この前スキャンした中にあった。(1991/03/24 マハータート寺院@アユタヤ) この頃は観光客も少なかったです。現在の写真を見ると監視員もいるようで、前も草敷に整備されていてずいぶん印象が違います。ガシュマルも育っていて、向かって右の目の近くまできているようです。


ピンホール用に4×5の写真機触っていたら、最初のころの写真が懐かしくなって、4×5フィルムを初スキャンしてみました。普通にスキャンできました。これまでUpしているのは、プリントからスキャンしたものです。
この写真はリンホフを入手して最初に撮った室内での試し撮りの一枚です(2003/12/15)。レンズは本体についてきたシュナイダーのSymmar 150mmF5.6。このブログで振り返ると、もともとドイツの店からSWCを買ったのだけど、不具合があって返送し、その代わり買ったみたいです。このころは結構ドイツの店から買ってました。
この頃住んでた横浜の田舎のアパートの室内なので絞りは開放。アオリを使ってないのでピントが浅く、なぜかノートパソコンの前のケーブルあたりにあります。テレビは当然ブラウン管テレビ。ノートパソコンの上には多分ザウルス。その上に当時始まった屋外WiFiサービスのアダプターが見えます。使えるのは通勤途中の駅だけでした。机の下にあるのはVHFのレコーダとCSのチューナーのようです。時代を感じます。この頃は室内もまだ整頓されてました。

試し撮りと4×5初現像がうまくいったので、下の写真は次の日曜(2003/02/23)に横浜へ出かけ、大桟橋から山下公園方向を写したもの。実際には、金曜日に行ったのが光線引きで再挑戦した結果のようです。氷川丸の左手は今はさら地でガンダムパークになってしまった倉庫群。倉庫の下の白い点はゴミかのようだけど、拡大すると車だった。さすがに大判フィルム。この日の記事をみると4×5で12枚も撮って現像している。元気だったんだ。この頃はまだフィルムもアクロスが1枚100円で、12枚撮っても気にならない時代だったよう。ところで、全くの偶然だけど、『GUNDAM FACTORY YOKOHAMA』は今日(2024年3月31日(日)までの開催だったらしい。


