Rollei 35AFの追加情報

追加情報が出てきてますね。

Rollei 35 AFはこんな感じだと。
フィルムサイズ:35mm full-frame film camera.
レンズ: 5枚構成の35mm F2.8(F2.8-16)
ボディ:総金属製
価格帯:650-800US$(10-12万円)

 コンタックスT-3(ゾナーT*38mm F2.8(4群6枚) F2.8~16)とほぼ同じ仕様で、当初の価格帯すね。もともと、T-3がローライ35のAF版だったのでしょうから。レンズはローライ35にも設定のあるT-2と同じ4群5枚のゾナーでしょうね。トイカメラを除くと、現状新品で買えるフィルムカメラはライカだけなので、デジタルから入ってフィルムを試す人の選択肢となりますね。当然フィルム一筋の人にはサブ機としての選択肢になります。T-3の中古価格が崩れるかも。

 それに比べると、Pentaxフィルムプロジェクトのハーフのカメラは、どっちつかずの製品になってしまいますね。価格帯が数万円のレベルとすると、私ならレンズも4群5枚構成のLomo LC+(定価:3万5千円)を選んでしまいます。ハーフサイズというのはフィルムメーカの都合でしかないので。いまさらレンズもテッサーでは無い、ゾーンフォーカスのハーフカメラを作られても、ヤフオクに数千円でいくらでもころがっている。リコーGR1を40mm位で復刻するだけで良かったのでは。。


タングステンフィルム用85Bフィルターの入手方法

 タングステンフィルム(Vision3 200T,500T)を日中の太陽光で使う場合、手間がかからないのは85Bフィルタを付けて撮影すること。しかし、85Bフィルターで検索しても日本の販売サイトでは「Tiffen」の一枚一万円を超える高額なものしか無い。日本製としては、ケンコーのW12フィルタが同等品だ。

 WEBやYoutubeなのでは、フィルターを付けずに、青みの画像をそのまま掲載しているサイトもあるが、それは200Tや500Tの本来の使い方では無い。

 私の場合には、検索したらアメリカのAmazonにTiffenのものが出てきたので、52mmと55mm2枚で一万円ちょっとした。ケンコーの直販サイトのW12だと、同じ2枚で9400円ぐらいで少し安い。とりあえずは大きめのフィルタを一枚買って、ステップアップリング(数百円)で対応する方法もある。ライカ用の39mm口径の85B/W12フィルターはもともとないので、私の場合は52mmのフィルタが装着可能な39mmのフードで対応している。

 【追記 2024/03/26】Tiffenの減光の仕様は0.6(2/3)段の低下ですが、ケンコーのW12もしくはW10は1段の低下としているので、測光部がフィルターを通らない露出計やレンジファイダー機では、ISOを250(200+1/3=400+(1/3-1))にする必要があるようです。一眼レフやM6などの場合は気にすること無く、フィルターをつけてもISOの設定は500です。

Vision3のどのタイプのフィルムを選ぶか?

 kodakのカラーシネマフィルムVision3には、50D、200T、250D、500Tと4種類のフィルムがあってどれを選べばよいか迷います。普通に買う場合はそれぞれ400ft(120m)で5万2500円もするのですから。私の場合、Youtubeによく出てくる500Tを人気があると思って選びましたが、今考えると「500Tでも撮れるよ」といった内容が多いのではないかと思います。200Tや500Tのタングステンフィルムを昼光で撮る場合には、85Bフィルターや、フィルターを付けない場合ホワイトバランスの調整がスキャンしてから必要です。85Bフィルターを付けると実質の感度は350ぐらいです。85Bフィルターを付けて撮ったネガは普通のネガと同じでなので、最後の調整が楽です。

 選択肢として参考になるのが、コダックのメールマガジン(「高津川」)にある次の内容です。(16mmの映画の場合ではありますが、同じと思います。色合いもメールマガジンの動画と同じ感じ。)
フィルムはデーライトタイプが8割、特に低感度の50Dが半分を占めました。
佐光C: 500T、200T、250D、50D、と全タイプを使用しています。テスト撮影だと高感度の500Tはイメージと少し違った感じだったので、当初は50Dをメインに考えていたのですが、天候の問題など物理的に無理なシーンがあり、高感度も使用しました。基本的に、晴れのデイシーンは50Dで、曇りや室内の場合に250Dを使用しています。200Tは、250Dよりも色彩と階調が豊かなので、夕景や一部の室内シーンで使用しました。500Tはナイターがメインですが、500Tで撮影した芝居のシーンを観てみると本編だとすごく良くて、フィルムで撮った良さが50Dのシーンよりも出ていて改めて驚きました。』

