5年ぐらい完全にやめていたフィルム写真を、2017年に復活させて早8年余り。
なんでまた始めようとしたんだろうと考えたら、答えはこの文庫本でした。
2008年のデジタルカメラ絶頂期に出版された、LomoやHolgaなどのそれまでは
トイカメラと呼ばれていたカメラで、フィルム写真を楽しんでいる、
四国のアマチュア写真家が出した本。
いまのフィルムブーム再来の先駆け的存在。
この本ではフィルム写真のいろいろな表現方法を試していて、フィルム写真も
結構遊べるなと思った次第。

5年ぐらい完全にやめていたフィルム写真を、2017年に復活させて早8年余り。
なんでまた始めようとしたんだろうと考えたら、答えはこの文庫本でした。
2008年のデジタルカメラ絶頂期に出版された、LomoやHolgaなどのそれまでは
トイカメラと呼ばれていたカメラで、フィルム写真を楽しんでいる、
四国のアマチュア写真家が出した本。
いまのフィルムブーム再来の先駆け的存在。
この本ではフィルム写真のいろいろな表現方法を試していて、フィルム写真も
結構遊べるなと思った次第。
やはり画角は広い方がよいということで、同じ16mmフィルムで110と同様の12x17mmの絵が撮れるMinolta-16 MG-Sを入手してみた。とりあえず一番安いやつということで、落とせたのが「動作未確認」の1000円+送料合計で約2000円。最悪、三脚穴で使える金属ストラップだけでもOKということで。フィルムマガジンはMinolta 16のものと同じだ。
で届いた個体をチェックしたところ、見えるとことで、①シャッタースピードを表示する穴に、上から紙が落ちてきていて、表示が見えない。②カウンターが動いていない。2つの不具合が見つかった。
この機種はシャッタースピード固定のAEなので、露出計が動いていないと使えない。なので、次にLR44の電池を入れて露出計のチェック。どうにか動いて一安心。シャッター速度は見えないが、回すと4回手応えがあり、とりあえず絞りが一段づつ変化している。使える速度は、1/30,1/60,1/125, 1/250,1/500の5段らしいので、それに応じて動いているということになる。普段は1/125で使えば、設定スピードが見えなくてもどうにか使えそう。F8より下になりそうなら、絞り表示に応じて、スピードダイヤルを動かせばよいだけだ。カウンターはメモしてしのぐことに。あと、このような機種には珍しく、フィルム室にはモルトが貼ってあり、大抵の個体のモルトはボロボロだ。なので、とりあえず、モルトは張り替えた。フィルムのISO値は50~400まで設定可能だ。
距離設定はなく、Rokkor 23mm F2.8 (3群4枚)でのパンフォーカスだ。説明書では3.5m(10ft)の固定焦点となっているが、1feetは0.305mなので、3.5m(11.5ft)の誤りだろう。Minolta-16IIの2.5mより1m遠くにあるが、そのかわり4feet(1.2m)撮影用の補正フィルターが内蔵されている。さすがにパンフォーカスで、固定焦点を2.5mに置くのはまずいと考えたのだろう。以下の表は計算値。3m~5mぐらいの範囲であれば特に問題ないことになる。それより近くや遠くは絞った方が良い。
被写界深度 (レンズ:Rokkor 23mm/F2.8 固定焦点: 3.5m)
絞り 最小距離(m) 最大距離(m) 2.8 2.7 5.1 4 2.4 6.3 5.6 2.1 9.2 8 1.9 30.1 11 1.6 ∞ 16 1.3 ∞
あとは試写してシャッターと絞りがまともに動いているか見るしかない。
【追記】結局、シャッターが閉まらない訳あり品だった。
Minolta-16IIのマニュアルを見ると被写界深度は以下の表のようになっているので、レンズの固定焦点の位置は2.5m付近にあるようです。近接撮影や無限遠の撮影にはオプションのフィルターを使用します。
被写界深度 (レンズ:22mm/F2.8)
絞り 最小距離(m) 最大距離(m) 2.8 2.0 3.3 4 1.9 3.8 5.6 1.7 4.9 8 1.5 8.2 11 1.3 62.8 16 1.1 ∞
フィルムの方向を間違えて、パーフォレーション部分に写ってしまった。
50cmのフィルム長では13コマしか写せなかった。そのうち1枚は真っ黒、
