なぜかVision3の記事へのアクセスが急増

 おかしいなと思って『vison3 フィルム』で検索すると、いまメルカリ等で、Vision3らしきフィルムをフジのパトローネに詰めて、説明なしに売ってるところがあるようで、注意を促すXが流れていた。なので、そもそも「Vision3って何?」ということで、検索している人が多いみたい。

 Vision3は、反射防止剤(レムジェット)が塗られた映画用のフィルムで、これを普通のカラーネガ用の現像機で現像してしまうと、反射防止剤が溶け出して現像機自体が破損してしまうこともあり、損害賠償が請求されることになる。日本では反射防止剤の塗られた映画用フィルムを現像する店は無く、自家現像するしかない。なお現在、コダックにより、切り分け業者の排除の目的で、Vision3の35mmフィルム(400ft等)は一般向けには販売は中止されている。

自転車タイヤの交換

 最近は自転車にのらなくなっているが、前のタイヤに亀裂が入ってきた。涼しくなってきたので、どうにか昼間にタイヤを交換した。ついでにチェーンにこびりついていた油と泥を落としてクリーンな状態に。

28mmまで使える穴開きフードを買ってみた

 28mmのレンズまで使えるという、55口径用の穴開きフードを買ってみた。55mm用の広角フードとしては、市販の真ん中のフードを持っているが、これは35mmのレンズまで。コンタックスの標準では左のようにm55/86mm変換リングを付けてHOOD1を付ける指定になっている。しかし、これは大げさ過ぎるので、変換リングだけ使っていた。

 今回買ったのは右のフードで28mmのレンズまで使えるらしい。価格も千円なので試しに買ってみた。55/86mm変換リングの直径が89mmなのに対し、このフードは79mmと一回り小さい寸法になっている。これが使えれば、広角レンズを使っても、大げさな見た目にはならなそうだ。

久しぶりのハードオフチェック

 今日はウォーキングを早めに切り上げてハードオフへ。しかし、ジャンクの棚にはフィルム機はほぼなかった。ヤシカのレンジファインダーのみ。昔はもう少しはあったのだけど、この地方ではフィルム機は出尽くしてしまったのか? と言っても、買ったのはコニカC35とか、2,3千円のものしかないけど。

ブログ画面の若干の模様替え

 WordPressを使い始めてかれこれ6年。最初からテーマに『Winter Solstice – Twenty Seventeen』を使っているが、一つだけ不満があった。それは、画面の左半分がコンテンツで右半分がメニューという意図が良くわからない画面構成。いつか修正しようと思っていたが、CSSは良く分からず。で、今日検索してみたところ、同じような思いを持っている人もいるようで、これを追加CSSに貼れば良いというコードを公開されていた。で、さっそく貼ってみたところ、画面が1200pixに広がり、コンテンツとメニュウーの比率も1対1から2対1に修正された。これで、写真も広く表示される。

ちなみに追加したコードはこれ。ただメインの割合を60.0%から65.0%に修正してある。参照元記事

/* TwentySeventtenの最大幅を1200pxに変更 */
@media screen and (min-width: 79em) {
.wrap {
max-width: 1200px;
padding-left: 5em;
padding-right: 5em;
}
.has-sidebar:not(.error404) #primary {
width: 65.0%;
}
.has-sidebar #secondary {
width: 31.3%;
}
.navigation-top .wrap {
max-width: 1120px;
}
.site-footer .wrap {
padding-left: 10em;
padding-right: 8em;
}
}

フィルターを付けた場合のフィルムISO値の設定法

 1)一眼レフ、ミラーレス、その他フィルターを通った光を測光しているカメラ
   この場合は、フィルム記載のISO感度をそのままカメラに設定する。
   ISO400のフィルムならISO400。

 2)フィルターを通らない光で測光しているカメラ
   フィルターで減光する分、ISO感度を下げてカメラに設定する。
   例えばイエローフィルターで1/3EV減光する場合、
   ISO400のフィルムであれば1/3EV感度を下げてISO320を設定する。

  3)露出計を内蔵していないカメラで、単体露出計を使う場合。
   2)と同じくフィルターで減光する分、ISO感度を下げて露出計に設定する。

 この補正値は一般には、イエローフィルターで1段(1EV)、オレンジが2段(2EV)、レッドが3段(3EV)が目安とされているが、実際にはこれほど減光していない。大体、イエローフィルターで1/3段(1/3EV)、オレンジが1段(1EV)、レッドが2段(2EV)ぐらいで、目安と1段ぐらい差がある。自分の露出計で、フィルータ有りと、フィルター無しの場合の、EV差もしくは、シャッタースピード固定で絞り値の差を比べてみるのが良い。

