ピンホールカメラ プロジェクト 1(穴のサイズの仕様)

とりあえず印画紙を使う4×5のピンホールカメラ用で準備を始めることに。
レンズボード1枚と、レンズの穴を塞ぐ板と、ピンホールの薄銅板を貼る板4枚を、ポリ板から切り出し準備した。

ピンホールをあける板は暑さ0.01mmの薄銅版。長さは1mと書いてあった。 とりあえずこれを2.5cmx2.5cmに4枚切って、0.3mmの針で穴をあけたのを2枚、0.25mmの針で穴をあけたのを2枚作った。穴はアマゾンで見つけた3dプリンタの噴射口清掃用の針を使った。この清掃針セット0.15mmから0.4mmまでの針が10本のセットになっているが、表記がないので、ノギスを使って自分で選ばないといけない。

普通の裁縫用の針は中央あたりでは0.8mmぐらいもあって、先の方だけ使うが、あいた穴の大きさがわからず、あけてから測定する必要がある。したがって、裁縫用の針で指定された大きさの穴をあけることはほぼ不可能だ。

穴のサイズは0.25mm~0.3mm位の穴が良いとされている。(精確な値は追記を参照) 3Dプリンタ清掃用の針は針先から根本まで同じ太さのようなので、穴が余り広がっていないことを期待。あとは貼るだけでとりあえずレンズは完成予定。

【追記 2024/05/08】
[穴のサイズ]
最適なピンホールのサイズは焦点距離により変わり、Root(焦点距離)x0.036とされている。商用のピンホールカメラのピンホールサイズはこれに大体あっている。例えば焦点距離が25mmだと0.18mmとなり、Zero2000の仕様と同じ。焦点距離に対するサイズは一覧表を参照のこと。針の太さは0.05mm単位なので近い針であける。計算値は最適値で、±0.05mmぐらいでは変化は少ないようだ。
[穴のあけ方]
四角に切った薄銅板の①中心に指定の大きさの針を突き刺して穴をあける。②そして裏側にでたバリを、2000番の紙やすりの端を使い平らにする。③今度は逆側から針を刺し、裏側に出たバリをけずる。これを繰り返すとされているが、私の場合これ以上やると穴が大きくなりそうで、2回でやめている。穴に再度針を通すのは至難の業で、虫眼鏡などで拡大してやる方がリスクが少ないだろう。
 普通の銅板を紙やすりでけずり薄くする方法でやっているHPもあるが、これは無駄な作業。最初から0.01mm以下の板を手に入れて、穴をあければ済む話。薄い金属板はアマゾンで探せば出てくる。ただし、中国製だったりするので、輸送に2週間程度かかる。
 普通の針は針先を除き大部分が0.8mm程度なので、普通の針では指定の大きさの穴をあけることはできない。0.2~0.3mmのあなをあける場合、針先の数ミリで止めて使うしか無い。普通の針を用いる場合には、あけた後で穴の大きさを測る作業が必要となる。また、指定の大きさの穴があけられる保証は無い。

スマホ露出計の補正

 スマホに露出計のアプリをダウンロードして使うことがあると思いますが、スマホの露出計が正しい値を示しているかはわかりません。なぜなら、そのアプリを作成した人は別のスマホのハードを使用して校正しているからです。なので、単体の露出計と比較して校正してみる必要があります。

 私のHDファイヤーにロードした「Light Meter」では露出計とくらべ、1.5Evも低い値がでていました。では、露出計が無い場合は何を使って校正すれば良いか? デジカメと露出計を比べた場合ほとんど差はありませんでした。なので、デジカメと比べればよいのですが、デジカメの場合Ev値を表示をしてくれているものはほとんど無いと思います。そのため、絞り(F)、シャッタースピード、ISO値からEv値を計算するソフトを作ってみました。これで計算したEv値とスマホのメータのEv値に差がある場合には補正する必要があります。補正機能はアプリに標準として付いていると思います。

 小型の露出計では精度が出ていないものもあるので、このような方法で比較してみることも必要です。

EV値の計算