またジャンクコーナーからお出迎え

 強い日差しの中、遠めの1000円床屋さんに行く途中に、涼みのつもりで入ったHardOffのジャンクコーナーの棚に、前から欲しかったC35の距離計付きのFlashmaticが置いてあった。
 モルトがボロボロだったけど、2重像はしっかり合っていた。レンズもカビなし。電池が入っていたけど、露出メータは動かず。電池室はきれいだったので、電池切れと判断。この機種、露出計にスイッチがないので、使わないときは電池を抜いておかないといけない。帰ってからPR44を入れて確かめたら、ほぼ正常の振れをしていた。あとの難点は、上の写真でも分かるように、正面ファインダー窓の横に、カビのような白い汚れがあること。これは、上蓋開けたら取れるかもという判断で即購入決定。値段はこの前のFTbと同じで税込み2200円。ヤフオクならこの値段でも、送料加えたら4000円近くになってしまうのでありがたい。モルト剥がしと、貼りをがんばらないと。

【当日夜追記】
 古いモルトを剥ぎ始めたら、明日まで待つのが面倒なので、結局モルトを貼ることに。ということで、新しいモルトに張替え完了。C35は裏蓋を開けたところにもモルトが貼ってあった。また、スクリーン横の汚れは、上蓋を開けたら、本体のフレームの鉄が白くサビていて、そのサビがカバーにくっついていた。無水エタノールでサビを拭き取ったら、圧着がなくなり白い汚れは消えた。開けたついでにファインダーの清掃も完了。
 ということで、すぐに使える状態となった。多分、試し撮りも不用と思う。同類のカメラとしては、オリンパス35の方が人気があり、価格も高いが、写りから見ればC35がお買い得と思う。使い心地も、T-3よりもこちらの方が良い。T-3は小さい分ホールドが効かず手ブレしやすい。

 なお入っていた電池はナショナル製の【MR44】という電池で、調べたら水銀電池だった。水銀電池は1990年代なかばに生産中止になったようなので、このカメラは20年以上使われていなかったようだ。よく液漏れしないでいてくれた。このカメラ、露出計によるシャーッタースピードと絞りの自動設定なので、電池が無いと、写真はとれない。シャッターが押せても、露出計がダメだと、本当のジャンクなので要注意。結局、50年前に製造され、20年以上棚に放置されていたカメラということになる。