Ev計算式(2)

 Evの計算式に大陸系のスピード(1/300,1/100,1/50,1/25)を加えてみた。いずれも、近いスピードと±0.3、1/3段ほどの違いがあるが、ネガなら許容範囲が±2ぐらいなのであまり変わらないだろう。
 なお「サニーF16ルール」というのがあるそうで、晴天で日の当たっている場所では、「絞りF16、シャッタースピード1/ISO秒」で適正露出が得られるというもの。Ev値の計算では、ISO100の場合Ev14.6、ISO400でEv16.6というこになり、右の表の快晴に近い値になっている。カメラの設定としては、ISO100で1/125s、ISO400のフィルムで1/500s。日の当たっていない日陰ではこれより2~3段開くことになる。
 なおエクセルの計算式は2を低とする対数。
参考となるWEB

Ev値の計算式

 Ev値がどんな計算式で計算されているのかエクセルで再現してみた。絞りは直径に比例しているようで、Ev値としては面積に比例ということで2倍している。この表から例えば晴れた日は、ISO100のフィルムを使えばEv値=14が得られる、速度1/250s絞りF8という設定が必要ということになる。ISO400のフィルムでは2段違うので、F16となる。
 夜電球の下ではISO400のフィルムで、F2.0、速度1/60ぐらいなので、Ev値は8前後となる。ISO100に換算すると、log(400/100,2)=2を引いて、Ev値は6前後。

 HolgaのEv値は、レンズに貼ってある絞りのリングを取って改造すれば、曇の日はF8(7.5mm)・1/100sでEV値=12.7で、晴れの日は稼働絞りF13.8(4.3mm)・1/00sでEv値=14.7なので、ISO100のフィルムでも曇の日にも撮れるようになる。ISO400であれば、さらに暗いところまで撮影可能となるが、快晴の日には向かない。もう少し狭い絞りリングを付ける必要がある。Ev値が測れる露出計があれば適当なフィルムと絞りが選べる。

10を底とする指数で、ISO100のフィルムを使って晴れた日(Ev=14)に
1/250sとF8で写真を撮った場合のEv値を計算すると以下となります。
 Ev(晴れた日) = log10(100/100)/log10(2)+log10(250)/log10(2)+log10(8)/log10(2 )x2
        = 0.0+ 7.97+6.00=13.97