは、Root(焦点距離)x0.036という理論式が得られており、焦点距離がきまれば、穴のサイズも決まってしまう。

 昔はこれを試行錯誤の自作でやっていたようだけど、ここまで机上で検討でき、市販品のなかから最適なものを選ぶことも可能になっている。したがって、ピンホールカメラによる作品作りも、自作ができる人だけのものではなくなっている。

 これに加えて、露光時間も、昔は感や経験にたよってやっていたようだけど、フィルムのデータをもとに最適な露光時間を計算できるようになっている。ピンホールカメラといえどもカメラであり、明るさを露光計で測れば、正確な露光時間を決められる。それに例えば必要露光時間が2秒と計算で出た場合。1秒から4秒は±1EVの範囲なので、大きな失敗写真になる可能性もほとんどない。

ZeroImageのピンホールカメラが届いた

 4×5用のピンホールカメラが届いたが箱の四方に大きなサインがあった。送付の連絡があってから、香港から5日で届いた。このカメラは25mmのフレームをゴム紐で重ねて焦点距離を可変できるようになっている。購入したのは3段セット。焦点距離に応じて、ピンホールの大きさも回転式で替えられる。50mmまでしか使わないだろうからとりあえず2個だけ開封した。
 重量はフレーム2個と4×5のフィルムホルダーを加えて506g。1個ならばホルダー込で330gぐらい。4×5のカメラは軽く2kgオーバーなので、驚異的な軽さだ。木枠しかないので当然といえば当然だけど。
 画角は1枚(25mm)の時143°(135換算約7.5mm)、2枚(50mm)で113°(135換算約15mm)、3枚(75mm)で91°(135換算約20mm)。1枚の時は120°以上は2EV落ちていることになる。

 このまま、4×5の120ロールフィルムホールダ(750g)をつけることも可能だけど、重量があるのでくくり付けて固定するのが厄介だ。また、焦点距離25mmのZero2000がすでにあるので意味もない。

 こちらは別ルートで入手した中判6×9用のピンホールカメラZero 6×9。6×4.5,6×6,6×7,6×9のフォーマットで撮影できる。焦点距離40mmだけど、小さめの0.18mm(F235)のピンホールがついている。0.25mmのレンズも入手したので、具合がわるいようだったら張り替える予定。ユニットになっているのかと想像していたが、単に直径5mm程度の薄銅版だった。6×6専用のZero2000よりはガタイが大きめだ。重量は346g。なおZero2000は276g。

 市販のピンホールカメラは中判でも大判でも最小300gの重量しかなく、小型の三脚を携帯しても、十分散歩カメラとしても機能する感じだ。120のロールフィルムホルダーを使ったピンホールカメラはどうしても1kgを超えてしまい、また、三脚もそれなりにしっかりしたものが必要で、散歩には向かないと思う。下の写真の三脚は、ホルガの試写に用いたもので、50cm程度しか伸ばせないのが難だけど、カメラが軽いのでとりあえず使える。4×5の散歩写真も可能なわけだ。

 ホルガは手軽にピンホールカメラに改造できるのが良いが、難点は光線もれだ。やはりそれ用に設計されたものの方が、心配なく撮影に集中できる。