とりあえず、36枚撮りで12本分を巻いた。残りは冷蔵庫へ。これが終わったらいよいよダブルXへ。
PRESTOのロールの箱には2008年8月と書いてあるから20年ぐらい前の製造品か?でも、基本冷蔵庫保管だったから、ほぼ影響なかったみたいだ。
昨日撮った水神様
35mm パーフォレーション無しフィルム
T-max 100に穴なし35mmフイルムのメニューは『T-max 100 35mmx100′ 5052』としてあるらしいが、売ってるところは在庫切れになっている。パーフォレーション無しフィルムがないと、A26の出番がない。
HardOffでフィルムローダ発見
久しぶりにHardOffのジャンクコーナーに行ったら、使用回数が少なかったような100ftのフィルムローダが置いてあった。ヤフオク相場より安かった(一葉さん+消費税)のでとりあえず購入。中を見ると、最後に巻いた1インチのコアが残っていた。この1インチのコア、この前買ったコダックの2インチコアにすっぽりと入る。

フィルムローダセットするとこんな感じ。これで、ダブルXのフィルムを、2インチコアに巻きなおしても、中心がずれる心配がないことになる。

2インチのコアが届いた
コダックに注文した2インチ(51mm)のコアが早速届いた。巻取クランクに取り付けてみたのが以下の写真。両脇からガイドで挟んでも、ゆるく回り、固定はされない。きつく巻くには固定する必要がありそうで、テープでとめるとか、なにか考えないと。