サーバーエラー

22:27から30分ぐらいサーバー側でエラーが出ていたようです。23:03分現在では復旧しているようです。
DB再構築とか必要になったら目もあてられないけど、取り敢えずSQLサーバーが止まっていただけのよう。

フィルム写真の終焉という幻

 2000年前後のデジタルカメラの登場により、フィルム写真は無くなると言われ続けて来ました。最近でもこんな記事があります。Has the film photography resurgence finally run its course?( フィルム写真の復活はついに終焉を迎えたのでしょうか?) 一見現状を俯瞰した記事にもみえなくはないですが、なんのデータも示しておらず、筆者のフィーリングだけであり、記事にあるフジのX Halfの販促記事に近いものでしょう。 実際には、解像度も行き着くところまでいってしまった現在、デジタルカメラはフィルム写真風の写りに回帰していますが、しょせんはソフトによる疑似です。そこもスマホには勝てません。

 フィルム産業はローテクであり、資本があり収益が見込めれば続けられます。なのでコダックだけでなく、欧州や中国で生産されており、多分日本のデジタルカメラ産業より長続きするでしょう。例えば、コダックのVision3の400ft缶の価格を見れば、市販のカメラフィルムにどれだけ暴利がのっているかわかります。フィルムカメラも機械式であれば、あと100年ぐらいは問題なく動くでしょう。デジタルカメラは高額化とともに、スマホの高機能化で、デジタルカメラ人口の減少が進み、税金控除が受けらられるプロの業務用途に限られてくるのではないかと思います。

 スマホが有利になってきている理由の一つに、急速に進んだノイズ軽減技術(ソフト)があります。昔はF値の小さい明るいレンズが良いレンズとされていましたが、体型は極太でした。しかし、最近のデジタルカメラでは、ノイズ軽減ソフトによりISO値を大幅に上げることが出来るようになりました。昔のデジタルカメラでは、ISO値を上げるとノイズが出まくっていたのです。なので、明るいレンズが必要だった夜間でも、ISO値を上げて昼間のように撮影することも可能になっています。ミラーレスカメラとスマホは構造的には同じであり、スマホのF値の大きい普通の小さいレンズでも夜間撮影も苦も無くできるようになっているわけです。

 スマホがない時代にはカメラを買うことに余り理由付けは必要ありませんでしたが、現在はスマホでも同様の写真が撮れるのに、なぜデジタルカメラが必要なのかという問題に、買う方も結論を出さないと買えない時代になっています。なので、量販店のカメラ売り場から人が消えたわけです。

今回の韓国岳登山のルート図

韓国岳登頂の結果もあって、SF-850のGPS時計から高精度で標高データ読み取れるようになった。それをカシミールで表示した図がこれ。こうしてみると、国分駅からえびの高原まではバスで、そこから韓国岳へわずかに登っただけのことになる。
今は高千穂峰への道路が通行止めになってるため、高千穂峰には登れれない。

高低差の図(下山方向)。最後の500mを登っただけだ。
エプソンのGPS時計の中では、(標高+ A) x Bの計算結果が記録されているため、表示と記録データとの関係式を解く必要があり、より高い高度の方が精度が高くなる。しかし、別に韓国岳に登らなくても、えびの高原のデータで十分だったではと思う。。

散歩写真とEpsonのGPS時計

 散歩写真にはEpsonのGPS時計を使っていて、エプソンのサイトに接続してデータをアップすると、GPSデータファイルを作成してくれ、どのあたりを歩いたか、カシミールで表示できた。しかし、今年3月末にそのサービスを終了したので、現在はだだの時計になってしまっている。せめてローカルで取り出せるアプリを出してから止めると期待していたけど、なにもなしに終了してしまった。

 ランニングや山登りに使っていた人たちは、さすがに困っていて、独自にアプリを開発中だ。ただ、現状リリースしてくれている版では、私の時計の機種ではサマリをCSVファイルに出力できるだけで、GPSファイルの出力機能は未対応だった。Epsonは機種ごとにデータのフォーマットを変えて、メモリサイズを少なくする作りにしていたようだ。なので、サポートしてもらえるのを待つことに。

【追記 2025/09/01】本日のリリースで所有のGPS時計でGPSファイルが出力できるようになった。ありがたい限り。

撮影済みカラーネガの劣化

 今回撮り溜めたネガやポジのデジタル化をやってみて、カラーネガの劣化が激しいことを認識。ポジや白黒ネガはあまり問題ないが、カラーネガ(20年以上前のもの)はスキャンした画像が全体的に黄色くなり、特に空の青が出ない。ベースのオレンジ色が濃くなっているよう。(当然白黒化すれば、その影響は薄れるが。) エプソンスキャンの劣化補正機能を使えば自動で補正してくれるが、それでも露出不足のコマなどはそのまま出てきてしまう。なので、現像したフィルムはその時点である程度解像度の高い設定でスキャンして残しておくことが大事ということを再認識。