【2023/08/27日写す by GR digital II】

Vision3 500Tを使う場合にちょっと悩むのが、カメラや露出計に設定するISOの値です。フィルムの説明書には感度は以下となっています。
【感度(露光指数 E.I.)】
タングステン:500
デーライト :320(コダック ラッテン2 ゼラチンフィルター No. 85 使用時)
これから、フィルター無しで撮影する場合には、カメラや露出計をISO500(400+1/3)に設定すれば良いことになります。では85Bフィルターを使用する場合にはいくらのISO値を設定すればよいのか?
これは、カメラや露出計の側光部分に入る光がフィルターを通っているかどうかで変わります。例えば一眼レフやミラーレスやM6などでは、フィルタをつけたレンズを通ったあとの光で測光しているので、ISO値には500を設定します。単独の露出計や測光部がレンズとは別に測光窓ついているレンジファインダー機ではISO320(200+2/3)に設定します。測光部が別であっても、フィルターがその部分(測光の窓)をカバーしているのであれば、ISO500に設定します。
Vision3 500Tに85Bフィルターをつけた場合には、250Dとの感度の差はほぼ無い(+1/3)ことになります。
なおTiffenの85Bフィルターの減光の仕様は0.6(2/3)段の低下ですが、ケンコーのW12もしくはW10は1段の低下としているので、ISOを250(200+1/3)にする必要があるようです。W10の方がW12より色が薄いので、もし入手したら、露出計で減光具合を調べてみる必要があります。
タングステンフィルム(Vision3 200T,500T)を日中の太陽光で使う場合、手間がかからないのは85Bフィルタを付けて撮影すること。しかし、85Bフィルターで検索しても日本の販売サイトでは「Tiffen」の一枚一万円を超える高額なものしか無い。日本製としては、ケンコーのW12フィルタが同等品だ。
WEBやYoutubeなのでは、フィルターを付けずに、青みの画像をそのまま掲載しているサイトもあるが、それは200Tや500Tの本来の使い方では無い。
私の場合には、検索したらアメリカのAmazonにTiffenのものが出てきたので、52mmと55mm2枚で一万円ちょっとした。ケンコーの直販サイトのW12だと、同じ2枚で9400円ぐらいで少し安い。とりあえずは大きめのフィルタを一枚買って、ステップアップリング(数百円)で対応する方法もある。ライカ用の39mm口径の85B/W12フィルターはもともとないので、私の場合は52mmのフィルタが装着可能な39mmのフードで対応している。
【追記 2024/03/26】Tiffenの減光の仕様は0.6(2/3)段の低下ですが、ケンコーのW12もしくはW10は1段の低下としているので、測光部がフィルターを通らない露出計やレンジファイダー機では、ISOを250(200+1/3=400+(1/3-1))にする必要があるようです。一眼レフやM6などの場合は気にすること無く、フィルターをつけてもISOの設定は500です。
kodakのカラーシネマフィルムVision3には、50D、200T、250D、500Tと4種類のフィルムがあってどれを選べばよいか迷います。普通に買う場合はそれぞれ400ft(120m)で5万2500円もするのですから。私の場合、Youtubeによく出てくる500Tを人気があると思って選びましたが、今考えると「500Tでも撮れるよ」といった内容が多いのではないかと思います。200Tや500Tのタングステンフィルムを昼光で撮る場合には、85Bフィルターや、フィルターを付けない場合ホワイトバランスの調整がスキャンしてから必要です。85Bフィルターを付けると実質の感度は350ぐらいです。85Bフィルターを付けて撮ったネガは普通のネガと同じでなので、最後の調整が楽です。【現在Vision3 35mmフィルムは販売されていません。】
選択肢として参考になるのが、コダックのメールマガジン(「高津川」)にある次の内容です。(16mmの映画の場合ではありますが、同じと思います。色合いもメールマガジンの動画と同じ感じ。)
『フィルムはデーライトタイプが8割、特に低感度の50Dが半分を占めました。
佐光C: 500T、200T、250D、50D、と全タイプを使用しています。テスト撮影だと高感度の500Tはイメージと少し違った感じだったので、当初は50Dをメインに考えていたのですが、天候の問題など物理的に無理なシーンがあり、高感度も使用しました。基本的に、晴れのデイシーンは50Dで、曇りや室内の場合に250Dを使用しています。200Tは、250Dよりも色彩と階調が豊かなので、夕景や一部の室内シーンで使用しました。500Tはナイターがメインですが、500Tで撮影した芝居のシーンを観てみると本編だとすごく良くて、フィルムで撮った良さが50Dのシーンよりも出ていて改めて驚きました。』
なので、まずは晴れた昼間の撮影がメインの人は50D、夜がメインの人は500Tといえます。両方ともという人は250Dか500T(昼間はwith 85Bフィルター)ということになります。このコメントから画質的にはそんなに差はないような感じです。なお、Cinestill800は500Tのリムジェットを剥がした(もしくは塗る前の)フィルムですが、滲むような赤が出るようです。しかし、500Tではその色は出ませんので期待して選ばないように。
