Olympus OMシリーズ(フィルム)を選ぶなら

 OMシリーズはやはり軽いのが取り柄。35mmのレンズをつけて700gあまり、Ariaより若干軽く、一眼レフでは最軽量の部類。毎日持ち出しても苦にならない重さ。特に女性が一眼レフを使うには最適と思う。Konica C35のようなレンジファインダー機ならこの半分だけど、接写ができないのが難点。毎日通る道だと風景は変わらず、自然草花に目が行ってしまう。
 OMシリーズはOM-2以降も続くが、OM-2からは電子シャッター&AE(マニュアルも可能)となるので、シャッターが不良になったらほぼおしまいということになる。CanonならF-1やFTbは機械式シャッターだけど、new F-1以降は電子シャッターなので、これも壊れたら修理はできない。現状では古いカメラの電子シャッター機はお断りの修理屋さんがほとんど。70年代以前の機械シャッター機と80年代以降の電子シャッター機では、機械シャッター機の方が長生きする。
 なのでOMシリーズを買うのであれば、OM-1やOM-1nがおすすめとなる。ただ、CanonのFTbと同じく、プリズムの腐食している個体が多いので、確認が大事。ファインダーの下側に雲のようなもやや汚れがあるものには手を出さないこと。(手に入れた個体も、ジャンク機で開け方を練習してから、プリズムをサポートしているモルトをはがずつもり。) あと、露出計も動かないものや、不良が多い。これは動いたらもうけものという感覚か。基本は単体露出計で対応することになる。
 OM-1等ではアクセサリーシューがついている個体は、それを外した場合跡が残るので、最初からつけていなかった個体がよいだろう。また、OM-1はピントスクリーンはプリズム式が標準だったようで、特に広角ではピントが合わせづらい。交換可能なので、スプリット式を探して替えるのがよい。OM-1nはスピリットが標準だったようで、うちのやつもスプリットだ。