 カラーネガフィルムの場合、たぶんこの劣化が撮影前から始まっているのだろう。なので、画像がうすくなってしまうのでは。

昼間の露出設定の話

 改めて露出のことを考えてみた。

1.入射式露出計には被写体の色に起因する補正は必要ない。

 露出計には、入射式と反射式の2つの形式がある。被写体は光に照らされているが、その被写体を照らす光を直接測るのが入射式、被写体に反射された光を測るのが反射式だ。入射式は照らしている光を直接測るので補正の必要はない。しかし、反射式は被写体の色により補正が必要となる。18%グレイと呼ばれる色の場合は入射式と同じ値を示す。白色の場合は、この色を18%グレイに見せるために、2EV(2段)絞った値を示す。逆に黒色の場合は2EV(2段)開放した値を示す。
 カメラに組み込まれている露出計は構造上入射式はできないので、反射式となり。なので、被写体の色によって露出補正が必要となる。(現在のデジタルカメラでは色補正を組み込んだ露出計もあるが、その場合、補正の仕方がブラックボックスとなるので、逆にマニュアルにより露出補正をするのが困難。)
 したがって、入射式で露出を測れば、適正露出がえられることになる。その上で必要であれば、演出上の露出補正を行えばよいことになる。
 
2.フィルムの許容範囲(ラチチュード,ダイナミックレンジ)

 フィルム上にどの程度の明るさの範囲の被写体を残せるかを考えてみると、カラーリバーサルフィルムが5EV程度。カラーネガフィルム7~8EV、白黒ネガフィルム9EV程度。これに比べ最近のデジタルカメラは14EV程度もあるようだ。

3.被写体の明るさの範囲

 昼間の日の当たる場所を、入射式の露出計で測ると15EV(ISO100設定)程度。日陰では3EV低い12EV(ISO100設定)程度。なので、明るさの差は3EV程度しかない。したがって、白黒ネガを使い、晴れた日にF16&1/125sで撮れば、15±4.5EVのものは撮れていることになる。ちなみに、晴れた日のF16ルールはここから来ているのではないか。ISO100のフィルムでF16の絞りなら、1/125sのシャッタースピードとなる。ただし、地上の被写体が主体となることが多いので、実際には(15+12)/2=13.5EV程度に設定しておいて、影の被写体が主体の場合は2段下げればよいことになる。その途中は、ひなたと日が当たらない部分の面積比で決めることになる。

結局これが、ストリートスナップを行う場合の定番露出ということになる。多少ズレていたとしても、フィルム上には情報は記録されているので、再現できることになる。
実際、現像液の劣化でほぼ透明になってしまったネガでも、画像は残っていたりする。

4.具体的には

 まず撮影地で、ひなたの部分と日があたっていない部分を、入射式露出計で測る。日の強さの違いを感じたら測り直してみる。そのEV値に応じて、日なた用、日陰用とその中間の絞り/速度を決めておいて使い分ければ、あまり考える必要はないと思う。理論的は、「写ルンです」のように中間の一つの設定でも問題ないことになる。なお、当然ながらISO400のフィルムの場合は、それぞれ2EV高い値となる。
 入射式露出計が無い場合には、市販の18%グレイのプレイトに反射させた光を測れば同じ値となる。

5.「入射式は遠方の被写体は測れない」というのは間違い

 露出計の説明では、遠方の被写体まで行けないので入射式は使えないという説明があるけど、それは間違い。遠方の山にそそぐ太陽の光も、目前の太陽の光も同じ量。反射式では遠方の被写体では高くでるが、それは空の部分も取り込んでしまうため。例えば、入射式で15EVの場合でも、雲を中心に空を反射式で測ると17EVとかになる。これは雲の色が白色のためだ。したがって、露出計内蔵のカメラで、遠方の被写体を撮ると、空に引きずられて、地上の風景が暗くなってしまう。

 逆光の場合も同様で、被写体からカメラ側に露出計を向けて入射式で測れば、逆光に関係なく適切な露出が得られることになる。また、雪景色も反射式では2段暗めになるので、入射式で測るのが確実です。

【追記】反射式でセコニックに比べて高めにでるゴッセンデジシックスを、どうにか使えないか考えてみたけど、セコニックの露出計でも入射式をメインに使うのが正解かもという結果に。セコニックのスポットメータに広角(40°)の反射式露出計の機能がついていないのもこのせいかも。平均値は入射式で測るのが正確で十分ということらしい。

【追記(2025/08/24)】実際にこの方法を試してみたが、暗いところが極端に潰れるFoma400をISO400で撮ってみたこともあって、薄く揃っていない、まだらなネガとなった。適正露出とするなら、明るい部分と暗い部分の露出からその中間あたりということになるのだろう。