 なので、まずは晴れた昼間の撮影がメインの人は50D、夜がメインの人は500Tといえます。両方ともという人は250Dか500T(昼間はwith 85Bフィルター)ということになります。このコメントから画質的にはそんなに差はないような感じです。なお、Cinestill800は500Tのリムジェットを剥がした(もしくは塗る前の)フィルムですが、滲むような赤が出るようです。しかし、500Tではその色は出ませんので期待して選ばないように。

 カーラーネガの最安値が一本1500円になった今の時代では、その半分の値段(52500円/(70~80本)=約700円)で入手できるVision3は貴重な存在です。また、現像は自家現像となりますが、白黒現像に比べ若干手間がかかるだけで、難しさはありませんし、白黒現像機材があれば他に特別な機材も不要です。現像代まで含めて1本1000円を超えないというのは、昔より安いということになります。

 カラーシネマフィルムであるVision3にはリムジェットという反射防止用の黒い膜がフィルムの裏面に塗られています。このフィルムを普通に現像屋さんに出してしまうと、C41の自動現像装置内で溶け出して、装置を壊してしまいます。これを知らない現像屋さんが普通に受けてしまって事故が発生したことがあるようです。(市販のシネフィルムにはパトローネにECN2現像と書いてあります。)最近では知れ渡っているようですが、カーラーシネネガフィルムは街の現像屋さんには出せません。(カラーシネフィルムは現像屋さんの商売にならないので散々に書かれています。東南アジア等海外ではECN2現像対応の現像屋さんが普通にある国もあるようです。知らない間に現像方法もガラパゴス化していたということかも知れません。)
 このリムジェット層を剥がすのに昔は情報がなく苦労したようです。現在ではダイソーで売ってる100円の重曹で簡単に落ることが分かり、手間はかかりますが、問題ではありません。重曹を溶かした水(1リットルの水に大さじ2,三杯の重曹)に1分付けてから、水洗い(現像タンクを強くシェイクする)を2、3回すればほとんど落ちます。それから現像を始めます。最終的には現像が終わってから吊るして、ウエットコットン紙で2,3度表面を拭けば完全におちます。
 Vision3の現像方法はECN2現像(41℃で5分)が基本ですが、私の場合、リムジェット層を落としてから普通のカラー現像であるC41現像をしています。C41現像の方がコントラストが高いという情報もありますが、比べてはいません。ECN2現像キットにはリムジェットを落とす薬品もついていますが、重曹で十分です。
 C41の現像キットでは38℃で3分半、32℃で8分半が標準とされていますが、現像時間が短いと再現性に問題がありそうなので、私の場合32℃で7分現像しています。なので、いわれているほどカラーネガも温度や時間にシビアでは無いようです。

中年オタッキーさんがヤフオクで5420円/5本で250Dを出品しているので、とりあえず試してみるのもありです。

 

V3 500T(85Bフィルタ無し)の色調整(II)

 エプソンのスキャナGT-x970にSilverfastというScanソフトを付けて、昔撮ったポジの読み込みをやってみたたが、すでにWEBに掲載している画像の色に持っていくのが、結構たいへんだった。これはSilverfastが読み込んだデータに手を加えすぎているのが原因と思われる。85Bフィルタ無しのVision3 500Tのカラーネガについても同様だった。特にネガでは、フィルムのタイプ名を選ぶ必要があり、読み込んだデータに大幅に手を加えられているようだ。

 逆にエプソンのオリジナルのソフト(Epson scan)で仕様だと思っていた、最大の欠点だった、横長画像の場合で上下をトリミングされる事象が、設定でほぼフィルム枠のまま読み込めることを発見。デフォルト設定で、トリミングする仕様になっていたようだ。(20年目にして気付いた・・・)

 したがって、当面は、今まで通りGT-X970のソフト(Epson scan)でスキャンして、Silkypixで色調整をすることにした。

V3 500T(85Bフィルタ無し)の色調整(青みを消す)の手順は以下。
①GT-X970のソフト(Epson scan)でネガをスキャンする。
②(以下Silkypixで)トリミング位置の設定
③パラメータの[自動設定]ボタンを押す。
④(明るめになるので)ほぼ明るさを元に戻す。
⑤トーンカーブで若干暗めに下げる。
⑥ホワイトバランスの色温度を+500度の範囲で調整して上げる。
⑦ホワイトバランスの色偏差を+5の範囲で上げる。
⑧ ⑥⑦を最適になるように調整する。

だいたいこの手順で(本人が考えるところの)普通の色になる。
Silkypixの良いところは、この操作を直接オリジナルに加えていないこと。
なので、確実に最初からやり直すことができる。