カーラーネガの最安値が一本1500円になった今の時代では、その半分の値段(52500円/(70~80本)=約700円)で入手できるVision3は貴重な存在です。また、現像は自家現像となりますが、白黒現像に比べ若干手間がかかるだけで、難しさはありませんし、白黒現像機材があれば他に特別な機材も不要です。現像代まで含めて1本1000円を超えないというのは、昔より安いということになります。
カラーシネマフィルムであるVision3にはリムジェットという反射防止用の黒い膜がフィルムの裏面に塗られています。このフィルムを普通に現像屋さんに出してしまうと、C41の自動現像装置内で溶け出して、装置を壊してしまいます。これを知らない現像屋さんが普通に受けてしまって事故が発生したことがあるようです。(市販のシネフィルムにはパトローネにECN2現像と書いてあります。)最近では知れ渡っているようですが、カーラーシネネガフィルムは街の現像屋さんには出せません。(カラーシネフィルムは現像屋さんの商売にならないので散々に書かれています。東南アジア等海外ではECN2現像対応の現像屋さんが普通にある国もあるようです。知らない間に現像方法もガラパゴス化していたということかも知れません。)
このリムジェット層を剥がすのに昔は情報がなく苦労したようです。現在ではダイソーで売ってる100円の重曹で簡単に落ることが分かり、手間はかかりますが、問題ではありません。重曹を溶かした水(1リットルの水に大さじ2,三杯の重曹)に1分付けてから、水洗い(現像タンクを強くシェイクする)を2、3回すればほとんど落ちます。それから現像を始めます。最終的には現像が終わってから吊るして、ウエットコットン紙で2,3度表面を拭けば完全におちます。
Vision3の現像方法はECN2現像(41℃で5分)が基本ですが、私の場合、リムジェット層を落としてから普通のカラー現像であるC41現像をしています。C41現像の方がコントラストが高いという情報もありますが、比べてはいません。ECN2現像キットにはリムジェットを落とす薬品もついていますが、重曹で十分です。
C41の現像キットでは38℃で3分半、32℃で8分半が標準とされていますが、現像時間が短いと再現性に問題がありそうなので、私の場合32℃で7分現像しています。なので、いわれているほどカラーネガも温度や時間にシビアでは無いようです。
中年オタッキーさんがヤフオクで5420円/5本で250Dを出品しているので、とりあえず試してみるのもありです。
【追記 2025/10/06】Vision3は、反射防止剤(レムジェット)が塗られた映画用のフィルムで、これを普通のカラーネガ用の自動現像機で現像してしまうと、反射防止剤が溶け出して自動現像機自体が汚れ、最悪破損してしまうこともあり、フィルム現像を依頼した人に損害賠償が請求されることになる。日本では反射防止剤の塗られた映画用フィルムを現像する店は無く、自家現像するしかない。なお現在、コダックにより、切り分け業者の排除の目的で、Vision3の35mmフィルム(400ft等)は一般向けには販売は中止されている。
エプソンのスキャナGT-x970にSilverfastというScanソフトを付けて、昔撮ったポジの読み込みをやってみたたが、すでにWEBに掲載している画像の色に持っていくのが、結構たいへんだった。これはSilverfastが読み込んだデータに手を加えすぎているのが原因と思われる。85Bフィルタ無しのVision3 500Tのカラーネガについても同様だった。特にネガでは、フィルムのタイプ名を選ぶ必要があり、読み込んだデータに大幅に手を加えられているようだ。
逆にエプソンのオリジナルのソフト(Epson scan)で仕様だと思っていた、最大の欠点だった、横長画像の場合で上下をトリミングされる事象が、設定でほぼフィルム枠のまま読み込めることを発見。デフォルト設定で、トリミングする仕様になっていたようだ。(20年目にして気付いた・・・)
したがって、当面は、今まで通りGT-X970のソフト(Epson scan)でスキャンして、Silkypixで色調整をすることにした。
V3 500T(85Bフィルタ無し)の色調整(青みを消す)の手順は以下。
①GT-X970のソフト(Epson scan)でネガをスキャンする。
②(以下Silkypixで)トリミング位置の設定
③パラメータの[自動設定]ボタンを押す。
④(明るめになるので)ほぼ明るさを元に戻す。
⑤トーンカーブで若干暗めに下げる。
⑥ホワイトバランスの色温度を+500度の範囲で調整して上げる。
⑦ホワイトバランスの色偏差を+5の範囲で上げる。
⑧ ⑥⑦を最適になるように調整する。
だいたいこの手順で(本人が考えるところの)普通の色になる。
Silkypixの良いところは、この操作を直接オリジナルに加えていないこと。
なので、確実に最初からやり直すことができる。
なお、当然ながら85Bフィルターを用いた場合には、ホワイトバランスの調整は必要なく、Epson scanで読み込んだ画像を使い、Silkypixの自動調整とトーンカーブをいじるだけで次のような画像になる。このようなカラーバランスの調整や85Bフィルターの装着が面倒であれば、最初から500Tではなく250Dを選ぶのが正解。シネステール800TからVision3 500Tに流れる人が多いようだけど、800Tのような赤の輝きはVision3 500Tにはない。Vision3 500Tは普通のカラーネガフィルムだ。

