Minolta-16 Model Psを入手

本来の目的は、おまけで付いていたフィルムマガジン。これでやっとフィルムケースが2個体制になった。これれも送料込み2,500円。

Model-P(25mm F3.5)はMinolta-16の中では廉価版だったようです。なにせ、スピードが白が1/100s、赤丸がフラッシュ用の1/30sの2つのスピードしか選べない。後は絞りが、F16,11,8,5.6,4,3.5から手動で選ぶ。上から、快晴、晴れ、薄曇り、曇の絵がついている。これがIS0100のフィルム用で、ISO200だと絵が一段ずれる。画面の仕様は14mmx10mm。前に赤白の切り替えがあるのがPs、無いのがPらしい。フラシュがなくても、1/30sは使える。フルマニュアルなので普通に写りそうだけど、使う日がくるかが問題ではある。小型のMinolta-16 IIで間に合いそう。これに三脚穴が付いているのも不思議。しかし、体重は122gで一番軽い。

Minolta-16 MG-S 3rdトライ用

 駄目元ということで3台目が届いた。今回は送料込で2400円。黒のストラップとケースが付いていた。ファインダーの内側が曇っているけど見えないわけではない。動くようだったら、開けてガラスを磨く予定。

 今回の個体が一番状態が良い。電池を入れたらすんなり絞り値のメータが動き、シャッタースピードに比例している。とりあえずシャッターは切れ、ちゃんとまた閉じる。こちらの試写が先かな。。

【追記 4/4】とりあえず開けてファインダーを掃除した。普通にクリーンになった。

Minolta-16 MG-S 2ndトライ用

 写せる個体が手に入るまではやめられないということで、2台目を入手。今度は送料込み3,500円くらい。(ストラップ無し、ケース&A1(Sky)フィルター付き) 状態は前のものより悪いぐらい。片隅は擦れていてメッキがはげていた。(マジックでペイント) しかし、レンズはきれいだ。
 電池室にはH-Cという、水銀ボタン電池が入れっぱなしで、サビがでていた。PR44電池に交換したら、メータはふれているが、スピードを替えても変化ぜず、またかと一瞬思う。でも、スピードの切り替えダイヤルに不具合がある可能性もあるので、カバーを開けてみた。しかし、触ってみても、不具合内容は分からず。なので、動いている最初の個体の部品と取り替えてつけ直してみた。するとどうにか動きだした。最終的にはISO100、1/125sの設定でF11近くのメータのふれになるので、ほぼ適正レベルで動いているようだ。シャッターは1号機と違い、ちゃんと閉まっている。不具合の原因は、2枚のギヤ(フラッシュ/Autoの切り替えと、シャッタースピドの切り替え)の噛み合わせが悪かっただけかもしれない。あとは、試写してみるのみ。

今日は雨

 カモさんたちが、北への旅のために栄養補給中でした。

カメラの露出の考え方

 カメラの露出の説明では、例えば「ISO100のフィルムを使い、晴れた日ならEV14なので、絞りはF11で、シャッタースピード(ss)は1/125で良い」とか説明されるが、これが物理的にどういう意味を持つかの説明は省かれている。あとは、F11と1/125から相対的な話が進むわけだ。これは、簡単にわかりやすく説明しているつもりなのだろうが、かえって分かりにくくしている。

 これを物理的に説明すれば、ISO100のフィルムが適正に露光される明るさを基準(EV0)として、晴れの日の明るさはEV14だ。これは2の14乗倍(x16384)明るいことになる。なので、そのままこの光をフィルムに当てると真っ黒となる。被写体から反射される光(EV14)を、フィルムの適正露出(EV0)の明るさまで14EV(14段)暗くするのが、カメラの役目だ。

 ISO100のフィルムのEV値(EV0)に対応した、カメラの機能の基準は絞りがF1、シャッタースピード(ss)が1秒で決められている。
 ssを半分づつ縮めていと、1/2,1/4,1/8,1/16,1/32,1/64,1/128となり1/125のssでは7段暗くしたことになる。
 絞りは若干複雑で、絞りの大きさの単位は直径に比例している。しかし光量は面積に比例するので、F1からF4へ1/4にしたとしても、その2乗で効いてきて、2段ではなく4段絞ったことになる。ここで、F1からF11まで一段づつ絞ると、F1.4,F2,F2.8,F4,F5.6,F8,F11となり、F11までには7段絞ったことになる。
 ssと絞りを合計すると、7+7=14段となり、晴れの日には、カメラにEV14で入った光が14段(14EV)暗くされて、フィルムにはEV0の光として届くことになる。

 同じ環境でISO感度が高いフィルムを使った場合、余計に絞る必要がある。例えば、ISO200のフィルムの適正照度はEV-1、ISO400はEV-2であり、ISO100のフィルムより暗い光でも露光する。なので、ISO100のフィルムのときより、それぞれ1EVと2EV光を絞る必要がある。これは下の図を見れば明快だ。
 具体的に露出計では、ISO200と設定した場合、ISO200のフィルムをEV0の基準とするので、晴れた日にはのEV値はEV14+1=EV15と表示される。ISO400の場合にはEV14+2=EV16となる。なので、iSO100のフィルムに比べ1段と2段それぞれ絞る必要がある。

 なお、露出補正は露出計側の問題だ。露出計は被写体を反射率18%のグレイと想定して、それがグレイに写るように測定している。したがって、被写体が白い物、例えば雪の場合でも、被写体がグレイと想定して照度を高く(EV値を大きく)測定してしまう。実際にはEV14しかないのに、EV16とかで測定してしまう。それに応じて自動露光のカメラなら、16EV絞ってしまう。なので誤測定分の2EV開ける(+補正)必要がある。同様に、暗い被写体は実際より暗く(EV値を小さく)測定するので、その分絞る(-補正)必要がある。±補正は、段数とは符号が逆方向になるので注意が必要。

 同様のことは被写体にも言える。例えば空と地上の明るさは4段ぐらい違う。写真で空の部分が大きい場合、平均測光だと、地上だけの場合にくらべ、度明るく測定しカメラはその分絞るので、地上の部分は暗く写る。地上の被写体を普通に写すためには、地上の部分の測定値にくらべ、1段絞る程度に抑えないといけない。スポットメータがあるのであれば、一番暗い部分の測定値にくらべ、2段絞ると地上の部分は適正露出になる。その極端な例が太陽が写野に入る場合で、この場合でも、地上の風景をちゃんと撮りたいのであれば、地上の露出に合わせないと、太陽だけ光る真っ暗な写真となる。

 また、露出を説明しているところでは、「EV0とは、ISO感度が100で、絞りがF1.0で、シャッタースピードが1秒での適正露出。」とか説明されている。しかし、これも知らない人を混乱させる説明だ。絞りとシャッタースピードはF1と1秒が基準というだけで、段数の合計が「0」(カメラをそのまま通過)ならば、どんな組み合わせでも良い。例えば、F1.4なら2秒でもいい。「EV0はISO100のフィルムの適正照度」ということだけで、EV0の説明に、絞りとSSというパラメータは余計なものでしかない。

Vision 3 250D(16mm)入手

 本来は、Minolta-16 MG-Sでデビューするはずだったけど、現像上がりが真っ黒でお流れ。次回まで持ち越しということで。リムジェットも500Tと同じく重曹で落ちたので、特に現像には問題無し。