なお、当然ながら85Bフィルターを用いた場合には、ホワイトバランスの調整は必要なく、Epson scanで読み込んだ画像を使い、Silkypixの自動調整とトーンカーブをいじるだけで次のような画像になる。このようなカラーバランスの調整や85Bフィルターの装着が面倒であれば、最初から500Tではなく250Dを選ぶのが正解。シネステール800TからVision3 500Tに流れる人が多いようだけど、800Tのような赤の輝きはVision3 500Tにはない。Vision3 500Tは普通のカラーネガフィルムだ。

稚鮎漁

仕掛けを作って稚鮎漁やってました。
県から特別採捕許可をもらって、放流のための稚アユ採捕をやってるようです。 

河津桜の季節の夕暮れの鶴岡八幡宮

トリミングされない方法が見つかったので、とりあえず、ポジのデジタル化はGT-X970のオリジナルソフトでスキャンすることにした。ポジからスキャンした時の色がこちらの方がぬめり感があって、Silverfastより良い。

これもデジタル化の中のポジのコマ。鎌倉に通っていた時期(2002年2月24日)の夕暮れの鶴岡八幡宮の石段横の河津桜。この桜はいまはもう無く、2011年秋の台風の塩害で枯れてしまったようです。空には月齢13日の月が。もうこういうシーンは見られない。

V3 500T(85Bフィルタ無し)の色調整

 現在SilverfastでScanして、Silkypixで色調整をした結果として以下の写真を載せているが、やはり青っぽさが抜けていなかった。現在過去のポジの再Scanをしているが、昔Photoshopで出していた色には程遠く、近づけるために試行錯誤している。現時点で、その技を使ってSilkypixで色修正をやり直したのが、その下の写真。結構青色が抜け、サビの色も実物に近づいている。

【これまでの写真】(Vision3 500T 85Bフィルタ無し)

「技」を使った写真。

 結局、タングステンフィルムでも、85Bフィルタ無しでどうにかなりそう。

撮り溜めたフィルムのデジタル化

 スキャナのソフトを買ったり、ガラスをクリーンにできたことから、自分で撮ったフィルムのデジタル化を考えてみた。そこでとりあえず、フィルムの数を数えてみた。

 結果としては、白黒ネガが670本、カラーポジが130本、カラーネガが40本、スライドにしてある分が70本、合計で910本もあった。そのうち、最初の2002年からの3年が600本ぐらい。
 少なくとも2~3年はかかりそうな数。。

GT-X970スキャナのガラスの清掃

 エプソンのスキャナGT-X970は随分前に保守終了となっているが、ガラスの裏面に小さなカビが生えたり、曇ったりしているので、数年前からどうにかしたいと思っていた。今日『GT-X970 分解』で検索したら、皆さん困っているらしく、解決策が載っていた。

 まず4隅のネジに被せてあるかぶせ蓋は、両面テープを貼ってから、先が平面のボールペン等の先をくっつければ、簡単にはずせるらしい。その下に隠れているネジは+ネジ。 あと、ガラスがついてる部品は、後ろ側からずらせば、本体から外せるらしい。

EPSON スキャナ GT-X970 ガラスの裏面の清掃。原稿台のネジカバーの簡単な外し方。

EPSON GT-X970のガラスの曇り取り
ただしこのページに書いてある、ネジ蓋を針などでほじるのは、傷がつくのでやめた方がよい。

 簡単そうだったので、早速やってみた。
 かぶせ蓋は、かぶせてあるだけなので、両面テープでくっつけて持ち上げるという感じ。あとは、上のHPに書いてある通りで、写真左のガラスがついている部品は、前側でとめてあるので、後ろ側を持ち上げれば取れる。ガラスは普通のレンズ拭きの要領でやったらきれいになった。購入後20年以上のGT-X970は、さらに寿命が伸びることに。なおかぶせ蓋は無くても問題なさそうなので、とりあえず外しておくことにした。
 これで、気持ちよくスキャンができる。

PENTAX Film Project 

 ハーフサイズでレンズはEspio miniを参考にしているとのこと。Espio miniの仕様は35mmフルサイズの3群3枚の32mm F3.5のようです。ちなみに、画角の参考にしたというリコーのオートハーフのレンズ構成は25mm F2.8 3群4枚構成。同じハーフのOLYMPUS-PEN EEのレンズも3群4枚構成。小型カメラでは3群4枚構成のテッサータイプでないと、写りがあまくなる。(スケッチみたいな例外もあるが) 加えて画角はハーフだ。なので、写りという点では選択肢には入らないかな。どうせなら24mmx24mmのましかく画角にしてくれればよかったのに。