予想以上に結構まともな写りをしていた。今日ライセンスとセットアップCDが届いたSilverfastをエプソンGT-X970に付けて読み込んだもの。
「Minitar-1」は3群5枚の構成でトイカメラのレンズとは物が違うようです。
散歩写真

【朝日に映える椿】(Vision3 500T C41現像 7分@32℃ 52Bフィルター無し)
使っているエプソンのスキャナの一番の不満はネガの上下がトリミングされてしまうこと。横を750pixとすると、縦は450pixしかない。本来の36mmx24mmだと、750pix x 500pixないといけない。なので500pixから450piへ一割もトリミングされていることになる。

今日はスキャンの結果が良くなると紹介されているSilverfastというソフトを試しに使ってみた。そのソフトを使ってGT-X970から読み込んだほぼそのままの画像がこれ。(まだ試用段階なのでロゴが入っている。85Bのフィルター無しのネガなので、さらにWBの補正も必要。) 何もしなくてもこの程度の画像が出てくる上に、上下が約50pix延びて、ちゃんと角が画面内に入っている。ということで、AMAZONでGT-X970用のソフトを購入してしまった。(同時にAmazonカード申し込みで、1/3ぐらいの値段になった。) GT-X980への更新を考えていたが、もう少し長生きしそうだ。
スキャナの比較をしている動画もあるが、問題はスキャンのハードではなく、多くは取り込んだ後の処理で差が出ていると思う。流石に20年以上前のソフトでは時代遅れになっていた。ただ、フィルムの選択にVision3 が無いのは気になるが・・・。
GT-X970付属のソフトとSilverfastで違いが大きく出たのが次のコマ。GT-X970のソフトで読み込んだ次の写真は木の裏側が白く飛んでいて修正しようがないのでボツとした。

それに較べて、Silverfastで取り込んだものは木の裏側にも空の青さが残っている。また、上下に延びて元々の構図にもどっている。

1月15日にVision3 500Tの初撮りをしてからはや1ヶ月。4本の撮影と現像をした感想。
カラーネガの現像というのは温度管理が大変でハードルが高く、またポジに及ばないという偏見からこれまでやってこなかったが、 意外と簡単で、その結果もポジに近いものが得られることが分かった。『カラーネガは温度管理がシビア』というのも都市伝説に過ぎず、意外と許容範囲が広そうだ。低温調理器という、ぐるぐるタンクを回す機材をYoutubeで見かけるが、個人の現像だと全く不要だ。シネマフィルムのリムジェット層もダイソーの重曹で簡単に落とせる。白黒現像をやっているのであれば、その延長線でなんら問題ない。
また、カラーネガを始めるにあたって予備調査の結果次のものを購入していた。
①カーラーネガフィルム コダックVision3 500T(タングステンフィルム)
②タングステンフィルムの昼間撮影用の85Bフィルター
③レタッチソフト(Silkypix)
タングステンフィルムで昼間撮るには85Bフィルタが必要という情報をYouTubeで得たが、結局フィルター無しで撮っても、GT-X970にScan付属のソフトで調整できていた。85Bフィルタは結果的に不要だった。(ただし、プリントに出す予定があるのなら必要かもしれない。) 200Tや500Tの作例で青色にころんだものを見かけるが、単に露光不足ではないかと思う。 【追記】200Tや500Tの作例で青色にころんだものは、Scanに付いているソフトの問題で、GT-X970の場合には自動で修正してくれていた。SilverfastというScanソフトはタングステンフィルムに対応しておらず、青みの調整はしてくれないので、85Bフィルターを付けるのが無難。
④Marix C41カラーネガ現像キット(シネフィルム用にECN2現像キットもあるが、C41の方がコントラストが良さそう)
⑤リムジェット除去用の重曹(ダイソーで買える)
⑥リムジェット除去用のコットンのウエットシート
⑦現像液用の1Lタンク(複数)
⑧デジタル温度計
(ディジタル温度計は不要かもしれないが、便利は便利。高いものでもない。)

【Contax T3 Sonnar 35mmF2.8 without 85B filter Vision3 500T (ISO400設定) Marix C41現像キット 7分@32℃】これはGT-X970付属のソフトで読み込んで調整したもの。
こういうものでも、デジタルカメラで撮ると明暗がつかず、はっきりくっきり撮れてしまうので絵にならない。白黒以外にカラーも撮ることで気分転換にもなる。