【追記】固定方法は、軸になるラベルリワインダの心に爪楊枝を貼ることで、滑り止めになった。(2023/11/25)
KODAKダブルX B&H経由の購入のメリットは?
コダック国内販売の価格は現在49,753円。B&Hでの定価は344$、輸送費入れて372.87$。レートを計算すると133.4円。したがって、現在のレートではメリットなし。
では、1000ftで考えると、国内価格は124,399円。これは49753 x (10/4) = 124,382円から算出されていると思われる。よって1000ft買いも国内販売品はメリットなし。B&Hでは、定価は825.95$、輸送費入れて866.09$。レートを計算すると143.6円。したがって、8%ぐらいのメリットはあるが、長巻10巻分なのでグループで購入する以外これもメリット無し。
2インチコアにフイルムを巻いた場合の直径
【以下の記事はフィルムの実物に基づき2023/10/02に改訂した。】
コアにフイルムを巻いた場合の計算をしてみた。
(フォントの関係でπ(パイ)とnが同じにみえてますが・・)
フィルムの厚さ:t[mm]
コアの外径:d[mm]
巻いたフイルムの長さ:L[mm]
巻いたフイルムの外径:D[mm]
なおコダックの資料によると、
https://125px.com/docs/unsorted/kodak/EN_ti0912.pdf
によると、kodak double Xのフィルムの厚さは0.114mm
とあったが、実際には別のタイプのDouble Xだった。
厚さを0.114mmで計算した場合、400ftで142mmの直径であるはずだったが、
Double x 5222の実物は160mmぐらいあった。
これから、フィルムの厚さを逆算して0.145mmと仮定した。
一回卷く毎の長さは、
L1=πd
L2=πd + π(d+2t) = π(2d+2t)
L3=πd + π(d+2t) + π(d+2x2t) = π(3d+2x(t+2t))
L4=πd + π(d+2xt) + π(d+2x2t)+ π(d+2x3t) = π(4d+2x(t+2t+3t))
したがってn回目には、
Ln= π(nd+t+2t+3t+ – – + (n-1)t)=π(nd+2xtxnx(n-1)/2)=nπ(d+tx(n-1))
ここで、フィルムの厚さはt=(D-d)/(2xn)なので、関係式は以下となる
Ln=nπ(d+tx(n-1))=nπ(d+(D-d)/(2xn) x (n-1))≒nπ(D+d)/2
① コア25mm(1インチ)に100ftフィルムフィルムを巻いた場合の計算は以下となる。
Ln=nπ(d+tx(n-1))より、nに対する2次方程式となる。なお、d=25mm,t=0.145mm
nxnxπxt + nxπx(d-t) - Ln = 0
ここで、a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
b=π(d-t)=3.14159x(25-0.145)=78.0843
c=-L=-30500
これにより、100ft巻くための回数nは、解の公式により、
n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-78.1816±root(78.0843×78.0843-4×0.4555x(-30500))/(2×0.4555)
=186.9回
フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
D=d+2xnxt = 25+2×186.9×0.145= 79.2mm となる。
なお、Ln=nπ(d+tx(n-1))=186.9xπx(25+0.145x(186.9-1))=30.5m
したがって、取手を187回ぐらい回せば30.5m巻けていることになる。
② 2インチ(51mm)のコアで巻いた場合も同様に計算すれば以下となる。
a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
b=π(d-t)=3.14159x(51-0.145)=159.7657
c=-L=-30500
n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-159.7657±root(159.7657×159.7657-4×0.4555x(-30500))/(2×0.4555)
=137.2回
フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
D=d+2xnxt = 51+2×137.2×0.145= 90.8mm となる。
なお、Ln=nπ(d+tx(n-1))=137.2xπx(51+0.145x(137.2-1))=30.5m
したがって、取手を137回ぐらい回せば30.5m巻けていることになる。
これにより、2インチ(51mm)のコアで巻いた場合も、ローダの内径は97mmなので問題ないことになる。ただし、キツめに巻く必要があるだろう。
実際に137回巻きで4分割したところ、ほぼ当分割されていた。また、100ftフィルムをローダに入れてみたが、ほぼ計算どおりの隙間で入った。したがって、2インチコアに巻く場合には、正確に回数をカウントする必要がある。
③ 参考に400ftフィルムの直径を計算すると(d=51mm、Ln=122m)
巻いてある回数は
a=πxt=3.14159×0.145=0.4555
b=π(d-t)=3.14159x(51-0.145)=159.7657
c=-L=-122000
n=(-b±root(bxb-4xaxc))/(2xa)=(-159.7657±root(159.7657×159.7657-4×0.4555x(-122000))/(2×0.4555)
=371.1回
フィルムの直径はt=(D-d)/(2xn)から、
D=d+2xnxt = 51+2×371.1×0.145= 158.6mm となる。
なお Ln=nπ(d+tx(n-1))=371.1xπx(51+0.145x(371.1-1))=122m
なお、フィルムの厚さ、コアの直径による、フィルムの直径の計算はこのページが有用。
KODAK ダブルX 400ftからの巻直し方法
KODAK ダブルXは比較的多くの人が写真用に使っているはずであるが、400ftから100ftへの巻直しの器具について説明したHPは少ない。以下のサイトが説明しているサイト。100ftのフィルムローダを400ft用に改造した人もいるが、たぶん数回しか使わないので、それをやる気力はない。ここでは、できるだけ工作を省き、市販の既製品で、400ftから100ftへの巻き直しを対応することを考えてみた。
[400ft->100ft巻直し機]
画伯の雑記 – 2020年11月3日 フィルム巻き機を自作しました。
フィルム巻き直し機を作る 材料・設計編
シネマフィルムをカメラに詰めて海へ
Kodak DoubleXの使い方
[400ft フィルムローダに改造]
画伯の雑記 – 2021年3月24日 400ft巻が入るフィルムローダーを作りました。
400ftから100ftへの巻き直しは、フィルムのリールを垂直に立てた状態で行う方法と、横にねかせたままで行う方法があるようだ。横に寝かせた場合には、リールを回すのに手間取ると思うので、立てた状態で行う方法にした。基本的には糸巻き車のイメージで考えた。HPでは木工細工で器具を制作しているが、素人が作ったのでは不安定になると思われるので、探したところ、以下の写真のように、プリンタで印刷したラベルのリワインダーというのが3000円ぐらいで売られているのを見つけた。横棒の直径は25mm弱であり、ダブルXの芯の内径25.2mmにちょうど合うことになる。25mm(1inch)はこのようなリールの業界標準規格のようだ。

