A26過露光対策(III & 結論)

 きょうは別の個体で試写したが,結果としては同じだった。さらに,EV10以下では露光不足。結論としてはEV11,減感しているのでEV10(1/60,f3.5開放)ぐらいで固定で動いているようだ。すなわち2台共に自動露光が動いていないことになる。正常に動いている個体は極めてまれらしい。なのでA26を卒業して,一眼レフのSL26に手を出す人が出ることになるようだ。しかし,SL26はパーフォレーションの穴がないとシャッターが降りないようで,また苦労することになる。

 A26の露出不足の部分を多くたすけるためには,減感現像をやめ,過露出の場合はEV10にもってくるようなNDフィルタの設定が必要いになる。中古のA26で遊ぶにはこのぐらいの手間が必要ということになる。
 Holgaなどは1/100・F8(EV13ぐらい)の固定なので晴れ曇りでも±2ぐらいでどうにか使えている。(晴れ用の設定F11もあるが,絞りの穴がレンズより大きくて効いていないようだ。)

 A26のパッケージのセンサとしては,パーフォレーションのチェックのピン以外にもう一つ,パッケージ上部の切り欠きをチェックするピンがあるが,これもISO設定とは関係ないことが判明。テープを貼って切り欠きをなくした所,パッケージをセットしてA26のふたを閉めることができなくなった。したがって,この切り欠きは感度設定とは関係なく,A26にはフィルムパッケージのISO感度を識別する機能はない。

 改めてA26のマニュアルを見ると,プリントが明るすぎるという質問に,答えはASA50のフィルムを使うようにとなっている。したがって,A26はASA50ぐらいのオーバ目の設定になっているようだ。

 パーフォレーション無しフィルムのコマ送りに関してはやはり捨てシャッターは必要なし。ただし,フイルム間隔は長く8mm,一枚あたり約4cmとなっている。通常の35mmとほぼ同じ間隔。また,パーフォレーションがあれば,シャッターを切らない場合は,そのまま閉めてもフィルムは進まないが,パーフォレーション無しの場合はシャッターを切らなくても1回毎に8mm進むような感じ。