 3群3枚構成のレンズは先日ハードオフで拾ってきた、RICOH LX-55W(34mm F4.5 3群3枚構成)に採用されてますが、このカメラ発売時の1994年に1万5千円の定価でした。新機種にはゾーンフォーカスや、電子シャッター、絞り機能がつくのでもう少しましとは思いますが、せいぜい倍の3万円程度の内容かと。ちなみに1994年に発売されたESPIO MINIは3万8千円だったそうで、これにダイヤル等をつけるとなると、5万円程度になってしまいそう。この程度の価格になると状態の良い中古のローライ35や新品のLOMO LC-A+(3万5千円)も価格帯に入ってくるので、販売は苦しいのでは。

 それに問題はハーフということ。36枚撮りで72枚、24枚撮りで48枚も撮れてしまう。最近一日で36枚撮るのが難しくなってきたので、長巻から巻くのも24枚撮り用にしている。なので、ハーフのカメラにはまだ手を出していない。若い人は撮り切るまで現像に出すのを待ちきれるのだろうか。ハーフだから経済的というのは、天文学的に値上げしてしまったフイルムメーカの都合でしかない。

 いずれにせよ5万円前後の大衆機に的を絞ったようだけど、そこに大衆はまだいるのか? 本来のフィルムカメラファンはRollei 35 AF(T-3レベル?)に流れそうだ。

【追記 2024/03/13】今の時代『キレイに撮れないカメラ』を探しているようで、コダックのハーフも結構売れているようだ。なので、ハーフ市場を狙うのもありそうだが、その場合やはり値段が1万円超えでは勝負にならなそうな感じがする。

V3 500TでSilverfastを使う場合には85Bフィルタが必要かも

 昨日届いたScanソフトのSilverfastでこれまでのフィルムを再Scanしているが、オレンジフィルタ(85B)を付けて撮影していないものには、青みに寄ったコマが出る。原因はSilverfastはScanする時にフィルムのタイプ(Portraとか)を指定しないといけないが、これが市販の昼光用だけしか選べない。結局、昼光用のフィルターでタングステンフィルムを読んでいるので、ホワイトバランスがずれている。 

 一方エプソンのGT-X970のオリジナルソフトでは、幅広く調整しているようで、タングステンフィルムでもホワイトバランスをある程度調整した結果が出力されているようだ。なので、500Tで85Bフィルタが要らないのはGT-X970のオリジナルソフトで読み込む場合のみで、他のソフトでScanする場合は、そのソフトに依存することになるようだ。「negative lab pro」では対応しているという話があるが、「Lightroom」の使用が前提となるのでバツだ。WEBに青によった500Tや200Tの写真がよく掲載されていて、タングステンフイルムは昼間は使えないと思われているのは、このScanソフトの違いによるものだろう。

 しかし、Silverfastを使ったものと、GT-X970のオリジナルのソフトでは、解像度に格段の差があり、GT-X970ではピンボケに見えるコマが出る。なのでオリジナルのソフトには戻れない。また、GT-X970では36mmx24mmの場合24mm方向が、自動読み込みではトリミングされてしまうという難点もある。したがって、Silverfastを使う場合には、できるだけ85Bフィルターを付けて昼光用フィルムのレベルにWBを調整して撮る方が無難ということになる。

【2024/03/02追記】今までUPしたカラーは、光引きのネガを除きSilverfastで再Scanしたもので更新した。85Bフィルターを付けない場合には、とりあえずSiverfastで読んで、SikypixでWBを調整し、どうしても調整ががつかない場合は、GT-X970のオリジナルのソフトでScanするという対応になりそう。
 現状の85Bフィルターを付けないネガの処理は以下でどうにかなりそう。
①Silverfast(portra設定)を使いGT-X970で読み込み。
②Silkypixでまず自動設定で調整したあと、WB設定で温度を最大600度程度上げて、自動では明るくなりすぎるので、明るさを少し落とす。
③出力された画像をさらにWindow付属のソフト(イメージ/PixelLT)のガンマ補正で明るさを1,2段落とす。
  結局WBを調整できるソフトがあれば85Bフィルターはいらなそうだけど、85Bフィルターを使ったネガの方が素直な色に仕上がっていると思える。

【85B無しのフィルムをGT-X970のオリジナルのソフトでScanして、Sikypixで色調整したもの】ぼやけた絵になっている。特に左奥のブロックなどの解像度が低い。手前のブロックでも先の方のはぼやけている。特に右奥の遠くの港のブロックはつぶれている。

【同じネガをSilverfastを使いGT-X970でScanして、SilkypixでWB補正をしたもの】同じハードでScanしたとは思えない解像度。右奥の港のブロックも形を残している。Silkypixを使ってしまうと、もう後戻りはできない。