空きフィルムパトローネに1本づつ詰める場合には、リワインダーにダブルXのフィルムリールを載せて、フィルムローダについているLクランクの取手(上の写真のフィルムの隣)を使い、パトローネの芯を回すことで、詰めることができる。
しかし、この場合長時間真っ暗ななかで作業することになり、やはり100ftに巻き直す方が現実的である。また、使い切った空の金属パトローネの場合、フィルムを暗闇で継ぐのが難しそうである。リユーズのプラステックパトローネの場合は問題なさそうであるが。(100ft巻からであれば、暗袋でやれそうではある。)
そこで考えたのが、このラベルリワインダーをもう一台用意して、片側に100ftの芯になるものを付けて、100ft巻く方法。芯の候補としては、直径が38mmと若干大きめではあるがトイレットペーパの芯が良いのではないかと思う。この芯を軸にテープで仮留めすることで、取手を回して巻き取ることができるようになる。2台で5,580円とちょっとした出費だが、工作不要で土台が倒れるとかのリスクが無いところが良いところ。巻き取る長さは正確には測れないが、100ftフィルムローダの内側の直径より若干小さめの大きさ(直径9cm弱)ということになる。
ただし、100ftフィルムローダの軸の直径は8mmなので、そのままでは15mmぐらいの間が空き下に落ちて、ローダの底をフィルムがこすることになる。したがって、①この15mmを埋める、内径10mm程度、外形35mm程度のドーナツ状のスペーサを作るか、若しくは、②100ft巻を10数mmの芯に巻くように考えるか、どちらかの対応が必要。前者①は36mmぐらいの丸材の中心に10mmの穴を開けてもらうことができればよさそう。後者②は、プラステックの横軸の代わりに、10mm程度の丸材を軸とし、それに下の写真のような取手を付ければ良さそう。芯は厚めの画用紙を丸めて作ればどうにかなりそう。後者の方が、機械工作は必要なさそう。
期限切れ長巻フィルムを1巻ヤフオクで落としてしまったので、実際に使ってみるのはまだ先になりそう。このラベルリワインダーは、分解も可能と書いてはあるが、固定するつめが折れそうなので、このままの保管が無難だろう。
[追記・結論(2023/04/19 18:09)、修正(2023/04/20 15:00)]
以下のページの情報によると、いつも捨ててしまうので手持ちはないが、100ft巻の長巻フィルムのコアの外径は約25mmとのこと。(当然内径は100ftフィルムローダにフィットする。)
フィルム巻き直し機を作る 材料・設計編
したがって、100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)に合わせて、直径25mmより若干大きい100ft巻き直し用の芯(コア)を厚紙で作れば、写真のラベルリワインダにもちょうどはまり、また100ft長巻フィルムの芯(コア)がそのままスペーサとして使えることになる。したがって前者①の案の採用となる。
さらにコダックon line shopには、直径2inch(51mm)内径25mmのコアが121円(送料792円)で売っている。これに巻けば、手作り作業がすべてなくなる。 必要なものは「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」のみ。ただし、fuji,kodak,ilfordは小さなコアだが、上のHPの情報だとフィルムによってはこの内径の大きなコアに巻いてあるフィルムもあるようだ。Double-Xのフィルムの厚さは0.145mm程度であり、2inchコアの場合、計算により137回巻くことで30.5m巻くことができ、巻いた後のフィルムの直径は91mmとなり、6mmの余裕で巻くことができる。(APのローダの内径は97mm。)ただし、キツめに巻く必要があるだろう。【2023/10/03修正】
結論としては、(1)コダックの2インチ(51mm)のコアを用いる。若しくは、(2)トイレットペーパの芯をたてに割って、「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」に合わせ、内径25mmより若干大き目の芯を作る。(この場合の回転数は202回。巻いた後のフィルムの直径は71mmとなる。)
そして、パトローネにフィルムを巻く時には、まず100ftのフィルムローダに「100ft巻の長巻フィルムの芯(コア)」を取り付け、その後に、100ftに巻き直したダブルXのフィルムを取り付けることになる。
「KODAK ダブルX 5222」届く
17日(水)の午後に注文して、今日19日(木)の午前に届いてしまった。
中身の大きさは21cmx21cmx5cmぐらい。とりあえず冷蔵庫に直行。
ちなみに冷蔵庫は中古の家に付いてきた昔の古いやつで、上から冷蔵室、冷凍室、冷蔵室の3段の作り。下の冷蔵室は半分ぐらいしか使えない作りだが、フィルムで一杯に。上の冷蔵室も1段は印画紙が専有している。食料品は間借りしている状態。

銀塩写真のSDGsは映画フィルム
ISO400のフィルムのストックがいよいよなくなり、20年もののPrestoが4本、3年もののHP5+が一缶(100ft)となったので、買い足すフィルムを比較検討した。しかし、最近の値上がりは相当で、あまり選択の余地はなくなっている。品質重視だとHP5+,価格重視だとケントメアに絞ったが、どっちもどっちという感じ。Tri-Xは4巻買って一巻当たり2万2千円ぐらいで比較の対象にもならない感じ。HP5+も圏外近くまで値上がっている。早く1$=100円まで戻ることを願うばかり。
そこでちょっと前に話題になっていた映画用のフィルムKodak Double-X(5222)を調べたところ、評判もまずまず。価格もBHPで各フィルム4巻で比較したところケントメアよりは若干高いが、イルフォードよりは3割弱安い感じ。Tri-Xのちょうど半額。また、ISO250ということで、ISO100のフィルムを併用する必要もないだろう。さらに、普通にISO400(レジナール1+50 11分)で使ってる人もみかける。ということで、今年度のフィルム購入予算をつぎ込んでKokdak Double-Xを注文。フィルムは10年以上保つだろうから、そのうち使い切るだろう。しばらく値上がりを心配する必要もない。調子が良ければ買い増して冷蔵庫に積んでおくのも有りと思う。Kodak Double-Xの難点は、400ft巻なので100ftに巻き直す問題があるが、どうにかなるのではと方法を思案中。
現状でコスパが一番よい組み合わせは、Double-X(5222)をISO400で撮ってロジナール(1:50,20℃,11分)で現像する組み合わせだろう。軟調に仕上げたいときにはD-76(1:1,20℃,13.5分)で。ISO100だと、ロジナールは不向きのようで、D-76 (1:3,20℃,13分)若しくはミクロファイン(1:1,20℃,8分)となっている。販売面からも映画フィルムは写真フィルムより持続性があるのではないか?