たぶん光センサーを指で覆ってしまったのかも。(と思いたい。。)
この画像のノイズは3割カットしているが、流石にテッサーという感じ。
16mmカメラに比べフィルムが広い分だけ画角が広いので撮りやすい。
110カメラの画角は17x14mmとされているが、実際には20x14mmぐらいが
写っている。市販の110フィルムだと、17x14mmしか写る範囲がない。
ロモの110フィルムで外れた部分は2重露光のような感じになっている。
[Rollei A110, Double X(16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃, Noise 30%除去]
もう2分咲という感じ。週末には満開だろう。
デジタル写真も、ノイズを載せてフィルム写真風に見せる現在、フィルム写真の粒状性を、フィルムの銘柄、現像液の種類、現像方法などで、アナログ的に制御する古き良き時代は終わっているのかもしれない。
ノイズを消して、デジタル写真で使っているXXフィルム風ノイズを入れれば、銘柄を替えられることになる。
ノイズ除去技術を使えば、簡単に古写真も現代の写真として蘇りますね。
これはPhotoDirectorでノイズを除き高画質化して、Silkypixで自動補正した写真。
写真は敦煌の莫高窟で発見された文書を1908年にロウソクの灯りを頼りに調査しているペリオさん。積まれている文書は900年代の始めに洞窟に隠された文書。この部屋の入口は土で埋められて壁になってました。
ただ、右上の部分は暗いのでうまく出ていません。原紙を使えばもっと良くいくでしょう。
天降川公園の桜が咲き始めてました。カメラを持っていなかったのが残念。
とりあえずこんな感じでした。(PhotoDirectorでノイズ30%を除去しています。) 今回はスキャン上がりでノイズを軽減してから作業を始めたが、最終段階でノイズを軽減した方が効果がありそう。なお、全てのコマで付属のイエローフィルタを使用しています。
[Mamiya-16 Auto. with Y2, Kodak double X (16mm), D96(1+1) 9.5分@20℃]
苦戦した16mmフィルムのリール(パターソンタンク用)への巻き方のメモ。
まず、写真の例のようにフィルムの先端の角を落としリールのフィルム止めの差込口に入りやすいようにしておく。
差込口にフィルムを差し込み、テープで止める。長く出すと、一回りしたフィルムの画像面に接触してしまうので。
リールの片側を付ける前に、フィルムの片側を溝にはめた状態で、フィルムを写真のように寝かせる。その状態のまま、片側のリールを取り付ける。(片側のリールを付ける前に、フィルムを寝かせておかないと、付けた後で寝かすのは難しい。) フィルムを逆に寝かしてしまうと巻けない。
そのままフィルムを寝かせた状態で、リールを回し、フィルムを溝にはめこんでいく。フィルムが無くなったら終了。50cmだとリールの少しの幅しか使っていない。たぶん、35mmフィルムと同じで1.5mぐらいは巻けるのではないか。
Marixの実演も同じことをやっているのだが、映像から読み取るのは難しい。映像では片側のリールを付けてからフィルムを寝かしているが、片側を付けたあとのリールの間は13mmぐらいしかないので、16mmあるフィルムの取り回しが難しい。
なお16mmのプラスティックのリールは軽いので、現像中にタンクの中で浮かないように、重しとなるものを上に置いて現像タンクに入れる。1巻の現像なら250cc、2巻なら400ccほどの液量が必要。
Mamiya-16のフィルムマガジンの最初は、こういう真ん中に軸がある金属製の同じマガジンを左右に並べて使うものだったらしい。
たぶん次に出たのは、これをバーでつなげたプラスティック製のタイプ。これも両側に軸がある。本来は右の送り側には軸は必要ないが、この軸を使っている機種があることを想定したものなのか? このタイプは軸が無いと、穴の中央が空洞となってしまうので、光が穴から直接入り込んでしまう。 私のマガジンのように、軸がないものを見受けるが、どうやって使っていたのだろう? 穴をふさぐか、光を防ぐ黒い筒状のものが内部に必要だ。
そして最後に出たのが、フィルムタンク側の穴をふさいだタイプ。これで光漏れの心配はなくなった。