Ev値の計算式(II)

 Evの計算式は2を低数とする対数で計算していますが、普通の電卓には2を低とする対数のキーはありません。ここでは、具体的にシャッタースピードと絞りからEv値を計算する方法を説明します。

 まず対数の計算式として、普通の電卓にも付いている10を低数とする対数で計算すると以下の式となります。
log2(x)=log10(x)/log10(2)

 これを使って、例えばISO100のフィルムを使って晴れた日(Ev=14)に1/125sとF11で写真を撮った場合のEv値の計算は以下となります。
 Ev(晴れた日) = log10(125)/log10(2)+log10(11)/log10(2 )x2
        = 6.97+6.93=13.9

 絞りの方を2倍しているのは、F値は半径に比例していますが、明るさは面積に比例するからです。この計算により、(1/ISO値)のシャッタースピードとF11が、晴れた日の設定で良いことが分かります。
また、ISO400の場合には、log2(400/100)=log2(4)=2だけEV値が高くなります。