暗室の整備
悲しいニュースが
今日は頑張ってこれまで溜めてた分をUpしたのに、悲しいニュースを発見。
Kodakが現像用の薬品の販売を昨年11月で終了しているとのこと。さしあったっての問題はD-76の確保。現在1ガロン用が2袋あるが買い増すかどうか。
ヨドバシでは在庫なし。アマゾンでは一袋が2600円もしている。
BHPでは2袋で送料込で50$(6500円)。
1袋で3.8リットルなので(1:1)で使って7.6リットル、1本に250ml使うのでだいたい30本/1袋。とりあえず、アマゾンで2袋かな・・・。
[後記] アメリカでは販売継続なので、とりあえずアマゾンで2袋注文。(2023/04/06)
[追記] 最近使ってなかったがロジナールも500mlを2本確保。(2023/04/08)

『お宮参り』
ローライA26復活物語再開
しばらくぶりにヤフオクを見ると動いてそうなA26が出ていたので懲りずに落札。
今回は電池を抜いて送られてきたので、電池を入れてシャターを押して見ると、絞りが露光に応じて変化するのが確認できた。A26の場合、シャッターを押した後、レンズを覗くと写真のように写した絞りのままで絞りが固定されていることを発見。なので、レンズをのぞけば、絞りが効いていることが分かる。絞りが機能していないと、絞りが開放となり絞りハネが見えない。本体を開閉してフィルムを送ると、初期値(小開き)の絞りにもどる。【電池が入っていなくても、絞り開放でシャッターは切れるので、完動品と勘違いしないように。】

またファインダの右端には、下の写真のように、露出計のメータが付いていて明るさに応じて、上下に振れた。ちなみに、緑のランプは露出の光が足りている場合に点灯するようだ。

ということで、これまでここ3年間触ってきた個体は、露出計が全然動いなかったことがようやく判明。そこで、電池室を開いたところ、水銀電池が液漏れしていた。で、電池を交換したところ、露出計が動いてしまった・・・・。シャッター切れるから電池は生きていると思っていた、勘違い。これまでの3年間を返してほしい。
で、新い個体で試写。フィルムはパーフォレーション無しのフイルム(かわうそ商店)を126フィルムパーッケージの裏紙にまいて使う。やはり、裏紙があれば光もれの心配が少ない。それに、だいたいの撮影枚数も分かる。裏紙に18枚目の数字のあるところまでのフイルムを使うと、13枚ぐらいの撮影ができた。フィルムに穴がないのでストッパーが効かず、枚数がいく程、フィルム間隔が長くなる。
フイルムを巻く時の注意は、多めに巻くと、固くて、フィルム送りができない場合がある。この場合A26の裏蓋を引くことができない状態に陥ってしまう。実際これで1台壊してしまった。フィルムを巻いてカセットに設定したら、指で回して、フィルムが送られることを必ず確認する必要がある。逆に、カメラにセットするまえに、手動でフィルムを撮影枠の半分ぐらいまで進めてから、カメラにセットすると間違いがない。裏紙を使わない時にも、同様にフィルムがちゃんと送られるか要確認。
なお、巻き上げが固まった場合には、マニュアルの25ページによると、決して力で開こうとせず、[33]と裏側[7]番のボタンを同時に押しながら開けとあります。これを知っていれば、壊さなくて済んだと思う。
なお電池は[29]番のネジを回して、サイドパネルを外して、電池を取り付けます。(マニュアルの口絵を参照)
空シャッターを切る場合には、上下の[5]番を左手で持って、A26と書いてあるカバーを右手で右に引きます。するとレンズが飛び出してきます。[16]番がシャッターです。
カバーを完全にはずしてフィルムを入れる場合には、裏側にある[7]番を押しながら、カバーを右に引きます。なお、ペアで売ってることがあるフラッシュユニットは、コンデンサが死んでると思うので、基本使えないと思います。しかし、中には動くユニットがあるかもしれません。充電時間はマニュアルには15時間とあります。

こんな感じで、3年目にしてようやく、ローライA26で、普通に穴のない、真四角写真を撮ることに成功。

【鹿児島神宮】ORWO UN54(ISO 100) R09ワンショット (ロジナール)1+50 8分